そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

行き倒れだったのんちゃんの今

2016-07-28 08:54:58 | 病気&事故の話し/猫編
昨年、6月の初旬のことでした


・・・とある場所で、1メートル四方ぐらいを数日ヨタヨタとしている猫がいました
気になった方は、会員Aさんの友人で相談をしてきたのです


当会も相談を受けてどうするのがいいのか考え、浜松市の負傷猫に該当するかどうかを相談したところ
その扱いに該当すると判断されました
治療後は元の場所に戻すからねということでした


動物病院に搬送されましたが、外傷はないため点滴治療で数日お世話になりましたが
退院後もかなり衰弱していました
そのまま市が保護を続けることもできず、それでは元の場所に戻してお世話を続けられるのかどうか
そこで生きられるのかどうか


現在の行政に携わる方たちは、業務としても心情としても
助けるための方向で動いてくれていますが
猫は・・・その圧倒的な数の前に、保護施設を持ち合わせていない以上
処分という選択もしていかなければならないことがあるのです


そういう事態だけは避けたいと見つけた方もAさんもいろいろと考えてくれたのです
もちろん猫とクラス会でも・・・考えました


この子を引き取ってきてみんなでしばらくの間交代でお世話をしました



でものんちゃんと名づけられた体の弱ったこの子には、どこかの家でゆったりとお世話するのが一番です


結局、別の会員Bさんがこの子を引き受けてくれることになりました
と言っても、かかったフード代などの費用は、
もともと見つけてくれた方が定期的に支払ってくださると約束してくれたのです


見つけただけの人が費用負担?・・・と思われる人もいると思いますが
絶対に最後まで助けたいと思うのなら、見つけただけであろうとそこで生じた責任を負わなければならないのです


それが嫌なら、残念ながら見て見ぬふりか
その後どうなったのかはわからないままになりますが、行政に行方を委ねるしかないのが現状です


さておよそ1年たちました
途中、命の危機もあり、しばらくは横になって寝ていることが多かったのんちゃん
胃腸も弱い子でした


Bさんのお宅で手厚い看護を受け愛情を持って育ててもらったおかげで
すっかり家猫さんとして、暮らせています





いろいろな問題も体には抱えているということですから、どこまで元気で暮らせるのかはわかりませんが
それでも、生死の境目に立ち、心優しい方の目に留まり
力を貸してもらえる人につながり・・・のんちゃん自身の強運もあり
今も頑張って毎日を過ごしているのです


文章にしてしまうと、こんな数行で申し訳ないです
体調維持は、お世話してる方の日々の努力の積み重ねのおかげなのです
目に見えない時間と労力は、想像をはるかに超えたものです



ボロボロだった当初を知っているひとりなので、今のきれいな愛らしいのんちゃんの姿に
うるっとしてしまいました


がんばってるのんちゃんにも、受け入れてくれたBさんご家族にも、
費用負担を受けてくれた相談者さんにも
間に立ってやり取りを受けてくれたAさんにも・・・
みんなにありがとうです




コメント
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