レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新作「自習続く」

2008-12-12 18:36:17 | 小説
「自習続く」

 「只今、採点中、あと最低2週間待ってね。
その間各自、自習お願いね、先生真剣に選ぶから」
と書かれた掲示板に翌日学校に来た
クラスのほとんどが固まった。
 普通なら、ここで、親が学校に抗議するだろうが、
噂が噂なだけに誰も抗議できない。
いや、下手に抗議して、
10人に残れなかった場合を考えると、
親にさえ言えない生徒がほとんどだ。
 「やっぱり、変態」
 「ううん職務怠慢」
 「おバカ盗聴器があるかもよ」
 噂が適当に拡大し、各自黙って、自習する。
下手な話しをすると、
盗聴の一言でだまり込む生徒がほとんどの中、
 アスカが最初こそ、一人で悪口をいいまくったが、
誰も相手にしないどころかかえって、
人気があった男子にまで、敬遠されてしまい、
おとなしくなる。
 あの女悪魔だわ。
アスカは心の中で叫ぶのが精一杯になった。
 他方、緊張がゆるんだのは、永久だった。
声には出さないが、自分がターゲットでないと思いこみ、
鼻歌を歌いながら、推理小説に毎日没頭した。
 不安だったのは、ホウセイと木太郎だった、
もとこ先生の魅力に気づいていたのは、
自分くらいだと思いこんでいただけに、
選考に時間がかかったことで、他にも、
もとこ先生の大ファンがいるものと思いこみ、
自分の見通しが甘かったと後悔していた。 
 くそたはゴールデンウイーク前に
発売される携帯ゲームソフトの発売を心待ちしていた。
 オチタは、もう少し、選考がのびれば、
ゴールデンウイークで休みになると甘い考えを持っていた。
(続く)

通常END「二階の誰か?8」

2008-12-12 18:32:40 | 小説
通常END「二階の誰か?8」

 「やっぱり、一撃必殺かなあ」
 「でも、俺を脅したからなあ」
木太郎は迷ったフリをする。
「そうだ、僕にその剣を貸してもらえませんか」
木太郎は言う。
 「目をつぶって、思いっきり、ぶっ刺さします」
 すると、トイレの中から突然
 「ごめんなさい。許して、木太郎さん、
私、殺すなんて言ったのは嘘です。
許してください。ごめんなさい」
とどこかで聴いた声がすると、
トイレのドアが開き、
ある人物が泣きながら、現れた。
(続く)

真エンド「2階の誰か」

2008-12-12 18:29:32 | 小説
真エンド「2階の誰か」

 「木太郎がクソ終えるまで、
どこへ行くか、考えよう」
いつきが言うと、
 「やっぱり、あそこだすかな。イヤだすな」
とあおむは207号室を指さす。」
 「うーん、でも見え見えだろう」
いつきが首をふる。
 キタジマが
 「ワシがここで木太郎がクソを終えるまで、
この部屋の前で見張ってるから、
あそこは最後にして、順番に捜せばいいじゃろう」
と言うと、3人とも頷く。
 いつきたちは、順番に部屋を回るが、
誰もいない。3人が部屋を見終わり、
207号室の前に来た頃、キタジマと木太郎が来る。
 「まだ、鼻に残るわ。」
とキタジマが木太郎の方を見ていうと、
木太郎は股間を掻きながら、にこっと笑う。
 「だすが、この中も生臭いだすよ。
今度が僕が扉の部屋で見張ってるだすよ」
 とあおむが部屋の中に入りたくないので、そう言う。
 「だめじゃ」
とキタジマがそういうと、
あおむを除く3人も当たり前だという顔をする。
 「もう残っているのは、この部屋しかないから、
全員で行こう」
といつきが言うと、みなしぶしぶ頷く。
 中に入ると、生臭さがひどくなっている。
4つの遺体意外は部屋はがらんとしている。
 「トイレと浴室だけだすな」
とあおむが言うと、
 「木太郎、ここにいなかったら、
ただじゃおかないからな」
といつきが鼻をつまみながら言う。
 「本当だ。間違いない。いないとしたら、
どこかに隠し扉があるに違いない」
と木太郎は言い返す。
 「もめるのは捜した後にせえ」
キタジマが一喝する。
 「すいません。では、行きましょう」
と言いながら、いつきはトイレまで歩くと、
ドアを開けようとするが開かない。
 「ビンゴ」
 「入ってるだすか」
とあおむはマヌケなことにノックする。
 すると、ドアの向こうからドアを叩く音が一回する。
(続く)
 

レイジー編「仮面座談会9」

2008-12-12 01:44:52 | 小説
レイジー編「仮面座談会9」

水木「いつのまにか、
真と通常エンドが同じ局面に近づいてきていますよ」
観月「推理はどこでやるんだろう」
松波「真エンドにはまだ
静なる悪魔が残されてじゃない」
観月「そこが、変わった?」
水木「時計の謎に木太郎が気がついていることと
そうでないことの差かなあ」
観月「時計の謎?」
松波「そのうち、わかるさ。そういえば、
あおむも龍之介様も
原稿だけ送りつけてくるだけで、
昨日、今日と現れないなあ」
(続く)

真エンド「トイレで後悔する愚か者」

2008-12-12 01:42:41 | 小説
真エンド「トイレで後悔する愚か者」

 うあー、生臭い。
 それに、ここが一番疑われそう。
 隠れるとこも、ここと浴室しかないし、
それに。このトイレのドアとても薄い。
鍵かけても、すぐ壊されそう。
 あー、あの時、木太郎さんに正直に言えば良かった。
余計なことを言って、墓穴を掘ってしまったどうしよう。
 他に逃げようかしら。
でも、ここが一番奥だ。
 あー、万事休止?
 泣いて謝ったら許してくれるかな?
(続く)


新作「テスト終了」

2008-12-12 01:35:33 | 小説
「テスト終了」

 「はーい、時間です。そこもうお終いですよ。
前に、答案用紙を回して」
もとこは機嫌よく、答案用紙を回収する。
 「今日は、いきなりのテストでお疲れさま。
これで、解散にします。明日からは、
びっしと行きますよ。では、ごきげんよう」
ともとこは一方的に言うと、
さっさと部屋を出ていった。
 「何、あの女、いきなり変な問題だして、
1時間で、ごきげんよう、ふざんけんじゃないわよ」
とある女子がもとこが出ていった後、大声でいう。
 その女は当然、賛同者が出るものと思って行ったのだが、
 「どうしよう、10人に入れなかったら、
もうあと2年は用なしになるの」
 「あの先生のことだから、
残れなかった生徒は因縁つけられて、
退学にされちゃうかもよ」
 「ああ、もっとおべっか使っておけばよかった」
などと後悔する声がほとんどだ。
 もとこを非難した女には、
小声で「あの子、お終いね。
盗聴器が仕掛けられているかもしれないし、
誰かがチクるかもしれないのにね。
とにかく、あの子にかかわるのやめましょう」
という次第だ。
 女子には木太郎がでっちあげた
もとこの噂が相当プレッシャーになっているようだ。
 「おちた、どうだった」
くそたの問いに
「やはり、正直に書くべきだろう。
字数制限は、同じ言葉でクリアすればいいさ」
ととんちんかんな答えをする。
 しかし、くそたも
 「そうだよな。わからないことは、
わからないから、教えてもらう。
それが生徒の義務だ。よし、ばっちりだ」
と二人は自信ありげに互いの顔を見合わせる。
 「だめだなー、君たち、10人だよ。
10人、そんな簡単なことなら、誰でも書けるよ。
やっぱり、褒めるとこは、褒める。褒め尽くす。
これだよ。君たち」
ホウセイが偉そうに言うと、木太郎が
 「同意。オタク、わかってるね。さすが...」
といいかけて、木太郎は口ごもる。
 「いいさ、オタクでも。君は仲間になれそうだ、
えーなんだっけ、残りの二人。名前忘れたよ。
とにかく、10代目の諸君、
一緒に合格することを祈ろう」
とホウセイは偉そうかつ、自信ありげに言うと、
さっさと帰る。
 木太郎は、ホウセイの後ろ姿を見て、
「あいつはただものじゃないぞ、
くそた、おちたこれからは、
あいつを手本にしろ」
と木太郎も偉そうに言うが、
二人とも意味不明の会話にイヤそうな顔をするだけだった。
(続く)



通常END「二階の誰か?7」

2008-12-12 01:29:51 | 小説
通常END「二階の誰か?7」

 「僕はあおむの意見に賛成だな」
久しぶりにエイタが口を開くとまた、
ウインクをする。
 「2対2か。木太郎、オタクの一言で決まるぞ」
といつきはまたウインクする。
 木太郎は股間を掻きながら、
 「あのとき、脅かされたからなあ、
質問攻めでじっくりといたぶるのも面白いな。
そして、疲れたら、
一刺しなんていうのも悪くないな。
いや、いや、一気に一刺しっていうのも面白い」
木太郎はウインクしながら、股間を掻く。
 「そうだ、木太郎が被害者だから、好きにしろ、
殺すのは俺がやってやる」
いつきは、スコップしかもってないのに、
そう言って、ウインクする。
 「いきなり、殺すのはかわいそうだすな」
 「いや、自業自得じゃ、あのミケルとかいうのと同じじゃ」
 「ミカエルだすよ」
 「どっちでもええ、苦しまないよように、
ワシが、やってやる」
キタジマも調子にのっていう。
 「だすが、トイレの中だすから、
一回で済むか、わからんだすよ。
失敗したら、凄く痛いかもしれないだすよ」
 「多分、この編に心臓がある。ワシに任せておけ」
 「キタジマさん、失敗してもいいですよ。
いや、まず、足の方から、刺して、
じわじわ苦しめて殺すというのも、
いいですね」
と木太郎は言う。
 「木太郎、それでいいのか」
 「いや、待てよ」
木太郎は股間を掻きながら、みんなの顔を見る。
(続く)