月のたび

日々の日記

水木しげるの戦記マンガを読んで思ったこと

2007-08-19 21:56:13 | 読書(興)

水木しげる『総員玉砕せよ!』(講談社文庫、戦記コミック)おもしろかった。おすすめです。

2時間で読める面白さ!

戦死した将兵にたいし、自分はどうあるべきか、これからどのような生き方をすべきか考えます。思考させる文学です。たんに「国家のために殉じた将兵たち」というくくり方だけでは収まらない、見過ごされがちの過去ってあると、思いました。

軍の無謀な作戦や命令で、日本人が日本人を殺したような形になったような話。

敗戦で軍は解散しました。そして東京裁判で勝者による裁きがくだりました。それを以って、軍は戦争に負けた責任を日本国民に対してとったといえるのでしょうか。この本を読んで思ったのは、敗戦に責任を感じて自殺した軍高官がいたとしても、彼らの生前の論理では、命は平等ではないはずです。ただ死ぬだけなら、一兵卒と同じでしょう。多数の命を左右する立場の者であり、結果的に大勢の犠牲を出したのなら、立場に応じた責任のとり方をすべきじゃないか、と思いました。


生き甲斐について

2007-08-19 00:36:32 | 今日の出来事(重要性低)
毎日一緒に暮らしている家族って何なんでしょうか。貴重な命を与えられて、縁あって同じ家に暮らしているのに特別な意味があるのか。

毎日同じメンバーで、同じ生活を繰り返してるなら、楽しい方がいいのに、それができない。

全然関係ないかもしれないけど、故郷の土地とのつながりが今はないでしょ。代わりに、今あるのは個人の自由。地域とつながらずに生きる個人ですよね。

たとえば、私の趣味(読書)の話をしても、理解してくれる家族はいない。趣味が昂じてオタク化してるからだ。

問題は共通の話題がないことだ。だからバラバラ。

中島義道さんの家族もバラバラだそうですが、そういう生き方は、私はどうしても後悔を感じると思う。そのさみしさを、将来持ちこたえる自信がない。

前途厳しい。