昨日欧米の中央銀行が政策金利を一斉に引き下げ、今日(10月9日)アジア(除く日本)の中央銀行が政策金利を引き下げた。昨日9%下げた日経平均は、今日の前場で1.5%程度戻している。
だが外貨取引を取り扱っている連中の話を聞くと先物為替の予約すら取り難い場合があり、ドルなど外貨取引はかなりパイプが詰まっているようだ。このパイプを通すためには、銀行間に信頼が戻ってこなければならない。信用を取り戻すには、毀損した資本を回復することと政府のサポートが必要である。
これについては市場が強く望んでいた米国政府による銀行への資本注入の可能性が高まってきた。ニューヨーク・タイムズによると、財務省は英国と同じような方式で資本注入を考えているということだ。英国はロイヤルバンクオブスコットランドやバークレイズなどに対して優先株の形で合計870億ドルの資本注入を行うプランを発表している。
米国で銀行への資本注入プランが決まり、政府の指導の下金融市場が安定化してくると株式相場は底を打ちそうだ。
過去の経験からいうと、相場が底を確認すると売られ過ぎた分は急速に回復する。米国の例では40日間で下げ幅の3分の1を戻したという。しかしそれか先は景気の悪化が重しになるのではないかと考えている。来週辺りになるとアナリストだとか識者と呼ばれる人達が相場はどこまで戻るか?などという話を始めるかもしれない。当たるかどうかは別として、少し明るい話題が欲しくなってきた。