これは したり ~笹木 砂希~

面白いこと、妙なこと、不思議なことは、み~んな私に近寄ってきます。

みさきの名前で出ています

2018年08月16日 21時40分49秒 | エッセイ
 明後日で、スマホに替えてから1年となる。
 数少ないライン友達とのやり取りにも慣れた、つもりだった。
「へー、こんなスタンプがあるんだぁ」
 手塚さんという友達とのやりとりで、名前の入ったスタンプが送られてきた。



 スタンプにタッチすると、詳細が表示される。



「ほうほう」



 面白いものだ。今度、私の名前も探してみようっと。
 また別の日に、今度はみさきという友達からも、クスッと笑ってしまうスタンプが送信された。



「なんだ、これは。ミニチュアダックスフンドだって?」
 やたらと、ゴツい絵柄なのが笑える。スタンプを確認したあと、×印を押して閉じるはずだったのに、酔っぱらっていたせいか操作をミスったらしい。無意識に「購入する」を押してしまった。
「え? ダウンロード中って? ウソウソ!」
 なんと、みさき以外の人が、みさきスタンプを買うはめになるとは。





 しかし、このスタンプ、何度見ても飽きない。「それがみさきに対する態度かな」「みさきのせいじゃないし」などは絵柄とのマッチングが絶妙だし、「みさきもそれ欲しい!」「みさきパンチ」などはここぞという場面で使える。
 細かいことは気にせずに、チョコチョコと使っていたが、受信者の反応は冷たかった。
「お主はみさきではない」
「これからは、みさきとして生きろ」
「みさきじゃない人が使ってる」
「乱用すんな」
 くうう~。
 おそらく、「さき」スタンプもあるのだろうが、無駄遣いをしたせいでもうポイントが残っていない。
 ま、いいじゃないですか。しばらく使わせてもらおう。
 みさきスタンプの中で、一番気に入っているのがコレだ。



 ラブリー♡


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山の日、岩殿山に行く

2018年08月12日 22時39分34秒 | エッセイ
「岩殿山に行きませんか?」
 同僚の栗本さんは山男である。山の日に、山の会のメンバーで登山をするから、一緒にどうかと誘われた。
「特に予定はないから行きたいけど、一人じゃね~」
 姉に声を掛けると、意外なことに乗り気だった。かくして、山の日、岩殿山登山ツアーに参加することになったのである。
 8月11日午前9時。ツアー参加者は大月駅に集合だ。
「砂希、はい、これ」
 姉から、袋詰めした行動食セットが手渡される。登山は非常にエネルギーを使うので、羊かんや塩タブレット、チョコレート、せんべいなどをつまみながら歩くといいらしい。物々交換ではないが、私は姉のお弁当も作ったので、持ちつ持たれつといったところか。
 大月駅から少々歩き、登山道へ。



 標高は634メートル。さほど高くない山だから、山頂がここから見える。



 だが、私はこの階段を上る途中で、具合が悪くなってきた。胸がムカムカして足が重い。手先もビリビリしてきた。一体どうしたのだろう。リーダーの栗本さんが、ときおり後ろを振り返り、安否を気づかってくれるから助かった。
「みなさん、大丈夫ですか」
「ちょっと具合が悪いです。指先が痺れてきました」
「それはいけない。きっと熱中症でしょう」
 たしかにこの日も暑かった。でも、経口補水液を飲んでいたし、塩タブレットも食べたはず。それより、無性に甘いものが欲しかったから、低血糖だったのかもしれない。朝食にパンを2個用意したのに、時間がなくて1個しか食べられなかったことが脳裏に浮かんできた。しっかり糖質をとらないと、こういう結果になるらしい。
「食欲はありますか?」
「はい」
 どんなときでも、私は物を食べられるのだ。もはや特技か?
「じゃあ、おにぎりを1個食べてみましょう」
 ちょうど、手前に梅干しのおにぎりがあった。うーん、美味しい~!
 栗本さんからは「1粒100円」の塩粒をいただき、口に入れた。げげっ、しょっぱい!
 ご飯のおかげか、塩粒のおかげかわからないが、10分後には復活し、登山を再開することができた。みなさん、ご迷惑をおかけしました……。
 山頂まで、ゆっくり上って15分くらいだろうか。



 レンズが曇っていたのか、クリアーでなくて申し訳ない。
 下界が小さく見える。





「まだ早いんですが、この先、お弁当を広げる場所もないので、ここで食べちゃいましょう」
 栗本さんの指示で昼食休憩をとる。ミックスベリージュースが体中に染み渡った。デザートのハウスみかんもデリシャスだ。甘いものが欲しくて、羊かんも食べてしまった。
 食後は岩殿山を縦走し、天神山に向かう。下ったり上ったりするわけだが、ロープを頼りに急斜面を下りるところが難しかった。



 これに比べたら、鎖を持って岩場を登るところは簡単だ。木登りは得意だったからだろうか。
「暑ぅ~」
 岩場を抜け、木の間を歩く。どこまで傾斜が続くのだろうか。汗で風呂上がりのような髪になり、熱気で眼鏡が曇る。目に汗が流れ込み痛い。背中もお腹もじっとり濡れてしまった。それでも、登れ登れ登れ、登るんだ!
 天神山に着いたらしい。



 しかし、ハイライトはこれからだ。
「みなさん、これから稚児落しに向かいます。雨も降ってきました。雨具の準備をお願いします」
 名前の通り、稚児落しは物騒な場所なのだ。戦国時代、岩殿山城を居城とした小山田氏が、織田勢に攻め入られ、西側に逃げ落ちようとした。しかし、側室である千鳥姫の稚児が泣き出したため、敵に見つからぬようにと、護衛がこれを投げ落とした場所といわれている。
 そんな言い伝えとは裏腹に、何と美しい景色だろうか。



 写真を撮ったけれど、雨は激しいし、断崖絶壁に足はすくむしで、迫力不足……。
 この100倍くらい感動的だったことをつけ加えておきたい。
 汗ダラダラ、心臓バクバク、足ガクガクのキツい登りも、すべてこの絶景に救われる。ああ、頑張ってよかった。山男も山ガールも、単純でわかりやすいのだ。
 感動はさておき、雨に濡れた断崖を踏み外し、「ババ落し」にならぬよう慎重に移動した。
 先に進むと、稚児落しを臨む場所に出る。いかにも「登山」した雰囲気があるではないか。



 雨もすっかり上がり、下山を開始した。
 ところどころで休憩したこともあり、出発から6時間後に大月駅に戻ってきた。



 行きに見た風景とは違った印象を受ける。
「じゃあ、一杯やって帰ろうかな。明日もあるし」
 何と、山の会の方は、翌日も別の山を登るらしい。連続登山だ。さすがにそれは真似できない。
「ああ、楽しかったわぁ」
 姉は3年ぶりの山だったらしい。満足してもらえて、私もうれしい。
 いかにも、山の日らしい一日に感謝!


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トラップ仕掛けました!

2018年08月09日 21時25分33秒 | エッセイ
 夜、仕事から帰るなり、夫が慌ただしく話しかけてきた。
「ママ、ちょっと携帯見てくれる? ミキからのメールが受信できなかったみたいなんだ」
「へ? メールが?」
 夫のガラケーを開いてみたが、どこがおかしいのかわかるはずもない。「さあ」と冷たく突き返した。
「困ったな。メールが受け取れないとミキを迎えに行けない」
 そんなこと言われても……。たしかに、外側のランプがピカピカ光っているから、どこかに問題がありそうだ。年中、床に落としたり、どこかにぶつけたりしているから、携帯も弱っているのだろう。
「あ、ランプが消えた」
 充電したら、ピカピカがなくなったらしく夫の喜ぶ声が聞こえてきた。
「ママ、直ったかもしれないから、ためしにメールしてくれる?」
「いいよ」
 ためしに、と言われても何を入力するか考えてしまうのが、私の悪いところだ。夫は「あいうえお」だの「あかさたな」だのと、実につまらない文字を打つ。同じようにすればいいのに、ついつい「もっと面白いものを!」と気負ってしまうのは性格だろうか。
 前にも夫が機種変更をしたとき、ためしにメールを送って欲しいと頼まれた。そのときは、体形が牛に似た夫を冷やかそうして「モーモー」と打った。メールを開いた彼が「うわあ、何だこれ」と苦笑いしていた様子を見て、満足したことをおぼえている。今にして思えばバカバカしいが。
「うーん、何にしようかな……」
 牛ネタはもう使えない。そうだ、「ゴリラ」にしよう。そうしよう。



「送ったよ~」
 涼しい顔で答えたが、夫の反応が悪い。
「ダメだ、届かない」
 ありゃりゃ。
 ランプが消えても直っていなかったようだ。私のおバカメールはいずこへ?
「明日、ドコモショップに行ってくる」
「それがいいね」
 ということは……。もしやもしや。
 予定通り、翌日、夫はドコモショップに出かけた。20代のきれいなお姉さんが対応してくれたそうだ。
「何度か落とされたんですね。その衝撃が原因かもしれません。ちょっと拝見します」
「お願いします」
 裏ブタを開け、夫の前でカチャカチャと手際よく作業すると、お姉さんはまたフタを戻した。電源を入れ、操作を確認し始めたとき、「ぷっ」と小さく噴き出した。そう、あのアホメールを見てしまったのだ。
「す、すみません」
 彼女は口を押さえて謝罪したそうだ。メールを見ていない夫は、何のことやらわからなかったけれど、ひとまず「いえいえ」と返したらしい。
「これが届かなかったメールです。今、受け取れるようになったので、ご確認ください」
「はい。……あっ!」
 そこで夫も、彼女が笑った理由を知ることになる。忌々しくて、すぐに消したのだとか。わっはっは。
 絶対、夫は懲りずに携帯を落として壊すに違いない。
 今度は「ジャイアン」にしようっと。


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女風呂の諸事情

2018年08月07日 22時41分22秒 | エッセイ
 菅平高原には「ダボスの丘」と呼ばれる場所がある。



 夏場はここでトレーニングをする団体が多く、斜面を走ったり、外周をジョギングしたりして、体力向上を図っているようだ。陸上とおぼしきチームが、他の選手を背負いながら丘を駆け上がる練習にはたまげた。



「暑い」
 合宿中であるわが高校のサッカー部も参戦したのだが、ほとんど日陰がなくて参った。5人の女子マネージャーも、引率でついてきただけの私も、走っていないのに汗だくである。
「先生も塩分チャージどうぞ」
「ありがとう」
 


 気の利くマネージャーからタブレットをもらった。ラムネみたいで美味しい。
 汗が首や額を流れると、早くお風呂に入りたくなる。しかし、部屋にはトイレも風呂もなく、大浴場に行くしかない。
「うーん。女同士とはいえ、生徒と一緒に入るのはイヤだなぁ」
 私よりも生徒の方が嫌がるかもしれない。何しろ、内科検診ですら拒否反応を示す子がいるのだから。なるべく、時間をずらす工夫をした方がよさそうだ。
 初日は、クーラーボックスなどを運ぶ軽トラックに乗せてもらったので、マネージャーたちより早く宿に着いた。ササッと風呂場にすべり込み、うまく時間差をつけられたのだが、2日目はそう上手くはいかない。 練習中にケガをした選手を病院に連れて行き、宿に戻ったときにはすでにマネージャー2人が入浴中だった。
「あ、先生。先に入ってまーす」
 うわっと思ったけれど、今さら戻るわけにもいかず、そのまま前進する。
 顔は笑っているけれど、超高速で相手の露出した部分に視線を走らせる、というのが大半の女性である。無遠慮にガン見するのはオバはんで、若い子はあくまでもさりげない風を装うが、やることは同じだ。モアッとした湯気にまぎれた彼女たちの視線を受けつつ、私も若い肌をチラ見した。もっとも、メガネをかけていないので、ボヤけていたが。30歳ほどの年齢差があるのだから、劣化を隠せるはずもなく、分が悪いことこの上なかった。
 うえ~ん。
 お風呂が終わったら夕食だ。
 この日の夕食はこんな感じ~。



 マネージャーたちの隣を通って席に着く。
「あ、先生だ」
「うふふふっ」
 先ほど裸のつき合いをしたマネージャーたちが顔を見合わせ、小さな声を立てて意味ありげに笑う。どんな話をしていたのか、考えるだけでも恐ろしい。
 忘れられないのが最終日。この日の夕食がバーベキューだったことがいけない。
「食事の前に風呂に入っても、ニオイがつくから、食後にした方がいいっすよ~」
 主顧問の男性と話していて、「それもそうだな」と納得した。そして、生徒たちもそう思っていたらしい。
 食後に大浴場に行ったら、今度はマネージャー5人が勢ぞろいだった。スペシャルすぎる!
「ああっ、せんせいっ!」
「わああああっ」
 廊下まで響く叫び声で歓迎され、浴室内は大騒ぎとなった。もう知らん!
 私も含め6人で湯船に浸かると、上級生の2人が歌を歌い始めた。相当、ゴキゲンらしい。こちらは泣きたい気分だというのに、いい気なものだ。白くて弾力性のある背中が羨ましいと思う反面、娘のようにも見えてきた。まあ、こんな経験があってもいいか。
 翌日、帰りのバスの中で、主顧問の男性に愚痴を言う。
「昨日は生徒たちと一緒にお風呂に入って、気まずかったですよ」
「そうですか? 僕も一緒に入りましたよ。男は単に、いるな、くらいの感覚ですけどね」
 そんなものなのか。男って気楽でいいな。
 ともあれ、服がないと、距離感が縮まることは確かだ。
 彼女たちとは、今後、仲良くやっていけそうな気がした。


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サッカー合宿 in 菅平高原

2018年08月04日 21時40分51秒 | エッセイ
 球技で一番好きなものは、バスケットボールだ。得点がバカスカ入るからスピード感があるし、3ポイントシュート、ダンクシュートなどの場面に魅せられる。
 だが、どういうわけか、私はサッカー部の顧問になっていた。
「サッカーは、なかなか点が入らないから飽きちゃうんだよね。で、ちょっとトイレに行っているうちにゴールしてたりして、相性が悪いんだけど」
 それなのに、夏合宿の引率まですることになった。
「笹木先生、すみません。他にも顧問はいるんですが、みなさん都合が悪いそうで。指導は僕がしますから、ついてきていだだけるだけで大丈夫です」
 主顧問は20代の男性である。体育科で専門はサッカー。高校時代は地方の強豪校に所属していて、全国大会まで出場した経験がある。ならいいや~と安心してついていった。
 そんなわけで、7月末から3泊4日で菅平高原に行ってきた。



 ここはサッカーよりも、「ラグビー合宿のメッカ」として有名な場所らしい。涼しいから、トレーニング全般に向いているらしく、陸上や剣道などの選手も町中を走っていた。
「じゃあ、こちらに座って、見ていいただければ」
 グランドには、屋根のついたベンチがある。私はそこの一角を与えられ、日陰でのんびりと練習風景を眺めていた。練習中の飲み物などはマネージャーの仕事だし、私のやることはそれしかない。
 飛行機雲がキレイ~。



 グランドには古びた仮設トイレが1つあるだけだ。「まだ使えるのかしら」と不安になるくらい錆びていて、入るには勇気がいる。生徒は誰一人として使わなかった。公衆トイレが充実すればよいのだが。
 練習を見ているうちに、サッカーという競技が少しずつ理解できるようになった。足が速いと有利だが、ヒョロヒョロしている選手は相手に競り負けてしまうから、ある程度の体重がないといけない。一人でするスポーツではないので、常に声を出して、自分やチームメイトの役割を確認する必要がある。ボールに対しては貪欲になり、1年生でも「絶対負けない」という気持ちを持つことが大事などだ。
 どこにパスを出せば得点につながるか、の判断はさらに大切である。主顧問は日没後にミーティングを行い、高校サッカーの見事なプレーを集めた映像から生徒に考えさせた。映像は、バスケットボールのパス回しに似ている気がした。誰もいない場所にパスを出し、いち早く飛び出した選手がマークを外してボールをキープする。相手が追いつかれても、あわてず味方につないでいく。
 バスケットボールのゴールは小さい。サッカーゴールは大きいが、そこにはキーパーがいて、ボールを弾き返して得点を阻止するところが新鮮だ。わが校の3年のキーパーは要潤似の二枚目で、往年の川口能活元選手なみの好セーブを連発する。成績も性格もいいから、部員や主顧問からの信頼も厚い。何が何でもボールに食らいつき、ゴールさせまいとする気迫には脱帽する。彼のおかげで、簡単に点が入らないからこそ、サッカーは面白いのかもしれないと思うようになった。
 時計は午後5時を回っている。主顧問のホイッスルが鳴った。
「じゃあ、片づけ始め。ボールを数えて全部あるか確認しろ」
「うっす」
 部員は全部で30人弱だ。役割をきちっと分担して、撤収作業に入った。
 2年の選手が話しかけてきた。
「先生、見てるだけじゃ、つまんなくなかったですか」
「いやあ、そんなことないよ。サッカーのことがわかって楽しかった」
「ならよかったです」
 彼は安心したように笑って、ボールを探しに行った。
 それにしても、菅平の日差しは強い。長袖を着ていたから、手首から下が黒くなり、指輪の跡がくっきりついた。



 合宿所に帰ると間もなく夕食だ。



「ご飯は茶碗3杯だからな。おかわりしたら見せにこい」
 主顧問の指示通り、選手たちは大量の白飯を食べていた。ある程度のウエイトを維持するには、食事をコントロールするしかない。この雰囲気では、糖質制限大好きな私も、ご飯を減らすわけにいかず、つられて食べきった。
 ちなみに、朝食はこんな感じ。



 やはり、ご飯が多い……。だが、食べるしかない。
 練習では座っているだけだから、結果として体重が1.5kg増えた。
「うえ~ん」
 でもでも、サッカーが好きになったかも。


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日本の自然を描く展

2018年07月29日 21時09分00秒 | エッセイ
 先週、姉と会ってスペイン料理を食べた。
「忘れないうちに渡しておくわね。はい、これ」
「ありがとう」
 姉から受け取ったのは、来月、上野の森美術館で開催される「日本の自然を描く展」の招待券だ。絵画を習っている姉がこの展示作品に応募したところ、見事入選し、展示されるという。ぜひ見に行きたいと伝えたら、出品者分の招待券を分けてもらえることになった。
「あとね、これがポストカード」
「えっ」
 びっくりした。姉の絵が美術展で売られているようなポストカードになっていたのだ。もっとも、売店には並んでいないようだが。



 今回の絵は、一面のネモフィラを描いたものだが、細かい作業の連続だったように見える。ネモフィラは、花の中心が白く外側が青い。白を置いた周りを、グルっと青で囲む工程を何百回繰り返したのだろうか。



 近くの花は大きく、遠くの花は小さく、遠近感や濃淡をつけて描き分けるとは恐れ入る。姉は子どものときから、手先が器用で丁寧さのある人だった。塗り絵をすると、私と違って隅から隅まで均等な濃さになるよう、せっせと色鉛筆を動かしていたことを思い出す。とりあえず、色分けする意識しかなかった私とは雲泥の差であった。こういう地道な努力は、その道のプロにきちんと伝わるものなのだろう。
「図書カードもあるよ」
「へー」



 すごいなぁ。図書カードも作ってくれるのだ。自分が入選したわけでもないのに、誰かに見せて回りたい気分になる。「ほら、これを見てください。私の姉の作品なんですよ」ってね。
「ダンナさんのと、ミキのもあるから、2人にもあげてくれる?」
「悪いわね、ありがとう」
 3人分のポストカードと図書カードを、なくさないようバッグにしまう。責任を持って渡さなくては。
 そんなやりとりをしていたら、料理が運ばれてきた。



 ワインやスペインビールを飲みながら、絵やエッセイの話題で盛り上がる。姉とは趣味が合うから、お盆前には山にも行くことになった。大月駅から歩いて行かれる岩殿山だ。時間やアクセス、持ち物などの打ち合わせも必要だ。
「パエリアでございます」
「わ~い」



 私は「いかにも!」というパエリアにしたが、姉はイカスミのパエリアを選んだ。
「ほらほら、こっちも撮っていいわよ」
 姉が写して欲しそうだったので、こちらもパシャリ。



 半分こして食べたら、イカスミの方が美味しかった。ような気がする。
 デザートを食べ、ワインを飲み干し、店をあとにする。
 楽しかった~!
 帰り道で、バッグの中身について考えた。芸術を解さない夫が、果たしてポストカードなどをありがたがるだろうか……。
 娘は絵が好きだから、素直に喜ぶだろう。だが、夫の反応が少々心配だ。
 翌日、夫が起きて、新聞を読んでいるところに、姉から預かったものを持っていった。まずは図書カードからだ。
「図書カード? いらない。本は読まないから」
 実のところ、本が読めないのか、字が読めないのか、判断が難しい気がする。ひとまず、ここまでは想定内の反応だ。でも、ポストカードへの反応は違った。
「え? これ、お義姉さんの絵? 自分で描いたの?」
「そうよ。入選したから、今度、上野の森美術館に展示されるの」
「へー、上手だね。写真みたい」
 そうだろ、そうだろ。夫はポストカードをじっくり見たあと、「これはもらっておこう」と言って、ファイルにしまい始めた。よしよし。
 横から娘が飛び出してきて、夫が放置した図書カードに手を伸ばし、「そりゃあ、いただきぃ!」と奪い取っていった。2枚もゲットして、彼女はウハウハである。これにて一件落着、と言っていいのかどうか。
 展示期間は、8月24日から28日である。
 気が向いたら、ぜひ、お立ち寄りください。


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クリスティーに染まる夏

2018年07月26日 21時24分35秒 | エッセイ
 先日、図書館でアガサ・クリスティーのポワロシリーズをごっそり借りてきた。
 特に思い入れもないのに「この夏はクリスティーを読むぞ!」と決めた。横溝正史ほど陰気ではなく、赤川次郎ほど軽いノリでもなく、ほどよく異国情緒が感じられて好きだ。
 映画のチケットもいただいた。2017年12月に公開された超有名作品『オリエント急行殺人事件』が、1日だけ上映されるというので申し込み、幸運にも手に入れることができた。



「映画を見るなら、原作は読まなくていっか~」
 1冊くらいは楽をしても問題あるまい。うひひ。
 さて、この映画、キャストがなかなか豪華である。ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、ミシェル・ファイファー、ウィレム・デフォーは、映画通でない者にもわかる。人件費がかさんでいるな、というのが第一印象だ。オリエント急行の車内や風景にも違和感がなかったので、大道具やロケ地などにも金をかけているのだろう。チャチな映画じゃなくてよかった。
 しかし、ジョニー・デップには驚いた。「よくこんな役を引き受けたな!」と呆れるくらい、イヤなイヤ~なクズ野郎なのだ。ゴミ野郎、クソ野郎の方が合っているかもしれない。しかも、それが板についているところに感心する。俳優ってスゴいなぁ。
 ところで、私は寝台特急に乗ったことがない。夜行バスに客をとられていても、サンライズ出雲、サンライズ瀬戸といった列車は運行しているようだ。個室のベッドで横になり、目が覚めたらあとちょっとで目的地、というのもエキサイティングである。機会があれば乗ってみたい。
 体験談を読むと、パジャマは準備されているのに車内販売はないらしい。食料や飲み物は乗る前に購入し、シャワーカードもゲットして、快適な列車の旅を楽しめたらよいのだが。
 話を元に戻そう。その快適なオリエント急行の車内で客の一人が殺される。刃物で胸などを10カ所以上刺されたのだ。犯人は一体だれ?
 結論からいうと、この謎解きに納得してもう一度見たいと思う観客は少ないだろう。「ええ~?」とか「そんなんありか~?」と消化不良を起こすような気がする。私も「違う結末がよかった」とは感じたが、久々の映画だったし、クラシックな列車の旅に魅了されていたから、全体としては満足したようだ。
 さきほど読み終えた『アクロイド殺し』も、キツネにつままれたような結末が待っていた。もちろん、伏線は随所に散らばっているのだが、相応の読解力がないと気づかずに通り過ぎてしまう。1冊目の『スタイルズ荘殺人事件』も完全な理解はできなかったから、これは読者である私の責任か?
 クリスティーって、難しいんだなぁ!
 負けずにメゲずに、3冊目を読みますよ。


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2018 土用の丑の日

2018年07月22日 21時44分54秒 | エッセイ
 7月20日は土用の丑の日であった。数日前に気づき、にわかに落ち着かなくなる。
「うなぎ食べなきゃ、うなぎ、うなぎ」
 うなぎは大好物である。甘辛のタレや、やわらかくて舌触りのよい身には、食べる人を夢中にさせる麻薬が入っているのではと疑うくらいだ。もし絶滅してしまったら、ショックで私も生きていられないかもしれない。スーパー等で必要以上に仕入れ、大量の売れ残りを発生させるシステムは直ちに改善していただきたい。
 土用の丑の日に「う」のつくものを食べると夏バテしないと言われているようだが、ウインナーやうどんでは説得力もありがたみもない。ここはやはり、うなぎでなければならないのだ。
 しかし、今年は手帳を見て、胸に大きな杭を打ち込まれたかのような衝撃を受けた。20日はすでに、職場の「1学期お疲れ様会」という飲み会の予定が入っているではないか。
「しまった! 参加に○をつけちまった!」
 今年は2の丑が8月1日にある。仕方ない、1の丑は諦めようと下を向いた瞬間、いいアイデアが浮かんできた。
「そうだ、弁当にうなぎを入れるという手があるぞ」
 全面にご飯を敷き詰めては面白くない。3分の1はフルーツや副菜にして、3分の2は白いご飯に甘辛のタレをかけ、やわらかくてとろけそうな蒲焼きを載せたら美味しいだろうな……。
「ふふふ」
 急にうれしくなってきた。今だったら、「給料明細が間違っていたから返還してくれ」と言われても、笑って許せるに違いない。うなぎ、うなぎ、うな~ぎ!
「1人分ってわけにもいかないよね」
 前日の19日に自分の分だけ買うのは卑怯だから、夫の分も買ってやろうとメールをした。だが、数分後の返信は、まったくの想定外であった。
「明日はママが飲み会だから、うなぎは今日にしました。もう買ってあります」
 え? そんなのってアリ?
 土用の丑の日の前日に、うなぎを食べる意味があるのか。大晦日に、「新年あけましておめでとう」と祝うことに近いだろう。まったく、夫の感覚は理解しがたい。
 ……でも、目の前にうな丼が出てきたら、ありがたくいただいちゃったけれど。
 2の丑でリベンジしようと思ったのだが、よくよく考えてみたら、この日はクラブ合宿の引率で帰って来られない。今年は変テコなうなぎの食べ方になってしまった。
「くうう~」
 来年こそ、セオリー通りにいただきたい。
 コンビニでも、うなぎ商戦たけなわだ。
 写真で見る限り、ローソンのうなぎが一番美味しそうかな?





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海の日だけど山登り

2018年07月19日 19時49分15秒 | エッセイ
 秩父の札所は34か所ある。
 1km前後の間隔で隣接している札所がある一方で、孤立した場所にあり、隣と15km以上離れている札所もある。
「次回は、遠くに行きましょう。31番、32番がいいですね」
 地図で見ると、赤い矢印の場所である。



 案内役の同僚・栗本さんの立てたプランに沿って、7:20西武秩父駅に集合した。
 結論から言うと、今回は健脚メンバーだったため、33番まで回れてしまったのだが。
「バスで終点の栗尾まで行き、そこから歩きます」
 この日の秩父は、最高気温が36.6度だったらしい。道理で、歩き始めてすぐ、額を伝った汗が目に入ったわけだ。毎日、冷房の利いた部屋で過ごしていると、猛暑という言葉が体感できないけれど、この日ばかりはよーくわかった。
 途中で水子地蔵寺を通過する。



 水子地蔵は全部で14000体あるという。早く、お父さん、お母さんに会えるといいね。
 31番札所入口では、仁王様がお出迎えしてくれる。石造りでは日本一の大きさと書いてあった。



 約300段の階段を上がり、暑さと疲れでヨレヨレになってお参りした。



 水分補給と栄養補給をしてしばし休憩。おにぎりの美味しいことといったらない。猛烈に汗をかいたときは、塩分補給も忘れちゃいかんそうだ。
「さあ行きましょう」
 休めば体力は回復する。
 ふふふ、私もまだまだ若い? お次は32番目指してGO!
 31番から32番に行くには、バスで小鹿野警察バス停に戻り、そこから歩いて大日峠を越える。この日は海の日だったが、上りの続く山道を歩くというわけだ。もっとも、足元はすべて緑。草の海といえないこともない。
 32番札所は山門もステキだったが、奥の院が何より素晴らしかった。



 鎖場を昇って奥の院に行くと、断崖絶壁の馬の背に出る。
 足場は狭く、落ちたらひとたまりもない。高所恐怖症でなくても怖くて、崖には近づけなかった。背景の木の高さを見ると、とても平常心ではいられない。



 しかし、この先には「お船観音」といわれる観音様が待っているのだ。



 ちょうど逆光だったので、横からの撮影となったが、柔和でやさしそうな表情である。「来てよかった~」とうれしくなり両手を合わせた。
 反対側には、未と申の守り神である大日如来様も鎮座している。私は未年生まれなので、特に念入りにご挨拶をした。



 ご朱印もこの通り。



 休憩のたびに飲み物が減っていく。クソ暑い日に歩き回った経験がないので、どのくらいの量が必要なのかわからなかった。必死で自動販売機を探し、ポカリスエット、缶コーヒー、水などを補充した。全部で2リットルは越えたと思う。野菜ジュースは家から持参して正解だった。さらに、グレープフルーツジュースがあれば、何もいうことはなかっただろう。次回は果汁を用意せねば。
「まだ2時です。じゃあ、33番にも行きましょう」
「はーい」
 


 本当によく歩いた。5時過ぎに西武秩父駅行きのバスに乗るまで、ほぼ歩きづくめの行程である。
 おかげで、ヘルスメーターはこんな表示に……。



 上った階数「115階」とは、我ながら驚きだ。
 家に帰ると、夫と娘から「汗臭い」と嫌がられ、服を脱いだら全身あせもだらけ。首に巻いたタオルが、汗で重くなったのは初めてのことかもしれない。
 そうそう、歩いている途中で、こんなものを見つけた。



 ガンダム観音ではありましぇん。


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弁当箱、なにで洗う?

2018年07月15日 21時00分54秒 | エッセイ
 秋田のブロ友さんからいただいた弁当箱は、すこぶる評判がいい。



 職場の流しで洗っていると、何人もの教員から声をかけられる。
「曲げわっぱですね、いいなあ」
「風情があって、とても素敵ね」
 見た目だけでなく、通気性があり料理が傷みにくいといった実用性も備えている。少しでも長持ちするように、食べ終わったら即洗い、丁寧に水気をとって乾かすようにしているのだけれども、困ったことが起きた。
「あれ? 洗剤がない……」
 職場ではヤシの実洗剤を使っているが、タンクが空っぽになっている。たしかに、残り少なくなってはいたが、どこで調達すればいいのだろう。
「いいや、ひとまず、他のもので洗っちゃえ」
 といっても、液体洗剤はなし。液体クレンザーは……いくら何でも違うだろう。固形石鹸ならあるので、食器用のスポンジにつけてみた。



「よしっ、泡が立つからこれで洗おう」
 洗浄力は弱そうだけど、さほど汚れていないから問題なさそうだ。しかし、しかし。石鹸で弁当箱を洗う日が来るとは思わなかった。かなり、みじめな気持ちになってくる。決して他人には見られたくない場面である。
「うーん、まだない」
 翌日も、その翌日もヤシの実洗剤は空っぽのままだった。石鹸をスポンジにこすりつける日が続き、「ずっとこのままでもいいや~」とヤケになる。担当者の話によると、在庫を切らしてしまい、急いで注文したが届くまで時間がかかっているとのことだった。いつになったら、洗剤が到着するのやら。
「家庭科の洗剤を分けますから、使ってください」
 ついに、見かねた家庭科の教員が、調理実習で使っていたヤシの実洗剤を持ってきてくれた。



 当面は、これで石鹸ゴシゴシから解放される。バンザーイ!
 隣の隣の席にいる男性も、毎日愛妻弁当を持ってきているから、同じ問題に直面していたはずだ。彼はどうしていたのだろうか。
「あ、僕はカネヨンで洗っていました」



 カネヨン? ウソでしょ!?
 あちらから見ると、「石鹸? マジかよ」となるのかもしれない。いずれにせよ、ヤシの実洗剤の偉大さを知った。
 さあさあ、弁当箱がキレイになりますよ~。


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ご褒美カード

2018年07月12日 20時24分49秒 | エッセイ
 6月から7月にかけて、日曜出勤が3回あった。本当は2回ですむはずだったのだが、人手不足で3回になってしまった。
「笹木さん、すみませんね。連続で日曜日がつぶれちゃって」
「いえいえ、大丈夫です」
 担当者から頭を下げられたら、「本当はイヤだったんです」などとは返せない。口が裂けても絶対に言えない。快く引き受けておけば、こちらからの頼み事もスムーズに聞いてもらえるから、悪いことばかりではないと割り切って職場に向かった。
「お願いしま~す!」
 職場に着いたら、早速仕事が始まる。そういえば、以前、友人の名言に感心したことを思い出した。
「仕事がイヤなわけじゃなくて、仕事に行くまでがイヤなのよ」
 そうそう。
 ぐっすり寝ているところを起こされ、寝ぼけた体で身支度するのはツラい。でも、電車に乗って出勤してしまえば、それなりに達成感も感じられて頑張れるものだ。仕事に行きたくないときは、脳みその奥からこの言葉を引っ張り出してきて、「職場に着いちゃえば何とかなる」と自分に言い聞かせている。
 その成果は十分あった。
 モチベーションが上がっていたせいか、チャッチャとすべてが効率よく進み、予想より30分も早く終了した。すごい!
「ありがとうございました。今日はこれで解散です」
 担当者も短時間で任務が終わり、うれしいようだ。満面の笑みの終了宣言であった。
 帰ろうとしたら、「よかったら、これ、使ってください」と、担当の方からさり気なく渡されたものがある。



 スタバ?
「コーヒーでも飲んでくださいね」
「あ、ありがとうございます」
 中には、こんなカードが入っていた。おっしゃれ~☆



 Webでニックネームやカード番号を登録すると、残高が「1000円」と表示された。
 うっひょ~! 
 夏らしく、コーヒーよりも、フラペチーノがいいかなぁ。迷うことも楽しみのひとつだ。



 休日出勤のご褒美をいただき、幸せいっぱいで財布を開ける。大事にしまっておかなくては。
 カード入れから、黄色と黒に彩られた先客が、こちらを恨めしい目で見ていることに気がついた。



 ドトールバリューカードである。
「いや、あの、これは」
 別に言い訳なんぞする必要もないのに、ちょっとあわてた。そういえば、最近出番がないなぁ。残金は420円しかない。近々、チャージせねば。
 財布の中でケンカしないように、スタバの方にもね!


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美味しい有田焼

2018年07月08日 22時29分02秒 | エッセイ
 4月からずっと慌ただしくて、好きなことをしていない気がする。
 気晴らしにもってこいのイベントはないかしら、とネットを探していたら、京王プラザホテルで開催予定の「古唐津と古伊万里の魅力を紐解くツアーとホテルディナーを楽しむ会」を見つけた。すぐさま申し込み、つい先日出かけてきたところだ。
 京王プラザホテルでは、7月1日から8月1日まで「2018年度 有田・伊万里やきもの夏まつり」という催しがあり、3階や2階の一角に大皿や壺などを展示している。大きなものは迫力があるし、赤や青、緑などの色がふんだんに使われているものは賑やかだ。茶色や灰色で目立たないものでも、独特の形状が印象的だったりして、多くの来館者がのぞき込んでいた。私の申し込んだイベントは、これらの作品の解説を聞き、有田焼の皿を使用したディナーをいただくというものである。
 この日、解説をしてくれたのは、学習院大学教授の荒川正明氏であった。
「並んでいる中で、僕が一番欲しいものはこれですね」
 氏は、迷わず「柿右衛門色絵梅竹虎文十角皿」に足を運んだ。



 欧州人は、細い線で描かれた絵柄や、梅の幹の画龍図、アシンメトリーな構図に驚いたそうだ。唐草模様は顧客の注文通りに描いた結果かもしれないという話であった。
「マイセンは、柿右衛門の影響を受けて、余白を増やしています」
 なるほど。そこまで褒めちぎられると、すっかり満足して帰りたくなった。でも、ディナーがまだなので我慢するしかない。
 氏の話は、ヨーロッパの城に行ったら柿右衛門が飾ってあるかもしれないから、探すのも一興という内容で締めくくられた。柿右衛門ファンにとっては、満足のいく解説であった。
 国内向け最高峰の評がある「鍋島色絵木霞文七寸皿」も素敵だった。



「純和風で厚みがありますね」
 うんうん、それはよくわかる。しかし、\8,640,000の値付けは恐れ多い。高嶺の花として、目で楽しむしかないようだ。
 他にも、印象的な焼き物があった。













 講師の話を必死でメモっていたら、手にもボールペンのあとが……。



 焼き物を堪能したあとは食事となる。
 料理のお皿も楽しみだったけれど、柿右衛門のあとでは分が悪い。



 食べたら解散となったが、もっとよく見ればよかったという後悔もあった。
 通路に飾ってある作品も、3階のギャラリーで販売されている作品も、見るだけなら無料だ。毎日、クソ暑い日が続いている。涼を求めて、また目の保養もかねて、ご来館されてはいかが?
 2週間後、都庁に行く用事がある。
 お隣のこのホテルに、寄り道するのは言うまでもない。


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ガンダムつながり

2018年07月05日 21時41分02秒 | エッセイ
 新しい職場でこのカップを使っていたら、声をかけてくれる人がいた。



「あ、それ、なんで?」
 声の主は、事務室の主事さんだ。彼はまだ20代。ファースト世代の中高年ではない。
「だって、ガンダム、好きだから」
「そうなんですか。僕も白いの持ってます。ガンプラ作るのも好きなんです」
 踏み絵ではないけれど、機動戦士ガンダムのシャアザクマグと認識し、なおかつ、その価値をわかる人はあれこれ話しかけてくれる。
「笹木さん、ちょっとちょっと」
 先日も、例の主事さんがスマホ片手に手招きをしてきた。
「昨日、完成したガンプラがこれ」
 スマホの画像を誇らしげに見せる。私の知らないモビルスーツだけど、手が込んでいて、完成までに何日もかかりそうだ。
「すご~い」
「でしょ」
 こちらも負けてはいられない。パソコンを開き、ロック画面を見せる。
 お台場のユニコーンガンダムだぞ! 去年の11月のだけど。



「おお~。僕も毎月行ってます」
「いいよねぇ」
「はい」
 すっかりガンダムワールドに浸ってしまい、周りの人が目に入らなくなる。オタクってやだなあ、わはは。
 先月も、楽しいやりとりがあった。
 出勤後、日課のモーニングコーヒーをいれていたときだ。家庭科の講師の先生が、大きな荷物を持って準備室に向かっていた。たぶん、同年代くらいの女性なのだが、えらく元気でパワフルな方だ。私の目の前を通り過ぎたと思ったら、映像の巻き戻しをしたように、後ろ歩きで帰ってきた。
 おやおや?
 引き返してきた彼女は、私の右手をジッと見ている。
「先生、それ、好きなんですか?」
 ああ、マグカップか。てことは、てことは。
「はい、好きです!」
 ニカッと笑って答えると、期待通りの答えが返ってきた。
「ふふふ、じゃあ、同じですね」
 それだけのことなのに、彼女と顔を合わせるたびに「ふふふ」と笑い合える仲になれたことが嬉しい。
 最近のお気に入りコマーシャル。



 吉野家、やるじゃん!


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新規会員募集中! 写経友の会

2018年07月01日 21時23分51秒 | エッセイ
 仏教徒の同僚・栗本さんは、山で熊の親子に遭遇したことがあるそうだ。
「最初、子熊と目が合ったんです。後ろに気配を感じて振り返ったら……」
 母熊が子を守るため、猛然と突進してきたという。
「いやはや、速いのなんのって。一歩も動けませんでしたよ。やられる! と思いました」
「じゃあ、なぜ、ここにいるんですか?」
「奇跡が起きたんです」
「奇跡?」
「反射的に、私は般若心経を唱えました」
 栗本さんの誦経(じゅきょう)する声は大きく、僧侶なみの迫力がある。しかし、とっさに出てくるところが常人ではない。普通は「ギャア~」などという悲鳴になりそうなものだが。
「母熊にもお経が聞こえたんでしょうね。すぐ近くまで来て急に立ち止まり、回れ右をしていなくなりました」
「へー」
「奇跡です」
 仏様の御加護だろうか。それとも、悪霊退散?
 いずれにせよ、栗本さんが助かってよかった。私も、今度、蜂に刺されそうになったら、般若心経を唱えてみよう。
 さて、その栗本さんから、写経のルールを収めたDVDを借りた。今まで自己流ですませてきたので、本格的なやり方を知りたい。画像には男性が出てきて、かなり細かい指導をしてくれる。
「まず、部屋の清掃をすませて合掌します。腹式呼吸を10回繰り返し、瞑想したあと墨をすります。文字を書くときは、息がかからないようにマスクをするとよいでしょう」
 メモをとりながら我が身を振り返った。
 墨汁だけど、いいよね?
 マスクしなかったけど、いいよね?



「1行目には内題を書き、2行目から写経を始めます。1行には17字記入します」
 ほうほう。
「写経の書き間違いはよくあることです。正しく直せば問題ありません」
 そうそう、それが知りたかったの。
「誤字は、線で消さずに隣に正字を小さく書きます」
 ふーん。
「脱字は、抜けたところの横に『、』を書き、一番下に抜けた字を書きます。抜けた字の横にも『、』をつけておきましょう」
 なるほど、『、』が目印になるわけか。
「余分字の横にも『、』を書き、線で消すことはしません。次の行の先頭に抜けた字を書き、18字にします」
「行を飛ばしたら、上に『、』をつけ、隣に抜けた行を書きます。あとから書いた行の上にも『、』をつけます」
 よくわかったが、お坊さんでもこんなに間違えるのかとおかしくなった。これから始める方でも、心強く感じることだろう。
 仏様の教えを、17字×16行で書き写したら、1行空けて奥題の「般若心経」という文字を書き、また1行空けて願文を記入する。「為 ○○○○」とするのが普通である。
 あとは、その隣に日付、そのまた隣に「姓名 謹写」と書くことになっている。住所は、書いても書かなくても構わない。
 名前は基本的に本名を使うが、個人情報を守らなければならない時代に、いいのだろうか。
 考えてみると、神社の祈祷では住所と名前は必須項目で、神前にて読み上げられる。願いごとを叶えるためには仏様に「誰の願い」なのかを伝える必要があるのかもしれない。



 故人の冥福を祈る般若心経。
 家内安全を願う般若心経。
 心願成就のための般若心経。
 それからそれから、熊を追い払う般若心経……?
 難しく考えないで、まずは書いてみてはいかが?


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傘寿のお祝い

2018年06月28日 22時01分48秒 | エッセイ
 父は50年にわたる喫煙習慣で、無残にも肺がボロボロになってしまった。今では鼻に酸素のチューブを入れ、呼吸機能を補いつつ、那須の自宅でひっそり暮らしている。
「お父さんの誕生日どうする? 80歳だから傘寿でしょ」」
 姉からのメールで父の年齢に気づいた。そうか、ならばお祝いをせねばなるまい。
「じゃあ、那須に集まろうよ」
 軽く答えたものの、食事や宿の問題がある。近くに飲み食いできる店はないから、必死に検索したら、配達してくれるレストランを見つけた。注文は1日1件しか受けないそうだが、運よくその日は空いていてラッキー! 食欲の落ちた父のために、やわらかくて食べやすいメニューを考えてくれるという。
「布団は自分たちで敷けばいいよね」
 父の世話で母は疲れているに違いない。余計な負担をかけぬよう、翌朝の朝食も私たちで用意することに決めた。
「こんばんは~」
 土曜の夕方に集まり、料理の到着を待つ。父も母も、娘や孫がやってくる日を楽しみにしていたらしい。
「ピンポーン」
 来た来た。定刻5分前に、レストランスタッフが料理を持って登場した。
「うわあ、何だかいっぱいあるね」
 食に関しては、母の方が喜んでいる。



 お品書きを片手に、「これが××かな」と確認しながら皿を並べた。
「春菊のベニエって書いてあるけど、この天ぷらみたいなヤツ?」
 義弟が首を傾げながらつぶやく。
「他に春菊はないから、それじゃない?」
 すかさず、「ベニエ」を検索したら「揚げパン」の回答がヒットした。揚げ物であることは間違いない。カリッとしていて爽やかだった。
「あら、この茄子美味しい」
 母は「茄子 シェリービネガー風味のトマトコンキャッセ マーガレット風」という料理が気に入ったらしい。私は断然、「熟成無菌豚 シュークルートと白ワインの煮込み」という料理がいいと思うのだが。



「美味しいよ、これ。食べてみなよ」
 父に勧めたが、そういう気分ではなかったらしい。
「いらねえ」
 首を横に振られ、ちょっとガッカリ。
 しかし、父がジイーッと見ていた料理もあった。「自家製のパンと自家製ハム サンドイッチ仕立て」だ。



「これ、食べたいの?」
「うん」
「切ってあげるよ」
「うん」
 ひと口サイズにすると、父はゆっくり手を伸ばし、鮮やかなハムを頬張っていた。
 ベジタブルチキンも多少は口にしていたらしい。



「ギャッ、キュウリがある!」



 娘のミキはキュウリが大嫌い。予期せぬメニューに身を固くしていた。しかし、キュウリの隣のラディッシュは食べるのだとか。せっかくの料理を残しては悪いと気をつかったようだ。
「ふー、結構食べたね。お腹いっぱい」
「もう食べられないよ」
 食後のデザートは、「小さなガトーショコラクラシック」だ。



「ほら、お父さん、傘寿おめでとうって書いてあるよ」
「ああ、そうだな。ありがとう」
 みんなでハッピーバースデーを歌うと、父もニコニコ笑っていた。那須まで来た甲斐があるというものだ。
 姉や義兄、妹たちは遅くまで飲み続けていたようだが、私と娘は眠くて眠くて、早々に布団で爆睡した。
 翌朝。
 妹がスープとピザトーストを作り、私がフレンチトーストを焼き、フルーツを切ることになっていたのだが、スムーズにいかなかった。
「しまった、オーブントースターを忘れちゃったわ」
 両親の家にはオーブントースターがない。電子レンジのトースター機能では時間がかかるから、車で来る妹たちが持ってくることになっていたのだが、すっかり忘れていたようだ。
「いいじゃない。魚焼きのグリルもあるよ」
「そうだね」
 これで解決かと思ったら、まだまだだった。妹がスープを作ったあと、私に予想外の質問をしてきたのだ。
「ところで姉さん、ピーマンとベーコンはどこ?」
「え? アタシが買ってくるんだっけ」
「ラインに書いてあったよ」
「ゲッ、全然記憶にない」
「ないの?」
「ないよ~」
 妹は、ボケの入った姉と押し問答をしても意味ないと判断したらしい。鬼嫁らしく「ダンナを叩き起こして買いに行く」方法を選択し、朝8時から開いている店に走った。
 スミマセヌ……。
 かくして、どうにかこうにか、食卓にはアツアツのピザトーストが並んだわけだ。
「あ、お父さんが食べてる」
 妹と義弟の力作と知ってか知らずか、珍しく父がピザトーストをペロリと平らげた。
 うんうん、いい傾向。
 罪滅ぼしに、洗い物は私がするしかない!


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