たまに恩師に会うのも大切な事なきがする。
迷ったり、焦ったりした時、深みのある言葉を言ってくれるものだ。
「目先のことを考えて動くな」
とても響く言葉だった。
ちょうど1年前のこの日、私にとって、大きな決断を迫られる事件が起こっていた。目先のことを考えたら、進むはずだった。未だに、自分の決断が良かったのか悪かったのか、少し自信をもてないでいる自分がいた。勇気がなかっただけかもしれない。そんなことを引きずった1年間でもあった。
しかし、人には、信条というものがある。
目的を達成するためには、手段を選ばない、千歳一隅のチャンスがあれば乗るのも一つの選択だ。しかし、それが、今まで応援してくれていた人を失くす決断になる時もある。
私は、恩師の言葉を聞いて、自分の決断が間違ってはいなかったと、少し安心した。
私には、読者という強い味方がいる。
そして、みんな、他人に話したくないような自分の話をして協力してくれるのは、話すことによって少しでも社会が変わってくれたら良いと願うからだ。
その想いを代弁するのが私の役目。
何かあれば目立とうと思って行動する人や、他人の功績を自分の手柄にしたい人はこの世の中に山ほどいる。
しかし、そんなことはどうでもいいのだ。
地道に自分の信じることをやり続ける。
ある、労働畑の人は言った。
「主流になるとそれに手をつける人はたくさんいる。しかし、主流になったら、そういう人に任せればいい。あなたには、誰も拾わないような落穂のような社会の問題を拾い続けて欲しい」
こんな言葉を思い出した。
大人になりきれないが、しっかり、今の時代を見つめていこうと思う。