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望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

自分丸の船出

2019-03-31 00:51:09 | 望郷クリームソーダ
海陽町野江 忘却の船


船は自分丸

冬は枯草の荒波 
春より雑草の海原
海まで数キロの陸地
此処に船はいる
置き去りの船なのか
新たな航路へ船出できるのか
会話で真実はさぐれない
腹を読むのに疲れた
何も語らない陸の船に
自分の心を探しつづける
自分丸は言葉なき対話の岸壁

春の海原は一面のレンゲ
俺は春と酒の宴
僕はあの日 一面レンゲ畑の夢のなか
ワシと言う今
ワシを誇りながら
置き去りの船
自分丸は春の海へ
新たな春に出航してやまない