Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 174(染付菊文小皿)

2021-12-15 21:16:22 | 古伊万里
ウチの古伊万里は小皿が多いんですが、そのせいか、どっかに紛れて行方不明になる場合があります。
今回の品も、画像はあったものの、品物は行方不明という困った品です。(粗雑な性格なもんで、コレクターには向いていない)
「染付菊文小皿」

江戸中期と思われる四寸サイズの小皿で、藍九谷のような渋めの発色に濃みのグラデーションが効いた小皿です
見込みの二重圏線の外側には梵字のようなものが陽刻されています
文字①

文字➁

縁がいわゆる「青縁」であることや、文字が陽刻されていることから推測すると、寛文~延宝といった時代の可能性もあるように見えます

しかし、裏面の唐草を見ると元禄あたりの品に近く、そこまで時代はないようにも思えます。
数が揃えばいい感じの小皿ですが、いかんせん一客しかありません。
(これが貧乏コレクターの生きる道ですね)