今日、譲渡会場で正式なお手続きをさせてもらった里親さんたちが
何組かいらっしゃいました。
小さなときのお写真や動画を担当者さん経由で送ってもらっていたり
これから送るお約束をします。
みなさんのところに現在いる猫たちは、
【誰それさん宅の何ちゃん】というように、幸せなお家猫としての未来が
約束されました。
家猫になれる確率がどれほどなのかは、正直わかりません。
数字にしたら、まだまだ低いんだろうと思います。
でも、保護した時のことならわかります。
行政に殺処分でいいと持ち込まれて、それこそその日が命日でも
おかしくない子もいます。
へその緒がついていたり、風邪で目がふさがっていたり・・・。
助けてあげたいと、捕獲の現場に出向いても
そこにいた兄弟猫すべてをうまく保護できず
明暗を分けることもあります。
連れて帰っても、命の灯が消えてしまうこともあります。
ママがたっぷりのおっぱいを飲ませていたかどうかとか
やせ衰えて必死で育児をしていたとか
警戒心MAXのママ猫の子猫に苦戦するとか
保護した場所があり得ないほど汚かったり
ノミダニがたくさんいる場所だったり
雨をしのぐ場所もないとか
ひとつひとつ、個々に違っています。
だからこそ、何とか佳き縁を手繰り寄せたいと必死で家猫修行をして、
譲渡会に参加できるところまでがんばろうと
わたしたちも必死になっているわけです。
その想いを、簡単ですがお話しさせていただいたりします。
断崖絶壁でその子がつかんだ小さな幸運の端っこの先には
『お~し、まかせといて』って上に引き上げて下さる
力強い里親さんたちがいてほしいと思います。
小さな手を離すことなく、かつ皆さん自身も
その子たちから幸せをもらって
生きるエネルギーに変えてほしいと思うのです。
生い立ちを知り、より愛おしさが増すと言ってくださったり
他の生きられなかった兄弟の分も大事にしますを言葉にしていただくと
あったかい空気が流れ込んできます。
わたしたちは、送り出したらその子たちに直接関わることはありませんが
今度は里親さんたちを通して
可愛い子供たちの未来を知ることができます。
後は、どうかどうかどの子も、迎えてくれたみなさんも
幸せであってほしいと願うのみです。
譲渡会でいろんな方とお話しする機会をもらうたびに
そんなことをお伝えしてるわたしです。
そして、今日もたくさんの支援物資を持って
会場にいらしてくださった里親さんたち。
卒業しても、会の子供たちのこと
考えて下さって本当にありがとうございます。