昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

木の芽時

2018-04-19 00:03:09 | 俳句

昨日まで、肌寒い天気が続いている。
余寒とでも言うのだろうか?
家ではストーブなども炊いている始末だ。
今日から、からりと晴れ、晩春らしい陽気になるという。
木の芽時の鬱陶しさを、取り払ってほしいと願うのみである。

木の芽雨にわかなこだま暁がらす   素閑

着たきりの薄ジャンパーの木の芽時   素閑

ポケットに硬貨冷たき木の芽時   素閑

雲動きわずかな日降り木の芽時   素閑

かさこそと虫葉を鳴らす木の芽時   素閑

木の芽立ち草むらに入り濃き匂ひ   素閑

花散りて芽立つ野山や老ゆ時節   素閑

歓びも雨と砕けぬ木の芽時   素閑

この世去り地獄に芽立つ渡世かな   素閑

土壁に空拡がりて木の芽時   素閑



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