これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

パソコンの寿命は何年ですか

2024年06月30日 17時01分06秒 | エッセイ
 先日、新しいPCを買いに行った。
 メーカーはNECと決めている。大きなトラブルもなく、信頼できるからだ。店員とやりとりしながら、機種を選んでいく。
「今お使いのものはWindows10ですか」
「はい」
「てことは、5年前ぐらいに購入されました?」
 そこでハタと気づいた。買ったときのバージョンを聞かれているのだと。
「いえ、10年ぐらい前だったので、アップデートで10になりました」
「そうですか。じゃあ、8あたりだったと思いますね」
 私は物持ちがよい。PCの寿命は5~6年といわれているようだが、倍の期間で使えている。ガラケーやスマホも6年以上は使った。まず酷使しないし、無茶な使い方もしないからであろう。古くなったPCは変換中にしばしば停まり、5分ぐらいフリーズしたり、ネットサーフィン中に「~のページは応答していません」と表示されたまま動かなかったりするけれど、時間がかかるようになっただけ。待っていれば解決するのだ。
 SDカードやディスクのドライブは機能しないが、外付けで代用できる。ブログ更新の相棒として、大きな問題があるわけではないが、カメラ付きで外に持っていかれるようなパソコンも欲しいと思っていた。情報科の教員に助言を求めると、「10は来年の10月でサポートが終わりますから買うべきです」とのことで背中を押してもらったわけだ。
 予算とスペックが一致した機種がコレである。



 昨日、受け取りに行き、サイトを登録しながら使い始めている。記事のアップは今日が初めてとなった。途中で固まることもなく、スムーズな動作で非常に満足している。
 一方、出番が減ったものの、依然として写真や年賀状等のデータを持っているPCがコレだ。



 新しいPCを隣に置いたら、急に動きがよくなり、フリーズすることなしにスイスイと動いている。なんで?
 対抗意識を燃やしていたりして。サポート期間が終わるまでは処分するつもりもないので、安心せいと声をかけておこう。
 正確な購入日を確認しようと、引き出しの中を探してみたら、某電機店の保証書が出てきた。



 2012年6月3日。
 10年どころか、12年も前ではないか。
 こんなレシートまで取っておいたら、「保管魔」なんて言われちゃうかな。

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負傷不承

2024年06月23日 16時30分06秒 | エッセイ
 いよいよ6月も最後の一週間に突入する。
 今月は思わぬ怪我が多かった。まず、10日の朝に鏡を見たら、右の頬に1cmほどの切り傷がついていることに驚いた。
「あれっ、寝ていたときに引っ掻いたのかなぁ?」
 赤いボールペンで線を引いたようにクッキリと目立つキズであった。几帳面に定規を当てたように、真っ直ぐだったのが不思議だ。いつの間に?
 治る間もなく、13日には左足の小指を負傷した。朝のあわただしい時間に、布団を片付けようとして部屋を移動中に、コタツの脚に小指をぶつけたのだ。



「いてててててて! ううう~」
 目から星が出る、なんて可愛いものではない。潜んでいたワニに小指を食いちぎられたのかと思うくらい、激しく強烈な痛みであった。
 でも、電車の時間は決まっているので、びっこを引き引き支度を進める。痛かろうが何だろうが目のエクササイズをして、ラジオ体操、ストレッチに顔の蒸しタオルのあと、朝食をとって出かけなければ。
 小指が腫れて赤黒くなっている。サイズも大きくなってしまい、何を履いていくか困ったけれど、ゆったりしたリゲッタだから何とかなった。



 17日には不本意ながら日焼けをし、首の下がU字に沿って赤く染まった。ひえええ。
 聞くところによると、成長ホルモンが傷ついた細胞を修復してくれるそうだ。最初に深く眠った2~3時間に分泌され、切り傷、挫傷、日焼けなどを治してくれると期待していたのに、10日経っても一向によくならない。
「もしや、3カ所に分かれているので、人手不足なのでは……」
 切り傷は相変わらず赤いし、小指に触れると鈍痛がある。日焼けの面積は日に日に小さくなっているが、かすかに熱を帯びている。もしや、ホルモンも熟年期であるため、急に増えた仕事をイヤイヤやっているのかもしれない。「今日はこの辺で終わらせよう」「怪我したやつが悪いんだからもういいよ」「お疲れさま~」なんて態度だったりして。
 チェッ。
 切り傷ができてから今日で14日目。ようやく凹みが盛り上がってきた。赤いボールペン色も薄れ、周りの皮膚と同化してきた。よし、いよいよ治るのではと安堵している。小指と日焼けはもうちょっとかかると覚悟して、気長に待つしかなさそうだ。
 要は怪我するなってことであろう。
 7月は慎重に行動します!

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6月に生まれた男の宿命

2024年06月16日 16時44分01秒 | エッセイ

 今日は父の日。そして夫の誕生日でもある。

「一度に済むと楽ね! 6月生まれの男はありたがいわ」

 毎年、父の日兼誕生日祝いで片づけられ、当事者はどう思っているのか、あえて追求しないことにする。

 せっかくだから寿司でもとりたいところだが、美味しいお店はとうになくなってしまい、何年も前から我が家は寿司難民となっている。かといって、食べに出るのも面倒だ。

 スーパーに行ったら、ウニがあった。

「てことは、ウニ丼と牛ヒレステーキでいいか」

 この暑さでは、ケーキを買うのも厳しい。

「ヨーグルトティラミスを作ればいいんじゃない。プレートをつければそれらしくなるし」

 名前は「パパ」にすれば描くのも簡単。さらに楽して祝うに限る。

 我が家はこれでオーケーだが、関係する男はもう一人いる。私の父だ。父もまた6月生まれなので、常にお祝いをまとめられてきた。これまで特に疑問を感じていないところが父らしい。

「そういえば、面白いと思って買い置きしたバースデーカードがあったっけ」

 罪滅ぼしというわけでもないけれど、カードぐらいは豪華にしてあげよう。先週末に、お菓子や日用品と一緒に父のもとへ宅配便で送った。

 本日、予定通り荷物が到着したと、母から連絡を受けた。

「いろいろもらってありがとうね。ハーバーも入っていて楽しみ」

 母はありあけのハーバーが好きなので、父用の荷物であっても、なるべくプラスするようにしている。菓子だけでなくカセットコーヒー、調味料、乾麺なども喜ぶ。最近では、そちらの方が多いくらいだ。

「バースデーカードは音が出るんだね。お父さん、無表情で何回もボタンを押してるよ」

 ベートーベンらしく、バースデーソングは運命の「ジャジャジャジャーン」から始まり、違和感なしにハッピーバースデーに変わって、「おめでとうございま~す!」で終わる。時間があればお耳を拝借したい。

 今年で86歳を迎え、ときどきボケが入ってきた父。無表情なのは「こんな歌だったかな」などと考えているからかもしれない。刺激になるなら、これからも曲の入ったカードを送ってみよう。

 すぐに電池がなくなっちゃったりして……。

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英会話13カ月

2024年06月09日 21時25分39秒 | エッセイ
 大西泰斗氏の「ラジオ英会話」を始めて13カ月目になる。



 会話文にはストーリー性があり、キャラクターが次々に新しい動きをするので、続きを楽しみながら学んでいる。だが、めざましい成果が得られたかというと、「まだまだ」であろう。英語は配置の言葉であることはわかったが、リスニングが苦手で、こんがらがった毛糸のように単語が絡み合って聞こえてくる。一体何を話しているのやら。スピーキングの方は「そこそこ」伸びてきたが、もっともっと何度も何度も繰り返して聴かないとダメなのだと思う。
 ちょうど同じ時期に、上司である校長がジム通いを始めた。
「このままじゃいけないと思って、僕は体を鍛えることにしたよ。なるべく早く帰って、週に5日はマシンで引き締めようと頑張っています」
 週に5日というペースは英会話も同じだ。私の場合、月曜から金曜までではなく「聴き逃し番組」で聞いているので土日が入る。
 ジムに通った経験があるのでわかるが、マシンは単調で飽きる。しかも孤独だ。果たして、結果につながるのだろうかと疑っていたが、半年後、彼は少々スリムになってきた。
「今、5kgは減ったかな。もっとしぼります」
 そして、13カ月後の先週、体育祭で見事に変身したボディを披露した。腹回りの贅肉がゴッソリ落ちて、逆三角形になっているではないか。よほど嬉しかったのか、体形を誇示するかのように、体にフィットするウエアに短パン姿で登場したものだから、年配の教員は「露出し過ぎだ」と呆れていたが。
 一方、私はかなり焦っていた。「同じ時間を使っても、こっちはほとんど進歩していない!」とわかったからである。もっとリスニングの時間を確保するなどして、学習時間を増やさなければ。キイイ~!
 この間、ラジオ英会話ではない場面で、新しい単語をおぼえた。
 たとえば、やたらと人気のシマエナガ。大沼公園にこんな飲み物が売られていた。



「かわいいっ♡」
 これを英語で言うと、CuteではなくAdorableなんだそうな。ほー。
 ニュアンスが違うというので、海外に行く機会があったら使ってみよう。
 さて、大西先生。
 もっと真面目に番組を聴きますので、私の英語力をアップさせてください!

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三大ホニャララの磁力

2024年06月02日 15時55分30秒 | エッセイ
 たくさんの中から優れているもの、人気のあるものを選ぶとき、なぜか「3」という数字がまとわりついてくる。
 オリンピックでメダルがもらえるのは3位まで。アスリートたちは、パリ大会で金色に輝くメダルを手にすることを目指し練習している。
 「世界三大美術館」という言葉がある。諸説ある中で、アメリカ・メトロポリタン美術館、フランス・ルーブル美術館、ロシア・エルミタージュ美術館を指すことが一般的と聞く。過去に、ルーブルとエルミタージュには行ったことがあるが、メトロポリタンはない。ご縁があればコンプリートなのだけれど、この円安ではとてもとても。宝くじが当たったら考えよう。
 「日本三景」とは、松島、宮島、天橋立を指す言葉だ。江戸時代に選ばれた3つの景勝地というから、令和の時代となって「他にもいいとこあるじゃん」と、納得いかない方がいるかもしれない。緑と青に彩られた松島、荘厳な大鳥居が鎮座する宮島は、間違いなく選ばれただけのことはある、幻想的な場所であった。だが、天橋立には行ったことがない。写真で見る限り、春夏秋冬のどのシーズンでも自然からの贈り物であるかのような、神がかった美しさが伝わってくる景色であった。東京からは交通の便が悪いため、気軽に行かれる場所ではないのだが、「あとひとつで制覇」という気持ちもあり揺れる。面倒臭さが勝つのか、すべて見たい夢が勝つのか、自分でもわからない。
「3」という数には磁力がある。「10」だったら、全部は無理と諦めがつくけれど、「3」だと、ちょっと頑張れば手が届いてしまう。間違いなく、達成感を味わいたいという気持ちを煽る効果があるようだ。
 昨日、娘が友達と浅草に出かけた。土産に買ってきてくれたのが、亀十のどら焼きであった。



 通常のどら焼きより2回りほど大きくて、ソフトボールを平べったくしたサイズに見える。でも、カステラの部分は薄く、ふわふわしていて、焦げ目のマイルドで香ばしい甘みがクセになりそうだ。



「美味しい? 混んでいたけど、友達が買うって言うから、20分間一緒に並んだんだよ」
 お土産が喜ばれ、娘も満足そうだ。亀十に興味を持ち、ネットで調べてみたら、「東京三大どら焼き」の一つであると書かれていた。
「東十条の草月、浅草の亀十、上野のうさぎやだって。へ~」
 草月の「黒松」というどら焼きは、北区の学校にいたとき何度もいただいた。蜂蜜の風味が生きていて生地も軽く、とても130円とは思えない完成度の高さである。ランクインするのは当然であろう。亀十もレベルが高いとわかったけれど、うさぎやのどら焼きについては何も知らない。俄然、興味がわいてきた。
「メトロポリタンと天橋立は無理そうだけど、上野なら手が届く! 6月の土日で空いてる日あるかな」
 誰に頼まれたわけでもないのに、こんな言葉が口に出る。
 併設されたカフェでは、どら焼きをフレンチトーストにしたメニューもあるらしく、狭山茶が飲めるとが書かれていた。ああ、そそられる。これはもう行くしかない!
 三大ホニャララにつられて、引き寄せられる人がここにいた。

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