アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

マイルCS回顧

2006-11-20 22:12:43 | 競馬
ダイワメジャーの勝利から1夜明けて、
各紙を読みあさりながら幸せな気分に浸りました。
いやぁ、競馬は楽しいですねえw
さて、俺の回顧はいつもレースを一回見て即やってるものなので、
見直してみると、まるで見当外れのことを書いていたりもする。
メジャーのレースをじっくりと振り返ってみた。


スタート前のパドックでの一幕。
アンカツと吉田照哉さんが談笑する姿。
なんか大笑いしている。レース前なんですけどw

返し馬、いつも通り落ち着いている。
本当に堂々とした馬だ。アンカツも鞍上でニコニコしている。いつも通りだ。

まずスタートは普通といったところ。
出た後に、ちょっとだけ沈み込むような感じがある。滑ったのかな?
まあ立ち姿からとても安定している馬だし、二の脚が速いこともあって、
特別目立つことなく先行態勢に入ってるんだけど。
逃げるステキシンスケクンの作るラップは、
3ハロン34.0 4ハロン46.0 5ハロン57.5
良といえど雨が降りだして2時間以上たっていたことを考えると、
相当に速いラップを刻んでいる。
これでは他の馬もついていこうにもそうそう簡単に動くことは出来ないんだが、
この流れの中をメジャーは持ったままで進出開始。

スパートをかけた4角の動作の途中、鞭を持ち返るところで絡まるアクシデント。
俺は、単純に馬を外に持って行こうとしてるだけだと思ってたw
実際、ステキシンスケクンの脚色が悪いのを見て、
これに併せてはいけないと、外に出て行こうとしたのはしていたようだが、
なんと鞭が絡まるとはねえ、普通ならパニックになりそうなところだが、
アンカツはそれをまったく感じさせない動作を見せながら追い出しに入っている。
この人の物事に動じない神経には本当に感服するばかり。

(鞭が絡まるということは、たまに起こりえることなんだけども、
よくあるのは馬の鬣(たてがみ)に絡まったりすることなんですよね。
多くの馬が鬣を編んでいたりするのは、お洒落というのもまああるんだけども、
本質的には騎手の鞭が絡まないようにするためです、と些細な豆知識w)

外に出しながらも内のほうを確認していたが、
内からキンシャサノキセキが来ていたのに気づいたのか?
勢いに乗せたままに今度は内目へすーっと入っていく感じのコーナーワーク。
これでキンシャサを馬場の悪い内のほうへ押し込めてしまった。
インに入ってアウトに出てインに入る。
こんな動作で凄い勢いをつけたまま最後の直線に突入していった。

このスパートで刻んだラップが11.6-11.2。
ハイペースで進むところでこんなラップを刻まれては後続はたまらない。
メジャークラスの先行能力がなければ、物理的に追跡が不能なラップだろう。
4角前からの11.6にはついてきた馬がいくらかいるが、
11.2のところで、先行集団を完璧に振り切ってみせた。
この間(というかラストまで)、鞭をいれることなく手綱をしごいて追うだけ。
見せ鞭で何度か合図を送りながらの追いっぷりは見事の一言。
この追う仕草からも、着差からは分からない余裕を感じさせる。

ラストの1ハロンが12.4。
最後に後方から飛んできたのがダンスインザムード。
これを迎え撃つべく、手前を右に変えて、再びぐっと沈んで伸び出している。
これがラスト80mあたりのところ。
ちょっと飛びが変わって、フォームが変わっているのが分かると思う。
あそこからどれだけ行こうとも、おそらく永遠に変わらないだろう。


調教師らから、「強すぎる・・・」という声が上がったのも当然。
ハイペースの中、勝手に前で競馬をして、勝手に押し切ってしまうのだから、
後続がこれを撃墜する方法がない。
もしも昨日馬場が良かったとしたならば、
最後の1ハロンも止まらずに1分31秒台で圧勝していたことだろう。
メジャーの底知れぬ力だけが目についたレースだった。

ゴールイン後、いつも通りに2着馬の騎手へなんか喋りかける。
2着は豊。「強すぎですよ」と苦笑いでもしたことだろう。
通りすがる騎手たちから次々と声をかけられている。
画面に映っているところでは藤田が一番長かった感じだ。
上原厩舎だし「譲ってください」とでも言われているのだろうかw
柴山も声をかけて軽やかに去っていった。
結果は3着だけど、それなりの達成感を得たことだろう。

装鞍所に帰って来た。上原さんも助手さんも満面の笑み。
やったという実感が沸いてくるところだろう。
通りすがる人みなが握手を求めている。
勝利騎手にだけ許される栄光の時間だ。
応援するものとしても、なんとも嬉しいかぎり。

インタビューでの貫禄というか余裕にも感服するばかり。
周りに流されることなく、自分の考える競馬を貫く姿。
「自然体」の完成形と言ってしまっていいだろうか。
とてもカッコいいです。
これからも、馬の気持ちや特徴を出来うる限りに汲み取って、
レースの流れなんぞ無視した競馬をどんどん見せてくださいませ。



さて、そのメジャーだけども、
レース後の大城さんや吉田照哉さんの話から、
おそらく次走は有馬記念、その次がドバイWCになりそうな雰囲気?
いやいや、夢は広がるばかりですな。
アンカツ2度目のドバイ遠征。是非とも見てみたいものです。
もしこの考案が実現するようなことがあるならば、
その時には、是非ともキンシャサノキセキを連れて行ってやってください。
UAEダービー、絶対に圧勝できますからw