晴れ時々休み

雨でも晴れでも地球は回る。夏でも冬でも日は昇る。だから一歩ずつ時々休んで前向いて歩く♪

オダマキ、少しほめられた

2005-06-19 | ●墨に遊ぶ・水墨画

第3土曜日、午後1時からの水墨画教室に行った。高校美術部の後輩が地元の公民館で水墨画教室を開いていると聞いたのがおよそ2年前。イラストレータやファイアワークス、フォトショップといった「デジタル」なアプリケーションで仕事用の画像は描いていたけれど、複製ができ(というかオリジナルという概念さえ怪しい)流用がきき、目は疲れるけれど何より手が汚れない画材、ってのに物足りなさを感じたからだと思う。アナログの極地のような筆、墨、画仙紙でつくる水墨画に誘われた。

体系的なアカデミックな授業ではないところも性に合う。田舎の公民館、畳敷きの和室に長机を広げ座布団に座り、近所のおばちゃん(失礼千万です)たちと一緒に「墨に遊ぶ」、その名も「墨遊会」(皆で相談してつい最近できた名称だが)でひと時を過ごす楽しさにはまって2年近くが経過。しかし、月に2回、1回3時間程度の教室で描くだけだから、腕はあがらない。せめて自宅でも週に1回くらい練習すればなあ、と皆思いは同じ。教室が始まり、その日の画材を描き始めてから、ああ、そういえば前回はこんなふうに描いたのだった、と思い出すていたらく。

それじゃあそろそろ人さまに見てもらうためのグループ展を開きましょう、とさっさと会場予約までしてしまった先生、とはいっても後輩だからこちらは偉そうに接しているのだけれど。ともかく描く時間を増やすのが早道、芸事はそれ以外に王道はないと仲間で相談し、今回からは会場の使用時間を延長した。早めに行けば予習ができるし、居残ってさらに復習も。展覧会は11月。それまで、月に2回ペースで記録を残すことに決めたのだった。

今日は菖蒲(アイリス)とオダマキを描いた。手本を見ながら描き写す方法で挑んだが、最初より多少は進歩したのか、筆の運び、調墨(墨の濃淡のコントロール)は読める。筆の運びは相変わらずだが、「そういう表現も面白いね」と軽くいなされながらも、ほめて育てる方針の先生の言葉、少し嬉しかった。にしても最近クラスに参加した84歳の女性、書道経験が長いから、とはいうものの、迫力のボタン、決して「枯れた」表現ではなく、濃厚な花の風情が伝わるいい絵を描いていて、すごい。時間がたくさんありますから家でゆっくり描きました、という余裕の笑みがにくいばかりだった。

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