望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

無常を越えて

2018-06-09 18:59:29 | 望郷クリームソーダ
松茂町広島より眺望する剣山

「無常をこえる」

くねくねの道を上る
獣道をかき分け上る
山の頂上に達しても
イバラの刺は突き刺さり
鮮血まみれの無常
無常の坂を転げて無常に達する
急傾斜の山肌を一直線
樹木にすがり付き張り付き上る
無常は体内より血液を絞りだし登頂に至らない無常
カエルの吸盤力
カタツムリの粘着力
能力をようしても答えは無常
無常なる無常は山肌に干し上る

貴き位と気品たる愛の交わりキラキラと互いに光過ぎると
無常は極限まで追い込み突き落とし無常の愛憎劇
成りたいもになるために
それのみに振り絞りノタウチ
それの極限に達しても
無常の一人芝居が幕開けするだけ

無常は回転する地球が認識できないようなもの
自分が演じ切った自分ドラマ無常の幕開けも幕引きもありはしない