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昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

ビールはやめられない。

2015-02-01 10:23:14 | グルメ

昨日、家で昼ビールを飲んだことを打ち明けた。禁断の行いを密かに破った快感が忘れられず、晩は三茶のビアバーに御出陣。今夜はかーたんはお仕事でお留守番。
卓に着くなりドイツ・ビールを中心に痛飲する。ケストリッツァー、イェーヴァー、エルディンガー、ハンネン、とぐいぐい空ける。
美味かったです。
つまみもジャーマンポテト、オムレツ、ソーセージ、生ハムと鯨飲馬食してお腹いっぱい。
ビールの中でイェーヴァーは酸味と癖があってちょっと頂けなかったが、あとの銘柄は美味美味。
酒のみの醍醐味である。
あとはへべれけになって歩いてご帰館。
あー今日はよく呑みました。 

 

月冴える我は巷の幇間や   素閑

 

                

          

 


『KENEDY』でクリスマス・ディナー

2014-12-25 23:47:34 | グルメ

ふと気になっていたことがある。
『KENEDY』なる謎の店のクーポン券が家のポストに投函されていることがある。
どうも『KENEDY』とはステーキ屋のことらしい。そしてクーポン券の趣旨は主力商品のステーキを大幅値下げして提供しますよ、ということらしい。ということで集客・宣伝用も兼ねているこのクーポン券は2か月ごとくらいのペースで投函されているがさして気にも留めなかった。
しかし、である。この年のクリスマス・イヴをかーたんと過ごせなかったことを取り返すため、25日にクリスマス・ディナーを共にすることに決めた。しかしこの財政逼迫の折、あまり高い所には行けない。そこで俄然、格安ステーキ店の『KENEDY』が浮上してきたのである。クーポン券はないので優待は受けられない。それでは、食べログではどうか?とPCを操ってサイトを見てみるとありました、40%offのクーポン券が。そこで夕方、かーたんと下北沢に意気揚々と出かけて行った次第である。
6時にご入店。
他に客はいない。
まずは飲み放題をつけて、かーたんは前菜とデザートの付いたセットと単品で頼むのとどちらがお得かしばらく真剣に比較検討、呻吟していたが結局、単品の方がお得ということになり、キッシュとステーキ150gとケーキを頼む。
オカブは450gステーキというのに挑戦してみることにする。ちなみにこれらは当然のことながらオージー・ビーフだ。
最初に生ビールが来たので元を取らねばとガンガン行く。 かーたんはカシス・オレンジでこっちはちょびちょびだ。
後から客がそろそろ入ってきたが、学生のグループや学生のカップル。すなわちこの店は学生御用達なのだ。若い談笑の声の中で初老の夫婦がしょぼしょぼと食事をする。なにか侘しい。
しかし450gステーキとはどのようなものだろう、と期待と不安こもごもで運ばれてくるのを待っていると、来ました、仔豚の丸焼きほどのある「ステーキ」が。これを食い果たすのはちょっと無理があるんじゃないか?と思いながらもナイフを入れる。ただひたすらナイフで切って口に入れ、咀嚼し、ビールで胃の腑に流し込む。それを何十回も繰り返す
結局結論として、この450gステーキはいくら男とはいえ初老の身としては持て余すに余りあるということだ。大藪春彦の小説に主人公が2ポンドものステーキを平らげたり、というシーンがよく出てくるが、あれはフィクションの世界にモノであって、これだけのものを普通の人間が平らげるというのには無理がある。だが結局は完食したが。
その晩、オカブは必死に肉を消化しようとする胃の奮闘に興奮し不眠症にかかってしまった。
その後、飲み放題でジントニックや、ハイボール、かーたんはカルーア・ミルクなどを取って、お腹の具合を鎮める。
8時過ぎ、一杯のお腹を抱えてフラフラになりながら下北沢から徒歩でご帰館。
佳いクリスマスだったといいたいところだが、食べた肉が喉まで来ていそうでバタンキューである。貪りはいけない。

五十路過ぎ夫婦二人の年忘れ   素閑










 


下北沢『宮鍵』に行ってきた。

2014-12-20 20:21:49 | グルメ

『宮鍵』に行ってきた。
否、『宮鍵』という名を冠したかつての店に行ってきたというのが正しかろう。
オカブがこの店に初めて立ち寄ってからかれこれ30年が経つ。しかし、尻尾の20年は全くのご無沙汰であった。その間どのように店が変遷したか楽しみで、この機会と思い行ってみた。
店の開店は5時と食べログに書いてあったので、5時に店の前に行った。すると準備中の看板が出ていて、開店は6時だという。冷たい雨の中であった。下北沢の駅前の三省堂で時間を潰して、6時に行ってみた。まだ開いていない。オオゼキで暇をつぶして6時半に行ってみた。やっと開いていた。そこで入った。外見は昔のままの昭和レトロのたたずまいであったが、中はカウンターを改装したほか、食器の山や厨房用具がなくなりがらんとして随分と寂しくなった風情である。
初老と老人の中間くらいの店主らしい男が一人で迎えた。入り口近くの寒風漏れる席へ座れという。言われたままに席を取り、コートをかけている間に飲み物を注文しろという。初孫の燗、二合徳利を注文した。座ると煮込みを注文した。600円也の煮込みである。揚げ煎餅のような突出しが出る。飲み物も来ないのにおでんを注文しろという。玉子と豆腐とちくわぶと糸こんにゃくを注文した。そのうち自由業風の男がのっそり入ってきた。その男もオカブの隣の入り口の席に座らせられた。
あとは客はいない。がらんと寒々とした店内で二人の客が黙々と飲み食い(隣の客はスポーツ新聞を読んでいた)。店主はいらいらした様子で店内を動き回る。何を話すでもない。沈黙の時が過ぎる。異様でシュールな時空だ。お客様の飲食は二時間に限らせていただきます、という貼り紙が白々しい。
煮込みは煮込みというよりも牛肉の旨煮のような感じの物であった。おでんはちくわぶが煮崩れして、豆腐は変色していた。
もう潮時と思い初孫の最後の一滴を猪口に注ぐと勘定にした。これだけで、どのように計算したかは知らないが勘定は3,250円であった。注文したのは本当にこれだけであった。黙って払った。
あの「おかあさん」の時代の『宮鍵』は遠い過去に去った。おかあさんが忙しく立ち回り数人の店員を指図して店を切り盛りしていたあの時代はいつのことだったのか?千客万来で、満員のため入店をあきらめなければならなかったのはいつの時代のことであったのか? あの時代の奥の席に陣取っていた常連さんたちも、今はもう鬼籍に入ったであろう。
世界的フルート奏者の工藤重典氏の岳父と懇意になったのはこの店である。なによりもオカブの母とこの店のかつての「おかあさん」瑞上さんとは小学校の同級生であり、その面からも「おかあさん」には懇意にしていただいた。 老体の店主はかつて茶沢通りの踏切脇でペット・ショップをやっていた瑞上さんの長男であろうか?
そんなことを考えながら冷たい雨の下北沢の街に出て行った。 氷のような滴が頬を打った。

青春の想いははるか氷雨かな   素閑


 


『すし好』で忘年会。

2014-12-07 15:37:00 | グルメ

年の瀬が迫ってきた。
いろいろやることはあるのだが、まずは飲み食いの方に目が行ってしまう。そういうわけでかーたんとオカブ商会の忘年会。今年は下北沢の『築地すし好』で。寒月冴えるすっかり闇となった午後の6時にご入店。
熱いおしぼりを使いほっと一息。オカブはまずはビール。かーたんはお茶。
最初にヒラメと金目を握ってもらう。
今日の板さんはこの前来た時にも握ってもらった、北の富士が若くていなせな時はこんな感じだったろうなあというMさん。ほかに客がいないところでひとしきり江戸前寿司の話題に華が咲く。
かーたんはマグロづくしのセット。かーたんはマグロが好きだ。何故かは分からないが、鮨屋に来るとマグロといくらと雲丹はかならず頼む。よほど好きなのだろう。その代り貝はあたるからと言って絶対食べない。オカブは白身が好きだ。だから鮨屋ではシマアジと金目とヒラメには目がない。
オカブは次に烏賊と真鯛とコハダ。冬の鮨にコハダは欠かせない。
ここで熱燗の二合徳利を取って、フグ皮のポン酢でちょっと中休み。板さんとの話が弾む。板さんは北海道は函館の出身で、北海の魚のネタには特別思い入れがあるという。北海道とフグはちぐはぐだが、熱々の辛口の日本酒で美味しくいただく。
それから、オカブは冬の旬、貝でいくことにして、青柳、つぶ貝、平貝を握ってもらう。う~む、美味美味。
かーたんは『花づくし』のセット。待望のイクラと雲丹が入っている。
こちらは、お腹が一杯なので、白子のポン酢で熱燗をもう一本いただく。うーん、天国天国。
函館出身の板さんから蟹を薦められたので握ってもらい、金目とと北寄貝もついでに。これで北の国の生まれの板さんともご縁が結ばれた。
忘年会のかーたんとの話題は商売のことというよりも、今、教員一年目で奮闘努力しているエルさんのこと。今日も授業の準備で出勤している。子供が苦労して頑張っているのに、親が美食して遊んでいるのもなんだが、早くエルさんが一人前の教師になれることを願うのみだ。
よく呑みよく食った。
満足満足。

そんなことあった気もする忘年会   素閑



 


 

 


シュトーレンの季節です。

2014-12-06 17:29:06 | グルメ

早くも師走。時が経つのは矢よりも光よりも早い。
特に最近、髪が薄くなって頭のてかてか度が増してからは「光よりも早い、という実感が強い。
さて、師走はクリスマス。忘年会という楽しくもしんどいものもつきものであるが、それは後に置いておいてまずはクリスマス。そのクリスマスにつきものなのがドイツのお菓子「シュトーレン」。「クリスマスにつきもの」と書いたが、馴染みのない方も多数おられよう。フランスのクリスマス・ケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」、七面鳥にシャンパンならしっくりくるのだが・・・という向きには、ぜひこのシュトーレンをクリスマス・イベントのどこかに置いていただきたい。
シュトーレンは、ドイツ語圏のクリスマス・シーズンのお菓子でだいたいアドベントの第一週(クリスマス前四週の日曜日)あたりから食べ始める。そのコッペパンのような形状は幼子イエスを、白くかかった粉砂糖は雪と純潔を表すという。
シュトーレンにも大量生産物から手作りのものまであってピン・キリだ。我が家は去年から代沢十字路の『ムッティス・クーヘン』のものをいただいている。 ここの女将さんはドイツに留学してお菓子のマイスターの資格を取得したという本格派。もちろん作るお菓子も本格的である。
そして、このシュトーレンも他のどの店でも味わえない、端正な出来である。
お近くの方は是非、お試しになってみることをお勧めする。
午後は紅茶とシュトーレンで、久しぶりに家族そろって憩いの時を過ごした。

ほのぼのと過ごす家にも寒さかな   素閑

 


ホイリゲ・パーティーに行ってきました。

2014-11-30 01:41:30 | グルメ

ホイリゲ・パーティーに行ってきた。
ホイリゲ(Heurige)とはオーストリアのワインの新酒のこと。ボージョレ・ヌーヴォーとほぼ近い意味だ。Hourigeというドイツ語は「今年の」という意味。同じ語で、ウィーン近郊のグリンツィングなどに酒場としてホイリゲと称するものがあるが、これはその昔、ウィーン近郊の葡萄農家が醸造したワインの今年の新酒に限り、客に飲ませて酒場として営業しても良いという勅許を神聖ローマ帝国皇帝より受け、それが年を経て定着したものだ。
かーたんと三茶で待ち合わせて、渋谷~副都心線・新宿三丁目で会場へ。
2時のオープンにつき若干早い到着。新宿5丁目のビルの5階のテラスが会場。このホイリゲ・パーティーはある女性実業家が主催して、オカブの知り合いのオーストリアワインを販売している人がワインを提供したもの。数名の先客がいる。オープンキッチンで料理を担当するのは、『ジョエル・ロブション』出身のシェフ。
豚の背脂とスグリのアミューズから始まって、ノルウェー・サーモンのサラダ、アボガドとセップ茸のサラダ、ローストビーフ、 オマールのパスタ、バーベキュー・チキン、チーズ、デザートにチョコレート・ラスクって贅沢すぎでしょ?しかも料理の付け合せにはオカブの大好きな香草がたっぷり。
おしゃべりも、ニューヨーク、パリ、ロンドン、イタリアのことから、占い、ビジネスの情報交換と盛りだくさん。 楽しい出席者と本当に楽しい時を過ごすことが出来た。
ワインに酔いお腹も一杯になって、5時過ぎに会場を後にする。お土産に買った今年のホイリゲと葡萄ジュースをもって。歩いて新宿に出て小田急線で下北沢からご帰館。 

初冬や佳き酒を酌み夜の巷   素閑

 


『楽釜製麺』で讃岐うどんを。

2014-11-18 16:53:27 | グルメ

午前中表参道で打ち合わせ。
三茶に帰ってきてちょうど昼時。さて、何を食おう。しかしお財布の中身は乏しい。しかも昨今、アベノミクスのおかげで我々貧乏人が利用する飲食店は狂乱物価とも言っていいインフレ価格。牛丼、ラーメン、立ち食いそばの類はもはや庶民の食うものではない。そこで三茶の庶民の味方、三叉路に近い世田谷通り沿いにある『楽釜製麺』で讃岐うどんを食うことにする。かけうどん280円、大盛りにしても380円税込の価格は、他方、大幅値上げした牛丼屋への憤りをさらに大きくするものがある。
かけうどん大盛りに竹輪天をつける。この竹輪天がまたジャンボで嬉しい。しかもトッピングの天かすは無料サービスである。
昔、東海林さだおのエッセイに四国高松に讃岐うどんを食いに行く話があって読んだことがある。東京人が讃岐うどんの実態をまだ知らなかったころである。関東では讃岐うどんにまだそれだけの希少価値があった時代である。
たしか東海林先生御一行は高松空港からタクシーを飛ばして、うどんの名店を梯子して回ったそうだ。
そういう店は大抵、普通の民家のようなたたずまいである。この辺が数十年を経過した昭和レトロの歴史の重みを感じさせる。
この手の店では店員は大抵地元のおばちゃんである。まず店に入ると注文ということに相成るからここは他の飲食店と変わることはない。しかし注文の仕方からが讃岐うどんの真骨頂である。ここでまずうどんを何玉にするべきかを決定しなければならない。 一杯のどんぶりに最大三玉ぐらい入る仕掛けになっているらしく、さらに高松の地元民は一食に普通三玉くらいは平気で行くそうである。従って、香川県の糖尿病と痛風の罹患率は全国一という記事を新聞か何かで読んだ気がする。うどんの「タマカズ」が決まったら、おばちゃんが「ちゃっちゃする?」と聞いてくるらしい。これは麺を湯通しするかどうかという意味である。「そんなことは当たり前にするだろう」などとは思ってはいけない。饂飩にこのうえない情熱を燃やし造詣の深い地元民からすれば「ちゃっちゃしない」もまた有りなのである。そしてこの通過儀礼が済むとトッピング選びである。天麩羅を中心にトッピングが何種類も並べてありそれを自分でどんぶりに載せるらしい。地元民は普通に平気で三種類くらいのトッピングを載せるという。そして麺とトッピングの載ったどんぶりは当然のようにおつゆを欲する。東海林先生が四国ご訪問のころはこのおつゆが昭和20年から30年代にあったホーローの便所の手洗い水タンク(知ってる人は知ってるよね)に入れられていたという。ここでめでたく汁をかけられて完成品となった饂飩はお支払いを迎えるのである。このウィーンのホイリゲというか、ショットバーというか、あるいは社食のカフェテリア方式というか何に例えていいやらわからないセルフサービスのシステムは平成の世になって、讃岐饂飩屋が爆発的に東京に進出した暁にも健在である。
『楽釜製麺』では大盛りと普通盛りしかなく「ナンタマ」という選択はできないし、「ちゃっちゃする?」という質問は受けないで麺は湯通しするのがデフォである。しかも店員はおばちゃんではなくいかにも教育の行き届いた慇懃な青年である。おつゆも便所の手洗い水タンクではなくファミレスのドリンクバー風のマシンから注ぐことになる。しかしこの高松人が考えたセルフサービスのシステムの基本形は崩れていない。
そしてかけうどんと竹輪天は空腹の胃の腑へ至福の思いとともに収まっていったのであった。

冬来たり商談進まぬ身は追われ   素閑


 


三軒茶屋『喜来楽(Xi Lai Le シ・ライ・ル)』で中華バイキングを。

2014-11-14 16:22:42 | グルメ

銀行に用事があってかーたんと三茶までお出かけ。
銀行で振込み決済などを済ませ、ドラッグ・ストアでかーたんの買い物。
その後、西友で夕飯のおかずの買い出しを済ませ、さてお昼をだいぶ回ったしお腹が空いたなということに相成った。
いつもならキャロット・タワーの26階のスカイ・キャロットのラウンジで軽く済ませるのだが、今日はお腹の空き具合が半端ではない。そこで、キャロット・タワーの地下のチャイニーズ『喜来楽』でランチ・バイキングを食べることにする。ここのバイキングは大分以前に何回か来たことがあるが、アベノミクスの副作用である物価高にもめげず平日1,000円税込ポッキリで頑張っている。(土・日・祝は1,320円です)昼のバイキングの営業時間は11:00から15:00まで。サラリーマンの昼食としても手軽に利用できる。
14:00頃のご入店でオカブはランチ・バイキング、かーたんはバイキングにドリンク・バー200円也をつける。
メニューは点心あり炒め物あり揚げ物あり麺あり生野菜ありで非常にバラエティに富んでいる。はっきりいってここの1,000円はお値打ちです。特に点心の小肉饅頭と炒飯はお薦め。
腹ペコの所から、お腹がはち切れそうになるまで食って、お支払いは表示通り2,200円。
美味かった。また来よう。
茶沢通りを食いばてた身体に鞭打ってよろよろしながら家まで帰ってきた。

憂きこともとかして明き小春日や  素閑

 


有楽町『だん家』に行ってきた

2014-11-01 14:44:20 | グルメ

有楽町のビア・ホール『だん家』に行ってきた。
もちろんビア・ホールに行くために有楽町まで出てきたのではない。
銀座の『山野楽器』で『宮澤フルート』の調整会があったので楽器をもって参上した次第。かーたんも声楽の楽譜が見たいというので一緒に来た。山野の管楽器売り場では、自分のフルートの調整もさりながら、最新モデルの楽器にうっとり。近年のフルートは革新著しく、特に歌口の設計の進歩により、昔の人が何十年も苦労して手に入れた音色を初心者がいとも簡単に吹きこなしてしまう。何本か試奏してみたが、もう喉から手が出るほど欲しい。でも財布の中身がねぇ。かーたんの鋭い眼が光る。断腸の思いで諦めた次第である。
がっかりしてお腹が減ったので、楽譜を見ているかーたんに少し付き合って、有楽町駅にほど近いJRのガード下にあるビア・ホール『だん家』(Danke)に向かう。この店は4年ほど前、初めて訪れて二回目である。美味い料理とビール、手ごろなお値段につられて再訪となった。 
まだ4時過ぎでオカブたちが最初の客。細長く広い店の中ほどの席に案内されて、熱いおしぼりを使いまずはビール。生の大ジョッキだ。かーたんは梅酒ロック。その他、海老とアボガドのサラダ、ポテトフライ、ホワイトソーセージとペッパーソーセージ、アイスバイン、鴨の料理、フィッシュアンドチップスなどを取り、またまた鯨飲馬食してしまった。 特に鴨は多分、合鴨なのだろうけど、舌にとろけるような絶妙の美味。この店、チェーン店ですがお勧めです。ビールも大ジョッキ都合3杯飲んでお支払いは9千円ちょっと。何度も言うが、大変いい店です。 
まだ、YMHAで楽譜を見ていきたいというかーたんに付き合って、千鳥足で銀座8丁目のYAMAHAへ。帰りは新橋から銀座線で渋谷へ出てバスで代沢十字路。大変お疲れ様でした。 

秋時雨酒肆に籠れば慈雨となり   素閑

 

 


梅ヶ丘「美登利寿司總本店」

2014-07-05 15:58:00 | グルメ

「スシネタ」が続くが、今年は家計がピンチなので休暇でも、どこにも旅行などいかないで、家に閉じ篭っていようと決めたので、その代り手頃な値段の美味い物を食いまくろうということになった。土曜日の午後、今晩も外食にするかねぇ、などとかーたんと話し合っていて、さて、どこに行くか?昨日、ステーキも食べたし、日頃、行けるようでなかなか行けない、梅ヶ丘の美登利寿司に行こうということになった。歩いて行ける距離なのになかなか行けないというのは、この店はいつ行っても長い行列ができる超人気店なので、ついつい並ぶのを敬遠して、足が遠のいてしまうのだ。しかし、HPを見てみるとWEBから順番待ちができるというので、早速順番をキープ。早めに5時半にかーたんと家を出た。
20分ほどで店に着く。10人ほどが列を作っていたが、ネットで順番をキープしていたので、5分ほどでカウンター席に案内される。まずは熱いおしぼりを使い、冷たい生ビール。お通しに鮪の角煮が出る。
さて、何を頼もうかと思案の末、板さんと相談。お薦めメニューにあったメバルのお造りは売り切れ、お目当てのシマアジは今日は仕入れていないという。それでは、定番のコハダからということに落ち着いた。かーたんはボイル海老。そしオカブは好みの白身を中心に握ってもらう。平目、鰈のエンガワをビールで喉を潤しながら、味わう。美味なり美味なり。かーたんは縞海老をこれも美味しそうに頬張っている。オカブは鯛と烏賊。なぜかオカブは鮨の烏賊をビールで流し込むのがこの上なく好きだ。かーたんはここで好物のイクラと雲丹。板さんから極上品の雲丹はいかが?と聞かれ躊躇なくそれを頼んで握ってもらう。雲丹は軍艦ではなく、雲丹そのものの味を味わうために、握ったシャリに載せてあるだけ。カーたんに聞いたところさすが極上品、美味の極みだそうだ。ビールと鮨でお腹に溜まってきたのでオカブは飲み物を「八海山」に切り替える。辛口の越後の銘酒だ。なみなみと注いでもらった。かーたんはここで念願の極上の大トロ。大満足だったようだ。オカブは勘八を握ってもらって、やはり主義主張とは異なるが大トロを食っておかねばなるまいと、極上の大トロ。いや、もう口の中がとろけそうで頬っぺたが落ちてしまいます。かーたんは軍艦の普通の雲丹で、オカブはコハダで締め。味噌汁を頂き、いやもう毎日がこういうのだったらなぁ!と思うことしきり。
ご馳走尽くしの一週間を締めくくった。

 

あばら家に棲みて鮨の夕餉かな

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