堺北民主商工会

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規制改革会議の提言

2007年05月23日 13時46分47秒 | 世間の話
規制改革会議の提言なるものが出ました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070520-00000007-mai-soci

ワーキングプアや格差社会の矛盾を和らげる道へ繋がる「最低賃金の引き上げ」は否定。
この事だけを見ても現在の日本社会の状況を全く解っていないと言わざるをえないのですが、この提言の中に民商の会員さんにも重大な影響を及ぼす要素が含まれていました。
それは、「労働者派遣事業を建設業界にも認めるという規制緩和」です。

世の中には規制緩和=いい事と中味をよく考えずに鵜呑みにする人がいるのですが、こんな事を認めたらどんな事になるかは目に見えています。

そうです!建設請負単価の更なる切り下げ&叩きあいに歯止めが掛からなくなるのです。
結果、建設職人さんや中小零細業者が廃業に追い込まれるでしょう。当然その後の生活の保障はありません。

「サラリーマンの俺には関係ないよ、家が安くなるならいいじゃないか、規制緩和大歓迎だね!」っていう人にも考えて欲しいのですが、派遣を建設業に認める事に関しては、消費者の側から見ても大きな不利益があります。
それは何かといいますと・・・
「あなた本当に派遣やバイトの建てた家に住みたいの?」
って事です。
一生の中でも重大なマイホームの購入です。耐震偽装問題にあったように、何かあってからでは取り返しがつきません。
そういった事に想像力を持たないで、もしくは無関心では、いつまでたっても庶民が泣く社会が続くことでしょう。
どうせ大手派遣会社や財界の要望を深く深く汲んでの提言なので、現場や庶民の視線は反映されていないこの会議。
「おかしいだろ!?」
たとえ小さくても矛盾を感じた人が声を上げていかなければ、死ぬまで政治に泣かされ続けるのではないでしょうか?

事務局:つ