堺北民主商工会

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民商から見た量的金融緩和

2006年03月18日 13時26分57秒 | 活動紹介
先日、日本銀行が量的緩和を解除しました。長引くデフレの脱却を目指し2001年より実施され、ゼロ金利をこの数年間続けてきた措置ですが、実際に金融不安やデフレは脱却出来たのでしょうか?効果があったにしても光と影の部分があり、もっと良い方法があったのではないかと思わざるをえません。
この数年間(特に小泉内閣になってから)の民主商工会に寄せられる相談の中には「サラ金、クレジット」の多重債務の相談が無数にありました。そう、実際の現場では金融不安は取り除かれず、ゼロの金利で日銀から借り受けた金を、銀行は中小業者には融資せず(貸し渋りはそのまま)サラ金ローン会社に流していたのです。サラ金会社は暴利を貪っていますが、銀行から切り捨てられた業者の多くがサラ金に流れ、多量の多重債務者を生み出して行ったのです。破産、夜逃げ、自殺が相次ぎました。そして連鎖的に次の多重債務者を産み出します。
「何故、血の通った人間が金利により命を奪われなければならないのでしょう?」
サラ金会社の社長一族は世界の長者番付にもランクされています。この事に胸を痛めない人はいないでしょう。
誤った政策により庶民からは金利の所得を奪い、多くの人を借金苦に追いやった量的緩和の罪。
少なくとも民商に来る人には何も良い事は無かった事は確実でしょう。

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