レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「2階の遺体」

2008-12-01 19:41:58 | 小説
「2階の遺体」

 「どこにあると思う」
いつきが言う。
 「多分、一番奥だす。悪魔の足音で
多分」
あおむが言う。
 「例の部屋か」
いつきが言う。
 「よし、行こう。木太郎先へ行け」
 「いや、オタク、先へ行け」
と木太郎があおむに命令する。
 「いやだす」
 「じゃあ、ここに残れ」
木太郎の言葉に
 「わかっただす」
とあおむは207号室に向かう。
 「扉をあけます」
 「さっさとな」
木太郎が威張って言う。
 「うっああああああ」
4人で叫ぶ。
 4人の遺体が並んで見える。
男が二人、女が二人。
 「さあ、行け。俺たちはここで悪魔を見張るから、
名前だけ報告しろ」
木太郎がそう言ってあおむの肩を叩く。
 あおむは、おそるおそる遺体に近づく。
 「おばさんだす。」
 「ばばあか」
 「うーん、たしか、先生とか」
 「タヨウか」
 「知らない人だす」
 「えっ?」
 「あー、あの優しいヒラメさんだす」
 と言う。
「優しい?」と
 3人は首を捻るが、遺体の正体を知って驚くことはなかった。
太郎の遺体を見た時との衝撃の差は大きい。
 あおむは遺体を確認すると走って逃げてくる。
 「知らない人って、どんな感じだ。」
 「うーん、年は同じくらいで、男で
多分、生きていたら、美男子だす」
 「永久かな。」
 「違うだす。」
 「うーん。外に男がいたか?」
 「女の間違いだろ」
木太郎があおむを睨む。
 「男に間違いないだす」
 「オタクがここで会ったのは誰だ。」
エイタが訊く。
 「えーと、さっきの知ってる3人、
それからオチタ、アユメさん、チウメさん、
永久さん、それだけだす」
あおむが言う。
 「こいつ名前覚えてるな。じゃあ、
あと一人誰だ。もしかして、野郎の子分か」
いつきが言う。
 「オタク見てこいよ」
木太郎がいつきに言う。
 「じゃんけんで決めよう、じゃんけんぽん。
木太郎の負け」
いつきが言うと、
 「ずるいぞ、いつき」
木太郎が言うが
 「負けは負けだ」
エイタの言葉に木太郎はいやいや見に行く。
 「コイツ、こんなとこで死んでいる」
 と言って、木太郎は戻ってくる。
 「誰だよ」
いつきの問いに
 「教えない、自分で確認しろ」
 「じゃんけんで負けただろ」
 「だから、見に行っただろ」
 「木太郎はずるいな」
 「しょうがないから、いつき見てこい」
 「エイタこそ、見てこい」
 「うーん、じゃんけんぽん、負けた」
いつきはうなだれて、確認に行く。
 「コイツか」
と言って、いつきも戻ってくる。
 「誰だ」
 「教えないよ」
 「わかったよ。俺も見てくるよ」
 エイタも確認に行く。
 「アイツか」
 と戻ってきて言う。
 「さあ、さっさと下に戻ろう」
 4人はリビングに戻り、ソファーに
戻る。
(続く)



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