これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

直感を信じますか

2022年08月07日 21時10分11秒 | エッセイ
 6月あたりから夜更かしの習慣がついてしまった。
 もともと私はショートスリーパー。睡眠時間4~5時間でもどうってことはないが、目にはよくない。
「なんか乾燥するな。ドライアイが悪化したみたい」
 まばたきの度にこすれるような不快感があり、視力も低下してきた。裸眼だと0.1ないのに、これ以上落ちたらマイナスになってしまう。なんてはずないけど心配だ。
 さらに認知症リスクが上昇する。たっぷり眠って脳内のゴミを排出しないと、やがてはご近所を徘徊したり、料理を作れなくなったりして、娘に迷惑をかけそうな気がする。来年だったらどうしよう。
 しかし、いいこともある。睡眠不足が続くと、不思議なことに直感が冴えるのだ。
「ねえ、あなたってさ、学生のときバスケやってなかった」
「えー、何でわかるんですか。やってましたよ」
「ふふふ、なんとなく」
 当てずっぽうかもしれないが、不意に相手のイメージが画像で浮かんでくるときがある。尋ねてみると、結構な確率でその通りだったりする。決して理屈ではわからないことが起きるのだ。
 先日、Facebookを見ていたら、こんな広告が表示された。



「板谷波山? 知らないなぁ。でも気になる」
 何だかピピッと来てしまった。
「絶対、これは姉も好きなはず」
 一種の決めつけである。すぐ姉に連絡を取り、一緒に出光美術館に行こうよと誘いをかけた。ついでにランチもしようと店を探す。自分でも性急だと思ったが、直感がそうしろと言っている。
「8月だったら行けるから、別にいいわよ」
 姉はさほど乗り気でなかったけれど、断る理由もなかったようで、快くつき合ってくれた。しめしめ。
 思った通り、展示は素晴らしい作品ばかりだった。


  (リーフレットより)

 何より色彩がよい。「薄衣に包まれたような気品」と評されるように、幻想的で、魔法をかけたような色づかいが新鮮だった。リーフレットの文字も、波山カラーというべき色で描かれている。



 服のコーディネイトにも、この色の組み合わせが使えるような気がする。うん。
 美を堪能したあとは、食を楽しむ時間となる。目指すは東京會館である。
「ビーフステーキ丼にしよう」
「そうしよう」



 スープはミネストローネで、ちょっと熱かったけれど、牛肉にマッチした。
「食後はマロンシャンテリーかしらね」
「だね、だね!」



 東京會館ならではのデザートに舌鼓を打つ。おいし~!
 そんなこんなで、姉との美術鑑賞は楽しく充実していた。やはり直感は大事にしたい。

 学生時代の友人が、一昨日誕生日を迎えた。SNSでメッセージを送るため文章を考える。どうせなら、自分ならではの言葉で祝意を伝えたいと頭をひねったら、南国でグラスを片手に、曲に合わせて踊る友人の姿が浮かんできた。イメージをそのまま文字にする。
「○○くん、誕生日おめでとう。南の国でレゲエを聞きながらお祝いできるといいね」
 少しして、友人から返信があった。
「ありがとう。かなり理想。若いときは、南の島の王様になるつもりだったんだよね」
 よかった、喜んでもらえたみたいだ。
 でも、目と脳のために、睡眠時間は6時間ほしいところだ。弁当のおかずや趣味の時間を短縮するようにして、早寝しなくては。
 じゃあ、直感はどこに行く?


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テニスにご縁があるようで

2022年07月31日 21時56分40秒 | エッセイ
 まな板は調理台の左奥にある。炊事のときは、左腕を伸ばして、このまな板を取る。木製だから、分厚くてちょっと重い。
 今まで何ともなかったのに、1月ぐらいから、まな板の重みで左腕の肘が「ズキン」と痛むようになった。しばらく様子を見ていたが、なかなか治らないので、肘用サポーターをつけてみた。



 洗い替え用まで買ったのに、効いている実感がない。気がつけばもうすぐ8月になる。ちょうど夏休みで時間もあるから、整形外科に行くことにした。
「これはね、テニス肘ですよ」
「テニスですか」
「肘の周りの筋肉が炎症を起こしているんです。塗り薬とストレッチで治ります」
「よかった」
「さきほど撮影したレントゲン写真でも、骨の異常はありませんでした」
 令和元年まではジムに通ってスカッシュをしていた。コロナ禍になり、スカッシュはやめたのだが、3年後にテニス肘になるって……ナンで? しかも、ラケットを持たない方の腕やんか。なんなんだろうと首を傾げるばかりだ。
「冷房が直接当たると悪化します。冷やさないように気をつけてください」
「先生、肘のサポーターをしてもいいですか」
「サポーターですか。あれは是非、つけないでいただきたい」
「へ」
「血行が悪くなって、いいことないんですよ」
「なんと」
 そうと知らずに2個も買ってしまった。くすん。
 これが、いただいた塗り薬である。



 骨に異常がないとわかった時点で安心してしまい、塗り忘れることも多いが、ケアすればそのうち治るだろう。
 コロナが終息したら、テニスを始めようかという気持ちになったのが不思議だ。
 今は、肘だけテニス~。


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虫刺されの味方

2022年07月24日 22時13分25秒 | エッセイ
 この夏も暑くてツラいが、悪いことばかりではない。
「蚊が少ないですね」
「そういえば」
 気温が高いと蚊は活動しないようで、今年はまだ刺されていない。たしか、2018年の夏もそうだった。露出している腕や足を刺されはしないかと気にすることなく、屋外を歩けるのはありがたい。

 7月21日から夏休みとなり、生徒は登校していないが、教員は中学生向けの学校見学などのため、土曜出勤がある。
「去年より予約が増えました」
「でも倍率に結びつくか、わからないんですよね」
 3月までいた学校は人気校だったこともあり、定員割れをしたことがないのに、4月からの学校は毎年のように二次募集をしている。去年から新しい取り組みを発信したところ、中学からは少しずつ注目されてきた。優秀な生徒を獲得するには、ある程度の倍率を維持する必要があるので、この夏は募集対策活動に注力したい。
「お疲れ様」
「失礼します」
 17時になると、中学生対応のため集まった教員たちが順次退勤していく。暑さと朝からの準備で、疲れ気味の職員が多い。
「カギは閉めておくから、先に帰ってください」
「ありがとうございます」
 こちらも仕事がたまっている。誰もいない職員室で、落ち着いて作業した方がはかどるので、全員先に帰ってもらった。
「さて、私も帰るか」
 もうすぐ18時になるところである。ガスの元栓を閉め、電気ポットのコンセントを抜き、職員室を閉めると、機械警備のアラームとともに「あなたが最終退出者です」のメッセージが表示される。あとは、靴を履き替えて、玄関の外でセキュリティカードをかざせば電気錠が閉まるはずだった。
 しかし「カチン」という音がしない。アラームはいつまでも鳴り響き、ちょっと様子が変だ。
「どういうこと?」
 玄関は開いたままだ。もう一度中に入り、退出作業をしてカード操作をする。やっぱり閉まらない。何度やってもらちが明かない。しびれを切らして警備会社に電話をすると、サムターンが回っていないという。何かに引っ掛かっているみたいだから、これから見に来てくれるそうだ。
「何分ぐらいかかりますか」
「15分ぐらいで到着します。今しばらくお待ちください」
 ちぇっと思ったが、施錠は確実に行わないといけない。15分ぐらいなら待てない時間ではないから、まあいいやと思った瞬間、足元に猛烈なかゆみが走った。
「ナニ? もしや!」
 案の定、黒い虫がふくらはぎの近くを飛んでいた。そういえば、だいぶ気温が下がっている。
 しまった、蚊がいたのか!
 カギを閉めることしか考えておらず、蚊のリスクをすっかり忘れていた。一カ所だけではない。くるぶしも、すねも、ふくらはぎも膝の裏もかゆい。なぜか右足ばかりを5か所ほど刺されたらしい。今までゼロだったのに、なんと悔しい。
「15分かかるって言ってたから、ムヒを塗る時間があるね!」
 急いで職員室に戻り、カギを開けてムヒを出す。



 たっぷり塗ると、すぐにかゆみが収まった。
 素晴らしい!
 世の中にはキンカン派やウナコーワ派もいるようだが、私はムヒでないとダメなのだ。ネチョッと厚塗りできる自由さに、融通の利く便宜性を感じる。世界中の人に教えてあげたい気分になった。
 ムヒを塗ったあとは、再度戸締りをする。職員玄関に戻ると、予想よりも早く警備会社が来ていた。
「うーん、これは、経年劣化によってすべりがわるくなったみたいですね」
「直りますか」
「えーと、反対側からやってみましょうか」
「まだアラームが鳴ってますよ」
「ダメですね。じゃあ、もう一度」
「あれっ、動きました」
「カード操作してみて下さい」
「おっ、できたみたいです」
「そうですね、かかっています」
「よかった、ありがとうございました」
 かくして、私は職場を出ることができたが、今度は左足がかゆい。警備会社とすったもんだをしているときに、新たに刺されたらしい。
「もういい。もう帰る」
 1時間後、我慢に我慢を重ねて、帰宅してから家にあるムヒを塗り、かゆみはどうにか収まった。
 夏の必須アイテムと呼ばせていただきます。


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知ってるようで知らない「エルヴィス」

2022年07月17日 23時43分02秒 | エッセイ
 20代の娘は、しばしば親の金を利用して出かけようとする。
「ねえ、お母さん。映画を見に行かない? エルヴィスってヤツ、面白いみたいだよ」
「エルヴィス? ああ、プレスリーの。別にいいけど」
「エルヴィスのこと知ってるの? どんな人?」
「どんなって……」
 そこで口ごもった。はて、私はプレスリーの何を知っているのだろう。せいぜい、顔と曲ぐらいではないのか。聞かれたところで何も説明できないと気づいた。
「もちろんチケット代は出してくれるんでしょ。土曜の11:20からでいいかな」
「いいよ」
「じゃあ予約しとくね。d払いでよろしく」
 映画を見るのは久しぶりだ。007のノー・タイム・トゥ・ダイ以来かもしれない。



 私は音楽に疎い。ピアノは好きだけれども、クラシックだと眠くなるし、大きな音の出る曲は苦手だ。でも、フレディ・マーキュリーの「ボヘミアン・ラプソディー」は大丈夫だった。「エルヴィス」もきっとイケるだろう。
「ごめーん、チケットの日にちを1日間違えちゃった! もう一回買わないと」
「へ? キャンセルとかできないの?」
「できるわけないじゃん。じゃ、悪いけど、またd払いでよろしくね」
「……」
 かくして、やたらと高い料金を払う破目になった。これは楽しまないと!
 昭和15年前後に生まれた私の両親は、エルヴィスよりちょっと年下だったので、世代だったのだろう。彼の歌に夢中だったらしい。母は料理をしながら「好きにならずにいられない」をハミングしていたし、父もレコードを持っていた。
 父はさらに、吉幾三のこんなレコードまで買ってきて、上機嫌で笑っていたっけ。



「絶対プレスリーだってよ、あっはっは」
 まあ、これはたしかに面白かったけど。
 さて、肝心の映画の方だが、ちゃんと「プレスリーってどんな人?」の説明ができる仕組みになっていた。「世界史上最も売れたソロアーティストの第1位」であり、「白人のカントリー音楽と、黒人のリズム・アンド・ブルースのスタイルを融合させた人」なのだそうだ。
 そりゃ、偉大だわ。
 映画になるだけのことはあると感心し、晩年の不健康な生活がなければ、もっと活躍されたのではと残念に思った。娘も満足したようだ。
「歌は全部聴いたことなかったけど、いい映画だったね」
 ノリノリの曲もいいけれど、私が一番好きなのは「ラブ・ミー・テンダー」。
 結局、静かな曲に惹かれるのであった。


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Twitter始めました!

2022年07月10日 23時08分52秒 | エッセイ
 先月、Twitterを始めようと決めた。
 自分のではなく、勤務校のアカウントで。4月に異動した学校にはTwitterがない。だったら、保護者にとっても中学生にとっても、学校の様子がよくわかるようなつぶやきをしたらいいんじゃないかと思った。
 こういうとき、オバさんは安易に娘を頼る。
「は、Twitter? 設定とかわかるの?」
「わかんない」
「まずはGmailのアカウントをとるんだよ」
「やってぇ」
「なんでミキが。ブツブツ」
 といいつつ、代行してくれる娘はありがたい。PWやIDに使うワードを相談したあとは、魔法をかけたようにチャチャッとアカウントができあがった。



「プロフィールとかは自分で考えてね」
「大丈夫。それぐらいはわかるから」
 校舎の写真を使い、学校名をつけてみた。あとは写真をアップして、140字以内のつぶやきを添えればいいはずだ。一応、できたら見てもらおう。
「ねえ、こんな感じでどうかな」
「えー、なんか、昭和のオヤジのつぶやきみたいだよ」
 ショック!
 衝撃で固まったところに、追い打ちがかけられた。
「140字ギリギリまで書こうと思っちゃダメ。文字数はなるべく減らさないとスルーされるよ」
「そういうもの?」
 仕方ない。1行20字以内に短くまとめ、3~4行でアップすることにした。
「……うん、まあ、いいんじゃない……」
 全然よくないが、さっきよりはマシという意味の「いい」であろう。記念すべき最初のツイートをしたあとは、反応が気になってそわそわする。
「お母さん、どう? 誰かフォローしてくれた?」
「フォローもいいねもゼロだよ」
「ははは、しょうがないね」
「ミキがフォローしてよ」
「えー、一人目になるのはやだ」
 しかし、翌日、2人がフォローしてくれて、いいねが4個もついていた。学校関係者かもしれないが、ありがたいことだ。こうなると、やる気が出てくる。
「よーし、2つめのツイートもするぞ!」
 元気をもらって、その後もちまちまと投稿を続けている。今日で開始後11日目になったが、フォロワーはまだ一桁だ。学校の名前を使っている以上、もうちょっと見栄えのする数字が欲しいけれど、どうしたらいい?
 検索したら、フォロワーを増やすには投稿時間を見直すとよいなどと書かれたサイトがあった。たとえば、朝夕の通勤時間帯であれば、移動中の人たちの目にとまる可能性が高まり、いいねやフォローのチャンスが増えるのだとか。
「よし、やってみよう」
 フォロワーのつぶやきにも目を通し、いいねをする。すると、あちらも新たな投稿に、いいねをつけてくれる。こういう交流は好きだ。
 もっとたくさんの人とつながれますように!


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歓迎! シャア専用マクドナルド

2022年07月03日 20時58分09秒 | エッセイ
 基本的にファストフードは食べない。
 最後にマクドナルドに行ったのはいつだっけ?
 うーん、たしか、2017年の夏だった気がする。
 でも、こんなイベントがあったら「行かなきゃ」って盛り上がるでしょ。



 やっと、仕事や通院のない土曜日がやってきた。
「さあ、今日のお昼はマックだからね。美容院の帰りに買ってくるよ」
「えー、家で作らないの?」
 できあいの食べ物を嫌がる娘は顔を曇らせたが、ここは押し切るしかない。
「たまにはいいでしょ」
「毎週はやめてね」
 よし、いいスタートが切れた。
 私だってジャンクフードは避けたいが、シャアとのコラボであれば特別なのだ。美容院でさっぱりとカットしたあとは、惣菜店でサラダを買い、マクドナルドに急ぐ。
「ご注文ですか、少々お待ちくださ~い」
 まだ11:30なのに、店内はすでに混み合っていた。テイクアウト待ちの人、2階で食べていく人、私のようにこれから注文する人などが入り乱れ、10人ほどいるスタッフもてんてこ舞いの忙しさに見えた。
「お待たせしました。ご注文を伺います」
 ポテトや清涼飲料水はいらない。ひとまず、主食になるものだけを買う。
「辛ダブチと、赤いガーリックてりやきと、白いトリチをひとつずつ」
 メニューを棒読みしたあと、ふつふつと疑問がわいてきた。
 ダブチにトリチってナニ!?
 しかし、お姉さんは何事もなかったかのように対応する。
「その他のご注文はよろしいですか。では、隣の列でお待ちください」
 番号の書かれたレシートを受け取り、私は列を移動した。5分も経たないうちに番号を呼ばれ、3種のバーガーをゲット後、家に帰った。
「おおっ」



 念願のものが手に入ったときは、ニンマリ、ニマニマの笑顔になる。
「ふーん、これか。どれ食べていいの」
 娘が首を伸ばし、包みをしげしげと観察し始めた。
「辛いやつがいいんでしょ。辛ダブチってのにすれば」
「いいねぇ。ダブルチーズが食べたかったんだ」



 謎が解けた。ダブルチーズバーガーだから、ダブチだったのか。なるほど。
 てことは、トリチは、トリプルチーズバーガーの略であろう。ちょっと重そうだ。
 さりげなく娘に辛ダブチを勧め、夫の皿に白いトリチを載せたあとは、一番カロリーの低そうな赤いガーリックてりやきを確保する。しめしめ。
 サラダだけでなく、スープやフルーツも用意すれば、休日のランチとしては十分だろう。手抜きもできて一石二鳥だ。
 さて、中身はこんな感じ。



 パンが赤くなっているところがミソらしい。真ん中あたりがピリッとしていて、夏場にはちょうどいいかもしれない。
「ごちそうさまでしたっ」
 意外なことに、夫は久しぶりのマックを歓迎していた。たまには、ホームメイド以外のものが食べたくなるのだろうか。
 期間限定で7月26日までのようだが、機会があればもう一度……。


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電気は大事に使いましょう

2022年06月26日 21時37分01秒 | エッセイ
 時計は9時を少々回ったところだった。
 1時間目の授業が始まり、軌道にのってきたところで突然電気が消えた。
「あれっ」
 電気だけではない。パソコンも冷蔵庫の唸り音も、灯りと同時にピタッと止まった。
「停電?」
 廊下に出ると、教室がざわついている。パワーポイントを使って授業をしている先生は困惑していることだろう。うちの学校だけじゃない。信号も消えている。どうやら、学校近辺で停電が発生したらしい。
「今日で試験範囲を終わらせるんだ! 見えない人は窓際に来て。問6の不等式はどうなる?」
 2年の数学は演習問題の時間らしく、電気があってもなくても関係ないんだ! といった雰囲気で進んでいた。
「マイクが使えないから、拡声器を取りにきたわ~!」
 大ホールでの授業も、何とかできたらしい。期末考査まで残り時間が少ないから、どの教員も必死になっていた。
 一方、空き時間の教員たちもたくましかった。
「コーヒー飲みたい。まだ電気ポットのお湯、熱いよね」
「いけるでしょ」
「よし、いくぞ」
「でも、ボタン押してもお湯は出ないよ」
「スプーンですくおう」
「お玉は?」
「それだ!」



 かくして、コーヒーブレイクにこぎつけ、にんまりしている教員もいたが、お湯はどんどんなくなっていく。最後の人は、ポットをさかさまにしてカップに注ぎ、無理やりティータイムを確保していたので笑ってしまったが。
 トイレや手洗いの水に支障はなかったけれど、自動販売機は使えない、パソコンはつかない、部屋は暗いで、我々は電気がないと本当に何もできないのだと思い知らされた。
 突然、部屋が明るくなった。停電から復旧したのだ。
「やったあ!」
 時間にして、1時間ちょっとのことだったけれど、こういう経験も大事だと思う。
 梅雨明け前からすでに暑い。
 電気は大事に使わなくっちゃ。


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2022 苦しい父の日

2022年06月19日 22時47分24秒 | エッセイ
 今日は父の日。
 忘れていたわけではないが、夫に与える食事ばかりを考えて、実の父まで気が回らなかった。結局のところ、自分が食べるかどうかで優先順位が決まるのだ。
「しまった、何も買っていないなぁ」
 しかし、焦ることはない。父の誕生日は6月下旬なので、その頃にしれっと「父の日と一緒にしたよ」などと言って、コーヒーやお菓子を送ればすむ。ひどい娘だ。
 わが家の父の日メニューは寿司と牛ヒレステーキにした。夫の誕生日も6月だから、誕生祝いも兼ねてケーキも用意する。お昼は簡単に冷やし中華にするか。
「あれ、パパはいないんだっけ」
 引きこもりの夫も、ごくまれに出かけることがあり、今日がその日だった。わかっていたはずなのに、3人前の冷やし中華を買ってしまい、失敗したことに気づく。
「まあいいか。2人で3人前食べちゃおう」
 ごまだれをかけて、錦糸卵とハムに茹でた小松菜を載せた冷やし中華をいただく。娘はキュウリが嫌いなので、小松菜がワカメやほうれん草になったりするが、結構何にでも合うからよい。
 おやつにプリンを食べて、18時に寿司が届く。遅ればせながら、この頃、ようやく胃腸の異変に気づいた。
「ねえ、ミキ、お腹空いた?」
「ううん。全然」
「なんだろね」
「寿司とステーキが待っているのに」
 私も娘も、空腹感がゼロなのだが、時間になったので夕飯にした。



「ねえ、お母さん。お寿司もステーキも美味しいけど、お腹が苦しい」
「わかるわかる。このあとケーキもあるんだよ」
「ひいい」
「食べ切れるかな」
 苦痛の表情を浮かべながら、なぜ、今日は食が進まないのか考えてみた。
「……あれか」
「冷やし中華」
 やはり2人で3人前は多かった。慣れないことはするものじゃない。
 何とか料理を食べ切り、30分休憩したあと、ケーキにとりかかった。こんがりと焼けたベイクドチーズケーキが、白い皿の上で待っている。
「ううっ、これで最後だ!」
「ヨーグルトとハーブティーはもう無理」
 日課のヨーグルトをあきらめ、何とかケーキを完食した。もう、これ以上、何も食べられない。
「はあはあ」
「ふうふう」
 冷やし中華を食べなかった夫だけが、腹八分目で涼しい顔をしていた。
 反省しきりの父の日であった。


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半袖の季節

2022年06月12日 21時39分53秒 | エッセイ
 最高気温が25度を越えると、さすがに暑い。
「今日は何を着ていこうかな。白のブラウスと、グレーのタイトスカートと……」
 ここ数年、半袖を着ていない。どんなに暑い日でも長袖ばかりだ。半袖を着ると、冷房で腕が冷えて不調になる。特に肘の周りが凍えていけない。
「しかも、ご丁寧に、こんな席だし」
 職場の席は、なぜかエアコンの吹出し口の真下ときている。前の職場でも、その前の職場でも同じだった。暑がりの人は風の届かない場所を与えられ、首にタオルを巻いて汗をふきふきPC操作に励み、寒がりの私は手首まですっぽり袖に収め、ホットドリンクを飲みながら書類をめくる。
 何かおかしくない?
 しかし、半袖の服を着たくなるときがあるのだ。特に、一目ぼれして衝動的に買ったこのトップスは。



 細かなプリーツの下に花柄があり、チラ見えするのがいい。



 こちらも気に入っている。膝上までの丈だから、スパッツにも合う。



 今年こそ、どうにか着ようと思っていたところ、心強い味方があらわれた。
「ややっ、これはいいかもっ!」



 背中が暑くなるカーディガンよりは機能的という気がする。早速注文した。
 室内で日焼け対策グッズを使うとなると、周りの人の視線が怖い。「ナニあの人、気が狂ってる」と思われたりして。
 半袖を着ることと、白い眼で見られることを天秤にかけてみた。気に入った服を着る方が大事なので、半袖に軍配が上がる。
 他にも眠っている半袖がある。今年は活躍させなくては。


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ビデオ通話はご遠慮ください

2022年06月05日 20時11分57秒 | エッセイ
 翌日の体育祭に備えて、私はTシャツとジャージを選んでいた。
「赤、青、黄は避けた方がいいね。白か黒が無難かも」
 特定の団の色にならぬよう、箪笥の中を探していく。日焼け対策もしなくては。黒の薄手のハイネックを出し、全体的なバランスを確認する。
「よし決まり。じゃあ、お風呂に入ろうっと」
 Tシャツを脱ぎ、キャミソールだけになったとき、スマホの着信音が鳴り響いた。ここ数年「アヒル」にしているので、「ガアガアガア、ガアガアガア」とけたたましい。続いて、「○×△さんからです」との音声も聞こえた。この人は私の元上司で、職場が変わってもあれこれ面倒をみてくれる便利な……もとい、親切な人である。
 急いでスマホを手に取り、カバーを開ける。おや? カメラが起動しているのはなぜだろう。細かいことはあとにして、まずは「応答」をスライドした。
「もしもーし、笹木ですっ」
 ちょうど、面倒で手間のかかることを頼んでいたのだ。その件かもしれないから、愛想よくしなくては。よそゆきの声で出たはいいが、電話はすでに切れていた。
「あれれ、何だろう。操作ミスかな」
 履歴を見ると、「FaceTimeビデオ」と書いてあった。なんだこりゃ? すかさず検索してみる。
「うっわぁ、iPhone同士でできる無料のビデオ通話だって。だからカメラが起動してたのか」
 嫌な予感がした。続けて、今度は元上司からメールが届いた。
「先日ご依頼のあった○○が完成しました。明日送りますのでお待ちください」
 やはり操作ミスではなく、私に用事があって先ほどの電話をかけたようだ。
 おそらく、元上司は単なる連絡をするつもりだったのに、ボタンを間違えたのだ。昔から、うっかり者で、小さなミスをいくつもしでかす人だった。「発信」にすればよかったところを「ビデオ通話」にしたものだから、薄着の私が液晶に登場し、仰天してすぐに通話を終了した、といったところではないか。



 スマホのカメラを内向きにしてみた。いったい、どんな映像が送られたのか、確認せずにはいられない。
「なんだ、鎖骨ぐらいまでしか見えないじゃん」
 画面は予想よりも小さいせいか、キャミソール姿は映らなかったようだ。でも、化粧を落とし、くすんだ肌の素顔が大写しになっていた。自分でありながら、怖くてギョッとする。
「これじゃ、速攻で切るよね」
 ひどくガッカリしてスマホを閉じた。
 使いかたによっては、この機能、人間関係にヒビを入れそうな気がするんだけど……。


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マスクの下は?

2022年05月29日 20時47分42秒 | エッセイ
 社会情勢から察するに、マスクとサヨナラする日が近づいてきたように思う。
 2020年2月あたりから、2年以上も顔を隠して生活してきたのだから、これは大きな変化になるだろう。
「今さらマスクなしで大丈夫かなぁ」
「無理無理、顔をさらす自信がなーい」
 職場では若い女性たちが、同じようなことを話題にしていた。
 わかるわかる。
 マスクで隠れた部分は美化されがちだ。きっと、この下にはスラッと通った鼻筋に、バラ色の頬、さくらんぼのように小さな唇があるのだと決めつける自分がいる。食事のときなどに、たまたま真の姿を見たりすると、「あれえ?」とガッカリしたりして。
 勝手にイメージを高め、勝手に落胆しているのだから、相手にとっては迷惑でしかない。うっかり口に出したら大変なことになるので気をつけよう。
 私の上司は、涼し気な目をした男性で、マスクをしている限りは2枚目に見えないこともない。しかし、写真では鼻が上を向いていた。元部下の女性は、二重瞼の大きな目がチャーミングなのだが、口元が原人ぽく骨ばっていた。最初からマスクをしていなければ、余計な期待をせずにすんだものを、と思わずにはいられない。
 かくいう私はどうかというと、目の下のシワとタルミが目立つ。加えて鼻の頭が赤い。口周りの産毛の処理はいい加減だ。コーヒーを飲んでいるところを見た職員が、さり気なく目をそらすような気がしてならない。
 先日、棚から未使用のマスクを発掘した。



 5枚入りが13袋ある。明日から、これを使おうと決めた。
 120枚入りの大箱も買ってある。
 在庫を使い切る前に、マスクなしの世の中になるといいな。
 最初はちょっと恥ずかしいかもしれないけれど……。


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『ゴールデンカムイ』を読む

2022年05月22日 21時35分26秒 | エッセイ
 以前から読みたいと思っていた漫画がある。
 野田サトル著『ゴールデンカムイ』。



 ちょうど、東京ドームシティで展示をやっているとか、実写映画化決定などと話題を集めているが、私はもっと前から注目していた。
 2017年5月号の『歴史街道』は「新選組副長 土方歳三 なぜ戦い続けたのか」という特集だったので、熱烈なファンである私は発売日を待って待って待ちわびて購入した。ここに、『ゴールデンカムイ』の中で健在の歳三さまを発見したのだ。



 これは読むしかない!
 
 すでに5年たってしまったが、ようやくセットで買うことができた。



 ドキドキしながら1巻、2巻を読んだ。アイヌの文化を丁寧に描写しているとの評判通り、服装や食文化、言語、習慣などが理解できて勉強になる。何よりも、不死身の杉元を助ける少女・アシリパが魅力的だ。
 賢くて知恵があるうえ、ヒグマを退治する勇気も兼ね備えている。料理の腕も大したもので、生命力に満ちた美しさに惹かれる。
 ちなみに、アシリパの「リ」は小さいかな文字が正しいのだが、入力の都合上このままで失礼させていただく。
 目当ての歳三さまは、チラチラッと登場した。おじいさんになってもダンディでうれしい。アシリパと歳三さまだけ出てくればいいや~と思わないでもないけれど、話の進行上、他の人物も必要だから仕方ない。うん。
 さて、続きを読もうかな、と3巻を手にして驚いた。
「まあっ、歳三さまが表紙だわ♡」



 Tシャツにスウェットで読むのは失礼かしら。
 はやる気持ちを抑えて、明日、服装を正し、心の準備をしてから読むことに決めた。
 早く明日になーれ!


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機械警備が不安です

2022年05月15日 20時58分59秒 | エッセイ
 今日は勤務校の近くで地域のイベントがあり、手伝いを頼まれ行ってきた。ちょうど、中間考査が間近に控えているため、日曜日の部活動もなく、教員は誰も来ていない。
 こういうときは、機械警備の操作が不安で仕方ない。普段は、私よりも早く出勤する職員が鍵を開け、私よりも遅くまで働く職員が鍵を閉めてくれるので、一人のときに正しくできるかどうか心配になるのだ。
 平成2年、私が教員になりたてのときは、勤務校に2名の警備員がいた。どちらも男性で、山本さんと石田さんという方だった。石田さんは明るく社交的だったが、山本さんは偏屈で、鍵束を持ってニコリともせず校内を歩き回り、電気がつけっ放しの教室があろうものなら、黒板に「〇月〇日〇時電気消し忘れ」などと書いていく。意に添わぬ教員がいれば、ネチネチネチネチ、不満をぶちまけるものだから、誰からも好かれていなかったと思う。
 その後、徐々に機械警備が導入され、学校から警備という仕事はなくなっていく。若い人たちは、かつては警備員が学校で寝泊まりしていたことを知らない。そういう時代になったのだ。
 話を戻そう。今朝、学校を開けたのは6:59だった。マニュアル通りに暗証番号を入れ、セキュリティカードをタッチしたら何の抵抗もなく、鍵の外れる音がした。



「ああ、よかった」
 ひとまず、解錠時はオーケー。あとは施錠時だ。
 一カ所でも警戒のかかっていない部屋があると、「○○が施錠されていません」などと表示され、その場所まで行かなければならない。10年前にいた学校では「共用部が施錠されていません」といった意味不明のメッセージが表示され、「どこ?!」と泣きそうになった。こんな目にあうのなら、まだ山本さんの方がよかったと思いながら、現場まで駆けつけたことがあったっけ。
 今日は生徒が2人、テスト勉強に必要な教科書を取りにきたのと、お手伝いのPTAの方が8人校内にいたぐらいだったか……。
「あ、そういえば、校長先生がフラフラしていたな……」
 イベントで開催者に挨拶するため、学校長も日曜出勤をしていたところを見かけた。実は、学校長が一番信用できない。3月までいた学校の校長は、3度ほど警戒を解除せずに校長室に入り、警備会社から連絡を受けた。その前の校長は、トイレの窓を閉めず、校長室の警戒をかけ忘れて帰ることがままあった。
「うん、大丈夫。ちゃんとできてる」
 4月から上司となった校長先生は、服装も言動もキチッとしていて隙がない。余分な贅肉もないし、髪のブロウも完璧だ。当然のように、校長室の施錠もできていた。なんだか、初めて尊敬できる上司に会えた気がしてうれしくなった。
 すぐに、これが普通なんだけどな、と冷静になったが。
 不安要素はなく、結論からいうと、帰りもスムーズに施錠ができ、機械警備と戦うミッションを無事終えることができた。
 明日からまた一週間が始まる。
 ゆっくり出勤して、さっさと帰るのが一番だ。


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2022 まあいいかの母の日

2022年05月08日 21時03分55秒 | エッセイ
 毎年、母の日には、両親のいる那須にプチギフトを送っている。
「今年はカステラと、六花亭の母の日セットでいっか~」
 準備をしたはいいが、4月上旬に入院した母がなかなか退院できない。腸の手術をしたあと、リハビリで合格点をもらえないと、自宅に帰れないという。
 父に受け取ってもらうという手もあるが、退院してからあらためて送るべきだろうか。迷っていたら、母からメールが届いた。
「やっと7日に退院できるよ。心配かけて悪かったね」
 ということは、予定通り、母の日にギフトを受け取れるのだ。ホッとして、さっそく荷造りに取りかかった。段ボールをスーパーでもらい、菓子やカセットコーヒー、パンなどを詰め込んで、コンビニに持ち込む。都内から那須は近いけれど、前日の午前中でないと、翌日配送にならないことがある。何とか7日の昼前に発送手続きを終え、ひと息ついた。
 この日は勤務校で保護者会があるため、その足で出勤した。今の学校は、土曜授業がないけれど、年に10回ほど行事が入る。前任校より楽かと思ったが、大差ないようだ。GWで、のんびりできてよかった。
 発送を終え、気が抜けたせいか、帰るときにヘマをした。
「あれっ、スマホがない。忘れてきちゃった」
 職員から連絡が来る予定だったので、机の上でスタンバイしていたのに、そのまま置いてきてしまった。久々にやらかしたと反省する。
「まあいいか。静かな日曜日を過ごそう」
 今の職場は家から70分かかる。とても取りに行こうとは思わない。こういうときに限って、着信があったりするものだけど、何とかなるだろう。
 そして、今日は静かな母の日を迎えた。
 夫がカーネーションを買ってきてくれた。



 プリンもあるのがうれしい。



 でも、食事の支度や、掃除、洗濯をやってくれる人はいなかった……。
「まあいいか。お昼はキノコのパスタにしよう。醤油味が美味しいのよね」
 天気が悪くて、こたつ布団が干せなかった以外は、満足のいく母の日だった。


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代官山の怖い話

2022年05月01日 20時41分15秒 | エッセイ
 何色が好きかと聞かれたら、迷わず「青」と答えるだろう。
 紺のような濃い青ではなく、薄目で空のような青がいい。
 私の好みを反映して、スマホケースを買い替えるときは、この色を選んだ。



 とても気に入っているけれど、ケースよりもスマホ本体を買い替えたいのが本音だ。
 まあそれは、夏のボーナスが出てからにしよう。
 さて、先日、渋谷で地域の集まりがあった。渋谷といってもヒカリエなどがある駅前ではなく、恵比寿に近い住宅街だ。会合の終わりが20時。恵比寿駅か代官山駅から電車に乗るのが早そうだった。
「副都心線を使うなら、代官山よね」
 私は方向音痴である。初めての場所は、スマホにダウンロードしているグーグルマップを使わないと不安だ。スマホケースを開けて「代官山駅」と入力し、経路を確認したら8分かかるとわかった。
「えーと、こっちでいいのかな」
 矢印の方向に向かって歩く。GWのせいか、ほとんど人がいない。交通量自体が少ない気がした。23区で2番目に人口の多い練馬と違って、住人の数が違うのかもしれない。
「あ、線路が見えてきた」
 線路沿いを進むと、改札につながる階段があった。もう、ここまで来れば、地図に頼る必要はない。グーグルマップを終了し、スマホケースを静かに閉じた。
「そうだ、電車を調べてなかった」
 代官山は各停しか停まらない。一体、何時に家に着くかを調べようと、再びスマホケースを開いた。
「ん? 何か汚れてる」
 画面に白い粉がついていた。ケースのフタの裏側も、同じように汚れている。さっきまで何ともなかったのに、どうしたというのか。
 よく見ると、画面の端の、電源ボタンのあたりに、小さな蛾がペッチャンコにつぶれて貼りついていた。どうやら、地図を見ているときに、灯りにつられて蛾がとまったらしいが、気づかずケースを閉じたため、死んでしまったようだ。蛾は羽を広げたまま、押し花と化して息絶えていた。
「ええっ」
 地元の練馬だったら、虫が多いのもわかる。しかし、代官山で蛾にたかられるなんて思ってもみなかった。気の毒なことをしたと後悔しつつ、死骸を指で弾き、地面に落とす。
「あーあ、やっちゃったな……」
 次回の会合は6月だ。
 スマホを開いたら、閉じる前に画面をよーく確認しなきゃ。
 水色のケースをティッシュで必死に拭きながら、「代官山は怖い場所かも」と身ぶるいした。


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