近江八幡とヴォーリズ建築



 静岡県建築士会中部ブロック静岡地区の皆さんと「近江八幡・ヴォーリズ建築群視察」に行ってきました。近江八幡の歴史的建造物群保存地区には近江商人の家々が立ち並び、 堀に面して土蔵群が立ち並ぶ風景が見られます。その中に日本で数多くの西洋建築を手懸けたアメリカ人建築家、ヴォーリズの作品も数多く残されています。静岡にも旧マッケンジー邸や旧英和女学院宣教師館などヴォーリズの作品がいくつか残ってます。これまで建築士会などでもそれらの見学や勉強会を行ってきた中で今回の視察となりました。



 伝統的建造物群は各地にそういった地区がありますが、近江八幡においては堀の水面との組み合わせが特徴的です。ちょうどお祭りが開催されていて古い街並みが賑わいだ様子を見ることができました。そして桜が咲いたらここにきれいな風景が見られるのだと思います。ヴォーリズ建築は町の中に点在していて町の一部になっているという印象です。解説をしてくださった方によると、特別に優れたデザインがあるわけではないが、機能性を考えた設計がされていて、和洋折衷も含めていろいろなことやっているとのことです。確かにそれぞれの建物がそれぞれの雰囲気を持っていて、見ていて親しみの湧くような建物でした。

 今回は滋賀県に日帰りという厳しい日程でしたが、充実した視察をすることができました。ヴォーリズ建築は比較的近代の建築ですが、そういったものにも注目し保存や観光資源として活用している様子が興味深かったです。たくさんの建物を見ることができて楽しい日曜日でした。
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