桜子でーす

日々の感想や思いついた事柄を写真や文章に表しました。ビジュアルに表現出来ると嬉しいな!

家族揃って

2012年09月23日 | 日記・エッセイ・コラム
9月23日(日)

朝からうっとうしい雨降りが続く。
人間って、贅沢なもので、雨が降れば晴れの日を望み、晴れた日が続くと雨がたまには降って欲しいと思う。
特に、プランター等に植えられた草花がひからびそうになると、雨が降ってくれれば良いのにと不満に思う。

天気予報を聞きながら、障子を開けもせず、今日は寝坊をしようと決めた。
冷たい雨が降っているらしい。昨日は、上の姉に誘われて「疲れた、疲れた!」と二人で言いながらも,墓参りに出掛けた。

「昨日行っておいて良かったね」と言うのが二人の感想。文句を言っていたくせにねー。姉上様のおっしゃる通りでよかったー。

あの霊南坂の墓地は傾斜があって、足元が良くない。直ぐ近くには高層のマンションやアークヒルズ、ANAホテルが天高く聳えている。首都高速道路のクルマが走るのが見える。
この様な場所に墓地があるなどとは気がつかない様なひっそりとした場所である。小さな広場を囲んで、五軒の寺が集まっている。

今は,多くの檀家の住まいは遠くに住んでいる人が多いらしく、クルマで来る人も目立つ。
しみじみ思った事は墓参りに来る人が一家揃って来ている事だ。小さな子供から高齢の人までお互いを労り合いながら、足場の悪い道を辿って墓まで行く。

中にはタクシーで来て、待ってもらう人もいた。お金持ちなんだなと思う。
どんな形であれ、祖先を大事にするしきたりは、以前に比べて簡略化されたと思ったが、こうして墓参りをして見ると、まだまだ、捨てたものじゃないと思った。
何時もサボリがちな私は反省。しかし、墓参りの季節が春を除けて暑い夏に多いのが辛いのだ。

オジイチャンやオバアチャンから小さな子供まで、線香や花束や水を持って、お墓参りをするのは、端から見ていても良い光景だとつくづく思った。家族揃って何かをやる楽しさを味わえるのは、この様な習慣にもあるのだ。
最近の刺々しいまでの親子関係には驚くほかは無いが、この様な墓参りを通じてこそ、家族の触れ合いや家族の歴史を知る機会があり大切な教育の場であると、しみじみ思った。

雨は止みそうも無い。
時々、何日も家を開けるので、庭の植物が気になってしょうがない。今日の雨は恵みの雨と感謝する。
気温が十月並みとか…。何と気まぐれの天気だ。


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