「キモ男リビングに集合」
「うーん、アユメちゃんとチウメちゃんがいなくて、
よかったのか、悪いのか」
いつきが頭を抱える。
「永久もいなかったぞ。うーん?」
エイタも首を傾げる。
「ババアも少しはいいとこあったんだけどな。
ヒラメは自業自得。タヨウは...、
それから、オチタがこの屋敷
に隠れていたとは意外だった」
「だから、オチタと言っただす」
あおむが木太郎の言葉に反応すると、
「違うオチタだよ。オタクが知らない
と言った奴が本当のオチタだよ。
あいつと木太郎が今回の事件の発端
になってるかもしれないんだよ。
まあ、オタクは知らないでいいから、
おとなしくしていろ」
いつきが少しいらついてあおむにあたる。
「太郎が殺され、オチタも殺された、
ということは、チウメちゃんの復讐かなあ?」
いつきが続ける。
「チウメちゃんが太郎の母ちゃんを殺してしまった。
その原因となった奴は、
木太郎、オチタ、そして太郎この3人だ。
だから、チウメちゃんは復讐のため、
二人を殺し、あとは木太郎を殺すために地下に行ったんだ」
「でも、ナロウサマとか言ってましたよ」
あおむがまた口を挟む。
「うるさいな。オタクは黙ってろってさっき、
いつきも言っただろう。」
木太郎があおむの頭をはたく。
「そうだ、野郎はだれだったんだ?
木太郎、もう白状してもいいだろう?」
いつきの問いに木太郎はまた黙る。
「また、だんまりか。
でも、永久とアユメちゃんはどこに行ったんだ?」
いつきが首を傾げる。
「まさか、アスカちゃんと同じで、
チウメちゃんに脅かされているのかなあ」
「キッチンへ行くだす」
あおむが何かひらめいたように突然叫ぶ。
「早く、もう一人の悪魔が多分、
そこにいたはずだす」
あおむの言葉に
「そうか、太郎は、キッチンで殺されたんだ。
リビングには、チウメちゃんがいたから、
もう一人はキッチンに隠れていたはずだ。
そんな簡単なことに俺たちは気づかなかったなんて、
あおむコイツは単なるマヌケじゃないかもしれないぞ」
いつきはキッチンに向かう。
太郎の死体の頭の上には、次はおまえだ。
血塗られた死体の指で描かれた血文字がある。
「これを書いた奴が太郎を殺したんだこいつこそ黒幕だ。
次はおまえだということはチウメちゃんのことになるな。
そうするとチウメちゃんも利用されただけかもしれない。」
すると
「隠し扉があるだす。階段の下より、
わかりにくそうですが、間違いないだす」
あおむがそういうと、壁に手を当て、
扉を捜す。ここが怪しいだす。
少しだけ色の変わったところを押す。
すると、回転ドアのように、
押した部分の反対が少しづつ、開く。
押し切ると、小部屋がある。
「ここに隠れていて、太郎を殺したのか、
奥にも扉があるぞ」
いつきは中を覗き、声を上げる。
「多分、ここからも地下へ行けるはずだ。
戻れるかはわからないがな」
いつきはどうするといった感じの視線を
エイタと木太郎に送る。
「罠かもしれない。リビングに戻ろう」
エイタの決断は早かった。
「わかった」
いつきと木太郎はそう同時に言う。
リビングに戻ると、
「黒幕は、野郎か、それとも、
永久かアユメちゃんか」
いつきは、そう言ったあと、
「でも、チウメちゃん以外には
木太郎を殺す動機がないぞ。
あおむが言った悪魔が
チウメちゃんだったとは限らないぞ。
だから、黒幕からチウメちゃん
をはずすのは早すぎだな。
でも、チウメちゃんに
太郎やオチタを操れたのかなあ」
と首を傾げる。
「僕にも、その辺の事情、
教えてください。お願いだす」
あおむは言う。
「オタクは黙れと言っただろう」
と木太郎がいうと、いつきが木太郎を制し、
太郎の母ちゃんが殺された事件の概要を話す。
「チウメさんには、そんな過去があったんだすか、
でも、綺麗で優しかったんで信じられないだす。
あと、オチタが犯人だともおもえんだす」
「じゃあ、誰が太郎の母ちゃん
を殺したというんだ。オタク」
いつきはあおむに言う。
「そ、それは多分エイタさんだす」
とあおむは本人がいる前で言う。
(続く)
「うーん、アユメちゃんとチウメちゃんがいなくて、
よかったのか、悪いのか」
いつきが頭を抱える。
「永久もいなかったぞ。うーん?」
エイタも首を傾げる。
「ババアも少しはいいとこあったんだけどな。
ヒラメは自業自得。タヨウは...、
それから、オチタがこの屋敷
に隠れていたとは意外だった」
「だから、オチタと言っただす」
あおむが木太郎の言葉に反応すると、
「違うオチタだよ。オタクが知らない
と言った奴が本当のオチタだよ。
あいつと木太郎が今回の事件の発端
になってるかもしれないんだよ。
まあ、オタクは知らないでいいから、
おとなしくしていろ」
いつきが少しいらついてあおむにあたる。
「太郎が殺され、オチタも殺された、
ということは、チウメちゃんの復讐かなあ?」
いつきが続ける。
「チウメちゃんが太郎の母ちゃんを殺してしまった。
その原因となった奴は、
木太郎、オチタ、そして太郎この3人だ。
だから、チウメちゃんは復讐のため、
二人を殺し、あとは木太郎を殺すために地下に行ったんだ」
「でも、ナロウサマとか言ってましたよ」
あおむがまた口を挟む。
「うるさいな。オタクは黙ってろってさっき、
いつきも言っただろう。」
木太郎があおむの頭をはたく。
「そうだ、野郎はだれだったんだ?
木太郎、もう白状してもいいだろう?」
いつきの問いに木太郎はまた黙る。
「また、だんまりか。
でも、永久とアユメちゃんはどこに行ったんだ?」
いつきが首を傾げる。
「まさか、アスカちゃんと同じで、
チウメちゃんに脅かされているのかなあ」
「キッチンへ行くだす」
あおむが何かひらめいたように突然叫ぶ。
「早く、もう一人の悪魔が多分、
そこにいたはずだす」
あおむの言葉に
「そうか、太郎は、キッチンで殺されたんだ。
リビングには、チウメちゃんがいたから、
もう一人はキッチンに隠れていたはずだ。
そんな簡単なことに俺たちは気づかなかったなんて、
あおむコイツは単なるマヌケじゃないかもしれないぞ」
いつきはキッチンに向かう。
太郎の死体の頭の上には、次はおまえだ。
血塗られた死体の指で描かれた血文字がある。
「これを書いた奴が太郎を殺したんだこいつこそ黒幕だ。
次はおまえだということはチウメちゃんのことになるな。
そうするとチウメちゃんも利用されただけかもしれない。」
すると
「隠し扉があるだす。階段の下より、
わかりにくそうですが、間違いないだす」
あおむがそういうと、壁に手を当て、
扉を捜す。ここが怪しいだす。
少しだけ色の変わったところを押す。
すると、回転ドアのように、
押した部分の反対が少しづつ、開く。
押し切ると、小部屋がある。
「ここに隠れていて、太郎を殺したのか、
奥にも扉があるぞ」
いつきは中を覗き、声を上げる。
「多分、ここからも地下へ行けるはずだ。
戻れるかはわからないがな」
いつきはどうするといった感じの視線を
エイタと木太郎に送る。
「罠かもしれない。リビングに戻ろう」
エイタの決断は早かった。
「わかった」
いつきと木太郎はそう同時に言う。
リビングに戻ると、
「黒幕は、野郎か、それとも、
永久かアユメちゃんか」
いつきは、そう言ったあと、
「でも、チウメちゃん以外には
木太郎を殺す動機がないぞ。
あおむが言った悪魔が
チウメちゃんだったとは限らないぞ。
だから、黒幕からチウメちゃん
をはずすのは早すぎだな。
でも、チウメちゃんに
太郎やオチタを操れたのかなあ」
と首を傾げる。
「僕にも、その辺の事情、
教えてください。お願いだす」
あおむは言う。
「オタクは黙れと言っただろう」
と木太郎がいうと、いつきが木太郎を制し、
太郎の母ちゃんが殺された事件の概要を話す。
「チウメさんには、そんな過去があったんだすか、
でも、綺麗で優しかったんで信じられないだす。
あと、オチタが犯人だともおもえんだす」
「じゃあ、誰が太郎の母ちゃん
を殺したというんだ。オタク」
いつきはあおむに言う。
「そ、それは多分エイタさんだす」
とあおむは本人がいる前で言う。
(続く)