ポニョ:今日からいよいよアルジュナとクリシュナの物語を始めますね。本題に入る前にどうしてカウラヴァ一族にパンダヴァ一族がいじめられるのかというエピソードを今日と次回の二回に分けて紹介しますね。
カウラヴァ一族が従兄弟のパンダヴァ一族の事をとことん嫌っているけれど、それの大きな原因は何やろな。もちろん神さんがそのようになると意思して作られたストーリーやから、最初から決まっていたんやろうけれど。
ヨシオ:カウラヴァ一族は、ヴィヤーサ仙によって試験管ベイビーとして百人も一度に人工的に造られたんや。しかも母ガーンダーリー自身も、夫が盲目やからという理由で自分も盲目として生きると決意し、一生涯目隠しをして過ごすんや。だから赤ちゃんとか子供の面倒は全て召使いに任していたので、百人の子供達の誰一人も充分な愛を母や父から受け取っていないんや。
ポニョ:それっておかしいではありませんか。だって自分の旦那さんが盲目やったら、妻である自分が夫の目となって一生涯夫の為に尽くすのが妻としての務めやぜよ。なのに自分も一生涯目隠しして、人生を送るなんて一見夫の気持ちを分かる為だとか何とか言ってるけれど、それって夫の不自由さを助けようとせず、自分の気持ちを優先する自己中人間の発想やないか。おいらはその手の性格は嫌いなんやぜよ。
ヨシオ:全てを愛し、全てに奉仕すると言ってたのに、そんな事で人を好き嫌いしたら良くないやろ。それに息子のドゥルヨーダナが戦いに行く前に、勝利が得られるよう祝福してもらおうと、母ガーンダーリーの御足にひれ伏したっけれど、いくら請い続けても、ドゥルヨーダナがダルマの道を歩んでいないことを知っていたガーンダーリーのハートは、祝福することを許さなかったやないか。
ポニョ:でも嫌いなのは嫌いなんですタイ。自分の直観ではなく、エゴから出た思いとか気持ちを優先する人は、利己的な人が多いのでヤンス。ババはJoy、つまり人生を幸せに楽しく生きたかったら、JOY(楽しい)のJ、Jeosusつまりイエス様を最初に持って来ると良いと言われたな。つまり神様の言う事を良く聞きなさい。神様の教え通りに生きなさいって事や。そして次に来るのがJOYのOは、OthersのOで、他の人たちの事をいつも思いやりなさい。そして最後に来るのがJOYのYはYourselfのYで, 自分自身のフィーリングや気持ち、自分がやりたい事や好きな事を最後に持って来れば、人は良い人生が歩めると言っておられるんや。だからYourself のYを一番最初に持って来る人は自己中で利己的な人が多いのでヤンス。
ヨシオ:そういう事なんやろか。でも世の中には相手の気持ちを全然考えずに、自分の気持ちや思いを何よりも優先して最初に持って来る人がいっぱいおるな。どおりで住みにくい世の中になって来る筈や。というわけでどうしてカウラヴァ一族がパンダヴァ一族をこれほど恨むようになったのかというエピソードをお送りしますね。
ある時クリシュナとアルジュナが俗世間の事を一切忘れてのんびりとヤムナ川の河原の砂の上で休んでいた時に、年老いたバラモンが二人に近づいて来て言った。
「私はひもじくてなりません。ほんの少しで良いので食べ物を下さい。私は死にそうです。」
それを聞いた二人は、バラモンが唯の人間でない事にすぐに気がついた。一見普通の人のようだが、神々しい雰囲気に包まれていたのだった。クリシュナは進み出て尋ねた。
「偉大なバラモンよ。あなた様は普通のお方様ではありますまい。ですから、多分、普通の食べ物ではお口に合わないと思われます。お望みのものを言って下さい。」
アルジュナは離れたところから、その会話を驚きと共に聞いていた。といのも、全世界の一切の生物の上を癒すクリシュナが、この痩せて細った空腹のバラモンにどのような食べ物が欲しいのかと尋ねていたのを聞いたからだった。バラモンはそれを聞くとお腹を揺すって笑い言った。
「神よ。私が誰かお分かりになりませんか。十四の世界のどこにも、あなたの支配を受けぬものはありません。私はプラーナ、活力を与える原理です。あなたが創造された火の神アグニです。残念ながらそのような私でさえ、病気になるのです。私の病を癒す為にはカーンダヴァの森の樹液が必要なのです。それのみこそ私の飢えを満たす事が出来るのです。」
それを聞いてクリシュナは尋ねた。
「それでは勝手に樹液を摂れば良いではないか。わざわざ私のところへ来たのは、何か理由があるのかね。汝は全宇宙を灰塵にする能力を持っている。その汝が人に援助を頼むとは驚いた事だ。」
クリシュナが何も知らないふりをしてそう言うとアグニは答えた。
「神よ。あなたは全知でいらせられます。タークシャカという大蛇が親類、家来、仲間と共にカーンダヴァの森にいるのです。雨の神インドラはタークシャカと仲が良く、火事やその他の災害から森を護っています。インドラは森を護り、その事によってタークシャカを護りと請言しております。ですから私が森を食べようとした時、すぐさまインドラは家来をつかわして森を水浸しにしてしまうのです。私はどうする事も出来ず、もはや森の木を食べる事が出来ないのでこのようにあなた様の庇護を求めにやって来たので御座います。」
クリシュナは彼の不安を笑い飛ばした。
「そうだったのか。よし助けてやろう。いったい私に何をして欲しいのか言ってごらん。」アグニは喜んで叫んだ。
「ああ、私は救われました。私は救われました。神様あなた様がおびただしく矢を放って森を覆い、森の上に矢の屋根を造ればインドラが降らす雨に森は濡れず、私は心置きなく森の木を平らげる事が出来ます。」
それを聞いてクリシュナは願いを叶えてやると約束した。そしてアルジュナはアグニにこう言った。
「今すぐ汝は森を燃やし尽くす事が出来る。私の腕は強力であり、一人のインドラのみならず、一千万のインドラが向かって来ようともびくともしない。しかし私はこの仕事をやり遂げるための矢の束と、思い矢を運ぶ戦車を持っていないので御慈悲に溢れるクリシュナの許可を得てからこの仕事に取り掛かろう。」
火の神アグニはそれを聞いて喜んだ。火の神アグニは二つの贈り物をアルジュナに与えた。一つは使っても使っても尽きる事のない矢筒と、もう一つはマルティ(ハヌマーン)の旗が付いた戦車であった。その上、火の武器も作り、それをクリシュナ神に手渡して去って行った。
クリシュナにはそういう武器は要らなかったが、アグニを満足さす為にそれを受け取ったのだ。というのもクリシュナの意思より強い武器はこの世には存在しないのだ。クリシュナの意思は一瞬にして大地を天に、天を大地に変える力を持つのだ。
カウラヴァ一族が従兄弟のパンダヴァ一族の事をとことん嫌っているけれど、それの大きな原因は何やろな。もちろん神さんがそのようになると意思して作られたストーリーやから、最初から決まっていたんやろうけれど。
ヨシオ:カウラヴァ一族は、ヴィヤーサ仙によって試験管ベイビーとして百人も一度に人工的に造られたんや。しかも母ガーンダーリー自身も、夫が盲目やからという理由で自分も盲目として生きると決意し、一生涯目隠しをして過ごすんや。だから赤ちゃんとか子供の面倒は全て召使いに任していたので、百人の子供達の誰一人も充分な愛を母や父から受け取っていないんや。
ポニョ:それっておかしいではありませんか。だって自分の旦那さんが盲目やったら、妻である自分が夫の目となって一生涯夫の為に尽くすのが妻としての務めやぜよ。なのに自分も一生涯目隠しして、人生を送るなんて一見夫の気持ちを分かる為だとか何とか言ってるけれど、それって夫の不自由さを助けようとせず、自分の気持ちを優先する自己中人間の発想やないか。おいらはその手の性格は嫌いなんやぜよ。
ヨシオ:全てを愛し、全てに奉仕すると言ってたのに、そんな事で人を好き嫌いしたら良くないやろ。それに息子のドゥルヨーダナが戦いに行く前に、勝利が得られるよう祝福してもらおうと、母ガーンダーリーの御足にひれ伏したっけれど、いくら請い続けても、ドゥルヨーダナがダルマの道を歩んでいないことを知っていたガーンダーリーのハートは、祝福することを許さなかったやないか。
ポニョ:でも嫌いなのは嫌いなんですタイ。自分の直観ではなく、エゴから出た思いとか気持ちを優先する人は、利己的な人が多いのでヤンス。ババはJoy、つまり人生を幸せに楽しく生きたかったら、JOY(楽しい)のJ、Jeosusつまりイエス様を最初に持って来ると良いと言われたな。つまり神様の言う事を良く聞きなさい。神様の教え通りに生きなさいって事や。そして次に来るのがJOYのOは、OthersのOで、他の人たちの事をいつも思いやりなさい。そして最後に来るのがJOYのYはYourselfのYで, 自分自身のフィーリングや気持ち、自分がやりたい事や好きな事を最後に持って来れば、人は良い人生が歩めると言っておられるんや。だからYourself のYを一番最初に持って来る人は自己中で利己的な人が多いのでヤンス。
ヨシオ:そういう事なんやろか。でも世の中には相手の気持ちを全然考えずに、自分の気持ちや思いを何よりも優先して最初に持って来る人がいっぱいおるな。どおりで住みにくい世の中になって来る筈や。というわけでどうしてカウラヴァ一族がパンダヴァ一族をこれほど恨むようになったのかというエピソードをお送りしますね。
ある時クリシュナとアルジュナが俗世間の事を一切忘れてのんびりとヤムナ川の河原の砂の上で休んでいた時に、年老いたバラモンが二人に近づいて来て言った。
「私はひもじくてなりません。ほんの少しで良いので食べ物を下さい。私は死にそうです。」
それを聞いた二人は、バラモンが唯の人間でない事にすぐに気がついた。一見普通の人のようだが、神々しい雰囲気に包まれていたのだった。クリシュナは進み出て尋ねた。
「偉大なバラモンよ。あなた様は普通のお方様ではありますまい。ですから、多分、普通の食べ物ではお口に合わないと思われます。お望みのものを言って下さい。」
アルジュナは離れたところから、その会話を驚きと共に聞いていた。といのも、全世界の一切の生物の上を癒すクリシュナが、この痩せて細った空腹のバラモンにどのような食べ物が欲しいのかと尋ねていたのを聞いたからだった。バラモンはそれを聞くとお腹を揺すって笑い言った。
「神よ。私が誰かお分かりになりませんか。十四の世界のどこにも、あなたの支配を受けぬものはありません。私はプラーナ、活力を与える原理です。あなたが創造された火の神アグニです。残念ながらそのような私でさえ、病気になるのです。私の病を癒す為にはカーンダヴァの森の樹液が必要なのです。それのみこそ私の飢えを満たす事が出来るのです。」
それを聞いてクリシュナは尋ねた。
「それでは勝手に樹液を摂れば良いではないか。わざわざ私のところへ来たのは、何か理由があるのかね。汝は全宇宙を灰塵にする能力を持っている。その汝が人に援助を頼むとは驚いた事だ。」
クリシュナが何も知らないふりをしてそう言うとアグニは答えた。
「神よ。あなたは全知でいらせられます。タークシャカという大蛇が親類、家来、仲間と共にカーンダヴァの森にいるのです。雨の神インドラはタークシャカと仲が良く、火事やその他の災害から森を護っています。インドラは森を護り、その事によってタークシャカを護りと請言しております。ですから私が森を食べようとした時、すぐさまインドラは家来をつかわして森を水浸しにしてしまうのです。私はどうする事も出来ず、もはや森の木を食べる事が出来ないのでこのようにあなた様の庇護を求めにやって来たので御座います。」
クリシュナは彼の不安を笑い飛ばした。
「そうだったのか。よし助けてやろう。いったい私に何をして欲しいのか言ってごらん。」アグニは喜んで叫んだ。
「ああ、私は救われました。私は救われました。神様あなた様がおびただしく矢を放って森を覆い、森の上に矢の屋根を造ればインドラが降らす雨に森は濡れず、私は心置きなく森の木を平らげる事が出来ます。」
それを聞いてクリシュナは願いを叶えてやると約束した。そしてアルジュナはアグニにこう言った。
「今すぐ汝は森を燃やし尽くす事が出来る。私の腕は強力であり、一人のインドラのみならず、一千万のインドラが向かって来ようともびくともしない。しかし私はこの仕事をやり遂げるための矢の束と、思い矢を運ぶ戦車を持っていないので御慈悲に溢れるクリシュナの許可を得てからこの仕事に取り掛かろう。」
火の神アグニはそれを聞いて喜んだ。火の神アグニは二つの贈り物をアルジュナに与えた。一つは使っても使っても尽きる事のない矢筒と、もう一つはマルティ(ハヌマーン)の旗が付いた戦車であった。その上、火の武器も作り、それをクリシュナ神に手渡して去って行った。
クリシュナにはそういう武器は要らなかったが、アグニを満足さす為にそれを受け取ったのだ。というのもクリシュナの意思より強い武器はこの世には存在しないのだ。クリシュナの意思は一瞬にして大地を天に、天を大地に変える力を持つのだ。