これは したり ~笹木 砂希~

面白いこと、妙なこと、不思議なことは、み~んな私に近寄ってきます。

リンダリンダのリズムで

2014年11月30日 20時23分28秒 | エッセイ
 神社神社 神社神社神社ああ~
 神社神社 神社神社神社



 鳥居 くぐり すぐの カエデ
 日差し 届かないから



 赤になれず 縁のこり 
 色とりどり 素敵



 神社神社……

 おっと、下手な替え歌はこれくらいにしておこう。
 11月も今日で終わりだが、日当たりのよい場所のカエデは、真っ赤な手を差しのべているように見える。
 




 こちらも手を伸ばして、握手をしてみた。
 赤の次は黄色だ。
 イチョウもまた、扇のような手を開き、「やあ」と話しかけてくれる。



 だが、カエデよりも高い場所にあるので、届きそうもない。



 しかし、日陰には、地面スレスレまで葉を伸ばしている木があった。



 三つ指をついているみたい……。

 さすがに、神社のイチョウは礼儀正しい。
 本殿の隣には、稲荷神社もある。
 こちらの鳥居にも、イチョウの黄色が映えている。



 やはり、今日は歌いたい気分だ。

 神社神社……。


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体を回復させる方法

2014年11月27日 21時47分47秒 | エッセイ
 11月の2週目は、やたらと疲れやすかった。忙しくて睡眠時間が削られ、寝不足のまま出勤すればミスを連発し、仕事がはかどらない。家に持ち帰るから、また睡眠時間が削られる、の不毛スパイラルに陥る。
 ときどき、パソコン画面に「PCのパフォーマンスが低下しています」というメッセージが表れ、イラッとすることがあるが、まさか「私のパフォーマンスも低下しています」となるとは予想していなかった。
 これではいけない。少々焦っていたとき、この本を見つけた。



『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』
 衝動的に手に取り、目次を確認してからレジに持ち込んだ。
 結論からいえば、買って正解だ。あれから2週間経つが、最近は疲れもたまらず、生産性がグッと上がった。
 この本では、睡眠、食事、メンタルなどを中心に、「一流の人はこうしている」と具体策を紹介している。すべてを実践する必要はない。私は飲酒と睡眠だけを変えてみたが、大きな成果があった。
 まず、飲酒。休みの日は、昼間からビールを飲むのが楽しみのひとつになっている。大量に飲むわけではなく、350mlを1缶だけなのだが、私はお酒に強くない。アルコールを分解するため、肝臓に負荷がかかれば、ますます疲労が増すだけだ。
 作者は、「お酒を飲むときは、ナッツなど脂肪の多いものを一緒に食べ、水も一緒に飲みなさい」と勧める。そこで、どうしても飲みたいときは、たっぷりの水で割った薄い梅酒を一杯だけにして、すきっ腹にビールはやめることにした。
 口さみしくなったときは、カフェラテをいれてラテアートを始める。楽しくて、アルコール以上に自分の作品に酔う。たったこれだけの変化なのに、体がグンと軽くなった。



 次に、睡眠。日常的に、5~6時間しか眠れない生活をしているので、あとは眠りの質を上げるしかない。だが、私は寝相が悪く、毎晩のように布団を蹴飛ばし、寒くて目が覚める。どうしたものか。
 作者は、「寝る前のホットミルクで安眠を手に入れる」と教えてくれた。そういえば、以前にも同じようなことを聞いたが、当時は睡眠時間が確保できていたので、実践したことがない。ためしに始めてみたら、眠りが深くなったせいか、足の動きが抑えられ、寒さで起きる回数が減った。
 これはいい。今後も続けていきたい。
 しかし、先日、冷蔵庫の牛乳が残り少ないことに気づいた。うっかりしていて、買い忘れたのだ。ちょうど、娘が塾に行く支度をしている。急いで、財布から100円玉を3枚取り出した。
「ねえ、帰りに牛乳買ってきてくれる?」
「は? 何でミキが」
「300円渡しておくね。おつりはお駄賃だよ」
「……じゃあ、買ってくる」
 ちょっと前にも牛乳を頼んだことがある。200円渡したら、「248円のしかなかった」とむくれて帰ってきたので、その日は多めに渡しておいた。
 ところが。
「お母さん、ただいま! セブンイレブンの牛乳が168円だったよ」



 なんという現金なヤツだろう……。
 でもまあ、おかげで牛乳を飲むことができた。ぐっすり眠り、シャキッと目覚め、チャチャッと仕事を片づける。ときどき、小さな失敗はするけれど、頭の回転は悪くない。
 すっかり回復した気になり、体からパワーがあふれてくる。階段を走って上り、口答えをする生徒に言い返し、お腹から大きな声を出して授業をする。気持ちが乗っているときは、普段以上の力が出せるものだ。
 私のパフォーマンスは向上しています!


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夢かうつつか

2014年11月23日 20時04分33秒 | エッセイ
 もしや、私には予知能力があるのかもしれない。
 ちょうど一週間前に、いやな夢を見た。歯が抜けて、痛い思いをする夢だ。夢占いによると、歯が抜ける夢は、身内に起きる不幸やトラブルを暗示しているのだとか。心配になって、那須の両親にメールを送ってみたが、「元気よ」という返事なので忘れていた。
 ところが、それから4日後に、今度はスウェットパンツの紐が切れた。何の前触れもなく、ブチッと。



 これは不吉だ。
 母方の祖母が亡くなったとき、父の弟の靴ひもが切れたと聞いている。横浜市でバスの運転手をしていた叔父は、操作中にブレーキを踏みこんだとき、革靴の紐が切れたことを不思議に感じた。父に「変わりはないか」と電話をしたら、「実は、さきほど妻の母が息を引き取った」との答えが返ってきて、仰天したそうだ。
 まだ子どもだった私は、「そんなことがあるのか」と驚いたが、なぜ祖母に近い娘や息子ではなく、結婚式で一度しか会っていない叔父が気づいたのか謎だった。
 きっと叔父には、虫の知らせをキャッチするアンテナがついていたのだろう。
 そんなことを思い出し、まだ起きていた娘の部屋に行った。
「ねえ、今さあ、スウェットの紐が切れちゃって、気味悪いんだけど」
 叔父の話をしてみたが、娘は一向に取り合わない。
「へ? たまたまでしょ。そういうのを迷信ていうんだよ。早く寝たら」
 早々に部屋を追い出され、布団に入る。目を閉じたら、日頃の疲れからか、すぐ眠りに落ちた。
 翌朝は、またもやすっかり忘れて、仕事に出かけて行った。
「ただいま」
 その夜帰宅すると、娘が青い顔をして出迎えに来た。
「おかえり。おばあちゃんのこと聞いた?」
「おばあちゃん? 何も」
 娘が言っているのは、私の母ではなく、二世帯住宅の一階に住んでいる夫の母である。たしか、先月で91歳になったはずだ。
「駐車場で転んで、目の上を切ったんだって。出血がすごかったから病院に行って、ちょっと前に帰ってきたんだよ。目がかなり腫れてて、違う顔になったみたい。お母さんの言ったことが当たっちゃったね」
「ええっ」
 命に別状はないとはいえ、転んだ拍子に右手を地面につき、骨にもヒビが入ったという。結構な重症だ。
 夫や夫の弟2人が面倒をみているので、当面の生活には支障ないが、義母はときおり認知症のような行動をとるようになった。
「お父さん、おばあちゃんがお風呂に入ろうとしてるけどいいの?」
 義母の部屋を見に行った娘が、走って戻ってきた。
「骨にヒビが入ってるんだ、いいわけないだろう」
「包帯やガーゼを全部取っちゃったよ」
「大変だ」
 兄弟が全員駆けつけ、元に戻すまでに相当な手間がかかったらしい。
 義母は「ケガしてからもう1カ月経ったからいいでしょ」と言い張り、夫たちは「まだ2日しか経ってないんだ」と言い聞かせるのに苦労したという。お嬢様育ちで、物腰の柔らかい人なのに、別人のようになってしまった。しばらく、この状態が続きそうで、気が重い。



 ぼんやり庭に目をやると、桜の木に絡んだツタが、秋らしく色づいていた。
 冬が来て、雪が降る頃には、義母は治っているだろうか。
 病人が回復する夢を見ると、正夢になるそうだ。
 絶対、絶対、ぜえったーい見てやる。


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究極のタイマー

2014年11月20日 20時44分27秒 | エッセイ
 タイマーは、私の必需品である。
「じゃあ、30分でこの問題をやってみましょう」
 などという場面で、タイマーがあると楽ちんなのだ。時間を30分に合わせ、スタートボタンを押してカウントダウンを始める。
 時間が来ればアラームが鳴るから、見過ごす心配もない。最初は学校で買ったタイマーを借りていたが、あるとき可愛いヒヨコタイマーに出会った。



 時間が来ると、「ピヨピヨ、ピヨピヨ」と鳴くのだ。これは買うしかない。
「先生、そのタイマー面白いね。見せて」
 生徒にも人気で、評判がいい。この日を境に、私はタイマーにはまっていった。
 次に買ったのは黒猫である。



 この猫のエライところは、カウントダウンだけでなく、カウントアップ機能もついているところである。
「ニャアニャア」と鳴けばなおよかったのだが、残念ながら「ピピピ」と無機質な音がするだけ。ちょっと物足りない。
 さらに、先週は、こんなタイマーを手に入れた。



 商品名は「お菓子なクックタイマー」。カウントダウン機能しかついていないけれど、究極のアラーム音が魅力だ。タイマーを3秒に設定し、スタートボタンを押して動画を撮ってみた。



 3,2,1,0で時間がくると、小窓が開き、鳩が飛び出してくる。「パポ」と鳴いたら引っ込み、2秒後にはまた小窓が開き、飛び出して鳴く。鳩時計とまったく同じ動きを、ストップボタンが押されるまで延々と続ける。あまりのユニークさに、言葉を失った。
 これ以上のタイマーはないかもしれない。
 
 これぞ、究極のタイマー!

 もし、鳩時計タイマーを超えるものがあったら、ぜひ教えていただきたい。
 めざせ、タイマー大臣!


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帰ってきたひな人形

2014年11月16日 20時02分32秒 | エッセイ
 帰ってきたぞ
 帰ってきたぞ

 このあとに続く歌詞のわかる人は、おそらく40代以上の年齢であろう。
 今日は、「ひな人形」と入れて歌っていただきたい。
 五人囃子ならぬ七人雅楽の顔に、キズだか汚れだかがついてしまったため、8月に修理をお願いしていた。3カ月待ちと言われた通り、先日、ようやく修理が終わったとの電話を受けた。まさか、一人で岩槻から電車に乗って帰れるはずはないから、いつ引き取りに行くかを考えていた。
 あいにく仕事が詰まっていて、なかなか出られそうにない。どうしようかと迷っていたら、友人の幸枝が助け船を出してきた。
「〇日に近くまで行く用事があるよ。代わりに取ってきてあげようか?」
「えっ、いいの?」
 幸枝の好意に甘えて、引き取りを頼むことにした。修理代は3000円くらいと聞いた。消費税が加わることも考えて、4000円渡せば足りるだろう。おつりがあれば、お茶でも飲んでもらいたい。
 電話では、完全に元通りになったわけではないという。「前よりはだいぶ薄くなりました」という表現だったから、多少は汚れが残っているのだと思っていたのだが……。
「はいこれ。確認してね」
「ありがとう~!」
 幸枝から人形を受け取り、ドキドキしながら包装紙を開いてみた。
 すると、新品のように、つるりとした頬の七人雅楽が登場した。左の写真が修理前、右が修理後のものだが、どこに汚れがあったんだろうというくらい白くなっている。



「すご~い、キレイ!」
 こんなに美しくなるとは、予想以上の仕上がりだ。ついでに、髪も丁寧に整えられ、寝起きのようなハネがなくなっている。思い切って頼んでよかった。
 これで、安心してひな祭りを迎えることができる。
「あ、それから、おつりでこれ買ったの。携帯につけなよ」
 


 幸枝が手渡してきたのは、ヒツジの根付である。私は来年、年女なのでちょうどいい。
 袋を開けると、ヒツジの下から「大吉」の文字が顔を出した。



 実は、このところ、ツキに見放されていて、体調が悪かったり、やたらと失敗ばかりしていたから、実にタイムリーな贈り物である。「トンネル抜けたかも」と感じて心が軽くなってきた。
「いいものもらった~!」と笑顔になったあと、冷静に考えたら「自分のお金じゃん」と気づいたが、それでも友人の気配りをありがたいと思う。
 厄落としをした七人雅楽が、大吉ヒツジを連れて、わが家へ帰ってきた。
 ご利益ありそう。


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30年後

2014年11月13日 21時11分42秒 | エッセイ
 高校時代、授業中に友達の美智代が手紙を回してきた。運悪く、黒板に向かっていた先生が急に振り返り、「はい、それちょうだい」と取り上げられた。ガサガサと音を立てて手紙を開き、「今日は〇〇で××……」などと読み上げるというパターンがお決まりだった。
 他にも、こっそり読んでいた漫画、小説などを先生に取り上げられた友達がいたけれど、私はそんなドジは踏まない。借りた漫画は放課後までに返し、他教科の宿題までさり気なく終わらせる技術があった。 
 あれから30年、今の高校生は、取り上げられるものが違う。一番多いのが携帯電話。LINEにツイッターなど、友達と何かをやり取りするところは同じだけれど、紙ではなくデジタルなのだ。ゲームやipodを預かることもある。充電器を、ちゃっかりコンセントに差し込む者もいる。何に使うのかわからない機械まであって、もはや時代の流れにはついていけない。
 そういえば、教室のゴミ箱に捨てられるものも様変わりした。私たちの時代には、紙ゴミが多かったのに、今はコンビニ弁当の残骸やペットボトルが一番だ。ゴミの量も増えたと感じる。世の中がゴミだらけになって、この国は大丈夫なのだろうか。
 ところで、昨日、家の中で蜘蛛を見つけた。



 先月、授業中に登場した蜘蛛と同じだ。
 東京には虫の嫌いな子が多く、小さな蜘蛛でも「キャーッ」と騒いでパニックになる。その日も同じだった。
 だが、康平という男子は虫が平気だったようで、ひょいと手を伸ばして蜘蛛をつかみ取る。そのまま、廊下にでも出してくれれば問題なかったのだが、彼は蜘蛛と遊び始めてしまった。手のひらを歩かせて、指先まで上ったところでつまみ上げるという動作を繰り返していたようだ。
 もしかしたら、蜘蛛の苦手な女の子の、注目を浴びたかったのかもしれない。しびれを切らし、私は康平に近づいて行った。
「さあ、その蜘蛛を出しなさい」
 教員生活25年のうちで、蜘蛛を取り上げるのは初めてである。康平も、周りの子たちも「えっ」という顔をしていたが、私は蜘蛛に触れるのだ。手を出したら、彼は試すような表情で蜘蛛を引き渡した。あとは、つぶさないように蜘蛛を捕獲し、窓から逃がして授業に戻る。どうってことない作業だが、振り返ったら半分くらいの生徒が、イヤなものを見た顔をして固まっていた。まったく、ひ弱な子どもたちである。
 蜘蛛の色は、念のためにしっかり確認した。今話題の、セアカゴケグモだったら大変である。こんな毒蜘蛛は、30年前にはいなかったはずだ。
 私は長生きするつもりでいる。
 さらに30年後、うまくいけば60年後の日本がどうなっているか、比べたエッセイを書きたい。


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焼き立て煎餅

2014年11月09日 17時23分28秒 | エッセイ
 11月は学園祭のシーズンだ。月末に大学受験を控えた娘が、志望大の学園祭に行こうと誘ってきた。
 ホームページでイベントをチェックする。何か面白い企画はないかと探していたら、あったあった、「お煎餅を焼く体験コーナー」である。文字を見たとたん、醤油の焦げる香ばしい匂いを思い出し、ぜひ行かねばと決めた。
「えっ、煎餅? 好きじゃないし、矯正中だから硬いものは食べたくないんだけど」
「大丈夫、大丈夫。お母さんが食べるから」
 まったく乗り気でない娘を説得し、混雑する前に到着する計画を立てた。「眠い」と文句を言う娘を追い立て、電車に乗せて体験コーナーを目指す。テントに入ると、女子学生が笑顔で応対してくれた。
「こんにちは。まずはアルコール消毒からお願いします」
 思った通り、すでに子ども連れの家族が並んでおり、手を清めて順番を待った。
「では、この軍手をしてください。お煎餅はプレーンと胡麻のどちらがいいですか」
 娘はプレーン、私は胡麻にした。直径がロールケーキくらいで、厚さが2mmほどの白くてのっぺりした生地が手渡される。えびせんべいを、白くして小さくしたらこんな感じかもしれない。
「ほお~」
 焼く前の煎餅を見るのは初めてだ。珍しくて、煎餅が恥ずかしくなるくらい、ジロジロと観察した。
「お待たせしました。あちらの機械が空きましたので、どうぞ」
 ピザが4枚ほど焼けそうな大きさの電熱器に案内された。上には、粗い目の網が載っている。そこで、別の女子学生がトングを用意して待っていた。
「じゃあ、これでお煎餅を挟んで、網の上に載せてください。なるべく真ん中へんに」
「こうかな」
 娘も楽しくなってきたのか、さっきまでの無関心はどこへやら、網の中央にドーンとプレーン煎餅を置いた。おかげで、私の胡麻煎餅は、火力の弱い隅っこで焼く破目になった。
 私は煎餅ばかりを見ていたが、娘は女子学生と雑談している。どうやら、希望する学部、学科に在籍しているとわかり、ますます話が弾んでいるようだ。煎餅も、少しずつ膨らんできた。
「じゃあ、そろそろ裏返しましょう」
 厚みは1cmほどになったが、まだ焼き色はついていない。空気の入っている箇所が、ところどころ膨らみ小山を作る。まめにひっくり返して、トータルで10分弱焼くと、白かった生地が小麦色に変わってきた。そろそろ醤油を塗る頃だ。波打った表面から醤油の蒸発するいい匂いがした。
 これこれ!
 塗ったらトングで挟み、網に置かず炙って水分を飛ばす。両面が乾いたらできあがりだ。
「海苔もどうぞ」
 焼きたての煎餅に、パリッとした海苔は最強の組み合わせである。学生に礼を言い、ホカホカの煎餅を受け取った。



 ひと口かじると、舌の上で、いそべ焼きに似た味わいが広がる。予想と違わず美味しい。
「硬い。やっぱり無理だ」
 娘がプレーンの煎餅をパスしてきた。
 温かな二つの味が、どちらも私の元へ。
 この日の昼食は煎餅になった。


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700回記念ラテ

2014年11月06日 20時23分08秒 | エッセイ
 ブログ開設から、2391日目を迎えることになった。
 本日は、記念すべき700回記念更新なので、とびきり美味しいカフェラテでお祝いする。
 私の好みだと、お湯は100cc、エスプレッソは小さじ3の割合となる。
 ちょっと濃いめだが、薄いコーヒーは飲んだ気がしなくて物足りないのだ。
 コーヒーが落ちる前に、牛乳50ccを電子レンジで40秒温め、クリーマーで「ウイーン」と泡立てる。
 いつもならば、これをコーヒーの上に載せてでき上がりなのだが、今日はちょっと違う。
 実は、この日のために、初心者丸出しのラテアートに挑戦するのだ。
 厚紙をカッターナイフでくり抜き、型紙は作ってある。
 カップの上に、この型紙を置き、ココアパウダーを入れた茶こしをふるってみた。
 上手くいくだろうか。
 ココアパウダーが、粉砂糖のようにサラサラと、茶こしの網からこぼれていった。
 そろそろ、いいかな?
 では、型紙を外してみよう。
 パカッ。



 おおっ、計算通り、ラテアートが完成していた。
 ゼロの輪郭がイマイチだけど、初めてにしてはまあまあだと思う。
 一応、合格点をつけて満足した。
 人助けをしたわけではないし、偉大な発見をしたわけでもない。
 でも、小さな達成感の積み重ねが、人生の幸福度につながるのだと、私は信じている。
 ブログもそうだ。
 毎日更新しているわけではないが、週2回という無理のない範囲でエッセイを書き、無事アップできたときの喜びは大きい。
 しかも、皆さまに読んでいただき、コメントまで頂戴すると、一人でニヤけるくらいうれしい。
 いわば、私の原動力となっている。
 拙いブログですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 記念すべきラテは、ココアの味がした。


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通勤が楽しくなるバッグ

2014年11月02日 20時56分51秒 | エッセイ
 20代の頃は、仕事に持っていくバッグの重さなど、気にしたこともなかった。ところが、30代後半になると、肩から提げたトートバッグが揺れるたび、腰に負担を感じるようになる。以来、お弁当や化粧ポーチは背中のリュックに、定期や財布、本などはトートバッグに分けて入れるというルールを作っている。
 しかし、荷物が2つだと、不便なときがある。
 たとえば満員電車。列の最後尾だと決死の思いで乗り込むわけだが、体が入ってもトートバッグがはみ出し、ドアに挟まれたりする。
 それから、コーヒーショップ。カウンター席しか空いていないとき、リュックは椅子の背に掛けられるけれど、バッグの置き場に困る。やはり、1つにまとめたほうがいいようだ。
 こういうとき、便利なのが通販だ。いくつかのカタログが届いているので、よさそうなものを探してみた。
 これは機能的かも……。



 使いやすさを優先すればこれだろう。しかし、どう見ても、オシャレではない。これを持って、楽しい気分で職場に向かえるだろうか。
 別のカタログを見たら、もっといいものが載っていた。



 私は、こういう色彩の配置に弱いのだ。単独でも十分存在感のある色が、パッチワークのように何色も集まっていると、「いいデザインだなぁ」と高評価をしてしまう。
 同じ理由で、このバッグも素敵だと思った。



 来年は年女だ。ヒツジらしく、こんなバッグも欲しくなる。



 だが、何といっても、一番気に入ったのはこれである。



「なにこれ、可愛い~!」
 パッチワーク風と同じくらい、イラスト調のデザインも好きなのだ。
 みなさんは、どちらが好みだろうか。私は断然、黒いほうなのだが。
 お揃いの財布まである。



 ハロウィンも終わったことだし、これは自分へのクリスマスプレゼントにぜひ買いたい。
 バッグ本体の重量が800gもあるそうだから、なるべく中身を減らした方がいいだろう。大して活用していない手帳、折りたたみ傘用のレインバッグ、エコバッグなどを取り出した。

 こんなの、もう持っていかないぞ~!



 代わりに入れたものは、スーパーの買い物袋である。開くときにガサガサうるさいけれど、濡れた折りたたみ傘や、仕事帰りのおつかいに便利である。これで、明るい気分で職場に向かえるに違いない。
 バッグの外側はオシャレでも、内側はオバさん丸出し。
 人前でファスナーは開けられませ~ん。


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