追っかけタイ!

 
 
   ユース世代を追いかけて...
   サッカー他、スポーツ何でもこい。

ベスト16どまり パスサッカーは限界なのか ~選手権2次トーナメント2回戦

2009-10-18 20:03:48 | 高校・ユースサッカー
前半 右サイドを崩しにかかる 7田中と2馬場


 
 残暑と言うのでしょうか。じっと座っていても汗ばむほどの陽気で快晴無風。今日も絶好の行楽日和か運動会日和かといったところでしょうか。今日2回戦の相手は優勝候補筆頭の第1シード浦和東との大一番。もちろん両チームの選手ともこれが高校生活最後の試合だという意気込みで臨んできている。いや選手だけではない。今日の試合がいかに重要であるかを外野の皆さんもよくご存知です。在校生、部活OBやその父兄まで大挙して応援に駆けつけてくれました。このヤマを乗り切ると正月の国立が見えてくるはずだったのだが。。


 悔しいけど、やっぱ下馬評通りだったのかな。



◆選手権2次トーナメント 2回戦
  日時:平成21年10月18日(日) 12:30   会場:尚美学園大学
浦和東高校
0
0
前半
0
0
武南高校
0
後半
0
0
延前
0
0
延後
0
4
PK
1







     <<武南Start>>

        11齋藤    15岡部

 9野溝                  10成田

         7田中     6平野

 3冨永                    2馬場
        18橋本     5南原

             1丸山

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

交替 延後半0分 9野溝→ 8東 (武南)
        11齋藤→16藤井(武南)






序盤

 開始当初から押せ押せの武南。
岡部のヘッドや野溝のシュート、成田のミドルなど序盤から飛ばす。
この時は得点するのは時間の問題だと思っていた。
20分過ぎあたりからは少し攻めあぐんでいたが、成田と野溝がスイッチして何とか打開の道を探っていた。
武南は攻めてはいるのだが浦和東のDFがなかなか強固。
最後の最後はきっちりケアされていると感じた。
そう、ボールを持たされ攻めさせられている感じ。




一方の浦和東は、10,11,20番がサイドアタックで攻めてくる。
それとDFからのロングボールとサイドからの高速クロスが武器でしょうか。
前半に関して言えば、65:35 くらいで武南が押していたと思う。
しかし得点のかほりがしていたのはむしろ浦和東の方だった。




後半に入ると浦和東がまるで別チームの様相を見せる。
後半勝負に出てくることはある程度予想はされていたのだが、前線からのプレスが俄然激しくなる。
苦し紛れのクリアボールは中盤で楽々キープされ波状攻撃を繰り返される。
武南の選手は後半に入って完全に足が止まってしまっていた。
馬場、冨永のサイドバックが上がれるチャンスが生まれてこない。
当然、前線で張っている岡部、齋藤が孤立してしまっていた。
幾度となく決定的チャンスを相手に許し肝を冷やす場面が続く。
南原、橋本の両センターバックにボランチ平野が懸命になって防御していた。

長い長い長ーーーーい、後半40分が終わり勝負は延長戦へ。




延長に入っても基本的には浦和東が主導権を握っているのに変わりはない。
しかし延長後半に入り、藤井、東を投入してからは風向きが変わってくる。
そしてついに武南に千載一遇のチャンスが訪れる。

延長後半6分

 FW藤井がドリブル突破で縦に切り裂く。
ペナルティエリアに入ってからも突き進む藤井に対し、DFはたまらず藤井を倒してしまう。
そして、主審の長いホイッスル。
一瞬シュミレーションかと思われたが、PKの判定。
抱き合って喜ぶ選手と観客席。
PKを蹴るのは倒された当の藤井。
だが、ゴール左を狙ったボールはGKのファインセーブに遭う。(写真上)

勝負にタラレバは禁句である。

私は今でも藤井君が蹴って正解だと思っているし、藤井君が外してもみんなが納得いくとも思っている。
相手GKを褒めるしかないでしょう。

※ちなみに今日武南が蹴ったPK4本のうち3本をGKはセーブしました。(藤井PK+PK戦)
 ゴールを許した1本も実はシュートコースに入っていました。
 これは偶然ではないですね。GKは見切っていたと思います。





武南のパスサッカーに対し、浦和東のパワー・フィジカル・スタミナサッカー。
私の個人的な意見ではあるが、パスサッカーで相手を崩して勝つためにはある程度の
力量差があって初めて実現可能なこと。
同レベル以上と組んだ時にはなんとも辛いものがあると思う。
今日の浦和東のサッカーを見ているとあまり手数をかけないで相手ゴール前までボールを運んでいた。
極端な話、ゴールキックから2タッチくらいで得点出来そうな気配で。
そして最後まで決して衰えることのなかったスタミナ。
いや、寧ろ時間が経つにつれ走力が上がってきているようにも感じられた。
相手のパワー・スピードに打ち克つパスサッカーは果たして可能なんだろうか。


 今日のゲームを見ていて そう感じたのは私だけではないと思う。