今回は特別です。何かに残しておきたいくらいなので、、。ここ何年かで一番感動した日本のドラマです。私的にはめったに無い事です。全く期待していなかった分、反動が大きすぎました。思い出して今でも泣いております。
2008年 全１１話 速水もこみち 相武紗季 水嶋ヒロ
ストーリー クロノスヘブン社は「愛をささげぬくロボット」の試作品を作りそれを使用し照れる女性を探します。そこで選ばれたのが、失恋をしたばかりのリイコ。アンケートで理想の彼氏像を聞き出してプログラムにしてインプットされたロボットがある日、リイコの元に送りつけられて来ます。キスで起動するロボットにとりあえずキスをするリイコ。ナイトとなずけられたロボットはどんなときでもリイコの理想の彼氏であり続けまさに愛をささげぬくべくリイコと共に生活を始めます。リイコの派遣先の会社の御曹司、創志がリイコのパティシエとしての才能を認め商品の開発をはじめるが、、？
ストーリー ９点 役者 ８点 音楽 ７点 涙度 ７点 総合９点
ラスト2話に関しては★★★★★★☆です。ロボットと恋愛？理想彼氏？どういうこっちゃって思っていた最初のころを反省してます。この設定は韓ドラにもなかった斬新な設定でした。このドラマの余韻がいつまでも残っていて、、。思い出しては泣いております。久しぶりです。日本のドラマもやればできるじゃないかとある意味感動しております。私の中では何年かに１度の傑作に成長したドラマです。私が感動したのは花男のようなゴージャス感や王子様的な要素や、衝撃的な展開で息もつかせぬ緊張感でもありませんでした。無機質、無感動でメタリックなロボットが誰かを思う心、すなわち愛するということを知り人間以上に一途に切なく永遠に変わらぬ心を捧げ、彼女の幸せが僕の幸せといい続け、そしていつまでも笑顔でいて欲しいと言い残したナイト。彼の絶対の愛の大きさがいかに素晴らしいものかがヒシヒシと伝わってきたからです。ナイトは確かにロボット。プログラミングをされて彼女の希望のどおりのロボットだったはずが、、いつの間にかプログラムに無い動きをはじめ誤作動を起こしまくる。開発をした科学者にも解明できず解体命令まで出てしまうが、ナイトの心が本物だと気づいた並切氏によって初期化を免れ、リイコへの思いや心を持ったまま一時的には修復される。が、ＩＣチップが焼きついていて、ロボットとしての生命が残り少ないと悟ったナイトは愛するリイコが少しでも悲しまないようにするにはどうすればいいかを考え始める。リイコはパティシエだった夢がかなうべくパリへの留学が決まりかけるが、ナイトとの生活が捨てきれずナイトと共に暮らすことを選択する。ずっと好きだった創志がリイコに愛を告白するがそれでもずっと絶対の愛で支えてくれたナイトの存在に気づきリイコはナイトとコレから先を共にすることを決心する。ここは、、意外だったな。ナイトは年をとらない、リイコだけおばあさんになるのねえというリイコにおばあさんになってもずっと愛してるよ、、。と優しく言うナイト。もっこみっちーがなんか上手いのよ～。メタリックでありながらその言葉にはぬくもりがあり愛があったな。温度を感じることが無いナイトなのに、リイコは手編みのＮのイニシャル入りのマフラーをプレゼントをする。心から喜ぶナイト。そしてその夜、リイコの寝顔を見ながらリイコ、、愛してる、、。ナイトからリイコに初めてキスしたんだ、、。それがナイトがリイコに最後にしてあげたことでした。一人でフランスに渡るという創志にナイトは手紙を託していました。そこには自分がいなくなってリイコが悲しくないように代わりに笑顔にさせてあげてと、。リイコをフランスに連れて行ってくれるように頼んでたんだよね。そして並切氏の元へ行くナイト。リイコにあえて幸せだったと告げて機能停止、、、。
翌朝、並切氏がリイコの元へ現れ、ナイトが最後まで大事に守ったＩＣチップを渡します。そこには、、最後のデートのときに鏡に向かってナイトがリイコへの最後のメッセージ。そしてリイコが現れ、今日もキレイだね～。そしてナイトが大好きなリイコの笑顔が最後にあって、、。あ～～、また泣けてきた。もう、、、号泣です。ロボットなのに、ロボットなのに、、
真実の愛が確かにあったんですよ。人間のように愛を確かめるような事は何もないのに、本当の血の通った大きな愛でした。
そして、、ナイトはその姿のまま保管されることになりました。リイコの元に最初に送られてきたあの箱に入っていましたが、その首にはリイコにもらったマフラーそして、四葉のクローバの後ろにはリイコって書いてあったんですよね。ナイトは死んでしまったけど、その顔はとっても幸せそうで、、。今にも起きてきてまたあのリイコの部屋でおかえり～って言いそうで、、。だってあの部屋も大家さんがナイトが戻ってくるでしょ？だからこのままおいておくわっていってたし、続編ができそうなところもよかったなあ。勝手な想像ですが、ナイトが復活して記憶喪失になったリイコがいてナイトがそれを思い出させる、、なんて韓ドラ的な発想ではなく（笑）
ナイトそっくりな人間が現れて結局はナイトの記憶がその人に埋め込まれてリイコと晴れてハッピーエンドなんて？？オッテ？
まさか、ナイトとくっつくなんてアリ？ロボットだけどコレだけ盛り上がってるから人間になったおか、何でもアリのオチを想像してたのにこんなに切なく悲しく号泣するになんて全くの想定外でした。思えばプログラムされていることとはいえ、ナイトの献身的な彼氏ぶりは本当に素敵でした。決して怒ることなくいつでも励まして見守り家でおいしい料理を作って温かく迎えてくれる。理想の彼氏であり家族であり何よりの癒しでした。リイコの心は創志にあると知りつつも常にリイコが幸せであるためにはと考えて行動するナイトだったんです。その心にリイコはいつしか人間以上の愛で彼を見つめて共に幸せを感じるようになっていたんです。実際には大変です。子供もできないし、いつまでも若い彼と一緒なんですから。それでもいいとリイコは明るく笑います。その笑顔を心に大事にしまったままナイトは眠ってしまいました。あのマフラーとクローバーが目に焼きついてそして彼の本当に幸せそうな横顔でした。そして、リイコとの思い出だけは守ったというあのＩＣチップをお守りにリイコは旅立っていきました。だけどこんな素敵なナイトがいたんじゃ、これからの彼氏なんて物足りない人ばかりじゃない？なんて思ったりして。原作の漫画もＤＶＤも欲しくなりましたよ。とってもいい作品です。まさに少女マンガチックな展開でしたが、予想を裏切る秀作でした。人間の気持ちは月日と共に変化することもあるけどナイトの愛は絶対！ですもの。非現実的ながら十分に魅力的なナイトでした。難点を挙げれば創志の気持ちが動くのが遅かったのでラスト２話でリイコが好きと伝えてもナイトのすごい愛にかすんでしまったのが残念です。ラスト２話でこんなに作品の印象がかわるんて改めて最終回がいかに大事かを考えさせられる作品です。続編を是非！主題歌のタイトルもおかえりですしね。
最後の並切氏の言葉です。愛とは奇跡の始まりなんです。
「ずっと愛してる」という言葉は、恥ずかしくて、そうそう口に出せる言葉では、ありません。この言葉を、さらっと口にできること、自分の気持ちをストレートに言うことがどんなに心地よいことかわからせてくれるドラマでした。そうして、そういうナイトが「さよなら」の言葉を決して発しないところに、私は人間を感じてしまい、泣いてしまったのです。
ICチップにのこされたレター映像には、ナイトの目から見たリイコが描かれ、彼女がとっても可愛く見えています。それは、ナイトの愛のまなざしを私たちに体験させることにもなり、さらに泣きを誘うことになりました。愛する人への願いは、「いつもずっと幸せでいてね・・・」ですから、最終回はすばらしい感動を呼びます。
確かに、最後が良いとすばらしい作品になるという典型的なドラマですよね＾＾