5月13日は、全部で9匹の猫たちを行政から引き取りました。
3匹の兄弟たちと6匹の兄弟たちです。
元々、殺処分ありきで持ち込まれた命です。
6匹の兄弟たちの方は体重差がけっこうありました。
この6兄弟は預かってくれたスタッフさん宅で
すぐにアニメおそ松くんの6つごのお名前をつけてもらいました。
楽しく陽気なお名前。
いたずらをしながらにぎやかに育ってほしいと願っての命名だと思います。
ただ、すでに他の兄弟たちの半分の大きさしかなくたどりついた十四松と
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/a8/c62ac4f7dfeda5eb1083368c6ecc8bf1.jpg)
さらに鼻が詰まっていて、呼吸が安定しないトド松
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/f0/b095b2a3749b8264110cdba940c4db46.jpg)
この2匹が無事に育つのかが不安でした。
うまくミルクを飲み込めなくて点滴も併用し
それこそ24時間気にしながらの飼育がはじまりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/05/0c7100d9dc384de1d2dd6d1b2e5f5f66.png)
診察してくださった病院でも、どっちに転んでもおかしくない状況だと
言われたそうです。
カテーテルを使ってのミルクをあげるやり方も教わってきたと・・・。
カテーテルを胃まで入れてミルクを与えるのですが
はじめての人には大変怖い作業かもしれません。
同じように以前このやり方を覚えたスタッフさんが
サポートするためにすぐに行ってくれました。
暮らす会のスタッフさんは、相互に助け合って
苦しい状況を乗り切って回しています。
技術的なことはもちろんですが、心強さは大きな力になりますから。
トド松も十四松も、それからずいぶんがんばっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/22/eee445b644f9eef2dbe35c5a76a46015.jpg)
途中わらをもすがる思いで、インターキャットもうちに行ってもらいました。
みんなで、がんばれがんばれって応援していたのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/3c/8ecace5b1db7e49d48703f910f364ece.png)
でも、5月17日の朝
トド松が逝ってしまいました。
息をしていないことがわかっていても、2匹を連れて
病院に走ったスタッフさん。
聴診器をあてた先生に、亡くなってることを告げられるまで
生き返るんじゃないかと思いたかったと・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/1e/6fd26ca4d8eb6b80de0112f8fb2de6c4.png)
チェーンストーク呼吸の十四松も
あと少しの命だと言われたそうです。
そして、それから2時間後
トド松の後を追うように十四松も天に還っていきました。
たぶん肺炎だったのではと思われます。
5日間、この子たちは必死でがんばってくれました。
預かりスタッフさんは、子猫を見送るのが初めてです。
この5日間の不安な時間を考えると苦しくなってしまいます。
斎場にお見送りに行くのに、別のスタッフさんに同行をお願いしました。
快く引き受けてくれて、すぐ向かってくれました。
ひとりで送るには、あまりにも悲しすぎますから・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/06/11ed63205af90c53567f351ac4203bb6.jpg)
きっと、先日先に亡くなったカヌレと
トド松、十四松は同じ舟に乗ったんだと思います。
向こうに旅立つときの舟の定員は、3人だと聞いたことがあります。
同じ日に行政に連れて来られて、同じスタッフさんがお迎えに行きました。
そこから、3匹と6匹で別のおうちに行きましたが
これも何かの縁ですね。
同じくらいの幼子3匹、せめて仲良く道に迷うことなく
いっしょの舟で旅立ってくれるのなら
見送るこちらも救われたような気持になれます。
成長した姿を見れないことが残念でなりませんが
あたたかい場所、ふわふわの場所で見送れました。
何より、大事に思って願って手を尽くしてくれた人がいたこと。
このことに勝るものなしだと思います。
トド松、十四松
本当によくがんばりました。
小さな体で、精一杯がんばりました。
3匹で向かった場所には大勢の猫と暮らす会の卒業生たちが待っています。
飛んだり跳ねたり、楽しく過ごす姿が目に浮かんでくるようです。