しなこじダイアリー

日常生活のあれこれ

とんぼ玉展  「なごみ4」 終了しました

2010-02-28 08:23:53 | Weblog
        毎年恒例の「とんぼ玉展」27日が最終日でした。
        15日から始まったのですが、天候不良と、かなり寒い日が続き、例年よりお客様は少なめでしたが、
        自分の作品を飾り、見ていただき、買っていただけるということは嬉しいことでした。

        同じ先生のところでお稽古をしていたとんぼ玉好きの人達の集まりですから、和気藹々楽しい催しなのです。




                   

                    会場の 「こじがや絵本館」


 
 
 

    誰でも立寄れる絵本館では、手芸や絵手紙教室など行われその作品が飾られたり、手芸品やお菓子など買えます
    そして子供と絵本を楽しんだり、お茶やケーキなどもいただけます。



           


                   

              後片付けのあとは、絵本館からほど近い中華キッチン「ぐら」で”打ちあげ”でした


                   

                      まずは乾杯!!  

              
 

       前菜は撮り忘れました、お料理はアラカルトで注文


 

       熱々のお料理はとても美味しくて、お酒も、おしゃべりも進みます    


                   
          
                     海老のマヨネーズソースも大好評


                   

                     あんかけ焼きそばも美味しかった!


         

           デザートはお店お勧めの”ごま団子”、皆さんカロリーを気にしながらも大好評 

       
          「ぐら」は絵本館のオーナーさんのお薦め、若い方が最近始められたお店のようでした、
          大変美味しいお料理で全員満足。

          全員とはmixiお仲間のchipさん、み。さん、黒一点Yanosiそしてその友人Kさん。
          
          chipさんお疲れ様でした、お世話になりました、皆さん、また来年頑張りましょう!
          「もうとんぼ玉は作れない」と思っていましたが、皆さんとお話ししていると作りたくなります
          もう一頑張りしましょうか、、、なんて帰りの電車の中で思ったのでした。



       こしがや絵本館

          越谷市赤山町1-42-9  日曜・水曜日休館 TEL048-966-1002

            中華キッチン ぐら 

          越谷市宮本町1-165-6  水曜日休  TEL048-946-5340

             
 

向島百花園で江戸大道芸

2010-02-22 07:45:07 | Weblog
         久し振りの暖かい日差しの百花園で梅の花と香りを楽しみ、早春の柔らかい日差しのもとで
         持参のサンドウイッチと紅茶でひと休みしたのは、午後からのイベント「江戸大道芸」を見るためでした
         茶店の前のちょっとした広場を取り囲んで人が集まり待ちました。




       
         軽妙なおしゃべりで始まったまりの曲芸



       
       
       
       

         太鼓と歌で踊ったり、小判をまいたりお客さんの手拍子も加わり盛り上がりました、
         最後は「南京玉すだれ」あ、さて あ、さて、あ、さてさてさて~ さても南京玉すだれ~~
         「江戸大道芸」江戸時代の人達もこんな風に集まって楽しんだのしょうか、楽しい催しでした。




         向島百花園は墨田区にあり、我が家からはバスを乗り継いで行きますが、途中業平橋で建設中の
         スカイツリーのすぐ近くを通ったのです、遠くから見えても正確な場所は分からなかったのです
         かえりにバスを途中下車して見ることにしました。



                           

                             これは完成予想写真


                   

             青空にくっきり白いタワーは美しかったです  ただいまの高さ303メートルだそうです

              電車ですと浅草からの東武伊勢佐木線でひとつ目、業平橋駅の目の前です
              JR総武線、両国、錦糸町、亀戸駅などからもバスがあります、メトロ半蔵門線、
              都営地下鉄浅草線の押し上げからも行けます。
              土曜日の午後、見学者が多かったです、我が家の近くからバス一本で
              行ける場所でした、完成は確か来年2011年、楽しみです。
             
        

早春の向島百花園

2010-02-21 09:53:11 | Weblog
         雪の多い2月です、暖かい春が待ち遠しくて、向島百花園にさがしに出かけてみました



        


                  


                  


 
    白加賀というやさしい香の梅です


 

    久し振りの青空に美しく映えていました


         

              まだ若木です


         

             これも若木、やさしい色の花を付けています


      

         あでやかな濃い桃色の花、カメラを向ける人が多い花でした


 

         「えんおう」という名がついていました


        

          花を見て見分けがつきません



      

         ここには松竹梅が揃っています



        

          唐梅


 

       むくどりでしょうか?春を楽しんでいるかのように、梅の枝できれいな声を聞かせてくれました


                    

                  明るい日差しに誘われて?赤と黒の金魚が水面に浮かんできました



 

       梅の他にも福寿草や水仙も早春の花です


 

       気がつかず見過ごしてしまいそうな可愛い花は「節分草」



       


                   

                     みつまた


         

             寒緋桜のつぼみもこんなにふくらんで


                  

                   秋に一番人気の萩のトンネルも今は梅見のトンネルに
 

 

    つぼみをふくらめ待機中のハクモクレン


  
                   
 


                    


                           

                  藤棚の下のベンチの母子、思わずシャッターを押しました(声を掛けてから)


            雨ばかりでちょっと憂鬱になっていた土曜日、久し振りの明るい日差しに誘われ、簡単に作った
            サンドウイッチと紅茶をもって出たので、暖かい日差しのベンチで梅を眺めながらいただきました。
            美味しかったこと、やさしい気持ちになれた早春のひとときでした。

            午後からのイベント江戸大道芸を楽しみました。
            




        

ル・ヴァンとル・シアレ

2010-02-16 08:13:36 | Weblog
         11月に紅葉を楽しんだ長野県上田の柳町(旧北国街道)で偶然食事をした「ル・ヴァン」で
         教えてもらった、渋谷区富ヶ谷店にようやく行けました。
         


                   

                   

             山手通りと井の頭通りの富ヶ谷交差点から3分ほどのところに「ル・ヴァン」はありました
             ライ麦や全粒粉を使ったハード系のパン屋さんです
             


           

               カフェでお料理と焼きたてのパンがいただけます



                   

          この日のランチは2種類、これはほうれん草とじゃがいもの生クリームルグラタンとフレッシュサラダ
          もう一つはレンズ豆のトマト煮、生ハム、フレッシュルーフサラダでしたが豆をあまり好まないので
          ほうれん草を選びました、シンプルな味でしたが熱々で美味しかった


                   

             楽しみだった焼きたてパンです、少し酸味のあるハードパンとレーズンと胡桃入りパンは
             香ばしくて美味しいこと、パンとコーヒーだけでも満足できそうでした



 

    外観もでしたが店内も山小屋風でしょうか、オーナーは長野県出身だそうで、スタッフは12名、若い人達でした


                                           
                    

                     カフェのお隣ではいろいろなパンが買えます 


                    

               ここのパンは量り売りなのです、1枚からでも買えます、専用の長い包丁で 
               焼きたてのパンを切ってもらえます、今いただいたパンを切ってもらい買いました

               食事パンのほかに旬の素材を使ったおやつパンもあります、この時期は百合根入りでした

            上田のお店は前に紹介しましたが、蔵作りのお店、富ヶ谷店も趣のあるお洒落なお店でした。
            ここ富ヶ谷店の最寄り駅は小田急線、代々木八幡からお店の案内によるとゆっくり歩いて8分、
            私はあまり行かない方面ですが、食いしん坊としましては、ここのパンはまた食べたくなるでしょう。

            この日のランチは997円
            ほかに和総菜とパンのプレート 840円
            じゃがいもとチーズのスープ、パンセット 892円
            きのこのスープとパンのセット 840円 などです
            コーヒーは別、ほかのテーブルではカフェオーレやワインを注文していました、私はコーヒー。

            上田店で、たまにここ富ヶ谷店で特別の食事会を開催しますのでと住所を書いてきました
            そのことを聞きましたら、まだ日程は未定とのことでした。

とんぼ玉展 「なごみ4」

2010-02-14 07:23:25 | Weblog
          とんぼ玉作りのお仲間との恒例のとんぼ玉展「なごみ4」が15日から始まります



         


 

       DM作りから全部お世話になっているブログでもお仲間のchipさんの作品です、とんぼ玉の上達と
       天然石やビーズの使い方が素敵です、作品の種類も多く、いつも参考になります

               
                   

      Yanosiの作品です、男性ですが今回は女性とのコラボも多くだいぶ様変わり、素晴らしいとんぼ玉を作ります


      今回私は新しい作品が少なく出品しないつもりでしたが、香港で買い求めた天然石で作ったネックレスなど
      出品させてもらえることになり、13日夕方から展示会の準備をしました。



 
 

                   

                    主に天然石で作ったネックレスです


 

      お仲間が作ったとんぼ玉をネックレスに仕上げた、コラボ作品です

       
      1月の旅行中の怪我で右手の親指の筋を痛めてしまい細かい作業がきつかったけど、なんとか仕上がり
      ほっとしました。
      作っている時は楽しかったので、少々の痛みは我慢できたのです、ただ日頃からとんぼ玉を作っていないので
      残念ながら作品が少ないです。

      こんなお仲間の「なごみ4」展示即売です、よろしかったら見にいらしてください。



      場所は  フリースペース こしがや絵本館

      2月15日(月)~2月27日(土)    
      11:00~18:00  (最終日は16:00時まで)
      
      越谷市赤山町1-42-9  TEL 048-966-1022

         越谷駅西口より徒歩3分ほどです

ラ・ベットラ 

2010-02-11 07:51:51 | Weblog
          日本一予約の取れにくいお店ととしておなじみの落合氏のお店、朝10に並んでその日のランチの
          予約が取れますから、Kyoさんと弟さんご夫妻の4人で出かけることになり、一番自宅から近い私が
          予約を取ることになったのです。

          土曜日でしたから少し早めの9時7分には銀座のお店に到着したのですが私は11番目、
          10番までは椅子があり膝掛けも用意されていました、立って待つ1番だったのです。
          ちょっとショックでしたが、予想が甘かった!

          寒い朝だったのでストールと、退屈凌ぎに文庫本を1冊持参していました。
          待つこと50分、途中で前の若いお嬢さんが、代わりましょうと椅子を立ってくれたのですが
          遅く行った私が悪いのですから、お礼を言ってお断りしました、やさしいお嬢さんでした。



                     

                   お店とテーブルに置かれているペーパーマット



                    

         あなごのバルサミコソース ふっくらした穴子をこんがり焼いてあり、バルサミコソースとベストマッチです
         大好きな前菜です、いつも同じ物になってしまうので迷ったのですがやっぱり選んじゃいます



                    

                     パスタは雲丹ソース

         今回はKyoさんの妹さんが選んだ小柱のバスタ、ペペロンチーノも魅力でした、次回のお楽しみにしましょう



                    

                     タリアータ (ビーフでルッコラ添え)

         前菜、パスタそしてメイン、それぞれ選ぶのに迷うほどの品数です、今回は私の一番お気に入りの
         3品をチョイス、ここのお料理はいろいろいただきましたがいつも大満足なのです。



                    

                   デザートは季節のお勧めイチゴのタルトとコーヒーでした

              この日は落合氏は不在でしたが、ここにいらっしゃる時は一緒に写真に入ってくださるほど
              気さくな方です。
              いつも感じるのですが、こちらのお店のスタッフも皆さん親切で、落合氏の人柄もうかがわれます。
              朝から並んでも食べたいイタリアンなのです。




                            

                 Kyoさんの弟さんご夫妻と別れて、もう少し銀座を散策しました
                 4丁目のミキモトのディスプレーは春の装い、しだれ梅でした、根本の苔と
                 廻りに蕗のとうが植えてあり、嬉しくなるような春の気配でした。
              
          

亀戸天神

2010-02-07 09:29:23 | Weblog
       菅原道真公を祀る、”亀戸の天神様”でおなじみの亀戸天満社で30日から梅まつりが始まりました。
       立春を迎えたとはいえこの数日は最低気温が0度にもなり、早朝ウオーキングも躊躇われるほどで、
       小さな春をさがしに、朝早めに梅まつりに出かけてみました。



         

         鳥居をくぐると赤い太鼓橋(男橋)


 

     藤棚の廻りに梅があります                 もう一つ赤い太鼓橋(女橋) 本殿に続きます


 

    菅原道真公5才のお姿だそうです            満開やまだつぼみが堅い梅もあり、ほのかな香に癒されます


                    
 
 

       本殿の左右にも梅が咲いていました


                    

              中央奥に見えるのは、建設中のスカイタワー(第2東京タワー)この角度で見えました


 
       
       
 

    事柱燈籠


                   

                     青空に生える白い梅は春の気配でした
                 
     もう受験生のお参りは一段落なのでしょうか、人気の少ない境内では出店の準備、参道のお店も開店したばかり、
     静かな境内で梅を満喫できました。
       
     春の連休時には見事な藤の花を見に多くの人が訪れます、家を出る時は寒いと思いましたが、色とりどりの
     梅の花にすっかり心も温かくなりました。




 

     亀戸天神にお参りしたあとはやっぱりここに寄ります、創業文化2年(1805)の老舗です


                   

                        くず餅

                小麦でんぷんを地下天然水で15ヶ月発酵精製し、蒸し上げるそうです
                たっぷりの黒蜜ときな粉でいただきます(1人前530円)
                ぷりぷりした食感は子供の時からの懐かしい味です。


                    
                   

                店内にもこんな梅がありました、「太宰府の梅」という札が付いていました。
                    
                

          


     


                    
       

         
                  

「熈代勝覧」 絵巻 其の参

2010-02-03 08:32:01 | Weblog
          「木屋」の普請場を過ぎて小田(原)町の木戸を通ります


 

  (左)蒲鉾屋 古くは竹に巻いて作る形から蒲鉾という名に、板に白身魚のすり身を盛るようになるのは江戸時代から。
     自身番屋の前には国分煙草売りそしてその左手は食物の立ち売り

  (右) 木戸を通るのは太神楽(だいかぐら)(丸一)傘や撥を使った曲芸や獅子舞、駕籠抜けなど寿ぎの芸をする
      門付け芸人、「丸一」という社中が江戸では有名、現在でも13代目丸一仙翁が江戸太神楽の家元として活躍中


 

   (左)菓子の立ち売り 注目すべきは「近江屋」というブランド名を出した菓子屋、目抜き通りに店舗を構えるために
      顧客獲得に精を出す、「近江屋」という菓子屋は、小石川白山下や麹町にもある、表通りにて出張販売中

   (右)琵琶法師


 

   菜売り                             菓子舗「常陸屋」日本橋通りで唯一店を構える菓子舗
                                    江戸城最大の儀式の一つ「嘉定の儀」は将軍からの
                                    菓子の賜り物がある、その献上品の菓子を作る
                                    御用の菓子舗か、店に並ぶのは、いかにも武家の
                                    贈答用に使われそうな高級菓子


 

    結納品問屋「万屋」                    味噌屋「太田屋」屋根の上に置いた味噌樽はひときは目立つ
                                    広告塔、表の長板大看板に「上赤味噌」の文字。
                                    流行し始めの黒塗り土蔵の店構えで、繁盛ぶりを誇示。


 

  (左)喧嘩と火事は江戸の華 「まあまあ」と仲裁するのは町役、棒手振りの喧嘩を止めに入った鳶の衆、
     自分まで喧嘩の仲間に入ってしまった様子、魚河岸、青物市場(やっちゃば)近くの喧嘩。

  (右)酒問屋「亀田屋」の前には青物立ち売り、そして酒の立ち売り大繁盛(右下)、日本橋近くのこの界隈、
     雑踏の中で酒を立ち飲みする連中もいる、並んだ徳利は「滋養の水」というところ、昼が過ぎれば
     お武家も商人もほとんど仕事は終わり、酒でも飲むかと天下太平。


 

  日本橋北詰の賑わい、御免よ、御免よ!威勢のいい魚河岸の若い衆、肩には魚河岸の板船で取引されたばかりの魚、
  四方から人が溢れるすごい雑踏、酒の魚にも事欠かない。


                   

                    魚河岸へ魚の荷揚げ


                   

               日本橋の擬宝珠(ぎぼし) 擬宝珠が許されるのは格式のあるいわゆる公儀橋のみ
               江戸城御門に入る橋以外、町方の橋では日本橋、京橋、新橋だけ。
               擬宝珠には神社仏閣同様神聖な意味合いがある。


                   

               天下一の絶景 見渡せるのは、江戸城、富士山といった江戸の絶景


 

    日本橋はひときは高いお太鼓橋、日本橋川を見下ろせば、屋形船に六挺櫓(はっちょうろ)の高速艇
    全国津津浦々から物資の荷揚げ、人と物が賑やかに行き交う水ぬるむ季節


                   

                    日本橋南橋詰革足袋屋


                   

          高札場 幕府や藩よりの法令を多数の人に周知させるため、町辻や橋のたもとなどに設置された

          ここでは三つのお触れ 正徳元年五月の切支丹禁止令他

          実際にこの高札は法令が解読できて解説がされています、興味深いです。
          
      
    この絵巻の巻頭の題字に二つの印が捺されています、それにより市井の書家で当時著名な書家佐野東州が
    書いたものと分かります、この絵巻の成立年に近い文化元年の頃、戯作者山東京山が東洲の婿養子となる。
    この絵巻を描いた絵師については、署名落款もなく不明ですが、この東洲の周辺で考えてみると、同じく戯作者
    京山の兄である、山東京伝あたりがまず候補として挙げられるでしょう、浮世絵師の北尾重政の門人としても
    活躍し、画号は北尾政演と名乗り自著のほか多くの黄表紙や戯作の挿絵に絵筆を執っています。

    京伝は京橋銀座に住まいし、煙管屋を生業としていました。
    京伝著の「四季の交加(ゆきかい)」などには、この絵巻と類似する構図が散見します

       この絵巻の解説 (小澤弘著)を参考にしました。


     最後に日本橋について、日本橋は五街道の里程の起点と賑わいました。
     慶長8年(1603)徳川家康が江戸幕府を開いた際に交通の要衝として木橋を掛けたのがその始まりといいます。
     その結果、商業、流通、経済、情報の要として賑わいを増した日本橋には、慶長11年に高札が立ち
     元和4年(1618)には長さ37間4尺、幅4間2尺5寸の大きさの反りをもたせた橋が架けられた。
     明暦の大火を始め焼失すること9回、半焼が2回の災禍にに見舞われたが、その都度ご公儀橋・日本橋は
     幕府の威信にかけて速やかに改架・修復されました。

      2百年前の日本橋通りに活気に溢れた江戸の人々が描かれ、その人々の表情も豊かで見飽きません
      通りに面し商店も、詳しく描かれていますが紹介しきれません、ご覧いただき興味がお有りでしたら
      日本橋三越地下コンコースにお出かけ下さい。



                    

                     日本橋三越地下入り口です


 

   


 

「熈代勝覧」 絵巻 続き其の弐

2010-02-01 22:18:15 | Weblog
                    神田今川橋から日本橋通りを十軒店から、本町あたりに入ります。



                      

                       鯛を運ぶのは結納途上の一行


 

   書物問屋 出雲寺和泉 (屋根看板と箱看板)    お茶漬け屋 朝日屋(障子看板、提灯看板) 丸窓も粋な茶漬屋、
                                  小女を置いて酒を飲ませる店か、昼間から一杯?


 

   (左)亭主ほおって風流遊び 下男に花見弁当と角樽持たせた、お武家の女性ご一行、目指すは上野のお山か、
      隅田川の土手縁か、実にうきうきと楽しげである、雪月花に紅葉の宴、芝居見物に船遊び、神社仏閣巡り
      はたまた湯治と、ご婦人達が積極的に出歩くのは日本独特の風習とか   奥の2人は巡礼。 

   (右)中央は本堂建立の勧進 江戸の名刹火事で焼失、本堂建立の資金稼ぎに念仏唱えて講中道中、
      隠居婆さんの趣味と実益を兼ねた一種の老人クラブ、ついでに江戸の町を見て歩けば、もっけの幸い。 

      左手前、市中一早耳、読売り 岡っ引きが来たら即逃げ出す構えの深編笠をかぶった2人組、1人は巧みな
      話芸で読み上げる、お上への批判、道行き心中、仇討ち、殿中での事件など、続きは読んでのお楽しみ。
      昔は生乾きの瓦に彫って摺ったといわれたので、瓦版とも。

      手前中央 六十六部(六部とも言う)仏像を背負い「南無妙法蓮華経」と唱えながら、書写した法華六十六部を
      諸国の札所に奉納する回国聖、信心より罪を犯したものが村を出るため六部の姿となる場合もあった。


 
 

   手前 屋台の鮓売り?  猿回し          町娘に評判の「玉屋」京都に本店を持つ江戸有数の白粉、紅問屋
                                 この頃「雲井香」という名の香料が大ヒット京の化粧品といえば、
                                 舶来の香がする高級品、店に並ぶ器も美しい。
                                 手前は菓子立ち売り桐屋



 

手前中央古着売り、辻駕籠とその前は禰宜(昔の神職の一種) 初物食い 旬になる前の初物を食べるのが江戸っ子の粋
                                       中でも初鰹は大いに好まれ、異常な高値に、幕府は
                                       貞享三年初物禁止令を出すも、当然ながら効果薄
                           
                                       奥は塗師


 

   (左)帳面問屋 大坂屋と立て看板 黒塗りの用水桶、黒渋塗りの防火用水桶は防腐の意味もあろうが、
      大店の羽振りの良さを顕示する珍品、水道から引いた井戸の上に汲み桶を置くのが普通の防火用水

   (右)持者  後ろをゆくのは巡礼


 

   (左)お上りさん  どこから来たのか二人連れ、道中羽織に脚絆、手には杖と笠の典型的な旅姿。
      指さす駿河町通りの先には江戸城、富士山。 ここは日に千両、万両落ちる江戸随一の観光ポイント
      「三井越後屋」江戸店前 風呂敷包みを背負う2人は三井越後屋の小僧  その前は菜売り

   (右)結納を運ぶ 家紋染め抜きの布を掛け嫁方えへ結納品を持って行く武家の使者、中身は、帯代と称する金、双鯛、
      熨斗鮑、昆布、するめ。




 

   天下の豪商「三井越後屋」 江戸随一の大店  銅葺きの雨樋、紅殻格子の店構え 手桶を積み上げた天水桶は
   いかにも大店の自前、駿河通りをはさんで右側が呉服を商う江戸本店(ほんだな)左側が京糸物や袈裟を扱う問屋
   店先売りの現金決済で儲けた金を元手に両替商も、幕府御用も。

   表通りの間口は狭いが、駿河通りの両側に半町ぐらい延びる店先、店内にはありとあらゆる反物と切地、
   最新流行の着物を二刻(約四時間)で誂える急ぎ仕立てもあり。 ただし支払いは現金掛け値なし。

                     
                       
          
                      竈(かまど)の運搬
 

   

    (左)老夫婦の引っ越し 大八車の上には盥(たらい)に水甕、行灯と生活家財道具の一切合切
       これが豊かな老夫婦の長屋暮らしの標準か、どこか上品な婆さん、華やかな暮らしの片鱗が行灯に。

    (右)妙に浮いてる2人連れ 唐傘持った亭主を従え、だらりの帯の小生意気な姐さん、最新流行のつもりが、
       道行く人から好奇の目、近在から来た夫婦か、「ここが天下の日本橋よ、私はよく知っているけどさ
       あとで玉屋で上物の紅を買うからね」   「なんか物入りになりそうな」


 
 
    辻駕籠  僧侶と稚児                  おや、鷹匠がいる 将軍の鷹匠が登場するのは
                                   江戸城近くゆえ、こんな目抜き通りの町中で鷹を連れ歩くのも
                                   人込みに馴らすための調教の仕上げ。                                                                                               
                                   見ているのは竹笊売り
 
     
                    

          4軒並んだ「木屋」 この木屋の右隣に井桁に木の商標の店が現在の刃物の木屋の先祖か、
          「木屋」は大阪で豊臣家出入りの薬種商人が江戸へ出て商売販路を拡大させたという。
          暖簾分けの祭、微妙に業種を変え、ここでは基本の小道具商いに、火打ち石、陣笠などが
          各店の特色、1軒は普請中


                    

          ただいま普請中 「普請の内、蔵にて商買仕(つかまつり)候」と書かれた下げ札、
          さすが日本橋の大店・木屋、仮営業店舗でしっかり商い中。
          大八車で運んでいるのは、礎石にする切石、どんぶり腹掛けに股引姿もいなせな鳶の衆
          木遣りを歌いながら地固めの真っ最中。


            室町1丁目から日本橋へは次回になります