これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

法政大学オープンキャンパス2012

2012年08月19日 20時49分18秒 | エッセイ
 暑い中、法政大学のオープンキャンパスに行ってきた。
 飯田橋駅から徒歩10分、喉がカラカラになったところで正門に着く。



 この文字の美的感覚は抜群だと思う。
 受付で資料を受け取ると、係の男性が「お母さんもどうぞ」と何かをくれた。



 おお、飲み物がもらえるらしい。
「同じ券が資料の中に入っていたよ」と娘も言い、何はさておき、まずは飲み物引換所に向かった。
 ここでは学生スタッフが、お茶やジュースなど数種類のペットボトルを並べ、愛想よく配っている。

 キンキンに冷えた水が欲しい……。

 喉が渇いたとき、体が欲するのは水である。目にとまったのは、「法政水」と書かれたボトルだった。



「あっ、これにします!」
「はい、裏に校歌もありますのでどうぞ~♪」



 スタッフのお兄ちゃんも楽しそうだ。あとから知ったことだが、この水は震災後に学生が発案したもので、1本買うと10円寄付する仕組みになっているらしい。一瞬、外濠の濁った水ではないかと不安になったが、ラベルには「島根 金城町採水」と書いてある。クセのない水が、干上がった体に心地よかった。
 最初に大学説明会を聞く。どんなに広い会場でも、人気のある大学は混雑するので、開始の30分前には到着したいものだ。定刻間際になると、二重三重に立ち見客ができて、室温が高くなるほどだった。
 法政大学は、今年で創立132年を迎える伝統校である。関東では2番目に学部・学科数も多く、15学部37学科を抱える規模だという。学生数は約28000人というから大したものだ。海外留学制度ランキングでは、全国800の大学のうち第4位にランクインしたとPRしていた。
 クラブ・サークルも、公認団体だけで約200ある。体育会系、応援団、音楽系、表現系以外にも「囲碁研究会」という堅いものから「ポケモンだいすきクラブ」という、わけのわからないものまで様々だ。
「……お母さん、ガンダム研究会っていうのがあるよ」
「あっ、本当だ! ここに入りなさいよッ」
「やだよ~」



 就職は国家公務員、地方公務員の合格人数が2位、またマスコミに強い大学として名が知れているらしい。たまたま日程が合ったから来たのだが、予想よりも立派な実績に驚いた。
 説明会のあとは、法学部法律学科の模擬授業を受けることにした。「犯罪に原因はあるのか」というテーマで、45分の講義である。資料なし、板書ゼロ、スライドなしの授業で、「退屈だったら寝ても構いません」という寛大なお言葉があった。
「お母さん、あそこに同じ学校の人がいる」
 娘が指を差す方向を見ると、見覚えのある制服を着た男子が3人、並んで座っていた。こちらは私服だったし、知り合いでもないので、向こうは気づきもしない。
「刑罰を科しても犯罪が減らないところに、予防の必要性があるのです」
 教授の話を記録する。ノートを取るのは得意だったから、学生時代を思い出し、新鮮な気持ちで聞けた。後ろの席に座ると、やる気も出なくなるので、前から5~6列あたりに座るタイプだった。
「お母さん、あの人たち寝てるよ」
 先ほどの、男子3人のうち、2人が早くも居眠りを始めていた……。
 ガクッ。

 授業のあとは、お目当ての学食に行ったのだが、ディズニーのアトラクション並みの混雑であった。列の最後尾にたどり着くまで、何分歩いたのかわからない。私も娘も待てないタイプなので、早々に見切りをつけて別の店に行くことにした。
「おみやげ買って帰ろう」
 赤本の隣に、大学グッズを販売するコーナーがある。
「お母さん、カステラがあるよ」
「お母さんはクッキーのほうがいい」
 結局、両方買うことにした。赤本を持ってレジに並ぶ人が大半なのに、私はクッキーとカステラを抱えて後ろにつく。少々恥ずかしかった。
 家でカステラとクッキーを開けてみる。



 カステラは普通の味だ。オレンジピールが苦手な人には勧めない。



 クッキーは、サクサクしていて結構おいしい。特に、中央上にあるクッキーは、バターの風味が生きていて私の好みである。
 もし、もう一度学生時代をやり直すことができたら、法学部もよさそうだ。
 そして、ガンダム研究会に入らなくては。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (16)
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