goo blog サービス終了のお知らせ 

これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

10円切手の実力

2012年08月16日 21時11分08秒 | エッセイ
 お盆休みを利用して片づけものをしたら、印刷はしたけれど余った年賀状がドッサリ出てきた。
 数えてみると62枚もある。交換手数料を5円払えば、切手やハガキに交換してもらえるので、さっそく郵便局に向かった。
「えーと、官製ハガキを21枚、それから80円切手を10枚、残りは全部10円切手にしてください」
「……あのう、そうしますと、10円切手は94枚になりますが、よろしいでしょうか」
「はい、結構です」
 何を隠そう、私は10円切手が大好きだ。
 ちょっと重い手紙には、80円にプラスして90円にすればいい。定型外郵便にも4枚、6枚加えて調整できるし、ポストカードには5枚貼れば投函できる。小回りが利いて便利なのだ。
 しかし、窓口のお姉さんは、決して私と目を合わせようとしない。「10円切手を94枚も欲しがるなんて、アタマおかしいんじゃないかしら」という雰囲気を漂わせ、口数もやけに少ない。まあいいけど。
「お待たせいたしました」



 お姉さんから大きなビニール袋を受け取り、せかせかと店舗を出る。
 次は、姉へのバースデーカードを買いに行かねば。ロフトは種類が豊富で好きだ。
 今が旬の「サマーカード」なるものが目に入る。姉は8月生まれだから、これでもいいという気がした。結局、ビールとグラスのカードを選んだ。



 ビールは「シュポッ、ドボドボドボドボ……」という音が出るようになっていて、栓を抜きグラスに注ぐ光景を思い描ける。呑兵衛の姉にはピッタリだ。グラスのほうには、メッセージを書く欄があった。
 大きさは定形郵便だが、厚みが1cm以上あるので、120円分の切手を貼る。



 早くも、10円切手が活躍する。
 それから、暑中見舞状をくれた友人に、返信を書かねばならない。最初は、さきほどの官製ハガキを使うつもりだった。でも、サマーカードを見て気が変わった。

 花火のポストカードがある!

 このカードは、うちわの形をしているところが珍しい。しかも、120円切手を貼って、このままポストに投函できるらしい。私は斬新なものに弱く、猛烈に欲しくなった。
「ありがとうございました」
 


 買っちゃった♪

 ここでも、10円切手が登場したことは言うまでもない。
 このペースでいくと、94枚手に入れたものが、年内にはなくなってしまいそうだ。


    ↑
クリックしてくださるとウレシイです♪

※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする