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日常生活のあれこれ

平家物語でたどる京都 「祇王寺」

2012-04-01 07:28:23 | 旅行

               平家物語でたどる京都の最後は「祇王寺」 大好きなところです。

 

                

                     小倉山東山麓、奥嵯峨の一角に

 

                

                      祇王寺はあります

 

                

                    寺院というより庵と呼ぶにふさわしい風情です

 

            

                     美しい苔と楓の庭園

 

                  

                      明治時代に再建された茅葺の草庵には
                      つましやかな苔の庭があいます。

 

                  

                      竹林を隔てる竹の垣根も美しく

 

            

               庵内には仏間があり、仏壇には本尊大日如来、清盛の像と並んで
               物語のヒロイン祇王、祇女、母の刀自、仏御前の像が安置されている。

 

                 

                    控えの間の大きな吉野窓、障子越しの明かりが
                    柔らかに室内に届きます。

            「平家物語」の時代、白拍子と呼ばれる舞女が、今様を歌って評判になり、
            祇王と祇女という美しい姉妹がいました。

            特に姉の祇王がその美しさで清盛の寵愛を一身に受けていたのです。
            人々が羨むほどに優遇され、裕福に過ごしていたある日、舞を見て欲しいと
            仏御前という白拍子が清盛を訪ねてきます。

            清盛は「祇王がいるので神であろうと仏であろうと会う事はない」と門前払い、
            しかし同じ白拍子の祇王がとりなすと、清盛はたちまち仏御前に心を移した。

            祇王は館を追い出されることになり、せめてもの忘れ形見にと
            「萌えいづるも 枯るるもおなじ野辺の草 いづれか秋にあわではつべき」と
            障子に書き残して去ってゆきました。

 

                 

            あくる春になって清盛は仏が退屈しているから、舞い舞って仏を慰めよと
            使者をよこすと、祇王は「仏も昔は凡夫なり われらも遂には仏なり 
            いずれも仏性具せる身を 隔つるのみこそ悲しけれ」と舞い踊り並み居る
            諸臣も涙を絞ったという。

            祇王21、祇女19、刀自45才の3人は、嵯峨野の山里に草庵を結んで
            出家します。

            その年の秋、仏御前が訪ねてきました、見ると髪を下ろして尼姿。
            「日ごろの科(とが)をば許したまへ」 ともに浄土を願いたいと言うのです。
            
            清盛に翻弄された女たちは手を取り合って涙を流し、念仏に明け暮れて
            過ごしたとか。
            4人の静かな暮らしが偲ばれる祇王寺の佇まいです。

      

            平家物語を彩る女性たち、なかでも清盛と関係の深い3人の女性の
            ゆかりの寺院を訪ねてみました。
            平家物語の人間ドラマのほんの一部分ですが、魅力的は女性たちでした。
           
            
       
                


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