これは したり ~笹木 砂希~

面白いこと、妙なこと、不思議なことは、み~んな私に近寄ってきます。

隅田川花火大会

2012年07月29日 17時01分28秒 | エッセイ
 娘のミキに、「一度も花火大会に連れて行ってもらったことがない」と言われ、今年は隅田川まで足を運ぶことにした。
 夫も誘ったが、「人混みは嫌いだ」と逃げられる。
 ずるいヤツめ……。
 隅田川花火大会は、桜橋下流から言問橋上流までの第一会場と、駒形橋下流から厩橋上流までの第二会場で同時に行われる。はたして、どちらに行けばよいのだろうか。地元に住む同僚に、様子を聞いてみた。
「第一会場のほうがいいんじゃないですか。第二会場は浅草付近だから、きっと混雑して危険ですよ」
 ニュースによると、毎年100万人近い人出となるそうで、考えただけでも恐ろしい。勧められた通り、第一会場を目指して家を出た。
 押上駅で降りると、スカイツリーがすぐそこに見える。



 6時半を回っていたが、空はまだ明るい。路上には、すでに場所取りをしている人が何人もいた。



 隅田川はまだまだ先だが、駅から離れると、大混雑に巻き込まれそうで不安だ。終わったら、さっさと電車に乗って帰りたい。スタンバイしている人がいるなら、ここは花火が見えるスポットなのだろう。「この辺でいっか」と、私たちも準備をした。
 花火大会は、鉄道会社も真っ青になるくらい時間に正確だ。7時5分きっかりに、「ドーン!」という轟音とともに、夜空に大輪の花が咲き始めた。



「おおっ!」
 デジカメを空に向け、何度もシャッターを切ったが、花火を写すのは難しい。





 連写モードにも挑戦した。しかし、ボツばかりで、納得のいく写真が撮れない。





「キレイだね!」と娘は大喜びだ。まあ、写真が撮れなくても、肉眼で見えればそれでいい。





 花火コンクールもあり、見事な作品には拍手が起きたり、大きな歓声が上がったりした。





 コンクールのあとは、「ポケモン花火2012」というタイトルの花火である。赤半分、白半分の円状となっていて、どこがポケモンなのかと首をかしげていると、通りかかった学生が、大きな声で答えを言った。
「モンスターボールだ!」
 なるほど、たしかにモンスターボールに見える。
 しかし、撮れなかったのが悔しい……。
 カメラもよくないし、私の技術も未熟だから、こんなものだろう。





 クライマックスに相応しく、「大江戸カーニバル」「隅田川 千紫万紅の花嵐」は実に華やかだった。









 すべてが終わったら、時計は8時半ピッタリを指している。本当に時間厳守で驚きだ。
 すばやく押上駅に向かうと、構内にはロープが張られ、駅員が総出で誘導に当たっていた。これから、ますます混雑するに違いない。
「すごく楽しかったよ。来年は、もっと近くまで行ってみたい」
 娘は大満足だったようだ。私も花火大会は20年ぶりだから、久しぶりに光の花束を目にして、気分が高揚していた。来年は、時間や混雑のことは考えず、思う存分楽しみたい。
 半蔵門線に乗り、大手町で降りる。今年はまとまった休みが取れないので、旅行の予定がない。せめて、都内でゆったり過ごそうと思い、パレスホテル東京に宿泊した。



 55平方メートルの部屋で、ルームサービスを頼み、のんびりくつろぐ。
 皇居のお膝下だからだろうか。天井には、菊を思わせる照明が下がっていた。



 花火の続きみたい……。


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その皮を食べられますか?

2012年07月26日 20時57分40秒 | エッセイ
「一物全体」という言葉をご存じだろうか。これは、いわゆる「丸ごと食」のことで、野菜なら皮や葉も残さずに、魚なら骨や頭も含めて全てを食べるという意味だ。
 マクロビオティックのレストランに行ったとき、初めてその意味を知った。食材は、丸ごとでバランスがとれているため、全てを摂ることで体のバランスも整えられるというわけだ。
 以来、野菜や果物の皮むきをやめた。大根や人参、蕪などは、何の抵抗もなく受け入れられる。南瓜の硬い皮も、加熱すれば軟らかくなり問題ない。りんごや桃も、しっかり洗ってガブリといただいている。
 問題はキウイである。あの毛深い皮を、口に入れるには勇気がいる。ゴールデンキウイならともかく、グリーンキウイは恐ろしくて、一度も立ち向かったことがない。
 先日は、種なし巨峰に挑戦した。



 私はワインが好きなので、葡萄にも深い愛情を感じている。一粒もいで皮を噛むと、瑞々しい果肉に加えて、ワインに似た果汁が舌先に広がってきた。
 ところが、そのあとがいけない。幸せな気分になれたのは一瞬だけで、皮の苦みが背後から飛びかかってきた。いきなり、腰を蹴られたような衝撃が口に走る。

 し、渋い!

 梅干しみたいに口がすぼまり、シワシワになった気がする。しかし、ここで挫けてはならない。私は、赤ワインと白ワインの違いを思い浮かべた。赤ワインには果皮や果肉が入っているが、白ワインは果汁だけで作る。そして、私が好きなのは赤ワインなのだから、ここで皮を食べないことは許されない。なんとも支離滅裂な論理で自分を説得し、どうにか皮を飲み込んだ。
 十粒ほど食べると、口に渋みの層ができ、歯医者の帰りのように味覚が麻痺してきた。

 もう限界だ……。

 巨峰の皮を、なめていたと反省した。
 この前買った雑誌には、若返りのカリスマ医師、南雲吉則氏が載っていた。中には、目を疑うような発言が書かれている。
「私はミカンでも、栄養豊富な皮ごと食べます」
 記事には、縦二つに切ったヘタつきミカンの画像が添えられていた。
 
 まさか、ここまでするとは!

 何の疑問も持たず、私は「ミカンは例外だろう」と考えていた。つくづく、自分の甘さを痛感する。
 最近では、メロンが店頭に並ぶようになったが、「メロンでも皮ごと食べます」などと言われたらどうしたものか。
 もうついていく自信はない……。


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ふんわり揚げ出し豆腐

2012年07月22日 11時04分38秒 | エッセイ
 梅雨明けしたのに、肌寒い日が続いている。
 昨日は長袖の服を着て、お昼にアツアツのグラタンを食べた。夕食も、体が温まるものにしようと考えた。

 そうだ、揚げ出し豆腐!

 ヘルシーで簡単なうえ、あのふんわりした食感が好きなのだ。大根おろしとのコンビネーションも抜群で、しょうゆとみりんで味付けした、ホットなつゆをかければ幸せな気分になれる。
 さっそく、スーパーで木綿豆腐を買う。ふきんに包んで水切りしたあと、食べやすい大きさに切り、ビニール袋に入れて小麦粉をまぶす。ちょうど、サラダ油も高温になったので、余分な粉をはたいて豆腐を揚げ始めた。シュワーッと景気のいい音がする。
 だが、そのとき、自分のミスに気がついた。

 あっ、小麦粉じゃなくて片栗粉だった!!

 揚げ物に片栗粉を使うと、カリッとした仕上がりになる。レシピを見ても、小麦粉派と片栗粉派がいるから、どちらでも問題ないはずだ。でも、私は断然小麦粉派。ふんわりした揚げ出し豆腐を作りたいのだ。袋の片栗粉を捨て、急いで小麦粉に入れ替えた。
 残りの豆腐を揚げ終わり、盛り付けの段階に入った。さて、片栗粉で揚げた豆腐をどうしよう。責任をとって、自分で片づけるべきか。いや、一人で食べるのはいやだ。夫と娘にも、1個くらいは引き受けてもらおう。私はこっそり、夫と娘の小鉢に、失敗作を滑り込ませた。



 我が家では、豆腐の上には大根おろしのみで、生姜やネギなどは載せないし、ししとうも添えない。
「うわあ、美味しそう。いっただっきまぁ~す!」
 二人とも、大喜びで豆腐をつつき始めた。
「美味しい、美味しい!」
「売れるよ、これは」
 いつになく、褒め言葉が続く。ペロッと、全部食べ終わっても、文句は聞こえない。衣の違いに気付かないのだろうか。
 私も、自分の豆腐に箸をつけた。まずは片栗粉バージョンから。唐揚げと違い、つゆがかかっているせいか、衣もやわらかく、豆腐と一緒にプルプルと揺れている。口に入れても、違和感はなかった。水切りしたあとの、大豆の濃い味わいが広がってくる。たしかに美味しい。
 次は小麦粉で揚げた豆腐だ。こちらは、もっとソフトなのかと思いきや、ほとんど違いがわからない。どちらもふんわり仕上がり、つゆとマッチしていい塩梅だ。
 どうやら、豆腐にまぶすのは、片栗粉でも小麦粉でも同じらしい。
 大ざっぱな舌を持つ、笹木一家の結論である。


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さようなら原発10万人集会

2012年07月19日 22時06分38秒 | エッセイ
 どちらかといえば、私は右寄りだ。
 しかし、原発に関しては違う。次代を担う子供たちのためにも、早くなくなってほしいと願う。署名やカンパには協力してきたが、他にも何かできることはないかと考えていた。
 そこに登場したのが、「さようなら原発10万人集会」である。



 危ないことや、難しいことはできない。だが、集会に参加するくらいなら、ぐうたらな私にもできそうだ。前もって、職場の仲間に「参加します」と宣言し、怠け心に負けないようにした。
 そして迎えた、7月16日、海の日。
 なんといっても、10万人である。会場は大混雑となるだろう。集会は1時からだが、12時半には着くように家を出た。
 それでも遅かった。代々木公園駅には多くの乗降客がいて、「脱原発」「NO NUKES」の文字を踊らせた、Tシャツ姿の人々が目立つ。トイレにも精算機にも長蛇の列ができ、これから始まる大イベントを前に、決意を固めているように見えた。
 階段を上がって駅から出ると、歩道がすでに渋滞している。私の前には「長野」ののぼりを掲げたグループがいて、同じ方向に向かっていた。イベント会場に近づくにつれ、混雑はさらにひどくなり、日傘が差せないうえ、周りを人に囲まれ、景色も見えなくなった。
 人ごみは苦手だが、今日ばかりは別だ。反原発を叫ぶ人の集まりなのだから、多ければ多いほうがよい。足を踏まれたり、押されたりのトラブルがあっても、集会という連帯感のためか、口論などには発展しなかったようだ。
「こんにちは~!」
「こんにちは」
 各地の教職員組合が集まる一角に、どうにかたどり着き、仲間と会うことができた。



 こちらはメイン会場ではない。だが、トイレに行くにも、人をかき分けて歩かねばならないほどの混雑だ。それもそのはず、方々で目にするのぼりを見ると、岡山、大阪、新潟、奈良、兵庫、埼玉、神奈川、群馬、千葉、福岡、大分、山形、宮崎、滋賀、茨城、北海道、福島などの教職員組合が参加しているとわかった。
 日本各地から、この集会のために、たくさんの方が上京されている。なんと素晴らしいことか。
 自分が今、この場にいて、全国から集まった方々と、反原発の願いを共有できることに感動した。



「こんにちは! これから、『さようなら原発10万人集会』を開会いたします」
 元気な女性の声が、スピーカーから響いてきた。ステージが見えないのは残念だ。続いて、坂本龍一氏や大江健三郎氏、広瀬隆氏などが、かわるがわるマイクを握って語りかける。著名人たちの、「日本の未来」への思いがひしひしと伝わってきた。
 5月で90歳を迎えた瀬戸内寂聴氏も、この猛暑の中、駆けつけたようだ。もっとも、会場内の半数以上がシニア世代であることを考えると、孫や子が安心して暮らせる社会になることを願い、集まったのだろう。
 とりわけ、印象に残っているのが落合恵子氏である。
 短く、わかりやすいメッセージが多く、心に響いてきた。
「命よりも、原発を選んでしまったのです」
「私たちは、共犯者をなることはできない」
「戦うことを、人間の誇りといたしましょう」
 近くにいた初老の紳士は、何度も大きな声で「いいぞ!!」とエールを送っていた。彼だけでなく、あちらこちらで「そうだ!」「そうだ!」と叫ぶ人がいる。きっと、落合氏の耳にも届いたことだろう。
 集会のあとはパレードだ。
「原発いらない」
「再稼働反対」
「子供を守ろう」
 などのシュプレヒコールを繰り返し、渋谷方面に進んでいく。地元・東京は最後尾となるため、まずは他県を見送った。



 富山大学の大きな旗は、爽やかな風にあおられ、魚のように泳いでいた。



 福島大学は怒って当然だ。



 準備のよい団体は太鼓を叩き、「野田はNOだ」などと書かれた幕を用意して、にぎやかに行進する。これがデモの心得らしい。
「私もね、一応用意してきたのよ」
 同僚は、加工したうちわと鈴を取り出した。慣れている人は違うと感心する。



 結局、パレードを終え、解散したのは4時半過ぎだった。
 イベントの途中で、司会の女性が「今日は17万人もの人が集まりました」と報告すると、場内からは大きな拍手が起きた。だが、警察の発表では、半分以下にされていた。
 あの日は、酸欠になるくらい、たくさんの人が代々木公園にいたのだ。
 ニュースでヘリからの映像を見たら、蟻のように、無数の点が広がっていた。
 本音をいえば疲れたけれど、代々木公園を埋めつくす、点のひとつになれたことをうれしく思う。


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絶妙の組み合わせ

2012年07月15日 09時31分32秒 | エッセイ
 好きなお菓子に、「とうきびチョコ」がある。



 北海道のおみやげとして、同僚からいただいたときは、とうもろこしとホワイトチョコの組み合わせに疑問を持った。はたして、美味しいのだろうか。
 袋を開けると、とうもろこしはコーンパフになっており、ホワイトチョコで固められていた。



 何の期待もせず口に放り込むと、パフはサクサク、チョコはクリーミーで、甘さもちょうどいい。これは、かなりイケる。

 美味し~い♪

 以来、スーパーなどで北海道展をやっているときには、必ずチェックするようになった。これはヒットである。
 
 友達が日記に、「カレーチャーハンを食べた」と書いていた。写真を見ると、玉子やチャーシューの入ったチャーハンに、茶色のカレールーがかかっている。

 なんだ、この組み合わせは!?

 あり得ないと思ったが、友達は「うまいよぉ!」と絶賛だ。これは、試す価値があるだろう。
 チャーハンは、普通に玉子、長ネギ、ニラ、チャーシューを入れ、ご飯と炒めたあと、しょうゆとオイスターソースで味付けする。カレーは、ホタテとエビを使い、辛口に仕上げた。
 どうでっす~?



 もちろん、チャーハンだけでも、十分美味しい。しかし、それだけでは、徐々に飽きてくる。ここで、カレーの辛さが必要となるのだ。ピリッとした香辛料がアクセントとなり、胃の中まで熱くなるほどホットな味が楽しめる。

「うまッ!」

 娘も汗を流しながら、一心不乱に食べていた。
 この組み合わせは、あなどれない!
 発案者に拍手~!


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淑女のたしなみ

2012年07月12日 21時00分30秒 | エッセイ
 2時から始まる会議に出席するため、予定通りに職場を出たが、思いのほか時間がかかった。結局、目的地に着いたのは2時ジャスト。息を切らすほどには急がなかったものの、座ったとたん、汗が噴き出す。
 バッグからタオルを取り出し、湯気の上がりそうな額に当てた。首や背中にも汗が伝い、このままプールに飛び込みたいくらいだ。
 隣から、テノールのささやき声が聞こえてきた。
「よかったら、これ使ってください」
 ふり向くと、顔見知りの他校の先生が、扇子を差し出している。いかにも、年配の男性が好みそうな、白のオーソドックスな扇子だった。
 私は、どう反応すればよいか迷った。淑女たるもの、紳士から扇を借りてあおぐなど、もっての外である。
「ありがとうございます。大丈夫です」
 上気した顔でニッコリ笑い、ひとまずお断りする。しかし、紳士のほうも、あっさり引き下がるわけにはいかなかったようだ。ひょいと手を伸ばし、閉じた扇子を私の席に置いていった。
 うーむ。
 置き去りにされた扇子は、お年寄りに席を譲ろうと立ち上がり、拒絶されて困惑する若者のよう……。
 ここは、多少なりともパタパタして、紳士を立てるのが礼儀かもしれぬと思い直した。
「じゃ、じゃあ、せっかくですからお借りします」
 紳士は満足そうにうなずき、白髪を揺らした。
 扇子を開くと、白地に赤で「必勝」の文字が見える。実に教員らしい。おそらく、入試説明会などでもらったものだろう。3分ほど手首を動かし、「ありがとうございました」と礼を言って返した。
 顔は笑っていたが、何ともいたたまれない気分になる。

 扇子を買わねば!

 いくら着飾っても、汗ダラダラでは見苦しいだけだ。爽やかに夏を乗り切るのも、淑女のたしなみであろう。
 デパートならば種類が豊富なのだろうが、その日は本屋に行きたかった。「扇子はまた今度でいいや」と書店に向かう。だが、通販のカタログや、女性週刊誌が並んでいる一角には、こんなものが陳列されていた。



 扇子だ……。

 想定外の場所で待ち伏せされ、私は大変驚いた。4種類あったが、「白バラリボン」という柄が一番可愛らしい。



 結局、本は何も買わずに、扇子だけをレジに持って行った。
 家で開けてみると、イメージ通りの姿が現れる。



 袋に入れれば、持ち歩きにも便利だ。財布や定期と一緒に、通勤バッグにしのばせる。
 皮肉なもので、買ったとたんに梅雨空が戻ってきた。
 早く活躍させたいな。


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一番不人気

2012年07月08日 21時09分22秒 | エッセイ
 進路指導に熱心な中学は、たくさんの高校に依頼して、体育館などで合同説明会を開くことがある。
 勤務先にも声がかかり、先日、私が顔を出してきた。
「おはようございます。本日はよろしくお願いいたします」
 PTAのお母さん方が、にこやかに声をかけてきて、なかなかいい雰囲気だ。会場では、各学校ごとのブースが用意され、中学生が個別に説明を聞いたり、相談をしたりすることができる。人気のある高校には長蛇の列ができ、人気のない高校には誰も並ばないという、極端な現象が起きることが普通だ。
 私の学校は、偏差値が低いうえ地元でもないから、間違いなく後者である。しかし、隣のブースは、同じ区内で5本の指に入る進学校、I高校だ。おそらく、参加している高校の中では、一番人気になるだろう。
 ブースには、学校のパンフレットが200部置いてある。持参すると重いから、あらかじめ宅配便で届けてもらったのだ。余ったら持ち帰るように頼まれたが、何部残るのやら。
「大変お待たせいたしました。これから生徒と保護者が入場いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします」
 PTA役員が開始を告げると、白いワイシャツをまとった中学生と、保護者がドッと入ってきた。先頭の生徒は、私の前を素通りし、迷わずI高校のブースに向かう。
「じゃあ、この紙に、お名前を記入してください」
 I高校の先生は、手際よく生徒を誘導し、学校の説明を始めた。あとからあとから、I高校のブースには中学生が増えていく。長い列を見て、「先に他の学校を回ろう」と考える中学生もいたようだが、なぜか私のところには来なかった。暇つぶしに、いただいたお茶を飲んだ。
「本校では、英語教育に力を入れておりまして……」
 お隣さんは、お茶を飲む時間もないらしい。教員2人が2か所で説明をしているのに、全然追いつかず、列は長くなる一方だ。30分も経つと、山積みになっていたパンフレットも、I高校だけはきれいになくなっていた。一方、私の学校は、15cmくらいの高さで残っている。
 開始から40分後、ようやく中学生がやってきた。女子3人組で、はにかみながら、「パンフレットもらえますか」と話しかけてきたのだ。
「はいはいはーい♪ じゃあ、ここに座ってくださーい」
 ようやく出番が来て、私はうれしかった。だが、一通り説明が終わると、私のブースは再び閑古鳥が鳴き始める。
「ちょっと、よろしいですか」
 次にやってきたのは、その中学の教員だった。
「2年に、○○という生徒がいるはずなんですが、うちの卒業生でして……」
 ガクッ。
 おそらく、開店休業状態の学校に気をつかい、話しかけてくれたのだろう。5分ほど会話を交わしたあとは、「毎年誰かしらが受けていますので、今年もよろしくお願いいたします」とご挨拶された。
 結局、説明会が終了するまでに、私のブースを訪れたのは、中学生が3人と保護者が3人だけだった。どっさり残ったパンフレットは、とても持ち歩けない重さである。途方に暮れていたら、PTAの方が「着払いでよろしければ送りましょうか」と声をかけてくれ、本当に助かった。
 隣のブースをチラ見すると、クタクタになっているものの、満足気な表情でお茶を飲んでいる、I高校の先生がいた。
 修学旅行がオーストラリアだとか、ホームステイや留学のプロジェクトが2年の夏休みにあるとか、主要な説明をおぼえてしまった。私も一緒に、中学生の相手をしてあげればよかったかもしれない。
 人気のない学校は、こんなもんです……。
 それにしても、見事な対比だった。


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ブックバトンが回ってきたよ♪

2012年07月05日 19時54分07秒 | エッセイ
 お友達のリュウさんから、ブックバトンを受け取った。
 初めての経験なので、ネットでやり方を調べてみる。

 ・今読んでいる本
 ・最後に買った本
 ・よく読む、または特別な思い入れのある5人の作家、または小説家
 ・よく読む、または特別な思い入れのある5冊の本
 ・バトンを渡す5名

 以上のことを書いて次の方に託すだけだ。結構、簡単そうに見えた。

■Book reading right now (今読んでいる本)
私は、自分で本を選ばないことが多い。友人や司書の先生に勧められて読む。
『あなたの本』 誉田 哲也
『PK』    伊坂 幸太郎
「走れコウタロー」のリズムで、「いさか、いさか、こうたろう~♪」と歌いたくなるのは私だけ?

■The last book I bought (最後に買った本)
『ビブリア古書堂の事件手帖』 三上 延


■Five novelists(or writers) I read a lot, or that mean a lot to me(よく読む、または特別な思い入れのある 5 人の作家、または小説家) 

☆栗本 薫☆
 文章に勢いとキレがあり、380ページもの文庫本を、4日で書き上げることのできる天才。私を文学の世界に誘った『グイン・サーガ』が未完となり、本当に残念だ。

☆宮部 みゆき☆
 何を書いてもハズレなしの、すごい才能の持ち主。初めて読んだ本は『火車』で、度肝を抜かれた。『ドリームバスター』シリーズも好き。

☆村上 春樹☆
 比喩が巧みで、思わず納得してしまうが、唐突な性描写は謎。『ねじまき鳥クロニクル』が一番のお気に入り。

☆山田 詠美☆
 日本人ばなれした恋愛観や、気取らない文章に新鮮味をおぼえる。『PAY DAY!!!』や『ぼくは勉強ができない』はよく読んだ。

☆椋 鳩十☆
 小学校の読書の時間、真っ先に探したのがこの方の本。『片耳の大鹿』『マヤの一生』など、動物と人間のかかわりを丁寧に描いた力作は、子供にもちゃんと伝わった。

■Five books  I read a lot, or that mean a lot to me (よく読む、または特別な思い入れのある5冊の本)
◇『小さいおうち』 中島 京子
 アンティークな香りに魅了される傑作。図書館で借りたあと、自分でも買った。


◇『話を聞かない男、地図が読めない女』アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ
 文学ではないけれど、このシリーズはお腹が痛くなるくらい笑えるし、異性理解に役立つ。続編『嘘つき男と泣き虫女』『セックスしたがる男、愛を求める女』も見逃せない。

◇『沈まぬ太陽』 山崎 豊子
 悲惨な話なのに、もっともっと先を読みたくなる圧倒的な筆力に脱帽……。

◇『明日の記憶』 荻原 浩
 疑似アルツハイマー体験のようなリアルさが切ない。活字嫌いの夫にも、一日で読破させるパワーがある。

◇『壬生義士伝』 浅田 次郎
 思い切り泣かされるので、電車の中では決して読めない……。新撰組が身近に感じられる一冊。

■Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5名)
* YUMIさん
* さくれさん
* やいっちさん
* 白玉さん
* みっしーさん
          よろしければ、お願いしまーす!

 書き終えてわかったのは、「5人にしぼる」「5冊にしぼる」作業が難しいということだ。
 他にも候補はあったけれども、直感で選んだらこうなった。
 ご興味があれば、貴方もバトンをお受け取りください。


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クライドルフの世界

2012年07月01日 18時00分02秒 | エッセイ
 ときどき、無性に絵が観たくなる。チケット情報を見ると、Bunkamura ザ・ミュージアムで「スイスの絵本画家 クライドルフの世界」という展示があるようだ。



 知らない画家だが、柔らかな画風が気に入り、前売り券を注文した。
 昨日、ようやく渋谷に出かけ、クライドルフ展を見に行った。リーフレットの裏側にも、「わたりどり」というタイトルの絵が載っていて、期待が高まってきた。



 エルンスト・クライドルフは、花や虫、動物などを題材に、何冊もの絵本を出版したそうだ。
 徹底的に観察し、リアルに再現する画力を持っている。しかも、ただ写実的に表すのではなく、ブランコのあとの目の回った様子を歪んだ景色で再現したり、馬の代わりにバッタが馬車をひいていたりと、ユーモアの味つけが楽しい。
 展示作品は、実に225点もあり、ざっと見るだけで1時間半かかった。
 出口のショップに寄ると、ポストカードが並んでいる。
 まずは、『詩画集 花』の中のひとつである「クルマバソウ」という絵を探した。



 あった、あった。

 クルマバソウには睡眠作用があるらしい。最近は、暑かったり寒かったりで、よく眠れない。枕元に置いておけば、ぐっすり寝られそうな気がして買った。
 それから、『庭の赤いバラ』より「牛小屋/エンドウ豆の花とさや」が目にとまる。
 


 あくせく働く身には、のんびりした様子の牛たちが羨ましい。いくつも並ぶ足から視線を上げると、手前の牛と目が合う。エンドウ豆は、曲線のカーブが美しい。5人兄弟が中からこっそり覗いていて、何やらささやいているのだ。
 この2枚をレジに持っていく。
 クライドルフは、特にバッタの絵が多い。『バッタさんの季節』という絵本があるくらいだから、愛情を感じる虫なのかもしれない。
 だが、バッタのヘアピンが販売されていることには驚く。



 つける人、いるのかな?

 スイスの自然を堪能したら、なぜかビールが飲みたくなった。



「クライドルフの世界」は7月29日まで。
 お早めにどうぞ♪


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