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Blog ~建築的日常生活&RUN~

静岡にある建築設計事務所、業務とそれ以外の活動、趣味の話、ちょっと考えたことなどを記録しています。

「秋の山へ行こう!伐採見学と木工作」

2016年11月16日 | 森と学ぶ家づくり

しずおか森と学ぶ家づくりの会」から秋のイベントのご案内です。今年は静岡市の高山・市民の森で散策と木工作を行います。秋の山を散策しながら、山のことをよく知っている林業家から山や木や森の話を聞きましょう。途中で伐採作業の実演も。天気が良ければ富士山や静岡市を一望する景色を見ることができます。お昼の後は学習展示施設「森の恵」でミニ黒板作りに挑戦です。木の実や葉っぱを使い自分の好きなデザインで自然を感じる作品を作りましょう。山が綺麗な良い季節です、たまには街をはなれてのんびりとした時間を一日を楽しんでください。

(日程)
 平成28年11月23日(水・祝)10:00~14:30
 ※荒天の場合は中止

(場所)
 静岡市 高山市民の森 公園内 (現地集合・現地解散)

(内容)
 市民の森散策、伐採作業見学、木工作(ミニ黒板)

(当日予定)
 10:00 静岡市 高山市民の森 
    学習展示施設「森の恵」集合
 10:10 高山市民の森公園内散策、伐採作業の見学
 12:00「森の恵み」に戻り昼食
 13:00 木工作、ミニ黒板づくり
 14:30 解散

(持ち物)
 お弁当、水筒、軍手、タオル

(服装)
 寒くなく動きやすく汚れても良い服を用意してください。
 また、靴は汚れてもいい運動靴を用意してください。

(参加費)
 無料
     
<お申し込み・問い合わせ>
しずおか森と学ぶ家づくりの会事務局
TEL :054-251-7410

素材の生産現場

2016年11月11日 | 森と学ぶ家づくり

 昨日は私が講師を務めているデザイン専門学校の生徒を連れて山へ行ってきました。生徒たちは素材概論という授業で木材について学びます。木材は鉄やプラスチックなどとは違い、育ててきた人、それを切って出す人、材料として使える形に整える人たちがいて、種類もいろいろあり、歴史と地域ともつながっている。そんなことを感じてもらおうと、「しずおか森と学ぶ家づくりの会」で一緒に活動している林業家の方々に協力していただき、実際の林業の現場へ行き、作業を見て、木を触り、話を聞く授業を行いました。

 学校からバスで1時間半ほど、市内といえどもかなりの山奥です。バスを降りてから実際に林業のためにつくった道を歩き作業現場へ。そこに至るまで林業家の方から、木材生産だけではない林業の役割、手入れの行き届いた山と放置されてしまっている山、林業の現状など、いろんな思いをお聞きすることができました。現場に着くと林業機械が手際の良い作業を実演してくれました。林業というものをイメージしたこともなかっただろう学生たちにはどのように映ったのでしょうか。その後、さらに下っていくと切った木材をトラックに積み込む場所へ、そこにはヒノキとスギの丸太が山積みにされていました。林業家の説明を聞いた後、その断面を触ったり、匂いをかいだり、材料になってしまってからでは分からないことも感じてもらえたのではないかと思います。

 雨も心配されましたが、問題なく無事に帰ってくることができました。今回は本当に林業家の皆さんのご協力でよい時間を過ごすことができたと思います、感謝です。私自身も改めていろいろ考えさせてもらいました。次の授業で見てきたことをしっかり整理するのが私の役目かなと思っています。





「森とマルシェ」の季節

2016年07月11日 | 森と学ぶ家づくり
今年も「森とマルシェ」の季節がやってきました!



「しずおか森と学ぶ家づくりの会」そして「安倍奥の会」、「玉川きこり社」の皆さんと、オクシズの入口にある製材所を会場に、木材に触れて、かき氷を食べて、ゆっくり流れる時間を楽しむイベントを行います。スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしておりますので、お気軽にお立ち寄りください。

案内チラシはこちらからどうぞ
「しずおか森と学ぶ家づくりの会ホームページ」




お箸づくり

2016年06月13日 | 森と学ぶ家づくり


先週の土曜日は久しぶりに「しずおか森と学ぶ家づくりの会」のスタッフとしてイベントに参加してきました。今回は静岡済生会総合病院のホスピタルフェアでオクシズ材を使ったお箸作りコーナーの担当です。病院の1、2階のホールを開放して、体験コーナーやミニコンサートなどが行われ、和やかで楽しいイベントでした。

お箸作りは、「しずおか森と学ぶ家づくりの会」が用意したオクシズ材、スギの白いところ、スギの赤いところ、ヒノキ、から好きな材料を選んでいただき、小さなかんなでお箸の形に削っていくというもの。単純な作業ですが、コツをつかむまで少し時間がかかります。うまく削れるようになったらその形が気になり、左右2本の太さバランスを整え、最後はサンドペーパーできれいに滑らかに仕上げる、といった感じで思わず夢中になれます。参加してくださった皆様も意外と時間がかかる作業でしたが、楽しんでいただけている様子でした。



約4時間のイベントでしたが、お子様から年配の方までほぼ時間内人が途切れることなく盛況のうちに終わることができました。会話の中で一般の皆さんが木に持っているイメージを知ったり、木に触ること、木を扱うことの楽しさを再認識したような気がします。





オクシズ材

2016年02月10日 | 森と学ぶ家づくり


 日曜日に「オクシズ材」(静岡市産材)を使った家づくりを知ってもらうイベント「オクシズ森林の市(もりのいち)」に「しずおか森と学ぶ家づくりの会」のスタッフとして参加しました。天候にも恵まれ、たくさんの皆さんにご来場いただき、私たちが用意したスギの積木もたくさんのお子さん達に遊んでもらいました。



「オクシズ材」とは静岡市の山間部で生産された木材のことです。これまで静岡市産材と呼ばれてきましたが、今回のイベントでは「オクシズ材」ということで大きくPRされています。実はこの言葉、私たち「しずおか森と学ぶ家づくりの会」が平成24年に静岡市長と「森の循環について考える」 をテーマに意見交換した時に提案したことがあります。現在こうやって静岡市産材の愛称として使われるようになり、このようなイベントが開催されるようになり、もしかして。。。と思うとちょっとうれしいです。

当時の意見交換会の様子(静岡市ホームページより)



イベントは午後になって少し寒くなりましたが無事終了。同じ方向で活動されている皆さんの様子も知ることができ、「しずおか森と学ぶ家づくりの会」のスタッフ同士も合間にこれからについてのイメージを話し合うことができました。参加させていただいて良かったです。




山歩きと木工作

2015年11月24日 | 森と学ぶ家づくり


日曜日に「しずおか森と学ぶ家づくりの会」のイベント「静岡の山歩きと木工作」にスタッフとして参加してきました。このイベントは静岡市の高山市民の森で小学生と保護者の皆さん20名ほどの参加で行われました。



まずは林業家から森と木のはなしを聞きながら山歩きです。森の木を間伐するとどんな良いことがあるのか、どのような木から間伐するのか、実際の森を見ながらの勉強です。次に伐採の作業を見学、ヒノキの木を一本倒しました。大きなチェーンソーの音、木を倒す作業の緊張感、大きな木が倒れる瞬間、倒された木に感触と香り、貴重な体験だったと思います。その後は午後の木工作に使う材料を拾いながら山頂まで、木の実を拾ったり、高いところの葉っぱを取ったり、子供たちは本当に楽しそうでした。



お弁当を食べたら木工作です、自分の拾ってきた木の実などでミニ黒板に飾り付けをします。きれいな木の実の色を上手に使ったもの、大きめの葉っぱをバランス配置したもの、楽しい作品がたくさんできました。

今回も参加してくださった皆さんのおかげで楽しいイベントとなりました、ありがとうございました。このイベントを通して森や木のことを身近なものとして感じてもらえたのであれば、良かったと感じます。








「静岡の森歩きと木工作」のお知らせ

2015年11月14日 | 森と学ぶ家づくり

しずおか森と学ぶ家づくりの会」からイベントのお知らせです。

「静岡の森歩きと木工作」

日時:2015年11月22日(日)10:00~15:00

場所:静岡市 高山市民の森(10:00 集合)

持ち物:お弁当、水筒、防寒着
    簡単な作業、山歩きが出来る服装、装備で。
    (山歩きはスニーカーで可)

参加費:無料 

毎年恒例の秋の森遊びです。今年は静岡市の高山市民の森を使わせていただき、森を歩きをしながら、木のこと森のことを学びます。途中で樹木の伐採作業の見学も行います。昼食後は簡単な木工作を予定しています。

しずおか森と学ぶ家づくり会の専門家会員の林業家、製材師、建築士も参加しますので、静岡の木を使った家づくりに興味をお持ちの方はぜひ山を見て、知りたいことを尋ねてみてください。

また、家づくりを考えていなくても、木材のこと、森のことにを知りたい。森歩きをしたい。木工作が楽しそう。どのような理由でも大歓迎ですので、お気軽にご参加ください。

なお、今回のイベントは「青少年育成事業」にも協力しています。元気な小学生の皆さんたちも参加される予定ですので、にぎやかな雰囲気になるかと思いますが、それも一緒に楽しんでいただければと思います。

<お申込み・お問い合わせ>
参加をご希望される場合は事務局または清水建築設計室までご連絡ください。
「しずおか森と学ぶ家づくりの会」事務局  TEL: 054-251-7410



木を学ぶ

2015年11月09日 | 森と学ぶ家づくり


 昨日は「しずおか森と学ぶ家づくりの会」の「製材所見学会」と「安部奥ティンバーリソース」の「しずおか木の文化フォーラム」の共同開催イベントに参加してきました。今回は杉山製材所へ行き、しずおか森と学ぶ家づくりの会の専門家会員の杉山さんから製材という仕事についてお話を聞ききました。

 製材とは一番簡単に説明するとすれば、木を丸太の状態から四角い形にする仕事です。しかし、それはただ木を切るということだけではなく、それ以前の原木を見て仕入れること、それ以降の建築材としてどのように使われるのか知っておくこと、幅広い知識が必要なのだということ。木の特性を読むということ、刃の入れかたひとつで材の出来が変わること、先の作業を読む経験と結果に対応する技術の話など、普段はあまりお聞きしない専門的な部分について話していただきました。その後の製材実演で先の説明の内容にまた納得。何度も聞いてきている木の話ですが、それでもまだまだ学ぶことがある、それらを再認識し、新しい知識を得ることができた充実した勉強会でした。




森とま通信vol.25

2015年08月31日 | 森と学ぶ家づくり

しずおか森と学ぶ家づくりの会」の会報誌、森とま通信vol.25ができあがりました。私が3回にわたって書いてきた、静岡市産の天然乾燥材「森とま材」を使った家づくりレポートは今回が最終回、仕上材としての使われ方の話です。その他、森とま専門家委会員の皆さんが林業・製材・設計とそれぞれの専門分野で今感じていることなどを書いています。ご希望の方にはバックナンバー数冊と合わせてお送りいたします。お問い合わせは清水建築設計室(054-207-8283)までお願いいたします。

<Contents>
○「森とま材」を使った家づくり3(清水建築設計室:清水利至)
○樹皮は語る(杉山製材所:杉山 徹)
○出張林業教室(山田林業:山田芳朗)
○山々「林業の課題」(鈴木林業:鈴木英元)
○まちを歩く(杉山智之建築事務所:杉山智之)
○10/18(日)開催!伐採見学案内




天使のコシカケをふたつ

2015年08月24日 | 森と学ぶ家づくり

 昨日はしずおか森と学ぶ家づくりの会で行った「すまうと家具製作所見学と天使のコシカケ作り」に参加してきました。まずは、工房の事務所ですまうとの野木村さんから、これまでの家具の仕事に取り組んできた経緯、その間に考えてきたこと、これから挑戦したいことなど聞かせていただきました。建築業界からの転身ということで、一味違った家具との向き合い方がよくわかりました。その後、ショールーム準備中の部屋でこれまでの作品を見せていただきます。その軽さに優しさを、よく考えられた構造とデザインに美しさを感じました。続いてとなりの工場で作業機械の説明などをしていただき、家具作りの流れをイメージ、いろんな機械があるのです。

 その後は「天使のコシカケ」の制作ワークショップです。しずおか森と学ぶ家づくりの会の天然乾燥材、それを使った住宅の建築で寸法を合わせるために切り落とした梁や柱の切れ端を使います。それぞれが作りたい形に合ったものを選び、作業開始。のこぎりできれいに柱や梁になるような材料を切るのはなかなか大変でした。脚の部品が入る穴を慎重に掘ると、野木村さんが職人技で微調整をしてくださって完成です。

 私は息子と2脚作りました。一脚は小さなベンチのような長いもの、こちらはスギ。もう一脚はちょこっと腰かけるように梁材を縦使いにして気持ち座面が高いもの、こちらはヒノキ。どちらも長さを整えるために片側はのこぎりで切りましたが、もう片側は木材管理のために付けられたタグはそのまま、斜めの荒い切断面もそのままです。それが材料の生い立ちを残しているようで、なかなか味のあるコシカケができたと思います。半日でしたが充実した楽しい時間でした。自分たちが作った天使のコシカケをふたつ家に置くことができて嬉しいです。