昨年の10月
秋に突入し、夜の気温もぐっと下がりはじめたころ
麦が姿を見せなくなってしまった
麦とゆかりのある人たちに、ご飯を食べに来ているかどうか
姿を見ていないかどうか、聞いて回ったけど、みんなもこのところ見かけないとのことだった
麦には、毎晩会いに行ってはいたけれど、餌をあげることはほとんどなく
麦もご飯目当てではなく、何となくの顔見せ興行的な感じだった
この子を捕獲して避妊手術しようとしたとき
すでに手術済みだったことや、その捕獲も素手で捕まえられたことから
棄てられてしまったのかもと推察していた
それが2006年の7月のことだ
(当時は手術済みのピアスをしてもらった)
そのころからの付き合いだから、かれこれ6年半
いったい何歳なのかは神のみぞ知るところだけれど
10歳弱ぐらい・・・???
さて、その姿を見せない麦を、当時同じように姿を見せないくりめ同様
必死で探し歩いた
たまたま、体調不良で病院に掛かった日の午後
この子のいたあたりを必死で探し歩いたところ
どこかから、かすかに鳴き声が聞こえた
まちがいなく麦の声だと思った
飲食店の裏の小屋の下に・・・麦は横たわっていた
具合が悪そうなのはひとめでわかった
いっしょに行ってくれたAKIちゃんと、はさみうちにして捕まえた
麦も、捕まるまいと弱った体にも関わらず必死で逃げようとしたけれど
もはや、さほど抵抗することもできずあっさり捕まえることに成功
その足で動物病院に行った
かなりまずい状態なのは、ひと目でわかった
2キロ切ってしまった体
背骨が浮き出て表情にも生気がなかった
何もしてあげられないかもしれないけれど、看取ることならできるだろうと
すでに自宅に入れることを覚悟していた
そんなわたしの気持ちを察して、先生方も必死で対応してくださった
自力で食事はできなくて鼻からドレーンを挿入
点滴にも通うこととなった
激しい下痢で、はじめの1週間はトイレも覚えずそこらでもらしてしまうので
部屋の中は悲惨なことになってしまった
臭いも形状もひどく、麦のいたあたりで
『糞が困るから餌をあげないで』と
最近急に言われ始めたと聞いていたけれど、そのわけがやっとわかった
わたしが片づければすむことだから、そんなことより
がんばって生きてくれてることが嬉しかった
麦とわたしとの大切な時間が流れ始めた
生きれるかどうかもわからなかったけど、看取れればいい・・・ただそれだけだった
毎日毎日・・・ほんの少しずつ食べる量が増えていき
通院の回数も減って行った
長い間、野良をやっていた麦が、なんとかトイレも覚えてくれて
ゲージの中でおもらしはするものの、ペットシーツ内で留まるようになり
掃除やら後片づけも、ずいぶん楽になって行った
みなさんからの寄付のトイレシーツやウエットティッシュがありがたかった
何とか元気に回復に向かってると報告したい
そんな気持ちが強くなっていった
保護して2週間は、毎日毎日ご飯を食べてほしいと願い
1か月たったころ、ようやくもしかしたら生きられるかもと思い
やっぱり欲は出てくるもんだと感心したり・・・
綱渡りの日々だったし、軟便は続いているけれど
元気で、走ることも高いところにジャンプもできるようになってくれた
ドライフードも粒が小さければ食べている
わたしが部屋に行くと駆け寄ってくるまでに回復した麦
やっとこうして麦のことを書けて、それもいい報告でとても嬉しく思っている
もうだめかもしれなかったし、実際たいしたお世話もできなかったけれど
暖かい部屋、安全な場所、食べ物の確保
これができれば、驚くほど回復できるんだと実感
あとは、麦の持って生まれた運の強さも加わって
この子はまた命をつなぐことができた
どうせなら、がんばってう~んと長生きしてほしい
秋に突入し、夜の気温もぐっと下がりはじめたころ
麦が姿を見せなくなってしまった
麦とゆかりのある人たちに、ご飯を食べに来ているかどうか
姿を見ていないかどうか、聞いて回ったけど、みんなもこのところ見かけないとのことだった
麦には、毎晩会いに行ってはいたけれど、餌をあげることはほとんどなく
麦もご飯目当てではなく、何となくの顔見せ興行的な感じだった
この子を捕獲して避妊手術しようとしたとき
すでに手術済みだったことや、その捕獲も素手で捕まえられたことから
棄てられてしまったのかもと推察していた
それが2006年の7月のことだ
(当時は手術済みのピアスをしてもらった)
そのころからの付き合いだから、かれこれ6年半
いったい何歳なのかは神のみぞ知るところだけれど
10歳弱ぐらい・・・???
さて、その姿を見せない麦を、当時同じように姿を見せないくりめ同様
必死で探し歩いた
たまたま、体調不良で病院に掛かった日の午後
この子のいたあたりを必死で探し歩いたところ
どこかから、かすかに鳴き声が聞こえた
まちがいなく麦の声だと思った
飲食店の裏の小屋の下に・・・麦は横たわっていた
具合が悪そうなのはひとめでわかった
いっしょに行ってくれたAKIちゃんと、はさみうちにして捕まえた
麦も、捕まるまいと弱った体にも関わらず必死で逃げようとしたけれど
もはや、さほど抵抗することもできずあっさり捕まえることに成功
その足で動物病院に行った
かなりまずい状態なのは、ひと目でわかった
2キロ切ってしまった体
背骨が浮き出て表情にも生気がなかった
何もしてあげられないかもしれないけれど、看取ることならできるだろうと
すでに自宅に入れることを覚悟していた
そんなわたしの気持ちを察して、先生方も必死で対応してくださった
自力で食事はできなくて鼻からドレーンを挿入
点滴にも通うこととなった
激しい下痢で、はじめの1週間はトイレも覚えずそこらでもらしてしまうので
部屋の中は悲惨なことになってしまった
臭いも形状もひどく、麦のいたあたりで
『糞が困るから餌をあげないで』と
最近急に言われ始めたと聞いていたけれど、そのわけがやっとわかった
わたしが片づければすむことだから、そんなことより
がんばって生きてくれてることが嬉しかった
麦とわたしとの大切な時間が流れ始めた
生きれるかどうかもわからなかったけど、看取れればいい・・・ただそれだけだった
毎日毎日・・・ほんの少しずつ食べる量が増えていき
通院の回数も減って行った
長い間、野良をやっていた麦が、なんとかトイレも覚えてくれて
ゲージの中でおもらしはするものの、ペットシーツ内で留まるようになり
掃除やら後片づけも、ずいぶん楽になって行った
みなさんからの寄付のトイレシーツやウエットティッシュがありがたかった
何とか元気に回復に向かってると報告したい
そんな気持ちが強くなっていった
保護して2週間は、毎日毎日ご飯を食べてほしいと願い
1か月たったころ、ようやくもしかしたら生きられるかもと思い
やっぱり欲は出てくるもんだと感心したり・・・
綱渡りの日々だったし、軟便は続いているけれど
元気で、走ることも高いところにジャンプもできるようになってくれた
ドライフードも粒が小さければ食べている
わたしが部屋に行くと駆け寄ってくるまでに回復した麦
やっとこうして麦のことを書けて、それもいい報告でとても嬉しく思っている
もうだめかもしれなかったし、実際たいしたお世話もできなかったけれど
暖かい部屋、安全な場所、食べ物の確保
これができれば、驚くほど回復できるんだと実感
あとは、麦の持って生まれた運の強さも加わって
この子はまた命をつなぐことができた
どうせなら、がんばってう~んと長生きしてほしい