これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

機械警備が不安です

2022年05月15日 20時58分59秒 | エッセイ
 今日は勤務校の近くで地域のイベントがあり、手伝いを頼まれ行ってきた。ちょうど、中間考査が間近に控えているため、日曜日の部活動もなく、教員は誰も来ていない。
 こういうときは、機械警備の操作が不安で仕方ない。普段は、私よりも早く出勤する職員が鍵を開け、私よりも遅くまで働く職員が鍵を閉めてくれるので、一人のときに正しくできるかどうか心配になるのだ。
 平成2年、私が教員になりたてのときは、勤務校に2名の警備員がいた。どちらも男性で、山本さんと石田さんという方だった。石田さんは明るく社交的だったが、山本さんは偏屈で、鍵束を持ってニコリともせず校内を歩き回り、電気がつけっ放しの教室があろうものなら、黒板に「〇月〇日〇時電気消し忘れ」などと書いていく。意に添わぬ教員がいれば、ネチネチネチネチ、不満をぶちまけるものだから、誰からも好かれていなかったと思う。
 その後、徐々に機械警備が導入され、学校から警備という仕事はなくなっていく。若い人たちは、かつては警備員が学校で寝泊まりしていたことを知らない。そういう時代になったのだ。
 話を戻そう。今朝、学校を開けたのは6:59だった。マニュアル通りに暗証番号を入れ、セキュリティカードをタッチしたら何の抵抗もなく、鍵の外れる音がした。



「ああ、よかった」
 ひとまず、解錠時はオーケー。あとは施錠時だ。
 一カ所でも警戒のかかっていない部屋があると、「○○が施錠されていません」などと表示され、その場所まで行かなければならない。10年前にいた学校では「共用部が施錠されていません」といった意味不明のメッセージが表示され、「どこ?!」と泣きそうになった。こんな目にあうのなら、まだ山本さんの方がよかったと思いながら、現場まで駆けつけたことがあったっけ。
 今日は生徒が2人、テスト勉強に必要な教科書を取りにきたのと、お手伝いのPTAの方が8人校内にいたぐらいだったか……。
「あ、そういえば、校長先生がフラフラしていたな……」
 イベントで開催者に挨拶するため、学校長も日曜出勤をしていたところを見かけた。実は、学校長が一番信用できない。3月までいた学校の校長は、3度ほど警戒を解除せずに校長室に入り、警備会社から連絡を受けた。その前の校長は、トイレの窓を閉めず、校長室の警戒をかけ忘れて帰ることがままあった。
「うん、大丈夫。ちゃんとできてる」
 4月から上司となった校長先生は、服装も言動もキチッとしていて隙がない。余分な贅肉もないし、髪のブロウも完璧だ。当然のように、校長室の施錠もできていた。なんだか、初めて尊敬できる上司に会えた気がしてうれしくなった。
 すぐに、これが普通なんだけどな、と冷静になったが。
 不安要素はなく、結論からいうと、帰りもスムーズに施錠ができ、機械警備と戦うミッションを無事終えることができた。
 明日からまた一週間が始まる。
 ゆっくり出勤して、さっさと帰るのが一番だ。


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2022 まあいいかの母の日

2022年05月08日 21時03分55秒 | エッセイ
 毎年、母の日には、両親のいる那須にプチギフトを送っている。
「今年はカステラと、六花亭の母の日セットでいっか~」
 準備をしたはいいが、4月上旬に入院した母がなかなか退院できない。腸の手術をしたあと、リハビリで合格点をもらえないと、自宅に帰れないという。
 父に受け取ってもらうという手もあるが、退院してからあらためて送るべきだろうか。迷っていたら、母からメールが届いた。
「やっと7日に退院できるよ。心配かけて悪かったね」
 ということは、予定通り、母の日にギフトを受け取れるのだ。ホッとして、さっそく荷造りに取りかかった。段ボールをスーパーでもらい、菓子やカセットコーヒー、パンなどを詰め込んで、コンビニに持ち込む。都内から那須は近いけれど、前日の午前中でないと、翌日配送にならないことがある。何とか7日の昼前に発送手続きを終え、ひと息ついた。
 この日は勤務校で保護者会があるため、その足で出勤した。今の学校は、土曜授業がないけれど、年に10回ほど行事が入る。前任校より楽かと思ったが、大差ないようだ。GWで、のんびりできてよかった。
 発送を終え、気が抜けたせいか、帰るときにヘマをした。
「あれっ、スマホがない。忘れてきちゃった」
 職員から連絡が来る予定だったので、机の上でスタンバイしていたのに、そのまま置いてきてしまった。久々にやらかしたと反省する。
「まあいいか。静かな日曜日を過ごそう」
 今の職場は家から70分かかる。とても取りに行こうとは思わない。こういうときに限って、着信があったりするものだけど、何とかなるだろう。
 そして、今日は静かな母の日を迎えた。
 夫がカーネーションを買ってきてくれた。



 プリンもあるのがうれしい。



 でも、食事の支度や、掃除、洗濯をやってくれる人はいなかった……。
「まあいいか。お昼はキノコのパスタにしよう。醤油味が美味しいのよね」
 天気が悪くて、こたつ布団が干せなかった以外は、満足のいく母の日だった。


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代官山の怖い話

2022年05月01日 20時41分15秒 | エッセイ
 何色が好きかと聞かれたら、迷わず「青」と答えるだろう。
 紺のような濃い青ではなく、薄目で空のような青がいい。
 私の好みを反映して、スマホケースを買い替えるときは、この色を選んだ。



 とても気に入っているけれど、ケースよりもスマホ本体を買い替えたいのが本音だ。
 まあそれは、夏のボーナスが出てからにしよう。
 さて、先日、渋谷で地域の集まりがあった。渋谷といってもヒカリエなどがある駅前ではなく、恵比寿に近い住宅街だ。会合の終わりが20時。恵比寿駅か代官山駅から電車に乗るのが早そうだった。
「副都心線を使うなら、代官山よね」
 私は方向音痴である。初めての場所は、スマホにダウンロードしているグーグルマップを使わないと不安だ。スマホケースを開けて「代官山駅」と入力し、経路を確認したら8分かかるとわかった。
「えーと、こっちでいいのかな」
 矢印の方向に向かって歩く。GWのせいか、ほとんど人がいない。交通量自体が少ない気がした。23区で2番目に人口の多い練馬と違って、住人の数が違うのかもしれない。
「あ、線路が見えてきた」
 線路沿いを進むと、改札につながる階段があった。もう、ここまで来れば、地図に頼る必要はない。グーグルマップを終了し、スマホケースを静かに閉じた。
「そうだ、電車を調べてなかった」
 代官山は各停しか停まらない。一体、何時に家に着くかを調べようと、再びスマホケースを開いた。
「ん? 何か汚れてる」
 画面に白い粉がついていた。ケースのフタの裏側も、同じように汚れている。さっきまで何ともなかったのに、どうしたというのか。
 よく見ると、画面の端の、電源ボタンのあたりに、小さな蛾がペッチャンコにつぶれて貼りついていた。どうやら、地図を見ているときに、灯りにつられて蛾がとまったらしいが、気づかずケースを閉じたため、死んでしまったようだ。蛾は羽を広げたまま、押し花と化して息絶えていた。
「ええっ」
 地元の練馬だったら、虫が多いのもわかる。しかし、代官山で蛾にたかられるなんて思ってもみなかった。気の毒なことをしたと後悔しつつ、死骸を指で弾き、地面に落とす。
「あーあ、やっちゃったな……」
 次回の会合は6月だ。
 スマホを開いたら、閉じる前に画面をよーく確認しなきゃ。
 水色のケースをティッシュで必死に拭きながら、「代官山は怖い場所かも」と身ぶるいした。


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羽田の記憶

2022年04月24日 21時26分59秒 | エッセイ
 午前3時起床。
 紅茶をいれ、朝食の用意をする。前夜は20時まで地域の会合があり、夕食を抜いたから空腹なのだ。
 食べる前に軽くラジオ体操、ストレッチを行い、体をほぐす。少しでも体を動かせば、血行がよくなり、肩こりや腰痛が改善される。運動不足だからこそ、毎日続けないといけない。
 朝食後は着替えて化粧をし、忘れ物がないよう確認して家を出た。時計は4時15分。予定通りだ。ひとまず、練馬駅に向かい、4時55分発のリムジンバスに乗らなくては。
 この日は、午前6時30分羽田空港第1ターミナル集合というミッションがあった。
 電車を使えばもう30分遅くまで寝ていられたが、リムジンバスの方が楽で速い。乗り込んでしまえば、あとは居眠りしようとメールを打とうと自由に過ごせるところが好きだ。
 残念ながら、旅行するのは私ではない。勤務校の3年生が修学旅行に出発するため、発熱等により保安ゲートを通れない生徒がいたとき、保護者に引き渡すための見送り要員として、羽田に向かったのであった。
 だけど、何だかうれしい。ワクワクする。
 思えば、この時間のリムジンバスは、もっぱら家族旅行で何度か遠出したときに使っていた。体に刻まれた「早起きはお楽しみの始まり」という記憶が今でも生きている。コロナ禍で、もう2年以上出かけていないのだから、「どこかに行きたい」というくすぶった欲求を刺激してしまったのだろう。
 車内で目を閉じていても、全然眠くならず、5時45分に羽田空港到着となった。
「さて、何をしよう」
 集合の6時半まであと45分もある。飲食店は軒並み閉まっているが、出発ロビーには自動販売機が並んでいた。
「わーい」
 深煎りのブラックコーヒーをホットで飲んだ。おそらく、時間を持て余すことを想定して、読みかけの本も用意してある。普段だったら、まだ家で身支度をしている時間なのに、誰にも邪魔されない場所で、コーヒーをいただきながら読書を楽しめることに幸せを感じた。
「おはよう~!」
「おはよう!」
 大学生らしき若者グループが、大きなキャリーケースを引きながら挨拶を交わしている。彼らもどこかに出かける高揚感が、言葉や行動に表れていた。出発ロビーには弾んだ会話や明るい表情があふれ、そこにいるだけで幸福感のかけらが味わえた。
「さて、6時20分か。そろそろ行こう」
 区切りのよいページで本を閉じ、紙コップを捨てて集合場所に向かった。本校生徒も教員も、出発ロビーの人たちと同様に、笑いながら会話をし、盛り上がっている。あらためて、旅行の力の大きさを感じた。
 幸い、体調不良者もなく、生徒も教員も、全員保安ゲートを通れるようだった。ゲートの手前で校長先生が振り返り、声をかけてきた。
「では、あとをよろしくお願いします」
「はい。いってらっしゃいませ」
 後姿を見送りながら、ミッションを無事終えたことに安堵する。
 勤務時間にはまだ早い。ひと仕事終えたご褒美に、三本珈琲店でケーキを食べることにした。



 フルーツサンドなどのモーニングも美味しそうだったが、すでに朝食を終えていたので、泣く泣くあきらめた。もっと念入りに調べていれば、がっつり食べてこなかったのに! もちろん、ケーキもふわふわでイケる味だったのだが。
 このあと「空弁」も買い、電車を乗り継いで出勤する。私の疑似旅行は終了した。
「いただきまーす」



 空弁を食べながら、次の旅行は北海道がいいかな、なんて計画したりして。


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入院は 忘れた頃にやってくる

2022年04月17日 21時25分32秒 | エッセイ
 母が急きょ、入院した。
「下血したから病院に行ったら、腸に穴が空いているって言われて、今度手術だよ」
 たしか、今年で79歳。体にガタがきてもおかしくない。痛みがないのが、せめてもの救いだ。あっという間に手術の日が来て、なんとか無事に終わったようで、ひとまずホッとした。
「面会はダメって聞いたから、来なくていいからね」
 おっ強気。心配をかけまいとする母の気づかいだろうが、鵜呑みにしていいものかどうか。たしかに感染対策は必要だろうけど、今は遠くから回復を祈っておこう。
 心配なのは母だけではない。82歳の父を一人にして大丈夫かと気になった。
「平気だよ。ご飯ぐらい、自分で作れるでしょ」
 母はそう言うが、父が料理をする場面を見たのは何十年前だったか。母が元気になって退院しても、父が家で衰弱していたら元も子もない。あとから「見に行けばよかった」と後悔するのはイヤだ。とたんに不安が倍増して、実家に電話をかけてみた。
「あ、お父さん? 砂希だけど、元気なの」
「なんだ、砂希か。久しぶりだな。元気だよ」
 意外なことに、父は張りのある声で、ハキハキと受け答えをしていた。最後に会ったのは2年前の1月だったけれど、そのときよりも、遙かにしっかりしている印象だった。
「ご飯は食べた?」
「食べたよ」
「何を作ったの?」
「ご飯を炊いて、家でとれた野菜と一緒に食べた」
「へー、やるじゃん」
 じゃあね、と挨拶して電話を切った。なんで、急に自立したのかと首を傾げつつも、歓迎すべき変化だ。これなら、食事を作りに行かなくても平気かもしれない。なにしろ、私だって4倍になった通勤時間と、慣れない職場での気疲れで休みたいのだから。
 昨日も父に電話をした。
「今日は何を作ったの」
「毎日似たようなもんだな。ご飯は今日でなくなるから、明日、また炊かなくちゃ」
「じゃあ、炊き立てを食べられるじゃない」
「そうだな」
 よかった、やっぱり大丈夫そうだ。親はなくとも子は育つというけれど、世話しなくても親は元気、なんて言葉もあったりして。
 そんなこんなで、この土日は家にいたのだが、持ち帰り仕事が一向にはかどらない。ダラダラと過ごし、すぐに眠くなったりして、半分も終わらなかった。
「あー、ダメだ。体が働きたくないって言ってる」
 思えば、3月末から異動の準備で忙しく、短い睡眠時間と長時間労働を繰り返してきた。疲れたら無理せず、ペースダウンしないと身が持たない。
「やめやめ。あとは明日にしよう」
 そう決めて、さっさとパソコンや資料をしまった。
 もう若くないのだから、全力で仕事をしてはいけないと悟った。
 親の面倒をみられる余力を残し、休み休み働かなくては。
 今度、実家に行くときは、カレーでも用意して、こんな感じに作ってあげようかな。






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まずは名前をおぼえましょう

2022年04月10日 21時48分55秒 | エッセイ
 今月から勤務の職場は、職員50名ほどの中規模校であった。
「おはようございます。笹木といいます。よろしくお願いします」
 定番の挨拶をして席に着く。顔見知りが数人いても、残りの45人は初対面だ。このままでは一生、顔と名前が一致しないのではと不安になる。
「でも、いつの間にかおぼえちゃうもんなのよね、人の顔って」
 名前をおぼえるにはコツがある。全員を一斉に記憶するのではなく、まずは関わりのある人から。10人ぐらいおぼえたところで名簿の出番だ。関わりの薄い人は、顔を合わせるチャンスが少ないので、まず名前をおぼえて、やっと会えたところで「この人だったのか」となればよい。
 一週間後には、ほとんどの職員の区別ができるようになった。
「若い頃は4日ぐらいでできた気がする……」
 加齢とともにペースは落ちるが、ゴールは同じだ。ひとまずホッとした。
 ところで、ここの校長は、今まで経験した学校の中でも、かなり細かい人に見える。職員に話すことを文章化し、シナリオを見ながら進行させていた。内容だけでなく、時間などにも神経が行き届いている感じだった。
 前任校の校長は、アドリブが得意だったので、入学式や卒業式などの式辞は文にしていたけれど、あとは行き当たりばったり。本人ですら、何を話すかわかっていないという状況だった。普通の人は、真似してはいけない。
「始業式の前に着任式があります。代表で誰かに挨拶してもらいたいのですが、笹木先生でいいですか」
 用意周到な校長が、面倒なことを頼んできた。しょうがない、引き受けるか。
「そうだ、私も原稿を書いてみよう」
 持ち時間は、せいぜい5分程度。わざわざメモを読むほどの内容でもないし、何を話すか、頭に叩き込んでおこう。
 寝る前に練習をする。メモを見ないで伝えたいことを声に出し、準備万端で臨みたい。
「うわっ、もう1時」
 すっかり睡眠不足になったが、練習の甲斐あって、本番では80点ぐらいはあげられる出来栄えとなった。めでたし、めでたし。
 さて、こういった日々の出来事は、しっかり日記に書いてある。10年日記を使っていても、そろそろなくなりそうだ。新しいものを買わないと。
 娘に注文してもらった商品がこれ。



 どのページも華やかで、気分がグッと上がる。





 新しい職場にいるときに、2冊目の日記に突入しそうだ。
 読み返したとき、プッと笑いがこみ上げてくるような内容にしたい。


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年度の変わり目

2022年04月03日 21時03分34秒 | エッセイ
 3月31日を最後に、3年間勤めた学校から異動した。
 ラストとはいえ、時間との戦いの結果、去り行く余韻に浸る余裕なんぞなかった。
「ひええ、片付けが終わらない! もう8時だよ」
 もはや去りがたさを感じる時間ではなく、一刻も早く帰って、温かいご飯にありつきたい。超特急で書類をリサイクルに出し、PCをシャットダウン。これでおしまいだ。
 時計を見ると8時半ではないか。これから荷物を準備すれば、どうにか9時までには帰れるだろう。
 もう、職員としてこの学校に来ることはないのに、気が急いて、うしろを振り返る気持ちになれなかった。
「早く早く。あっ、雨が降ってる」
 天気予報は見ていたが、レインウェアはとうの昔に持ち帰ってしまった。まさか、こんなザーザー降りになるとは。
「いいよ、もう。このまま行っちゃえ」
 大きめの雨粒が額にも肩にもぶつかってきた。なんと非情な。前がよく見えないけれど、時間が時間だから、車もほとんど通らない。そのまま自転車にまたがり、15分間突っ走る。最終日に濡れネズミになるなんて、タイミング悪う~。
 家に着き、食後にひと息ついてから、職員からいただいたお菓子などを開けてみた。
「あら、これは食べ物じゃないね」



 アナスイのオシャレな柄が見える。箱の裏には「エコバッグ」と書いてあった。



「へえ~、可愛い! いいのもらっちゃった」
 ひと目で気に入った。センスのいい贈り物がうれしい。
 もっとも、言葉の贈り物が一番ありがたい。最後だからと、何人かの職員が別れの挨拶をしてくれたことを思い出す。泣き虫ではないけれど、目の周りがジンジンと熱っぽくなった。この先、違う職場になっても、いつかどこかで会いたいものだ。
 翌日、すぐに令和4年度がやってくる。ずぶ濡れになっても風邪をひかなくてよかった。
 さっそく、エコバッグに上履きや文房具などを入れて、地元の駅に向かう。行き先は渋谷方面。副都心線乗り入れの電車は本数が少ないので、乗り遅れるわけにはいかない。
「ギャッ、もうこんな時間!」
 頭でわかっていても、荷物が重くて、早く歩けなかった。結局、最後は小走りになり、目当ての電車に飛び乗った感じだ。
 ずぶ濡れに、駆け込み乗車。
 新しい職場には、旧知の友人が何人かいて、笑顔で迎えてもらった。
 でも、気持ちを引き締めないと、いろいろと失敗しそうな予感がする。
 ファイト~!


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小形羊羹 vs 面最中

2022年03月27日 20時52分07秒 | エッセイ
 3月31日でこの職場ともお別れだ。
 近くてキレイで、温かい人たちの多い学校だったから、毎日が楽しかった。
「お別れの挨拶にお菓子を用意しよう。たまには和菓子がいいかな」
 ネットで商品を検索すると、「備中神楽面最中」というものに興味がわいた。ただの最中ではなく、面になっているところが面白い。
「他には何があるんだろう」
 さらに調べていくと、贈答品の王道・とらやの小形羊羹を見つけてしまった。
「ややっ、これよこれ。とらやで決まり~」
 職員の人数は私も含めて60人だ。
「96個入りだって。多すぎでしょ」



 これだけ羊羹が詰まっていると迫力だ。重さは5.89kgらしい。
「持てるかい、そんなもの」
 次に、56個入りというものもあった。



「うーん、4個足りないんだよね、これじゃ」
 その下のサイズの36個入りだと、2.15kgとなり、だいぶ軽い。
「おや? 24個入りっていうのもあるじゃない」



 36個入りと24個入りを買えば、ちょうど職員の数になる。これで決まりだ。
 24個入りは1.47kg。まあ、何とか持って行かれるだろう。
 和菓子を配るには体力が必要なのであった。
 ところで、ボツになった備中神楽面最中を自宅用に買ってみた。



「へえ、結構大きいのね」
 一つ目を開けたら、こんな面が出てきた。



「おもしろーい」
 二つ目は姫のようだ。



 写真を撮っていたら、娘が部屋に入ってきた。
「な、なに、その最中。怖~い!」
「そうかな? 珍しいじゃない」
「やだよ。ミキはいらないから」
 不評だったようだ。
 これにしなくてよかったという気持ちと、このインパクトを利用しない手はないという気持ちが混ざり合う。もらった人が驚いて、私のことを忘れないかもしれないし。
 今年度も残り4日。
 最後まで頑張りまーす!


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筆跡鑑定が必要なホワイトデー

2022年03月20日 20時07分44秒 | エッセイ
 月曜の朝は眠い。
 ひとまず、身支度をして職場に向かうと、すでに何人もの職員が仕事を始めていた。
「おはようございます。これ、どうぞ」
 年配の村田さんが、小さな包みをそっと差し出してきた。そうか、今日はホワイトデー。バレンタインデーに配った義理チョコの、お返しをいただいたらしい。
「ありがとうございます」
 袋の口から花柄の缶が目に入る。どうもクッキーのようだ。安物のチョコに対して、豪華過ぎないか? 気が引けると言いつつも、いただいちゃうけど……。
 その日は朝イチで会議があった。11時頃戻ってくると、今度はチョコレートとおぼしき小さな箱が、机のすみっこにひっそりと置かれていた。
「ややっ、これはこれは」
 箱には小さなメモがついていた。
「いつも遅くまでお疲れ様です。甘いものでリフレッシュしてください」
 チョコもうれしいが、どちらかというと、こういうメッセージの方に惹かれる。食べ物はなくなってしまうけど、メモはちゃんと保管しておこうと決めた。
「でも誰からだろう。名前が書いてないや」
 筆圧や字の雰囲気から男性との目星はついた。あとは消去法だ。
「イシカワさんの字に似ているけど、あの人は絶対、自分の名前を書くだろうな」
 まずは、名乗るほどの者じゃないし、といった奥ゆかしさのある人を絞り込むことにした。アピールの強い人はここで候補から外される。
 次に筆跡鑑定をしたかったのだが、職員とのやりとりがメールや活字ばかりで、直筆が少ないことに気づいた。これでは誰だかわからない。
「そうだ、日直日誌は?」
 予想通り、日直日誌は手書きで一日の様子を記入するので、筆跡鑑定の手がかりが豊富にあった。日付順に、メモの字に似た筆跡を追ったところ、英語科のヨシダ先生らしいとわかった。長身で20代、ユニークな授業が持ち味の彼にはファンが多い。バレンタインのチョコをたくさんもらったと話していたから、ひょっとしてお返しが余り、私のところにもおすそ分けとなったのではないか。
「そうか、ヨシダさんね。では安心していただこう」
 チョコレートはすぐに食べてしまったが、たしかこんな感じだったはず。



 昼休みになって、ようやくヨシダ先生が席に戻ってきた。
「ヨシダ先生、ごちそうさまでした。美味しかった」
 振り向いた彼は「あれっ」という表情のあとで、ニッと笑った。
「ならよかったです。僕ってわかりましたか?」
「はい。筆跡鑑定しちゃったから」
「こえ~!」
「あははは」
 私は4月から別の職場に異動することになった
 こんなやりとりができるのも、あと2週間。
 いい学校にご縁があり、幸せだったと思う。


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ビール券で何を買う?

2022年03月13日 16時29分48秒 | エッセイ
 昨年末に、姉からビール券を2枚もらった。



 小物入れにしまい込んでいたのだが、使用期限が気になり出してみた。
「ややっ、2022年3月31日ではないか!」
 せっかくいただいたものを無駄にしてはいけない。
「そもそも、ビールよりワインだしな」
 さて、このビール券、店によってはビール以外に使えることもできるはず。
 以前に勤めていた北区の学校の、向かいにあったコンビニでは、店内の商品どれにでも使えた。でも、わざわざ交通費をかけて行くほどのことではないから、便利な方法を調べてみればよい。
 どうやら、多くのスーパー等では「ビールを1本買う」ことを条件に、他の商品にも使えるらしい。サービスカウンターに問い合わせると、缶か瓶かといった形状や、大きさは問わないという。ビールであれば何でもいいから、1本以上購入することが必要と教わった。
「だったら、ギネスがいいな」
 しばらく黒ビールを飲んでいない。とたんに、あの味が恋しくなってきた。何としても買わねばという気になる。
 週末を待ち、スーパーに行く。肉や野菜をカゴに入れたあと、酒類売り場でギネスを探した。
「あれっ、ない……ないなぁ」
 残念ながら、その店ではギネスを扱っていないようだった。ならば、黒ヱビスかドライブラックにしようと思い、何分もかけてゴンドラを見回したのだが、ついにそれらしきものが見つからなかった。
「そんなことあるぅ~?」
 この店は黒ビールを憎んでいるのだろうか。もしくは「黒は不吉」などと忌み嫌っているのかもしれない。信じられないことだが、売り場には1本の黒ビールも存在していなかった。
 しかし、ペールエールを見つけ、とたんに笑顔になる。これもイケるのだ。



 さて、ビール券は2枚ある。ということは、ビールも2本買わねばならんのではないだろうか。
「ペールエールは1本でいいや。ビール券も1枚にしておこうっと」
 月末までに、何度も買い出しに行くのだから、あわてて使う必要はない。ガツガツしないで次を待とう。
 次の機会は今日だった。今度は場所を変え、ギネスの並んでいる店舗を選ぶ。



 満足、満足。
 レシートを見ると、ビール券には724円の価値があるとわかった。



 近くに住んでいない姉に、練馬から感謝の念を送った。
 今日、東京の気温はグングン上がり、厚着をしていると汗ばむくらいになった。
 これからは、ビールが美味しい季節になるね。


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コロナ禍での卒業

2022年03月06日 21時36分01秒 | エッセイ
 今週は、勤務先の高校で卒業式がある。
 コロナ禍でオンライン授業となった時期は、寝坊したり、一日中ゲームをして過ごしたりで怠けた生徒もいたが、意識の高い生徒は違う。自分のペースを作ってせっせと学習に励み、ぐんぐん学力を上げていった。
 そんな努力家の生徒たちが、2月末から続々と合格報告の電話を掛けてくる。
「早稲田に合格しました」
「明治に決まりました」
「上智に受かりました」
 さすがに国公立は厳しいけれど、生徒の声は弾んでいるし、教員側も興奮して受け答えをしていた。大学に入れたことは推薦で同級生が次々とゴールを決めていく中で、黙々と頑張れる子たちは偉い。きっと、この先の人生でも、粘り強さを発揮してくれるだろう。
 ところで、一年前の令和3年度入試では、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)以上の大学でも軒並み倍率を落としていた。感染者の多い東京ではオンライン授業が多いことから、地方の受験者に敬遠されたからと聞く。普通に対面授業をしている地元大学の方が、充実した学生生活を送ることができると判断されたわけだ。今回の令和4年度入試も低倍率だったのであれば、首都圏の高校生には追い風が吹いたと思われる。
 今の高校生は本当に気の毒だ。感染防止のため、部活動の大会がなくなり、修学旅行や文化祭、体育祭などの行事は中止か規模縮小。果たして、思い出を作る機会があったのか。我慢ばかり強いられてきたのだから、入試でひとつくらいよいことがあっても、罰は当たるまい。
 ところで、今でも、志望校に合格したことを「サクラサク」と言うのかな……?



 さて、卒業式は、笑顔でいっぱいの3年生が揃うとよいのだが、まん延防止等重点措置が延長された東京では、相変わらずの新規感染者数高止まりが続いていて、気が抜けない。
 コロナ対策はもちろんだが、ときどきインフルエンザに罹る生徒もいるし、この間はなんと、おたふく風邪で休んだ生徒もいた。コロナ以外のウイルスも、存在感をアピールしたいの? と苦笑した。
 飛沫防止のため、卒業ソングが歌えない卒業式となる。
 巣立つ生徒に向けて、心の中で『旅立ちの日に』を送りたい。


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かんたんパスワード帳

2022年02月27日 22時37分37秒 | エッセイ
 先週、ウイルスバスターのパスワードがわからなくて困ったという記事を書いたら、ブロ友さんから「ダイソーのパスワード帳が使いやすかった」とのコメントをいただき、俄然興味を持った。もっとも現在は販売されていないらしいが。
「たしかに、あると便利よね。作ってみようかな」
 要は、小さなノートがあればよいのだ。スーパーで食材を買うついでに、2階の文具売り場をのぞいてみた。思ったとおり、欲しいものが並んでいた。
 まずはA6サイズのノート。



 A4のクリアファイルの4分の1の大きさだ。これくらいコンパクトなものがいい。
 売り場には、さらに小さなB6もあったのだけれど、迷った末にこれにした。
 それから、インデックスも必要だ。



 SNSにブログサービス、オンラインショップ、信販会社、旅行会社などなど、設定したパスワードを数えてみたら50個以上あった。ランダムに書き込んでいたら、目当てのものを見つけるまでに時間がかかる。ここはひとつ、インデックスを使ってきちんと分類し、効率アップを目指したい。
「やっぱり、50音順がわかりやすいよね」
 ノートが小さい分、インデックスが大き過ぎることに気がついた。一覧できる方が便利だろう。
「半分に切っちゃえ」



 あとは、見出しをつけて貼るだけ。
 おそらく「あ」行が一番多い。ここは4ページ分確保しておこう。「か」行から「た」行は3ページずつでよさそうだ。「な」行、「は」行は少ないので2ページずつ。「ま」行以降はさらに少ないので、まとめてしまおう。
 最後は「わ」行で終わり。「を」や「ん」から始まるサイトがあれば面白いのに、残念だ。



 このインデックスは透明だから、字の上に貼っても隠れないし、書き込むこともできる。どんどん機能的な商品が登場しているとわかった。
「できた!」
 ページを設定したら、あとはサイト名とID、パスワードなどを順次記入していく。変更することも考えて、行数にはゆとりを持つとよさそうだ。
 実は、ログインしたままのサイトも多く、予期せぬタイミングでログアウトされていると冷や汗をかく。
 これを機に、しっかり管理していこう。


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パスワードを忘れました

2022年02月20日 22時01分23秒 | エッセイ
 ウイルスバスターの契約をすると、端末を3台まで保護できる。
 これまでパソコン2台に使っていたが、残りの1台分をスマホにしようと思いついた。
「あれっ、パスワードを入力してくださいだって。何だっけ」
 IDやパスワードはしっかり記録している方だ。探せば見つかると軽く考えていたが、それらしいものはどこにも見当たらない。
「おかしいな。でも、アカウントがあるから、前に設定したはずだよね」
 正直いっておぼえていない。シリアル番号等が書かれた書面を確認すると、契約したのは2012年らしい。
「10年前のことなんか、思い出せないよ」
 となると、「パスワードを忘れた方」という箇所をクリックして、リセットするしかない。登録アドレスに変更URLが届く仕組みになっているのだが、いつまで待ってもメールが来ない。
「あっ、古いアドレスのままになってた!」
 パスワードを忘れ、アドレスも使えないのではお手上げだ。問い合わせ先に電話を掛けようとしたら、21時以降は時間外になっていた。もはや打つ手はない。
「しょうがないなぁ。明日まで待つか」
 でも、ちょっと恥ずかしい。「アドレス変更の手続きをし忘れて、パスワードもおぼえていません。どうすればいいですか」などと、トロい質問をするのだから。
「このババア、どうしようもねえな」と思われるのはシャクだ。気持ちだけでも、10年前にタイムスリップして、パスワードを探してみよう。
 2012年。たしか、ヤ〇ダ電機でパソコンを買い、セッティングやプリンタの接続等をやってもらったのだっけ。そのとき、ウイルスバスターもインストールしてくれたはずだ。人任せにしているから、当事者意識が足りなくて、パスワード記憶喪失になったのだろう。
 当時の手帳を引っ張り出してみたが、やはり何の記録もなかった。屋根裏の収納庫には、パソコンの外箱がそのままになっている。中を覗いてみても、パスワードに関連したメモなどは残っていない。
しょうがない。のろまで迂闊なオバさんとして電話を掛け、助けてもらうしかなさそうだ。
 そのとき、小物入れの引き出しに、捨てるに捨てられない封筒があったことを思い出した。裏面に、何かのパスワードらしきものが書かれていたのではなかったか。
「ひょっとして、ひょっとする?」
 10年経つと、封筒だって、こんなに劣化する。



 この裏側に、アルファベットと数字が組み合わされた文字列が書かれているのだ。一度も使ったためしがなかったけれど、捨ててはいけない気がして、ずっと引き出しにしまったままだった。
 ウイルスバスターを立ち上げ、文字列を入力し、ログインを試みる。マウスポインタがグルグルと渦巻き、少しの間考えているようだった。3秒後には認証され、無事にログインできたのには驚いた。
「やったぁ!」
 思わず、こぶしを上げてガッツポーズをとる。
 記憶、まだまだイケるかも?


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チョコレート難民(2)

2022年02月13日 21時54分14秒 | エッセイ
 バレンタイン商戦に乗り遅れ、どのサイトを覗いても「SOLD OUT」ばかりなので、すっかりやる気が失せてしまった。夫や娘と食べる「家族チョコ」も適当でいいかと投げやりになったとき、京王プラザホテルのオンラインショップを思い出した。
「そうだ、たしか、チョコもあったよね」
 チャチャッとホームページにアクセスすると、すんばらしいチョコレートが目に飛び込んできた。



「うおっ、なんと豪華な!」
 商品説明を食い入るように眺める。



 限定10台。
 ここでも時間がものを言う。厳しいなぁ。
 お値段16,000円。
 そ、それは、もう無理!
 というわけで、目の保養で終えることにした。
 幸運にも、このチョコをゲットした方は、どこから食べるのだろうか。
 いきなり、ピアノの本体には手を出さない気がする。椅子とか、ピアノの内部に入っている丸いやつなんかからいただくのではないだろうか。
 私が注文したのは、もうちょっとお手軽なコレである。直前だったけれど、在庫があったようで助かった。ホテルのオンラインショップは、難民にやさしい。意外と狙い目なのかもしれない。



 中はこうなっている。
 シックな雰囲気が素敵でしょ?



 小さな箱は、「あと2000円買えば配送料が無料になる」とのメッセージにつられて注文した。



 カラフルで、抹茶やらキャラメル、バナナなどの多彩な食材を使っているところが気に入った。もちろん味もgood♡
「全部2個ずつなんだね」
 おはぎを食べ始めた夫を差し置いて、バレンタインデー前日なのに、フライングして娘と食べ始めた。
「でも、これは1個ずつみたい」
 娘の指差すチョコレートに目をやる。たしかに、右端のチョコは対になっていないかも……。



「……いやいや、ピスタチオが落ちてるだけでしょ」



 はい、チョコの陰に隠れていました。
「ははは」
 年に一度ぐらい、日頃は手の届かない、ホテルのチョコを食べるイベントがあってもいいだろう。
 来年、京王プラザホテルの顔になるチョコは、どんなデザインなのかしら。
 今から貯金しようかなぁ。


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チョコレート難民(1)

2022年02月06日 22時36分07秒 | エッセイ
 2月14日はバレンタインデー。
「そろそろチョコを買わなくちゃ」
 気がついたら一週間前になっている。すっかり、職場で配るチョコの存在を忘れていた。自転車通勤になってから、ターミナル駅には縁がないので、ネットでよさそうなものを探してみよう。
「ゲッ、全部売り切れじゃん。どうしよう」
 某百貨店のeデパートも、ヨドバシドットコムも頼りにならない。売れ残りを警戒して、品揃えを薄くしているのだろうか。やはり、店舗まで行かないと、気に入った商品は買えなさそうだ。
「でもでも、遠くに行くのは面倒くさい。スーパーで見てからにしよう」
 たしか、近所のスーパーでバレンタイン特設会場を設定していたはず。そこで見つけられなかったら、イヤイヤながら、お菓子屋さんに行くことにした。
「あ、フェレロロシェだ」
 スーパーに行ったら、まずは人気のイタリアみやげ、フェレロロシェ5個入りが目にとまった。



「これ、美味しいし可愛いし、あげたら喜ばれるよね」
 買い物かごに入れようとしたが、よく見たら在庫が4個しかない。最低でも6個は必要だから、これはボツだろう。
「はい、あなたにはこれ、あなたには別のよ」
 などと差をつけるわけにはいかないのだから。
 名残惜しかったけれど諦めた。特設会場には、他にパッとする商品がない。大人がアンパンマンやポケモンのチョコをもらってもねぇ……。かといって、普通の板チョコでは味気ないし。数はあるけど、欲しいものが見つからない。
 だったら、通常のチョコレート売り場に掘り出し物がないものかと足を運んだ。
 このスーパーは、昨年リニューアルしてから、品揃えが格段に増えた。チョコレート売り場も、国産メーカーの手前に外国産の商品が並んでおり、結構華やかだった。端から順に視線を動かしていたら、見覚えのある商品があった。
「あれ? フェレロロシェだ」
 なんと、こちらには3個入りのフェレロロシェが20個ぐらい並んでいた。嬉しくなって、自分の分まで確保する。



「よかった~!」
 さっそく家で味見をした。



 チョコをコーティングしているナッツも、コクの中身も美味しい。



「うん、きっと歓迎されるよ、これは」
 ひとまず、職場のノルマは達成できたようだ。ホッ。
 ついでに、隣にあった商品も紹介したい。



 なぜか、ピピッと来て衝動買いした。これもきっとイケると思う。
 さてさて、これで義理チョコは準備できたが、肝心のおうちチョコはどうしよう??
 さすがにスーパーでは、本命、というより家族で楽しむ商品は見つけられなかったのだ。
 チョコレート難民、まだ続きます……。


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