三笑会

三笑会は、平成30年6月1日~陶芸活動と陶芸教室、喫茶室、自家野菜販売、古美術・古物商経営を総合的に活動していきます。

「外務省は隠し持っているのでは?」

2021-06-04 22:17:23 | 日記
「外務省は隠し持っているのでは?」

 私は、全国の警察が捜査・調査している約870名の「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない者(以下、「行方不明者」という。)」のリストを、外務省は隠し持っていると疑っている。
 平成25年の第183回国会において、有田芳生参議院議員が提出した「政府・拉致問題対策本部ホームページに関する質問主意書(質問第106号)」に対し、政府は、「政府が行方不明者として北朝鮮に対し情報等を提供し調査を求めている三十数名については、全員御指摘の八百六十八名の中に含まれている。」と答え、また「 一についてで述べた三十数名の者のリストについては、外務省が保有している。」とも答えている。
 次に、平成30年の第196国会において、有田芳生参議院議員が提出した「ストックホルム合意における「日本人に関する全ての問題」に関する質問主意書(質問第3号)」への答弁書の中で、政府は、「平成三十年一月一日現在、行方不明者の数は、八百八十三名であり、そのうち男性が六百四十三名、女性が二百四十名である。「名簿を北朝鮮側に渡して確認を依頼したことはありますか」及び「北朝鮮側に連絡しているのですか」とのお尋ねについては、今後の対応に支障を来すおそれがあることから、お答えは差し控えたい。」と答え、名簿を保有していることも、北朝鮮に渡して確認を依頼したことも否定していない。
 今回、外務省が賀上文代さんの情報公開請求に対して開示決定をした行政文書の中に、約870名の行方不明者リストが入っていないのは極めて不可解であり、これは自らの組織を保身するための開示決定処分としか受け止めることができない。先に、30数名のリストは外務省が保有していると答弁していることと辻褄が合わないではないか。
 私は、外務省は約870名の行方不明者リストの保有を認めたうえで、不開示とするならその根拠法令を示すのが筋道だと思う。写真は、5月31日付けで賀上文代さんに外務省から届いた開示決定文書である。



「3通の政府公文書」

2021-06-04 14:33:28 | 日記
「3通の政府公文書」

 本日のお昼、市内の喫茶店でランチを食べながら賀上文代さんに政府関係省庁から届いた3通の公文書を見せてもらい、それぞれについて対応を協議した。
 まず1通目は、公安調査庁長官名の「情報公開・個人情報保護審査会への諮問について(通知)」で、日付が5月27日(公調総発第45号)となっている。賀上文代さんが息子・賀上大助に関して四国公安調査局が保有する文書の開示を求めたが、不開示(存否応答拒否)となったことに対して審査請求を申し立てたことによるものだ。
 2通目は、内閣総理大臣名の「情報公開・個人情報保護審査会への諮問について(通知)」で、日付が5月31日(閣総第508号-2)となっている。これは、賀上文代さんが息子・賀上大助に関して拉致問題対策本部に同様の開示請求をしたものの、部分開示(一部存否応答拒否)になったことに対して審査請求を申し立てたことによるものだ。
 3通目は、外務大臣名の「行政文書の開示請求に係る決定について(通知)」で、日付が5月31日(情報公開第00777号)となっている。これは、賀上文代さんが息子・賀上大助に関して外務省に同様の開示請求をしたことに対する外務省の対応を示すものである。
 賀上さんが外務省に情報公開請求をしたのが本年2月1日で、外務省からは4月2日付けで開示決定を受け、特定失踪者問題調査会が作成した失踪者リストの英字版の交付を受けている。新たに開示を受ける行政文書は、英字版が2種類、朝鮮語資料、特定失踪者問題調査会公開リスト、日朝実務者協議についての要請(平成16年10月29日)であるが、調査会公開リストなどは行政文書でなく資料と呼ぶべきではないのか。
 それから、この中には全国の警察が捜査・調査している約870名の行方不明者の名簿が含まれていないと想像する。外務省は、警察庁から約870名のリストを入手していないのか、外務省は約870名のリストを北朝鮮に紹介していないのか現時点では不明である。しかし、本当に外務省が約870名のリストを保有していないのならこれまでの日朝交渉に関する政府説明が根底から覆ることになる。審査請求で、その疑問を明らかにしたいと思う。