サイババが帰って来るよ

Count down to the Golden age

神のレッスンシリーズ(28)

2018-07-30 04:00:06 | 日記

ポニョ:先週のエピソードはヒスロップさんへの手紙を読むところで終わったので、尻切れとんぼやったぜよ。
早く手紙の内容を知りたいな。という事で、早速、ダイアナさんの手記に入ります。
スワミの手紙には、私 たちがインドを発った日、1995 年 1 月 3 日の日付が書かれていた。

親愛なるヒスロップへ!
私の愛と祝福を受け取りなさい。元気にしていますか? 心配してはいけません。 私はあなたと共に、あなたの中にいます。あなたは私のものであり、私はあなたの ものです。私は常にあなたの中にいます。
あなたは物質的な体〔肉体〕ではありま せん。幽玄な体〔微細体〕でもありません。あなたは原因体です。肉体について心 配してはいけません。あなたは永遠不死であり、あらゆる効力のある意志、宇宙の 神の具現なのです。
私のヒスロップ、幸せでいなさい。叡智を得た心(オーバーマインド)のことを 考えなさい。それが人生です。愛と祝福を込めて。私の愛と祝福をあなたの奥さんに伝えなさい。
愛を込めて、ババより


スワミは見事に、ジャックの人生の最期に際し、彼に真理とアドワイタ〔不二一元〕 哲学の真髄を思い出させてくださった。
スワミはジャックに、肉体と自分を同一視する のではなく、宇宙の神と自分を同一視するように助言なさったのだ。
スワミはよく、人生とは死ぬ直前の最期の瞬間のための準備をして過ごすべきもので ある、とおっしゃっていた。最期の瞬間が私たちの転生を決定するからだ。そのため、 臨終の時に神を思うことができるよう一生かけて訓練することが不可欠だ。スワミはある聖者の例を挙げていらっしゃる。その聖者は、人生を瞑想と禁欲の実践に費やしなが ら森に住んでいた間に、一頭の鹿に執着するようになってしまった。亡くなる前の最期 の時、聖者は神を思う代わりに、その鹿の身を案じて悲嘆に暮れた。その結果、聖者は 神に融合するどころか、鹿として再び生まれ変わって来なければならなくなった。
亡くなる一年前、ジャックには世界中を回る講演会の仕事のスケジュールが入ってい た。各国のサイ センターは、スワミの御教えの最も深いレベルにあるジャックの叡智と洞察を求めて、熱烈に強く求めてきた。
スワミと共にいた初期のころ、ジャックは一度、疲労を感じて口にしたことがあったが、スワミがジャックにエネルギーの無限の源を思い出させ、その存在を体験させられて以来、疲れ知らずになった。
ジャックはおそらく自分の肉体を顧みずにエネルギーを引き出す方法を発見したのだ。長く、疲れる一 連の講演会の予定が終了した後、ジャックが癌であると診断された時はもう手遅れだっ た。
ジャックは、『サティヤ・サイババとの対話』と『My Baba and I』という二冊の本を書いている。1970 年代の初期、ブリンダーヴァン〔バンガロール近郊のアシュラム〕 で、ジャックとスワミが真剣な会話を交わしていた時、幸運にも私はその場に居合わせた。

その質疑応答セッションは注目に値するもので、歴史的意義のあるものだった。と いうのは、時間もトピックも無制限だったからだ。スワミは忍耐強く、時にはご自身が 直接英語で、それ以外の時は通訳を介して、どれほど些細に思われる質問であれ、何度 も繰り返される質問であれ、ジャックが納得するまでは、聞かれたあらゆる質問にお答えになっていた。
質疑応答セッションは何時間も続き、時には丸一日かかることもあった。いつもその場に招かれていたある女性は、「ジャックの質問はあまりにも単純すぎる、疑いの余地のない真実だと思うようなことを明確にするために、スワミに不必要な負担をかけている、」という意見を私に伝えてきた。
ある日、質疑応答セッションの最中に、スワミはその女性のほうを向いて、「アヴィッディヤーの意味は何ですか? 」とお尋ねになった。その 女性は「無知です」と答えた。スワミはにっこり笑い、他の人々と話をお続けになった。
彼女のアヴィッディヤー〔無知〕は消え去り、スワミの帰依者に対する愛と無限の忍耐への感謝の念が取って代わった。
その女性は、スワミの言葉の意味を理解しただけでな く、彼女にきまり悪い思いをさせずにメッセージを伝えるスワミの繊細なやり方に、感謝の気持ちでいっぱいになった。その女性は、ある人にとって単純なことが必ずしも他人にとってそうではないことを悟ったのだ。
スワミは、ジャックのあらゆる疑問を完全に晴らしたいと望んでいたばかりか、将来、ジャックがスワミの御教えを明らかにする ことにより、人々を助けるという社会的使命を果たすことを期待していらしたのかもしれない。
スワミは、将来起こりうる誤解や歪みを最小限に抑えるため、十分な説明を加 え、真理を強固なものになさったのだ。

ジャックが亡くなった後、ロバートは大勢の人が長年にわたってジャックの叡智の言葉から恩恵を受けてきたと感じていた。
スワミの承認を得て、ロバートは他のボランテ ィアたちの助けを借りながら、ジャックの講演会の録音テープを集め、編集し、出版できるよう準備を整える一連の長い作業を始めた。
その本が完成した時、私たちは、スワミに祝福を求めて最後の成果をスワミに捧げ、 本のタイトルを選んでほしいと頼んだ。私たちは二つのタイトルを提示した。『Hand in Hand with Sai』〔サイと手をつないで〕 は、心の中で一日中スワミと手をつないでい るというジャックの修行に基づいていた。もう一つの『Seeking Divinity』〔神性の探 究〕はジャックの基盤であり、絶えざる目標でもあった。スワミは後者をお選びになり、 見開きのページにサインをして下さった。その本は 1997 年に出版されている。
最近、ジャック ヒスロップが話した講演会の数多くの録音テープがデジタル形式に 変換され、プラシャーンティ・ニラヤムのラジオ・サイに譲り渡された。それらはジャックが伝えた真理に特有の力を体験するため、サイの帰依者の未来の世代が利用できる ようになることだろう。
スワミは帰依者たちに、スワミのすべての御教えに従う必要はなく、ただ一つの教えだけを取り上げて、それを熱心に、一貫して、着実に日常生活で応用するようにおっし ゃっている。
ジャックはそれ以上のことをした。ジャックは自分が強く興味をそそられた三つの御教えを取り上げ、私が知っている年月の間、その三つを確固たる粘り強さで 実践していた。
ジャックの日常の修行は、常に神の絶えざる存在を思い起すため、起きている時は心の中でスワミと手をつないでいるというものだった。
夜は眠りに落ちるまで、自分の手 でスワミの手を握りしめ続けた。そうすることにより、ジャックは日常の活動の中でスワミの存在の力と導きを感じていた。
彼の二つ目の霊性修行は、目覚めている日中、絶 え間なく心の中で静かに神の御名をくり返し唱え続けるというものだった。長年、神の御名を唱え続けた後、ジャックは自分の好きなマントラである「オーム サイ ラム」が、 努力しなくても自発的に心の中でくり返されていることを発見した。
すべての人の中に スワミを見る、という三つ目の修行は、最初のころは多少の問題があった。ジャックは すべての人の顔にスワミの顔を重ね合わせて見ていたのだが、後にそれは、神の存在がどこでも、いつでも自動的に感じられることに取って代わった。

スワミはかつて、「CIA とはどういう意味ですか? 」とお尋ねになった。ご自分で答えながらスワミはこう説明なさった。
「絶えざる統合意識(Constant Integrated Awareness)とは、あらゆる場所で、あらゆる時に、あらゆる創造物の中に、至高の神を思い描くという体験です。」
間違いなく、ジャックはこの CIA の実践をマスターしていた。
私は、ジャックが乗り越えられない障害物と思えるものの前で、揺るぎない粘り強さ と深い内なる力を表に出すのを目撃してきた。
彼が一言の不平も言わず、外側に痛みの 兆候を見せることなく、断固たる勇気と力で激しい苦痛に耐えているのを見た。完全な 信仰と受容をもって、ジャックは自分の人生をすべて神の手に委ねていた。スワミがジャックのことを私たちに語る時、彼を「人々の中のライオン」とお呼びになるのも、さ ほど不思議なことではない。

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