少しずつ、師匠おばあのメッキが剥がれてきていた最近。
先週、また事件があった。フアナさんに理不尽な説教。
前からフアナさんがひとつ下の同年代パートの席脇に立って立ち話をするのが面白くなかった師匠おばあ。フアナさんは声がでかいので、よく思ってないおばあは他にも居たかもしれない。けど休憩時間だし、席があるといっても(休憩所の座る席が決まってるって前からおかしいと思ってたけど)移動しようがトイレに行こうが社員に注意されることはない。当たり前。なのに「ちゃんと自分の席につきなさいよ」とキレた。
席の並びはフアナさん、師匠、私、となっており、師匠はいつも私にしか話しかけない。フアナさんは「モヨコさんが来ると途端に機嫌が良くなって喋りだすんですよ」と言っていた。だからといって私が師匠から好意を感じたことはなかった。ただ時給を稼ぎに来てる数時間、穏やかに過ごしたいから話しかけられたら快く応じてたし、楽しく過ごすようにしてた。いくら師匠が周りに嫌われていようが私は気にしなかった。お世話になっているし、真須美よりマシだし。
でもこの「席につきなさいよ」はあまりにひどいので、私は自分の不機嫌を抑えられなくなり、その日はずっとスマホを見たり、右前のやさおばとだけ会話して師匠を無視した。
気分が悪い休憩が終わり、また仕事に戻り帰る前、少しは落ち着いたかと思った師匠おばあがフアナさんに、社員の心得手帳みたいなのを叩きつけて、「これ読んでおいて。みんなもらってるから。あなたもらってないでしょう」とほざいていた。そんな手帳を私はもらってない。
帰りにフアナさんと合流して見せてもらったら「仕事中立ち話をしない」みたいなのがあり、これを言いたいのじゃないかと言っていた。仕事中じゃないし、意味がわからない。フアナさんは怒り、泣いていた。
その日以降、私は帰りも師匠を避けるようになった。
ここ最近、素早く着替えて早めに出ると一本早い電車で帰れることがあり、そこを目指して急いでて、そうすると着替えが遅い師匠と一緒にならなかった。
遅れたら遅れたで師匠と一緒に帰っていたんだけど、もう絶対に一緒になりたくないと思い、100%早く出た。
この対応は師匠が仲良くしていた映画おばあを、いきなり「声も聞きたくないぐらい嫌い」になったとかで、あからさまに避けていた時と同じよう。
こないだまでは、そう取られたくなくて時々一緒に帰っていた。私は早く帰りたいだけで、師匠を避けてるわけではないよと伝えたかった。そんな気持ちもなくなり、どう取られても良いと思った。
その次の日、勤務先駅前のスーパーで買い物してたら斜め前の席のやさおばに話しかけられ、心配された。私とフアナさんが居ない間に師匠おばあともう一人がフアナさんに対して怒っていて、わざわざ昔の手帳を探していたと報告してきた。そして気にしなくて良い、味方するからと言ってくれた。
席を移動して喋るなとうるさいおばあ。
そもそもフアナさん、おばあ、私という席順が良くない。フアナさんの逃げ場がない。席替えしよう。となって社員のおじさんに相談。
京子さん、さやかさんは、師匠おばあは味方が私しか居ないから、私が見放したらあの人辞めると思うと前から言っている。
私は辞めさせたいわけじゃなかった。そんな風に排除しようとするなんて、横暴だと思っていた。たかがパートの数時間のことなのに。師匠にはいい面もある。
だから社員のおじさんとフアナさんが提案してきた席順も、師匠を仲間はずれにしてるようで嫌だったし、席替えすることを師匠に相談しないで良いんだろうか?勝手に「これからこの席で」と、席にうるさい師匠に言うんだろうか、と心配で眠れない日が多かった。だけど師匠のことを慮るばかりにフアナさんがつらい思いをし続けるのは意味がない。だから私は師匠の隣でいいからとりあえずフアナさんを師匠から離す席で合意した。これからも師匠の担当は私でいいんだ・・・偉いぞ私・・・と思っていた。
席替えを強行することによって、師匠がまた荒れるんじゃないか、とか、フアナさんとの溝は完全に埋まらなくなるんじゃないか、という心配もあった。
席替えを伝えられた師匠はヒステリーこそ起こさなかったけどかなり動揺したらしく、休憩時間は大人しかったのに仕事に戻る前に急に腕を捕まれてフアナさんと二人廊下に出された。
「席換えするんだって知ってる?」もちろん知ってる。フアナさんと私で暗躍してたのだから。
「ちょうどいいから順番変えようと思うんだよね、前から1月に変えるって言ってたけど」順番とは仕事の担当のローテーションのことで、1月に変えるとか私は聞いてない。
「ずっと同じ担当してるとだめだからね。来月、モヨコさんは嫌だろうけどAじゃなくBに行ってもらって」
『え?ローテ変える意味あるんですか?』
休憩時に言えばいいのに仕事の時間だからそこで終わった。
その後仕事中に、俺様ルールを押し付けてくる師匠にイライラした。前にも、フアナさんが来たばかりの時に師匠の提案で急にローテを変えた時があった。意味がわからなかったけど「それで順番通りになるから」はあ、そうですかと思い従った。
けど今回は来月私がBに行ったらその次また今やってる早出のところに来るから嫌だ、絶対やだと思って仕事終わりに「意味ないと思うし再来月また今のとこやるの嫌なんですけど」と反抗した。
師匠はフアナさんに何度も「今ってEやってるんだっけ?」とトンチンカンなこと言ってたしかなり動揺してたけど、とにかく私とフアナさんの仕事がガバガバ過ぎて師匠が大変だから、順番を変えてお互いの仕事ぶりを見て切磋琢磨しろということだった。何様なのか。なんで今言うのか。席替えがショックで面白くなくて仕事にケチつけてるだけだよね。ていうかいきなり全否定してきて本当に腹が立った。
この人は前に相撲おばあにブチギレた時も次の日ケロッとしてたし、私に怒鳴った時も同じだったし感情に支配されてて暴れるだけ暴れると無かったことになる。相手のことはどうでもいい。なぜ?どうしてこんなこと?と思いを巡らせるのは時間の無駄。ただそういう気分だっただけなのだと思う。
一所懸命彼女を排除しないよう頑張ってきたけど限界が来た。
席替えをした上に、フアナさんと相談して師匠おばあはローテに加わらず固定にしてもらい、私とフアナさんで二箇所をローテで回すという体制にしてもらうよう社員おじさんに頼もうと、帰りに話し込んで決めた。なのに昨日行ったら師匠おばあが自分でその提案していたらしく、腰砕けだった。それも「私はどうしても口うるさく指摘してしまうから、外れたほうが良い」とかいう綺麗事を並べていたのでフアナさんがそれに怒っていた。至らないところを指摘するなら口頭でとか、フアナさんがメモにしてくれませんかと言っても「あり過ぎて書ききれない」と目を回していた。教わってない事はできないというと「普通に家でやること」思い出すとまた腹が立ってくる。何様なんだよいい加減にしろ。
挙げ句に私にも例の手帳を渡してきた。読まずに捨てたよクソばばあ。
師匠には本当に失望した。今週は暑かったし、こんなのもあって本当に疲れた。
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