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昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

かーたんの発表会(中町ふれあいホール)

2013-06-23 07:23:00 | 日記・エッセイ・コラム

ついにかーたん主催の音楽教室の発表会がやってきた。これは、クリスマスと並んで、かーたんの年間の最大のイベントである。
早朝、ギブアウェイやら衣装やらを詰め込んだ特大のリモワを引きずって門の外に出、オカブがタクシーを誘導してくる。荷物を積み込み、はや出発。20分ほどの行程である。
現地に着いてまずは会場の設営。それから先生方のお昼のお弁当を買ってこなければならない。10時からはもうリハーサルの開始。目も回る忙しさだ。ここで照明、音響の調整や、盛り花の搬入などをこなさなければならない。先生方の篤い助けがなければとてもこなせない。
そして午後1時半本番開演。まずは幼稚園生から・・・拙いながらも真剣にピアノに向かって弾く表情はなんとも可愛い。
10分の休憩を挟んで後半。小学6年生の二大スターは今年はモーツァルトとベートーヴェン。素晴らしい演奏だった。
ちなみにオカブの今年のフルート演奏はラヴェルの『逝ける王女のためのパヴァーヌ』。練習時間が取れないので、テクニック的に簡単なものをという観点から選曲したのだが結果的に難曲だった。
大人の出演はオカブと、クラリネットとピアノのお父さん、それに最後の講師演奏のかーたん。今年はシューマンの歌曲とグノーの『ファウスト』からアリア。
お疲れ様でした。もうくたくたである。伴奏のTさん、司会のDさん、ありがとうございました。
帰りもタクシーに荷物を詰め込んでご帰館。6時を回っていた。サミットで鮨弁当でも買おうと買い物に出たら突然の驟雨。ずぶ濡れになりながらも、無事イベントが終わったことにビールの祝杯を挙げる。

五月雨に心込めたる晴れ着召し     素閑

 

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ある日曜の一日

2013-06-16 06:52:00 | 日記・エッセイ・コラム

オカブはサラリーマンではないし、一応、企業の社長だが吹けば飛ぶような家族経営の会社なので、何時までに事務所に着かなければならないというプレッシャーはない。というか事務所と自宅を兼ねているので、出勤時間=起床時間ということになる。しかし、この起床時間がまたいい加減である。前夜、海外の取引先と、夜半を回って、あるいは早朝まで丁々発止やっていると、次の日、起きるのは昼前なんてことはざらだ。特に相手が北米西海岸だとこの時間が後にずれ込んでとんでもないことになる。
しかし、比較的規則正しいのは日曜である。土曜の午前中は一週間のトランザクションのまとめと金曜の晩にやった打ち合わせの記録作成でてんてこ舞いだが、午後はたいていはゆっくり休める。そこで体調と生活リズムを整えて、日曜の起床はだいたい朝の5時である。ゆったりとコーヒーを淹れ、読み溜めた新聞に目を通ししばし優雅な時を過ごす。一週間のうちでこのひと時が一番好きだ。
日曜には教会があるので8時半には家を出る。普通、日本のプロテスタントの教会は10時半から礼拝が始まるのだが、オカブは教会学校の先生なので、9時から始まる教会学校に間に合わせなければならない。ただ、家が教会と近いので、そんなに急がなくて済むのは助かる。普段はただ、子供たちの監督をしていればいいのだが時々、説教の順番が回ってくる。その時にはいけしゃあしゃあともっともらしいことを話す。
10時に教会学校が終わって、10時45分から大人の礼拝なのだが、ここはお休みタイム。牧師の説教を子守唄にぐっすりと眠らせてもらう。
昼過ぎに礼拝が終わって、同輩とお茶と菓子で寛ぎの時を持ち親睦を深め、特に午後に会議がなければ、かーたんと三茶の街に繰り出すこともある。時にはかーたんとランチなどをともにして日曜の午後の至福の時を過ごす。
今日はすずらん通りの南欧居酒屋『きゃんどる』でランチである。Aセット、スターターのサラダ、パン、コーヒーがついて1,000円。これはこの界隈でもお値打ち。口さみしいのでビールを飲む。レーベンブロイ大ジョッキ790円。この出費がやや痛い。
あとは三茶のドラッグストアなどを冷やかして三々五々帰宅するのみである。家に帰るともう何もする気がなくなる。

紫陽花や讃美歌低くこもりけり     素閑

 

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誕生日

2013-05-06 03:46:00 | 日記・エッセイ・コラム

連休最終日、5月6日。オカブの云十云年目の誕生日である。
誕生日と言っても、特に祝い事は無し。
かーたんとエルさんは昼からお出かけ。オカブはずっと事務所の片づけ。
時は残酷に進んでいく。これから、あと何年生きなければならないかなどと考えるとぞっとする。
そして心身の老いは容赦がない。できるだけ早めに鬼籍に入ることを願うばかりである。
夕飯は、ある台湾出身のご婦人から戴いた粽を食う。台湾風の粽で、もち米に豚肉や海老が入っている。だから菓子の粽とは一風、異なる。美味かった。二つ喰ってやめにしておいた。
ここのところ食って寝てばかりで体重が気になる。
まあ、そんなことを気にしても仕方がない年齢であるが・・・・
肥満して、年老いて・・・なにか醜い。

これでまた齢かさねて粽喰う     素閑

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端午の節句

2013-05-05 03:28:00 | 日記・エッセイ・コラム

5月5日、子供の日。端午の節句である。
しかし、都会のこの日は鯉幟もなびかないし、なにか心寂しげである。毎年、連休が果てようとする憂鬱さと物寂しさがあいまった、5月にはふさわしくない気分のする日と思うのだがどうだろう?
しかし、オカブのような自由業者はまだいい。あしたからまた満員電車での通勤が始まろうとするサラリーマン諸氏にとっては辛かろう。
めまいがするので教会は休み。昼から菖蒲湯を沸かしてはいる。我が家の湯殿は、窓を開けると隣家の桃の木が眺められ、四季の移ろいが入浴時に楽しめる。今は、青葉若葉が五月の陽光に照らされてまぶしい。めまいはまだ残るが天下泰平楽である。
なにはともあれ今年も一つの節目を過ごした。
ここにあたって気楽ではあるが、甲斐性もない。
なんともはやである。

青空に新緑混じゐり菖蒲の湯     素閑

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2013-05-02 13:28:14 | 日記・エッセイ・コラム

今日、榛名山の麓に住む学友、陶樵山人から筍が届いた。一昨日、メールで「送るから」と案内が来ていた品。
彼は山深いこの里で、半農で畑を耕し、そして風雅な工房をもって陶芸にいそしむ生活を送っている。都会の世知辛い世で生きているこちらとしては、まったく優雅な暮らしぶりで羨ましい限りである。彼とは大学の山岳サークルで知り合った。以来、数十年に亘る付き合いである。陶樵山人のwebサイトは下の通りであるから、山村の暮らし、陶芸、そしてセルフビルドの家にご興味のある方は覗いてみるといいだろう。

 

彼が、自前で家を建てたときには棟上げを手伝いにサークルのOB一同で榛名まで行った。実態は、棟上げの手伝いとは名ばかりで、OBが久しぶりに集まって、陶樵山人の敷地で獲れた山菜を肴に酒盛りをするという、竜頭蛇尾な結果となった。
彼の家の敷地には竹林があって夥しい筍が獲れる。それを今回おすそ分けにあずかったという次第。早速、今、かーたんが米糠で茹でている。
もう山にも久しく登っていない。陶樵山人ともここ数年会っていない。急にノスタルジーの感興に浸っているような今現在である。
若き日は遠くに去り、老残の身を晒すのみである。

竹の子を山家の友より貰いけり    素閑

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寒い5月1日

2013-05-01 20:00:10 | 日記・エッセイ・コラム

5月に入った。暦の上では初夏なのに、今日は実に寒い一日であった。
取引先のほとんどが、GWの休暇に入っているので、外には出ず、デスクワークをしていたが、オフィスの中ではついつい暖房をつけるほどの、狂った陽気だった。
今日は労働者の祭典であるメーデー。各地のあちこちでそれといった行事が繰り広げられているであろう。
こちらは経営側なのに、労働者よりもはるかに低い賃金で、無際限に働いている。これも世の矛盾というものなのか。もっとも経営側とはいえ、一人たりと従業員を雇用しているわけではないが・・・
夕飯は、かーたんが鮭と茸の和風炒め煮を作ってくれた。美味かった。
連休に沸く世間とはかけ離れた世捨て人のような生活だと我ながら思う。

メーデーや鉄炉の工夫ただ黙し     素閑

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春爛漫の花祭り

2013-04-08 17:45:37 | 日記・エッセイ・コラム

一昨日から、日本列島は強烈に発達した低気圧の影響を受けて強風雨に襲われた。特に土曜日の晩は家の壁に豪雨が叩きつけて家ごと飛ばされてしまうんではないかと心配するほどであった。
しかし、日曜になると台風一過、爽やかな青空が表れて、青天白日を仰ぐ思いだった。
今日は、その晴天を受けて、春爛漫の好日。昨日半日仕事をしたのを言い訳に、午後からカメラをもって表へ飛び出した。
今日は、何の日かというと佛生會、つまり釈尊の誕生日とされる日なのだ。
釈尊の父はシュッドーダナで、インド・ネパール国境に近いパンジャブ地方のチロルコート付近の国の執政官だった。母はマーヤー夫人。彼女がお産のため実家にゆく途中ルンビニの花園で産気づかれた。このとき天から甘露の雨が降り、産湯の代わりをしたことから、4月8日には寺院で祝われる花祭りのときには、花で飾った花御堂を作り、誕生佛に甘茶を注ぐ行事をする。また、花御堂の中の誕生佛は、釈尊が生まれたとき「天上天下唯我独尊」と叫ばれた姿を現している。
家から、歩いて10分ほどの浄土宗森厳寺に来た。佛生會に合わせて、庫裡の前に花御堂がしつらえてあった。オカブはこの寺の付属の幼稚園の卒園生である。幼いころ、花御堂を見てこれはなんなのだろうか?と疑問に思った記憶がある。その当時は、花御堂は先年焼失した木造の本堂の正面に置かれていた気がする。
オカブも花御堂の誕生佛に甘茶をかけ、手を合わせた。

灌佛會おさなごあまた集いきて     素閑

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2013年イースター

2013-03-31 19:26:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年のイースターは3月の末日、年度の最終日である。
これまでも説明してきたが、イースターはキリスト教の祝祭日で、毎年、日にちが変わる。日にちの決め方は、春分の日から数えて最初の満月の日の直後の日曜日ということになる。
イエス・キリストは、弟子たちとともにイェルサレムに入り、ゲッセマネで祈り、最後の晩餐を共にし、イスカリオテのユダに売られ、いわゆる俗説としては「13日の」金曜日に十字架刑に処せられた。そして3日後の日曜日に、マグダラのマリヤらの見る前でよみがえった。すなわち死して後、よみがえり永遠の命を得て、天に昇ったのである。これを祝うのがイースター、復活祭である。
この背景にある宗教的な意味としては、人間の必然的運命である死を止揚し、絶対的な存在であることをイエスが顕在したなど、いろいろ述べるとややこしくなるので、筆をとどめておく。
当然、キリスト教会では復活祭を祝う行事が行われる。カトリックでは復活祭のミサが、プロテスタントではイースター礼拝がもたれる。うちの教会でもイースター礼拝があった。
ただ、これも何度も言っているが、うちの教会では、イースター礼拝と、召天・永眠者記念礼拝という教会関係者の物故者の法要みたいのを同時にやる。これも再三再四言っているが、オカブはこのやり方には密かに反対している。キリストの復活と召天者の復活をイースターで結びつけるのは無理があろう。
イースターは純粋に祝うべきである。
キリスト教の召天者の記念行事は万霊節と言って、10月の終わりの日曜日に記念礼拝を捧げる教会が多い。これはハロウィンと多少関係なくもない。
何のかんのいいながら、オカブは礼拝の奏楽でフルートを吹き、祝いの食事会に招かれ、イースター・エッグをもらってきた。

復活祭ながためにぞ祝いたり     素閑

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下北沢駅の改修

2013-03-22 03:31:00 | 日記・エッセイ・コラム

東京都内の小田急線の複々線化、下北沢近辺の地下化の工事が始まったのは、その着手から数えて、もう十数年もたっているだろうか?
いよいよきょうで旧小田急線の駅の見納めの日がやって来た。
これからは地下ホームと地下線路で梅ヶ丘~下北沢間が結ばれるという。
まあ、この線路と駅の改修工事は序の口で、下北沢駅一帯の再開発が本丸である。下北沢駅周辺は、細い道が入り組んでいて誠に複雑、歩行者としても自動車運転手としても実に不愉快な様相を呈している。これをざっくりときれいに整理してくれるなら言うことはない。
ただ心配なのは今の区長が余計な口出しをしなければいいということである。
しかし、駅前の建物が次々に立ち退き、下北沢のアメ横こと食品市場の店もほとんどが閉ざされている中、朝から飲める怪しげな「居酒屋?」として名高い「三好野」は意気軒昂、多くの客を集めて営業していた。下北沢周辺が便利になってほしいのは言うまでもないが、こういう昔からの文化的なカラーは残しておいてほしいものである。

鉄路のび春日に照らされ長々と     素閑

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満開の桜

2013-03-22 03:14:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年の桜は異様に早い。今日3月22日で東京地方はほぼ満開である。野暮用のついでに近くの北沢川緑道の桜を見に行く。
なるほど、蒼天に照り映えて見事なものである。
なんといっても、日本の情緒の半分以上を、桜の花が支えているといっても過言ではないだろう。
かーたんを携帯で呼び寄せ、ビールとちーかまでささやかな花見。
今年の花見は、辛気臭い余計なことを考えず、陽気に行きたい。

さくらばな盛りは久しとわにまで     素閑

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