Sengoku1985

何故、私は鉄道を撮り続けるのか?

Subways#4

2012-01-30 | 鉄道写真


 今回は名古屋市営地下鉄4回目、桜通線を取り上げたいと思います。


 桜通線は永く野並を終点としていましたが、昨年春野並から市域の端にあたる徳重まで開通しました。地震の関係で祝賀行事は中止となりましたが、写真の6153Fは開通記念ヘッドマークを装備していました(写真)。


 桜通線中村区役所~今池間は、東山線をバイパスする目的で造られた路線、大阪で言えば御堂筋線に対する四ッ橋線に相当します。今池~新瑞橋間は、昭和40年代最後まで市電が残った区間で、利用の多い区間、開通まで多くのバス系統が走る道でした。そして市域の端の緑区野並へ、徳重へと目指し建設されました。車輌的には第三軌条もあったのでしょうが、鶴舞線と同じ架線1,500V、1,067ミリ軌間となり、丸の内には鶴舞線との連絡線が設けられています。


 写真を注意すると分かるでしょうが、通常の車輌では写真の右側、則ち車輌の左側に運転席が設けられるのですが、桜通線車輌は全て島式ホームで建設するという方針から、通常とは逆に写真左側、則ち車輌右側に運転台があり、常にホーム側になります。



 開業前に量産先行車として6000系、6101始め4連が、昭和62年に落成しました(写真、現在は5連)。6101、6201が日車、6701及び6801が日立の製造で、名古屋市初のVVVF車となりました。桜通線開業まで長期に渡り、鶴舞線で試験が行われました。平成6年に6301が日車で製造され、量産車と同時に5連化されました。ホーム柵設置前の撮影は叶わず、写真のとおりとなりました。なお同編成は、車体の番号標記の字体が、量産車と異なり、6301とも異なります。



 続いて平成元年製の量産車初号、6102始め5連です(写真)。この時のスタイルが、他の車輌にも続いています。



 野並延伸までは一気に行われたために、多少の形態的変化(車内のLED電光掲示の位置等)は見られますが、基本的には同一です。ATO自動運転で、ワンマン運転、運転士は誤動作がないことを確認するだけです。


 そして写真は6000系最終編成、6120始め5連です(写真)。外観上、形態的変化が見られないことが分かります。そして輸送量の増加に伴い、平成5年に6300形が製造され、全編成に挿入され、5連化されました。



 そして暫く時間をおいて平成21年に、桜通線も徳重延伸用に車輌増備が行われました。車輌は新形式となり、6050系を名乗ります。軽量ステンレス車体ですが、ビードが無くなり、ストレートな車体となりました。HIDヘッドライトの採用も考えられたでしょうが、既存車との共通性を図りハロゲンヘッドライトとなりました。写真は6151始め5連、6050系量産先行車です(写真)。落成時から5連です。



 そして平成22年製の量産車初号、6152始め5連です(写真)。外観は先行車と同じですが、車内の案内がLED電光掲示から、液晶モニター(”ハッチービジョン”と呼ばれる)に改められました。



 最終編成、6154始め5連です(写真)。野並~徳重間は同じ緑区内で距離が短く、多数の新造を必要としなかったので、少数の製造となりました。


 この付番は、多分近鉄なら6030系として節約したでしょうが、6050系です。次回桜通線で新系列が出れば、間違いなくN6000系です。社の方針まで干渉はしませんが、次回の主役は、付番についてもう少し考える余地があることを示唆しています。


 次回が最終回のようです。ご期待下さい。

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