雨は,朝には止みました。
陽も差しますが,時折強く吹く北風が・・・
“寒い,寒い,この寒さで一気に色づいた”
庭に出て,紅葉した南天を眺めながらコーヒーを飲んでいるんです。
“ん?”
その寒空から,「チッチ」とも「ピッチピッチ」とも聞こえる,声がします。
“すずめ?”
一瞬そう思いましたが,違います。
はるばる日本海を超えて越冬に来た,ジョウビタキです。
2羽のジョウビタキが,2m程の間を空けて電線に止まっています。
「チッ,チッ,チッ,チッチ」
鳴き声は聞こえますが,鳴いているのは1羽です。
「チッ」,ピョン,「チッ」,ピョン。
1羽が,ひと声鳴いてはピョンと10㎝程横に跳ね,近づきます。
『宜しくぅ~,お友達から始めようよ』
そういう事かもしれません。
“そうそう,いきなりでは相手に嫌われるからな”
“じっくり じっくりだ”
“もう少しで,「お友達の距離だぞ」 焦るなよ”
“あれ? 縮まらないが”
2羽の距離が,1mほどに近づいたあたりからです。
ピョンして近づいたと思うと,もう1羽がピョンして・・離れて・・
2羽の間が,縮まらなくなり・・・
焦った1羽は,一気に30cm「チッ」,ピョン。
言い寄られた1羽は,「パタ,パタ,パタアー」
「ほーら みろ,焦るからだ」
「野バト君だって,恋人捜しを1年近くしているんだぞぅー」
『爺さん,そんな悠長な事は言っておられんのだ
俺は,ここには「冬の間」しかいないんだ』
陽も差しますが,時折強く吹く北風が・・・
“寒い,寒い,この寒さで一気に色づいた”
庭に出て,紅葉した南天を眺めながらコーヒーを飲んでいるんです。
“ん?”
その寒空から,「チッチ」とも「ピッチピッチ」とも聞こえる,声がします。
“すずめ?”
一瞬そう思いましたが,違います。
はるばる日本海を超えて越冬に来た,ジョウビタキです。
2羽のジョウビタキが,2m程の間を空けて電線に止まっています。
「チッ,チッ,チッ,チッチ」
鳴き声は聞こえますが,鳴いているのは1羽です。
「チッ」,ピョン,「チッ」,ピョン。
1羽が,ひと声鳴いてはピョンと10㎝程横に跳ね,近づきます。
『宜しくぅ~,お友達から始めようよ』
そういう事かもしれません。
“そうそう,いきなりでは相手に嫌われるからな”
“じっくり じっくりだ”
“もう少しで,「お友達の距離だぞ」 焦るなよ”
“あれ? 縮まらないが”
2羽の距離が,1mほどに近づいたあたりからです。
ピョンして近づいたと思うと,もう1羽がピョンして・・離れて・・
2羽の間が,縮まらなくなり・・・
焦った1羽は,一気に30cm「チッ」,ピョン。
言い寄られた1羽は,「パタ,パタ,パタアー」
「ほーら みろ,焦るからだ」
「野バト君だって,恋人捜しを1年近くしているんだぞぅー」
『爺さん,そんな悠長な事は言っておられんのだ
俺は,ここには「冬の間」しかいないんだ』