クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

読書というものを思い出した

2021-04-18 | 日記

子供の頃から本好きで、結婚する前まではよく

読んでいたはずなのに、子育てが始まって、海

外に長く駐在するうちにすっかり読書から遠ざ

かってしまった。

本当にすっかり読まなくなってしまった。

年に1冊読むか読まないか。

下の娘は読書家で、どこに行くにも必ず本を持

ち歩いているし、家でも本を読んでいる姿を見

ることが多い。

たぶん本を読まない日はないんだろうなと思

う。

割と速読タイプでもあるので、かなりの本を読

破していると思う。

身近でそういった姿を見て来ても、特に触発さ

れることもなく、長く本を読まない生活が続い

ていた。

私の特性として、脈絡なく急に思い立って何か

をやったり始めたりすることが多いのだけど、

その時も急に、そうだ、「蜜蜂と雷」を読ま

ないと!と思い立った。

恩田陸さんのこの小説がその年の直木賞の候補

に挙がった時に、面白そう!読みたい!と思い

購入したものの、なぜかすぐに読み始めずその

まま放置。

4年間、本棚に眠っていた。

突然の思い付きで、4年ぶりに手に取ったその

はとてもとても面白かった。

冒頭30ページだけで6回も泣いてしまったので、

先もこの調子で読み進んだら、ティッシュ

箱使い切ってしまうんじゃないかと心配した

ど、さすがにそんなことにはならなかっ

た。

下の娘と違って遅読タイプの私は感情移入が激

しいのかもしれないが、それを差し引いても感

極まってしまう場面や描写があちこちに散りば

められていて、一冊読み切るまでにびっくりす

るほど何回も涙してしまった。

とはいえ読後感は爽やかで、これに気を良く

た私は間髪入れずに、宮下奈都さんの「羊と

の森」を読み、今また、島本理生さんの

「ファーストラヴ」を読み始めている。



米粉を使ったバナナマフィン。