

70歳の誕生日を迎えた機会に致仕」という言葉(仕事をやめるという意味)から仕事について少し考察を重ねてブログに書いてきた。
これまでの結論をいうと「働き続けるには雇用される能力を維持・向上させ続ける必要があり、その能力の根幹はヒューマンスキルである。ただしキャリアの大部分は偶然の出会いで決まるものなので、良い出会いを作り出す工夫が必要だ」ということだった。
だがこれらの努力をしても経済環境の悪化や天災の影響で思うような職に出会えないこともあるのが人生というものだ。
そんな時は「人間の条件」を書いた20世紀の哲学者ハンナ・アーレントの「労働」「仕事」「活動」という概念を思い出してみよう。アーレントは人間の根本的な活動として「労働」と「仕事」と「活動」をあげている。「労働」とは繰り返し行われる定例作業で勤勉さが求められる。
「仕事」は毎回青写真を描いた上で行われるもので、プロジェクトマネジメントのように創造性が求められる。
「活動」は必ずしも金銭的な報酬に結び付いていない。アーレントは「活動」とは他者との交流であり、自分の意見を表明するなど自分が何者かを晒す行為(「デジタル不国論」による)と述べている。
私は「活動」とはビジネスであれ、ボランティア活動であれ、政治的活動であれ、この自分を表明し、他者と対立あるいは共同しながら何かをなす人間のもっとも人間らしい生き方と考えている。
つまり労働が生活の糧を得ることを最大の目的とするのに対し、活動は自己を晒すことを最大の目的にしているといえよう。まあ「仕事」はその中間位かな?
やりがいのある「仕事」や報酬のある「活動」に従事できるかどうかは運で決まる面がある。しかし「活動」そのものは運ではなく自分の心意気で選択できると私は考えている。
人はいずれ第一線を退く。その線が仕事であれ、趣味であれ、社会的活動であれ、必ず終わりがある。
その時自分の生き方に悔いが少ないかどうかは活動で決まる。それは活動分野の大きい小さいではない。いかに他者と交流したかという自分の晒し方によって決まると私は考えている。
住民票が必要になりました。
生活協同組合の宅配料が70歳以上は割引になるのですが、証明するために住民票を添付する必要があります。
近くの公民館にある住民票等自動交付機はコロナウイルス感染防止策で公民館が閉まっているので使えません。
市役所まで行くのは面倒なので近くのセブンイレブンのマルチコピー機から取得することにしました。
ここしばらく住民票を必要とする機会がなかったので、コンビニで取得したのは初めてでしたが手続きはごく簡単です。
(専用機である住民票等自動交付機よりは少し複雑で時間がかかりますが)
市役所のホームページによると今年8月31日をもって住民票等自動交付機は総て廃止になるとのこと。専用機のメンテナンスがコスト的にできないのです。
定額給付金申請の次にマイナンバーカード取得申請者が増えるヤマ場となりそうですね。
未申請の方は早めに動いた方が良さそうですよ。