やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

いつの間に・・  やれこらやれこら

2015-03-16 07:39:10 | 今日のやれこら
今日は,島の墓参りです。
この島は,ハッサク発祥の地と言われています。
瀬戸内海で名をはせた,村上水軍の城跡も有ります。
その島に,連れ合いのご先祖のお墓が有るんです。

お寺の境内に井戸が有り,水汲み場になっています。


お墓にお供えする水を汲んでいるんです。

「ギー,ボコボコ,ジャー,  ギー,ボコボコ,ジャー」
汲み上げポンプの柄を押して,バケツに水を溜めています。
水の出口は,最近ビニールパイプに取り替えられたようです。
ポンプの柄を一押しするたび,床に置いたバケツに水が溜まっていきます。
ポンプには錆が浮いていますがまだまだ現役,十分機能を果たします。

『もうそれくらいで十分,バケツを持って坂を上がるのはしんどいから』
「いやいや,折角だから満杯に」

”若い者は,知らないだろうなぁ”
”「つるべ」から手押しポンプは画期的だったんだけどなぁ,「つるべ」も知らないかぁ”
「ギー,ボコボコ,ジャー,  ギー,ボコボコ,ジャー」

お墓は,お寺の側の脇道を登った所に有ります。
長い坂では有りませんが,急坂です。
若者ぶってはいますが,足腰は弱っています。
満杯にしたバケツの重さは,結構応えるんです。

「ピシャ,ピシャ,ピシャ」
歩くたびに水は揺れ,満杯のバケツからこぼれます。
こぼれた水の跳ね返りで,ズボンが濡れ,靴が濡れます。
バケツ一杯あった水は,減ります。
“どうせこぼれるなら,初めから少なくしていた方が正解だったなぁ”

“あらら,いつの間に・・蛇口が・・・”
“前回の墓参りまでは,無かったのに・・・”
ご先祖様のお墓の近くに,水道栓が新しくできていたんです。
空バケツと柄杓だけ持って来れば良かったんです。
                      やれこら やれこら