Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

再興九谷小皿

2021-12-19 18:22:26 | 日記
酒田では昨日あたりから本格的な雪になり、今日の午前中は結構降っていましたが(積雪9cmとか)
今のところたいしたことはなさそうです。

さて、焼物に興味を持ち始めて20数年になりますが、初期の頃はどこの焼物か判らず買っていました
今回の品もそんな時代に購入した品で、伊万里ではありません。
「再興九谷小皿」

四寸ほどの小皿で、いわゆる青手写しになっています
業者さんは江戸後期~幕末とか言って売っていましたが、明治以降の品である可能性も結構ありそうです
(ワタシは九谷焼ついては知識がない)

落款はこの手の品の定番である「角福」で、高台内も色絵釉薬がかかっています
土はあまり良くなく、半陶半磁といった印象です

裏面も本歌に倣って緑釉の中に雲気文が描かれています
業者さんは「松山窯」の品だと言っていましたが、真偽のほどは判りません。
確か、地元のデパートで開催された骨董市で購入した記憶がありますが、そのデパートも今年閉店してしまいました。


回想の古伊万里 174(染付菊文小皿)

2021-12-15 21:16:22 | 古伊万里
ウチの古伊万里は小皿が多いんですが、そのせいか、どっかに紛れて行方不明になる場合があります。
今回の品も、画像はあったものの、品物は行方不明という困った品です。(粗雑な性格なもんで、コレクターには向いていない)
「染付菊文小皿」

江戸中期と思われる四寸サイズの小皿で、藍九谷のような渋めの発色に濃みのグラデーションが効いた小皿です
見込みの二重圏線の外側には梵字のようなものが陽刻されています
文字①

文字➁

縁がいわゆる「青縁」であることや、文字が陽刻されていることから推測すると、寛文~延宝といった時代の可能性もあるように見えます

しかし、裏面の唐草を見ると元禄あたりの品に近く、そこまで時代はないようにも思えます。
数が揃えばいい感じの小皿ですが、いかんせん一客しかありません。
(これが貧乏コレクターの生きる道ですね)

回想の古伊万里 173(色絵山水舟文五寸皿)

2021-12-12 00:36:57 | 古伊万里
いよいよもって手持ちが底をつきつつありますが、今回はえらく安く購入した品を紹介したいと思います
「色絵山水舟文五寸皿」

江戸中期末~後期といった感じの色絵小皿で、柴コレのⅣ-386に似たような品が掲載されています
柴コレの品は黄色が使われいますが、ウチの品は見込み周囲に赤で連続文が描かれてはいるものの、より地味な印象です。


縁の周囲には白抜きで文様が描かれていますが、柴コレの品はこの部分が墨弾きになっており、ウチの品は1ランク下の品かも知れません。

落款も裏文様もない裏白の品は、天明~化政あたりの時代によく見られるようです
この品、一応200年以上前の古伊万里には違いないんですが、私が入手した値段はたったの1500円でした
古伊万里としてはそういったレベルの品なのかも知れませんが、古伊万里好きには複雑な心境ではあります。

最期に、古伊万里の師匠であるDr.kさんのブログで話題になっている、栗田美術館所蔵の染付角徳利の画像を勝手に貼っておきます
(無断転載ゴメンナサイ)


月光川河川公園へ行く

2021-12-10 19:51:20 | 散歩
今日はこの時期としては暖かく、天気も良かったので、遊佐町の月光川河川公園へ行ってきました。
まずは途中で見かけた鳥海山をバックに落穂ひろいをしている白鳥たちです

庄内平野では珍しくない風景だったりします

月光川河川公園は遊佐町の中心部からさほど遠くない場所にありますが、とても有名な場所だったりします
理由は簡単でありまして、アカデミー外国語映画賞を受賞した名作「おくりびと」のロケ地だからです

この鳥海山をバックにした橋はロケで使われた「旧朝日橋」です

現在は車は通れませんが、山崎務がこの橋を通りかかり、本木雅弘に声をかけるシーンがありましたし
本木雅弘が橋から月光川を眺めていると、通りかかった笹野高史と鮭について話すシーンもありましたね。
橋からのぞくと、こんな水の流れだったりします

旧朝日橋を渡った対岸の土手には椅子が置かれています
そうです、本木雅弘がチェロを弾く印象的なシーンはここで撮影されました

土手の下から撮影しましたが、実に絵になる景色ではあります

ちなみにここはウォーキングコースになっており、一周4キロほどですが、とりあずパスしました

最期に、先週紹介した「墨絵のような鳥海山」と同じ場所で撮影した今日の鳥海山です。


回想の古伊万里 172(染付紫式部の図六寸皿)

2021-12-10 09:35:18 | 古伊万里
残り僅かと言いながらしぶとく続けて来た「回想の古伊万里」シリーズですが、本当に残りはあと2~3個のうです
良い品を最後にと思っていましたが、手持ちの在庫はショボい幕末~明治のようで、新たに仕入れをしないと有終の美は飾れないようです。
それはともかく、今回は中期古伊万里の普通の品が登場します
「染付紫式部の図六寸皿」

何やら実が沢山なった枝が、丸いお皿に合わせるように配置してありますが、業者さん曰く「ムラサキシキブ」だそうです
ちなみに「ムラサキシキブ」は↓のようなものです(画像は借り物です)

なるほど確かにそんな感じではありますが、ワタシは植物については門外漢ですので、サッパリではあります

絵付けはまだ中期の細かさを残しているとの、比較的薄づくりである点から考えると、悪くても享保あたりの品と思われますが
扱っていた業者さんは「元禄古伊万里で藍柿までもう一歩の品」という、なかなか商売上手な表現をしていました。

裏面は典型的な中期古伊万里で、二重角福の落款が大きく描かれています
昔はこういった品を「中期の柿右衛門窯の品」という表現をする業者さんがいたものでした。