レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「キモ男リビングに集合」

2008-12-01 21:28:31 | 小説
「キモ男リビングに集合」

 「うーん、アユメちゃんとチウメちゃんがいなくて、
よかったのか、悪いのか」
いつきが頭を抱える。
 「永久もいなかったぞ。うーん?」
 エイタも首を傾げる。
 「ババアも少しはいいとこあったんだけどな。
ヒラメは自業自得。タヨウは...、
それから、オチタがこの屋敷
に隠れていたとは意外だった」
 「だから、オチタと言っただす」
 あおむが木太郎の言葉に反応すると、
 「違うオチタだよ。オタクが知らない
と言った奴が本当のオチタだよ。
あいつと木太郎が今回の事件の発端
になってるかもしれないんだよ。
まあ、オタクは知らないでいいから、
おとなしくしていろ」
いつきが少しいらついてあおむにあたる。
 「太郎が殺され、オチタも殺された、
ということは、チウメちゃんの復讐かなあ?」
 いつきが続ける。
 「チウメちゃんが太郎の母ちゃんを殺してしまった。
その原因となった奴は、
木太郎、オチタ、そして太郎この3人だ。
だから、チウメちゃんは復讐のため、
二人を殺し、あとは木太郎を殺すために地下に行ったんだ」
 「でも、ナロウサマとか言ってましたよ」
あおむがまた口を挟む。
 「うるさいな。オタクは黙ってろってさっき、
いつきも言っただろう。」
木太郎があおむの頭をはたく。
 「そうだ、野郎はだれだったんだ?
木太郎、もう白状してもいいだろう?」
いつきの問いに木太郎はまた黙る。
 「また、だんまりか。
でも、永久とアユメちゃんはどこに行ったんだ?」
いつきが首を傾げる。
 「まさか、アスカちゃんと同じで、
チウメちゃんに脅かされているのかなあ」
 「キッチンへ行くだす」
あおむが何かひらめいたように突然叫ぶ。
 「早く、もう一人の悪魔が多分、
そこにいたはずだす」
あおむの言葉に
 「そうか、太郎は、キッチンで殺されたんだ。
リビングには、チウメちゃんがいたから、
もう一人はキッチンに隠れていたはずだ。
そんな簡単なことに俺たちは気づかなかったなんて、
あおむコイツは単なるマヌケじゃないかもしれないぞ」
いつきはキッチンに向かう。
 太郎の死体の頭の上には、次はおまえだ。
血塗られた死体の指で描かれた血文字がある。
 「これを書いた奴が太郎を殺したんだこいつこそ黒幕だ。
次はおまえだということはチウメちゃんのことになるな。
そうするとチウメちゃんも利用されただけかもしれない。」
すると
 「隠し扉があるだす。階段の下より、
わかりにくそうですが、間違いないだす」
あおむがそういうと、壁に手を当て、
扉を捜す。ここが怪しいだす。
少しだけ色の変わったところを押す。
すると、回転ドアのように、
押した部分の反対が少しづつ、開く。
押し切ると、小部屋がある。
 「ここに隠れていて、太郎を殺したのか、
奥にも扉があるぞ」
いつきは中を覗き、声を上げる。
 「多分、ここからも地下へ行けるはずだ。
戻れるかはわからないがな」
いつきはどうするといった感じの視線を
エイタと木太郎に送る。
 「罠かもしれない。リビングに戻ろう」
エイタの決断は早かった。
 「わかった」
いつきと木太郎はそう同時に言う。
 リビングに戻ると、
 「黒幕は、野郎か、それとも、
永久かアユメちゃんか」
いつきは、そう言ったあと、
 「でも、チウメちゃん以外には
木太郎を殺す動機がないぞ。
あおむが言った悪魔が
チウメちゃんだったとは限らないぞ。
だから、黒幕からチウメちゃん
をはずすのは早すぎだな。
でも、チウメちゃんに
太郎やオチタを操れたのかなあ」
と首を傾げる。
 「僕にも、その辺の事情、
教えてください。お願いだす」
あおむは言う。
 「オタクは黙れと言っただろう」
と木太郎がいうと、いつきが木太郎を制し、
太郎の母ちゃんが殺された事件の概要を話す。
 「チウメさんには、そんな過去があったんだすか、
でも、綺麗で優しかったんで信じられないだす。
あと、オチタが犯人だともおもえんだす」
 「じゃあ、誰が太郎の母ちゃん
を殺したというんだ。オタク」
いつきはあおむに言う。
 「そ、それは多分エイタさんだす」
とあおむは本人がいる前で言う。
(続く)
 
  

「聞こえる声」

2008-12-01 19:52:09 | 小説
「聞こえる声」

 「少しお待ちなさい。少し早すぎます」
ミカエルにはそう聞こえた。
 「どこかに隠れて私の指示があるまで、
待ちなさい」
 ミカエルにはそう聞こえる。
 じじいに見つかると面倒だしな。
 ミカエルは露天風呂の入り口まで戻り、
そこで待機する。
 「やはり、アイツはただ者ではないかもしれません」
つぶやくような声が聞こえる。
 眩しさとすごい暑さの中、
ミカエルはその声に従い、待ち続ける。
(続く)

BADEND:ダミー編「太郎の行方2」

2008-12-01 19:45:08 | 小説
BADEND:ダミー編「太郎の行方2」

 その時、ダミーがうなだれて戻る。
 「どうした、太郎が殺されてました」
 「じゃあ、何故、戻ってきたんだ」
 いつきが言うと、ダミーは後ろの方から、
太郎の生首を差し出す。
 「うあーー」
全員が腰を抜かす。
 しばらく、時間が経ったのち、
 「どういうことだ、説明してくれ」
といつきがダミーに訊く。
 「リビングに行ったら、誰もいませんでした。
そして、2階に行ったら、4人も殺されて、
死体が並んでました。また、1階に行って、
キッチンへ行ったら、太郎が殺されてました。
しょうがないので、首だけ切って、
もってきました。
まだ、殺されてあまり時間
は経ってないようです」
ダミーの言葉に木太郎が、股間を掻きながら
 「太郎が今少し前まで生きていた?
そして、殺された?」
と首を傾げる。
(続く)

「2階の遺体」

2008-12-01 19:41:58 | 小説
「2階の遺体」

 「どこにあると思う」
いつきが言う。
 「多分、一番奥だす。悪魔の足音で
多分」
あおむが言う。
 「例の部屋か」
いつきが言う。
 「よし、行こう。木太郎先へ行け」
 「いや、オタク、先へ行け」
と木太郎があおむに命令する。
 「いやだす」
 「じゃあ、ここに残れ」
木太郎の言葉に
 「わかっただす」
とあおむは207号室に向かう。
 「扉をあけます」
 「さっさとな」
木太郎が威張って言う。
 「うっああああああ」
4人で叫ぶ。
 4人の遺体が並んで見える。
男が二人、女が二人。
 「さあ、行け。俺たちはここで悪魔を見張るから、
名前だけ報告しろ」
木太郎がそう言ってあおむの肩を叩く。
 あおむは、おそるおそる遺体に近づく。
 「おばさんだす。」
 「ばばあか」
 「うーん、たしか、先生とか」
 「タヨウか」
 「知らない人だす」
 「えっ?」
 「あー、あの優しいヒラメさんだす」
 と言う。
「優しい?」と
 3人は首を捻るが、遺体の正体を知って驚くことはなかった。
太郎の遺体を見た時との衝撃の差は大きい。
 あおむは遺体を確認すると走って逃げてくる。
 「知らない人って、どんな感じだ。」
 「うーん、年は同じくらいで、男で
多分、生きていたら、美男子だす」
 「永久かな。」
 「違うだす。」
 「うーん。外に男がいたか?」
 「女の間違いだろ」
木太郎があおむを睨む。
 「男に間違いないだす」
 「オタクがここで会ったのは誰だ。」
エイタが訊く。
 「えーと、さっきの知ってる3人、
それからオチタ、アユメさん、チウメさん、
永久さん、それだけだす」
あおむが言う。
 「こいつ名前覚えてるな。じゃあ、
あと一人誰だ。もしかして、野郎の子分か」
いつきが言う。
 「オタク見てこいよ」
木太郎がいつきに言う。
 「じゃんけんで決めよう、じゃんけんぽん。
木太郎の負け」
いつきが言うと、
 「ずるいぞ、いつき」
木太郎が言うが
 「負けは負けだ」
エイタの言葉に木太郎はいやいや見に行く。
 「コイツ、こんなとこで死んでいる」
 と言って、木太郎は戻ってくる。
 「誰だよ」
いつきの問いに
 「教えない、自分で確認しろ」
 「じゃんけんで負けただろ」
 「だから、見に行っただろ」
 「木太郎はずるいな」
 「しょうがないから、いつき見てこい」
 「エイタこそ、見てこい」
 「うーん、じゃんけんぽん、負けた」
いつきはうなだれて、確認に行く。
 「コイツか」
と言って、いつきも戻ってくる。
 「誰だ」
 「教えないよ」
 「わかったよ。俺も見てくるよ」
 エイタも確認に行く。
 「アイツか」
 と戻ってきて言う。
 「さあ、さっさと下に戻ろう」
 4人はリビングに戻り、ソファーに
戻る。
(続く)


レイジー編「Xデーは」

2008-12-01 04:22:10 | 小説
レイジー編「Xデーは」

○○「もう過ぎましたよ。
Xデーはどうなりました?」
龍之介「3日までに終わらせたいんだが、
あおむが余計なことをやったから、
原稿を修正しているんだ」
○○「こういう時間でよければ、
協力しますから、ちょっとあおむを懲らしめて、
ちょっとよくしてくださいよ」
龍之介「じゃあ、原稿チェックして、アップしてくれ」
○○「了解。ゴースト、
ルシファーが離れたの痛かったですね」
龍之介「確かに...あおむだけじゃなあ」
○○「復活できそうな奴もいないですしね」
龍之介「あおむをもう少し使うか、
それからXデーはあおむの続編発表時にしよう、俺は休むよ」
○○「ボツネタになったBADEND使いましょうか?」
龍之介「任せる」
(続く)



「いざ、1階へ」

2008-12-01 04:10:33 | 小説
「いざ、1階へ」

 ミカエルは、ある人物の生首と
アスカの生首を捨てると、
棺部屋に行き、ある人物の身体を納棺する。
 そして、次と部屋を移動し、地上にあがる。
 まだ、日射しが眩しい。露天風呂まで来ると、
じじいが気持ちよさそうにつかっている。
 ミカエルは、じじいを無視して、
リビングへ向かう。
(続く) 




「遺体の正体」

2008-12-01 04:08:48 | 小説
「遺体の正体」

 「太郎に間違いない。つい、
最近まで太郎は生きていたのか。」
いつきが木太郎の顔を見ながら言う。
 「正直言うと、太郎は、もうとっくに、
死んだものと思っていたんだがな」
いつきが言う。
 木太郎とエイタはいつきと違い、
顔を見合わせている。
 「俺たちはとんでもない
思い違いをしてたみたいだな」
 とエイタが発言したとき、
 「木太郎さんって、どういう人だす?
こいつは間違いなくオチタだす」
とあおむが横から口を出す。
 「オタク、うるさいよ。木太郎って、
このつるっパゲだよ」
といつきが木太郎を指さしていう。
 「えっ、じゃあ」
 「だから、木太郎はこのハゲで、
スーパースターでも救世主でも
なんでもないそれより、
どうして、太郎がオチタなんだ」
といつきが言うと、あおむは混乱したようだ。
 「ハゲさんが木太郎、オチタが太郎?」
そう呟いたあと、あおむは太郎の遺体を
もう一度よく見た後、
 「やはり、こいつはオチタだす。
僕のフギリ高校の友人だす」
 「フギリって隣の県じゃないか、
それもたいした高校じゃない。とても、
太郎くらい頭のいい奴が入る高校じゃない。」
といつきが言う。
 「オチタは家が貧乏で、
確実に入れる高校を選んだだけだす。
そう言ってただす。
僕と同じで頭は悪くないだす」
とあおむは少し怒ったように言う。
 「コイツの言っていること、
本当みたいだな。
太郎はどういうやり方をしたのかわからないが、
オチタの名前で、隣の県の高校に通っていたんだ」
エイタがそういうと、あおむからこれまでの経緯を聞いた。
 「そうすると、あっと言う間に
殺人劇が起きたということか。
犯人は、太郎と女一人の外、
太郎を殺したもう一人の人物
が隠れていたみたいだということか。
でも、犯人が誰か声でわからなかったのか、
特に太郎は友達だろう」
といつきが訊くと、
 「太郎ではなくオチタだすが、
声は怖かっただす。声はまさに悪魔ですた。
オチタとは思えなかっただす。
もう人が変わったみたいですた。
誰が誰だかわかりませんだすた、
そうだ、あとナロウがナトカナントカ
とか言っていたような」
とあおむは言う。
 「ナロウがナントカナントカじゃ、
どうしうもないじゃないか、
頼りにならん奴だな、とにかく、
コイツが言う残った悪魔が現れる前に、
まず、2階を確認しよう」
エイタが言う。
(続く)