チクチク準備しておいたつもりだったけど、引っ越し前日はほぼ徹夜だった。
Mは前日から完全に徹夜だった。
前日に家全体のハウスクリーニングがあり、朝から夜6時までかかって、Mが確認と支払いのために現地に向かう際、私も家になんにもない空の状態を見ておきたくて時間が押してるのに向かった。帰ってきたらお風呂に入れなさそうだから夕方のうちに入っておいた。
その日はうちが置いていく残留物(ソファ、棚など)の引き取りもあり、一日ばたばたしていた。
引越し日が迫るにつれ、意外に荷物が多い事に怯えていた私達は現地に行く際には必ず何か持って行ってた。かさばる中華鍋とかの鍋、フライパン類、箱詰めに向いてない小物など。
その日も二人で両手いっぱいに大荷物を抱えて電車に乗って恥ずかしかった。
真っ暗で寒い住宅地、えっちらおっちら辿り着いてピカピカの家を見た。
業者さんががんばってくれて風呂釜とエアコンも全部終わらせてくれていた。
私は人が住んでる状態しか見たことがなかったから、初めてじっくり見た。
新しい畳、ピカピカの床、キッチン、洗面、トイレ、風呂場、建具。どこを見ても綺麗なのは気持ちよくて、お金かかったけどやってもらって良かった。
家の引越し前の状態を見ると実感したけど、やっぱりお金もらってやる掃除はすごかった。
ちなみにうちは引っ越し専門掃除の会社、ミガクるにした。値段は普通だと思う。
風呂釜、エアコンも一日で終わらせると言ってくれたのがここだった。
業者さんに「マンションから戸建てに越すと、ものすごく寒いのに驚きますよ」と言われたし、実際その場が寒かったので、目をつけていたファンヒーターをすぐ発注した。
綺麗な誰も居ない家を見て、鍵を管理して、やっと自分たちの家なんだなと少し思えて帰ってからまた荷造り頑張った。
Mも私も無言で荷造り、掃除し続けて引越し業者が来る朝9時寸前まで終わってなかった。
8時半の予定だったけどちょっと遅れた。
私と猫3匹は、一番奥の空にした部屋に猫トイレ一つとお水、クッションだけで引きこもった。
時々Mが顔を出して進捗を知らせてくれた。冷蔵庫を出すのに時間がかかった。
テレビのキャビネットを解体するのに時間がかかった。
私は猫と私を車で運んでくれる兄とLINEでやり取り。猫たちは落ち着かなかった。
一番怖がりのあんず(あーちゃん)は、私の尻のそばに居たり、部屋の隅に居たり。
一番うるさい風子はうろうろしてたけど思ってたよりうるさく鳴かなかった。そのうち寝た。
落ち着いてるまだ1歳半の陸奥(オス)は、うろうろしたあと一番先に寝だした。
搬出が終わったのは1時半。Mは先に電車で向かった。
私はコンビニでお昼ごはんを買ってから少しのんびりして、それから向こうの搬入が終わる頃に着くように兄に猫と私を送って貰う予定だった。
その際、猫のトイレ、奥の部屋で使ってた座布団、私の旅行かばんいっぱいに詰めた洗面道具、薬、着替え、タオル、メガネ、本など身の回りのすぐ使うやつを車に乗せてもらう。
なのに搬出が終わった後に大量のゴミやゴミ箱、他の猫トイレ、でかい工具箱などが置きっぱなしで、Mが全部車に乗せてもらうと言い出した。
すでにでかい猫トイレ、猫クッション、籐のランドリー籠などかさばるやつが多いのに、母も来るし軽自動車のトランクにそんなに乗せられないんだが。なんでそんぐらい乗せてもらわなかったのか。
とりあえずでかい工具箱はMにまた手荷物で持っていってもらうけど、大量の不燃ごみをどうするのか。どうしようどうしようって、じゃあ私が実家に持っていって実家で出してもらえばいいんだろうと言った。うんざりした。
私は出る時にマンションの鍵閉めしてから、その鍵を不動産屋に預けに行く仕事もあった。
徒歩7分ぐらいのとこだけど、それでも往復しないといけない。
とりあえず私は45リットルの不燃ごみを持って実家に帰った。
母に叱られると思ったけど、意外と怒られなかった。「何を持ってきたの?ゴミ?ろくなもの持ってこないわね」と笑っていた。助かった。
コンビニでお昼を買ってマンションに帰ったけど、帰ったらすぐに出発が迫ってた。猫たちはそわそわしている。あーちゃんは押し入れに入って出てこなかった。
お昼を食べてる余裕はなかった。兄が向かってると言ってるし。
ガランとした部屋の写真を撮っておいたけど感慨にひたる時間はなかった。
兄が来たので一番捕まえやすいあーちゃんからキャリーに入れようとしたら、押し入れの奥がちょっと濡れていた。あーちゃんは怖がっておしっこしてしまっていたんだと思う。綺麗にしてる時間はない。ちょっとだからそのままにした。スプレーじゃないし大丈夫だろう…
そしてあーちゃんは頑なにキャリーに入ってくれなかった。3.5キロの小さい体のどこにあんな力があるのか、とにかく絶対に入りたがらない。
仕方がないから風子用だったデカいキャリーになんとか入ってもらった。
あーちゃんを車に運んでから次は風子。
むっくんはデカいからデカいキャリーじゃないと無理。ちょっと小さい風子にあーちゃん用に入ってもらう。風子は案の定大騒ぎ。
そして陸奥。むっくんもちょっと騒いでいた。
全員出すのに30分ぐらいかかった。全員出したら鍵をかけて駅前の不動産屋へ。
おなかが減った。全身汗だく。
駆け足で向かって嫌いな営業の岡村(仮名)に鍵を渡して、また駆け足で車に戻ってやっと出発。
風子とむっくんがギャーギャー鳴いている。あーちゃんはおとなしい。
むっくんは大暴れしたけど途中で鳴き止んで、時々思い出したように鳴くけど基本静かになった。
引っ越し搬出中もそうだったけど、むっくんは飲み込みが早いように思う。
でも風子は、道中80分ぐらい、ずっと、延々と、鳴いて大暴れしていた。まさかと思ったけど。
騒音レベルのうるささで、家族の会話はできなかった。おまけに暴れるから、狭いのかと思って途中であーちゃんとキャリーを入れ替えた。それでも変わらなかった。
今思い出しても、母も、兄も、よくイライラして怒らなかったなと思ってありがたい。
あんなにうるさかったのに。飼い主のMでさえよくイライラする。
私は兄を短気だと思ってるんだけど、時々意外に気長なところがある。運転が上手だけど下手な人に切れてるところを見た事がないし。
家近辺に着いた時もそうだった。狭い住宅地の道路でなかなか引っ越しトラックが出ていかず、手前の道路でだいぶ待たされたんだけど、のんきに構えていた。風子がうるさい中。
引っ越し会社の予定では8時半から18時で、まさか6時までかからないだろうと思ってたけど結局そのぐらいになった。
せっかく母が家を見に来たのに真っ暗で、雨戸もしまった状態。
でも兄も母もいろいろ褒めてくれた。
猫たちはやっと開放された。風子よりもずっと静かなあーちゃんが心配だった。
あーちゃんは家に他人が来た時のようにお仕入れにこもってしまったけど、数時間したら出て来てくれた。キャリーにおしっこはしてなかった。それから2階のクローゼットや押入れに隠れる事が多かったけど、寝る時にはそばに来てくれたし数日後には落ち着いた。
風子と陸奥は早速歩き回っていた。風子は疲れ知らずで着いてからも鳴いていた。
人間たちはヘトヘトに疲れて、予定していた出前館でご飯を頼んだ。救いだったのはまだ夜早かったこと。
お風呂に入って、まだベッドが届いてないから2階の洋室にラグを敷いて布団を敷いて寝た。
翌朝、結露が凍ってカーテンが窓に張り付いていたのに驚いた。やっぱり寒かった。
私は2階用のメガネケースが必要なことに気がついた。あと洗顔石けんも前は風呂場と近かったから兼用だったけど今は遠いから、いちいち石鹸を持っていかないといけない。とか、たくさん不便に気づいて買い物が増えていった。
今は引っ越してから一ヶ月。少し落ち着いたけどまだまだ不便はまだある。ある程度落ち着くとそれ以上荷物整理をしなくなる。動かないと行けないんだけどメガテンばっかりやってる。
Mは前日から完全に徹夜だった。
前日に家全体のハウスクリーニングがあり、朝から夜6時までかかって、Mが確認と支払いのために現地に向かう際、私も家になんにもない空の状態を見ておきたくて時間が押してるのに向かった。帰ってきたらお風呂に入れなさそうだから夕方のうちに入っておいた。
その日はうちが置いていく残留物(ソファ、棚など)の引き取りもあり、一日ばたばたしていた。
引越し日が迫るにつれ、意外に荷物が多い事に怯えていた私達は現地に行く際には必ず何か持って行ってた。かさばる中華鍋とかの鍋、フライパン類、箱詰めに向いてない小物など。
その日も二人で両手いっぱいに大荷物を抱えて電車に乗って恥ずかしかった。
真っ暗で寒い住宅地、えっちらおっちら辿り着いてピカピカの家を見た。
業者さんががんばってくれて風呂釜とエアコンも全部終わらせてくれていた。
私は人が住んでる状態しか見たことがなかったから、初めてじっくり見た。
新しい畳、ピカピカの床、キッチン、洗面、トイレ、風呂場、建具。どこを見ても綺麗なのは気持ちよくて、お金かかったけどやってもらって良かった。
家の引越し前の状態を見ると実感したけど、やっぱりお金もらってやる掃除はすごかった。
ちなみにうちは引っ越し専門掃除の会社、ミガクるにした。値段は普通だと思う。
風呂釜、エアコンも一日で終わらせると言ってくれたのがここだった。
業者さんに「マンションから戸建てに越すと、ものすごく寒いのに驚きますよ」と言われたし、実際その場が寒かったので、目をつけていたファンヒーターをすぐ発注した。
綺麗な誰も居ない家を見て、鍵を管理して、やっと自分たちの家なんだなと少し思えて帰ってからまた荷造り頑張った。
Mも私も無言で荷造り、掃除し続けて引越し業者が来る朝9時寸前まで終わってなかった。
8時半の予定だったけどちょっと遅れた。
私と猫3匹は、一番奥の空にした部屋に猫トイレ一つとお水、クッションだけで引きこもった。
時々Mが顔を出して進捗を知らせてくれた。冷蔵庫を出すのに時間がかかった。
テレビのキャビネットを解体するのに時間がかかった。
私は猫と私を車で運んでくれる兄とLINEでやり取り。猫たちは落ち着かなかった。
一番怖がりのあんず(あーちゃん)は、私の尻のそばに居たり、部屋の隅に居たり。
一番うるさい風子はうろうろしてたけど思ってたよりうるさく鳴かなかった。そのうち寝た。
落ち着いてるまだ1歳半の陸奥(オス)は、うろうろしたあと一番先に寝だした。
搬出が終わったのは1時半。Mは先に電車で向かった。
私はコンビニでお昼ごはんを買ってから少しのんびりして、それから向こうの搬入が終わる頃に着くように兄に猫と私を送って貰う予定だった。
その際、猫のトイレ、奥の部屋で使ってた座布団、私の旅行かばんいっぱいに詰めた洗面道具、薬、着替え、タオル、メガネ、本など身の回りのすぐ使うやつを車に乗せてもらう。
なのに搬出が終わった後に大量のゴミやゴミ箱、他の猫トイレ、でかい工具箱などが置きっぱなしで、Mが全部車に乗せてもらうと言い出した。
すでにでかい猫トイレ、猫クッション、籐のランドリー籠などかさばるやつが多いのに、母も来るし軽自動車のトランクにそんなに乗せられないんだが。なんでそんぐらい乗せてもらわなかったのか。
とりあえずでかい工具箱はMにまた手荷物で持っていってもらうけど、大量の不燃ごみをどうするのか。どうしようどうしようって、じゃあ私が実家に持っていって実家で出してもらえばいいんだろうと言った。うんざりした。
私は出る時にマンションの鍵閉めしてから、その鍵を不動産屋に預けに行く仕事もあった。
徒歩7分ぐらいのとこだけど、それでも往復しないといけない。
とりあえず私は45リットルの不燃ごみを持って実家に帰った。
母に叱られると思ったけど、意外と怒られなかった。「何を持ってきたの?ゴミ?ろくなもの持ってこないわね」と笑っていた。助かった。
コンビニでお昼を買ってマンションに帰ったけど、帰ったらすぐに出発が迫ってた。猫たちはそわそわしている。あーちゃんは押し入れに入って出てこなかった。
お昼を食べてる余裕はなかった。兄が向かってると言ってるし。
ガランとした部屋の写真を撮っておいたけど感慨にひたる時間はなかった。
兄が来たので一番捕まえやすいあーちゃんからキャリーに入れようとしたら、押し入れの奥がちょっと濡れていた。あーちゃんは怖がっておしっこしてしまっていたんだと思う。綺麗にしてる時間はない。ちょっとだからそのままにした。スプレーじゃないし大丈夫だろう…
そしてあーちゃんは頑なにキャリーに入ってくれなかった。3.5キロの小さい体のどこにあんな力があるのか、とにかく絶対に入りたがらない。
仕方がないから風子用だったデカいキャリーになんとか入ってもらった。
あーちゃんを車に運んでから次は風子。
むっくんはデカいからデカいキャリーじゃないと無理。ちょっと小さい風子にあーちゃん用に入ってもらう。風子は案の定大騒ぎ。
そして陸奥。むっくんもちょっと騒いでいた。
全員出すのに30分ぐらいかかった。全員出したら鍵をかけて駅前の不動産屋へ。
おなかが減った。全身汗だく。
駆け足で向かって嫌いな営業の岡村(仮名)に鍵を渡して、また駆け足で車に戻ってやっと出発。
風子とむっくんがギャーギャー鳴いている。あーちゃんはおとなしい。
むっくんは大暴れしたけど途中で鳴き止んで、時々思い出したように鳴くけど基本静かになった。
引っ越し搬出中もそうだったけど、むっくんは飲み込みが早いように思う。
でも風子は、道中80分ぐらい、ずっと、延々と、鳴いて大暴れしていた。まさかと思ったけど。
騒音レベルのうるささで、家族の会話はできなかった。おまけに暴れるから、狭いのかと思って途中であーちゃんとキャリーを入れ替えた。それでも変わらなかった。
今思い出しても、母も、兄も、よくイライラして怒らなかったなと思ってありがたい。
あんなにうるさかったのに。飼い主のMでさえよくイライラする。
私は兄を短気だと思ってるんだけど、時々意外に気長なところがある。運転が上手だけど下手な人に切れてるところを見た事がないし。
家近辺に着いた時もそうだった。狭い住宅地の道路でなかなか引っ越しトラックが出ていかず、手前の道路でだいぶ待たされたんだけど、のんきに構えていた。風子がうるさい中。
引っ越し会社の予定では8時半から18時で、まさか6時までかからないだろうと思ってたけど結局そのぐらいになった。
せっかく母が家を見に来たのに真っ暗で、雨戸もしまった状態。
でも兄も母もいろいろ褒めてくれた。
猫たちはやっと開放された。風子よりもずっと静かなあーちゃんが心配だった。
あーちゃんは家に他人が来た時のようにお仕入れにこもってしまったけど、数時間したら出て来てくれた。キャリーにおしっこはしてなかった。それから2階のクローゼットや押入れに隠れる事が多かったけど、寝る時にはそばに来てくれたし数日後には落ち着いた。
風子と陸奥は早速歩き回っていた。風子は疲れ知らずで着いてからも鳴いていた。
人間たちはヘトヘトに疲れて、予定していた出前館でご飯を頼んだ。救いだったのはまだ夜早かったこと。
お風呂に入って、まだベッドが届いてないから2階の洋室にラグを敷いて布団を敷いて寝た。
翌朝、結露が凍ってカーテンが窓に張り付いていたのに驚いた。やっぱり寒かった。
私は2階用のメガネケースが必要なことに気がついた。あと洗顔石けんも前は風呂場と近かったから兼用だったけど今は遠いから、いちいち石鹸を持っていかないといけない。とか、たくさん不便に気づいて買い物が増えていった。
今は引っ越してから一ヶ月。少し落ち着いたけどまだまだ不便はまだある。ある程度落ち着くとそれ以上荷物整理をしなくなる。動かないと行けないんだけどメガテンばっかりやってる。