【創作びより】

ネタ帳づくり

さあ、今日こそ、集中してやるぞぉっと、鼻息荒く、ノートに向かう。が……、牛の歩み。なかなか、思うように進まない。アイデアさえ、浮かばない。どうしよう…とオロオロしてるところに、
夫が資料を探しにリビングへやってきた。わらにもすがる思いで、聞いてみる。
「アイデアとか考えるとき、どうしてるのん?」
夫婦でこんな会話を交わしてるなんて、はたから見たら、かなり気色悪いかもしれない。
「うーん、そうやなぁ。キーワードとか、思いついたことをノートに書いていくかな」
「何も見んと?」
「何も…、そや、ネタ帳を見ながら、やるな」
思い出したように、夫がしごとべやから、B6サイズのノートを持ってきてくれた。無印良品で買ったというノートには、新聞の切り抜きが貼られていたり、本のタイトルとか、思いついたメモ、スケッチなどが、ビッシリ書き込まれて、パンパンにふくらんでいた。
「ほら、これ、○○○ばばあ」と、ネタの解説までしてくれた。
ネタ帳か……。思えば、コピーライターの時は、ネタ帳を作っていて、それがかなり重宝していた。ところが、童話になると、いつもバラバラのノートに書き込んでいた。公募別だったり、枚数別だったり…。なので、ひとつの目標が終わると、またゼロから始めるということを毎回、繰り返していた。もっと早く気づくべきだった!!
この前の片づけで、昔のアイデアや作品は、ざっくり捨ててしまったものもあるけど、また新たに作ってみよう。明るい光が見えてきた。
ちなみに…、夫に聞いてみた。
「今までのネタとか、捨ててしまうって、どう思う?」
「考えられへんな」
ぐっ。やっぱり……。もっと早く相談するんだった。

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