2013年9月1日 <父>
もう9月ですが、猛暑が続いていて秋の気配はありません。
久しぶりに芸術にふれようと、日本橋高島屋で開催されている安野光雅(あんのみつまさ)さんの
「御所の花展」を観に行きました。
天皇、皇后両陛下のお住まいの草花を写生した130点の水彩画が展示されていました。
安野さんといえば風景画の印象ですが、草花の表現もすばらしく大満足の展覧会でした。
御所の植物の多くは両陛下のお好みで植えられたそうですが、130点の内3分の2は
須玉の庭でも見ることができ、「両陛下と植物の趣味が一致している」と絵を鑑賞しながら
ひそかに思っていました。
6月1日に津和野にある安野光雅美術館に行ったばかり。今年は安野さんとの縁を
感じます。<父>は30年以上の安野ファンで、ずっと昔、紀伊国屋書店の画廊で
直筆の水彩画を買おうとして、諦めたのを今でも悔やんでいます。
さて、おいでませ山口の旅行記 津和野~山口 で紹介できなかった美術館の写真を
追加掲載します。
道の駅近くにあった看板。
これから美術館の正面に向かいます。赤いポストが良いですね。
正面入り口の様子。京都・奈良、天動説の絵本、歌の絵本、数理科学の世界、ふしぎなえ
の春期企画展示が行われていました。
秋期は「旅の絵本Ⅷ 日本編」の初公開があるようです。
美術館の中にプラネタリウムがあるのは驚きです。プラネタリウムの料金は入館料に
含まれています。案内表示がユニーク
館内には木の机と椅子が並ぶ昭和初期の教室が再現されています。安野作品だけでなく
いろいろと楽しめる美術館です。
安野光雅美術館通信で大矢鞆音館長が、安野さんの文化功労者顕彰をお祝いする「石を積む話」
を掲載しています。とてもいい話なので抜粋します。
安野さんに若き日のことを伺ったことがあります。
「若い頃は毎年、毎年個展を開いていた。自分で案内状をつくり、発送し、会場で一人ぽつんと
来場者を待ち受ける。お客さんなんて、あまり来ない。それでも会期中詰めて、ひとり自分の絵と
対峙する。そうすると、自ずと自分の絵のことが分かってくる。見えてくる。そして来年はもっと
良い絵を描こうと思う。そして必死に努力する。そうやって、海の底にきっちりと石を積み続けて、
ようやく海面に出て来る。(中略)石をまっすぐに積んで、すぐ海の上に出てくる人もいるけれど、
基礎をしっかり積んでいないので、波によってすぐに倒れてしまう」
もう9月ですが、猛暑が続いていて秋の気配はありません。
久しぶりに芸術にふれようと、日本橋高島屋で開催されている安野光雅(あんのみつまさ)さんの
「御所の花展」を観に行きました。
天皇、皇后両陛下のお住まいの草花を写生した130点の水彩画が展示されていました。
安野さんといえば風景画の印象ですが、草花の表現もすばらしく大満足の展覧会でした。
御所の植物の多くは両陛下のお好みで植えられたそうですが、130点の内3分の2は
須玉の庭でも見ることができ、「両陛下と植物の趣味が一致している」と絵を鑑賞しながら
ひそかに思っていました。
6月1日に津和野にある安野光雅美術館に行ったばかり。今年は安野さんとの縁を
感じます。<父>は30年以上の安野ファンで、ずっと昔、紀伊国屋書店の画廊で
直筆の水彩画を買おうとして、諦めたのを今でも悔やんでいます。
さて、おいでませ山口の旅行記 津和野~山口 で紹介できなかった美術館の写真を
追加掲載します。
道の駅近くにあった看板。
これから美術館の正面に向かいます。赤いポストが良いですね。
正面入り口の様子。京都・奈良、天動説の絵本、歌の絵本、数理科学の世界、ふしぎなえ
の春期企画展示が行われていました。
秋期は「旅の絵本Ⅷ 日本編」の初公開があるようです。
美術館の中にプラネタリウムがあるのは驚きです。プラネタリウムの料金は入館料に
含まれています。案内表示がユニーク
館内には木の机と椅子が並ぶ昭和初期の教室が再現されています。安野作品だけでなく
いろいろと楽しめる美術館です。
安野光雅美術館通信で大矢鞆音館長が、安野さんの文化功労者顕彰をお祝いする「石を積む話」
を掲載しています。とてもいい話なので抜粋します。
安野さんに若き日のことを伺ったことがあります。
「若い頃は毎年、毎年個展を開いていた。自分で案内状をつくり、発送し、会場で一人ぽつんと
来場者を待ち受ける。お客さんなんて、あまり来ない。それでも会期中詰めて、ひとり自分の絵と
対峙する。そうすると、自ずと自分の絵のことが分かってくる。見えてくる。そして来年はもっと
良い絵を描こうと思う。そして必死に努力する。そうやって、海の底にきっちりと石を積み続けて、
ようやく海面に出て来る。(中略)石をまっすぐに積んで、すぐ海の上に出てくる人もいるけれど、
基礎をしっかり積んでいないので、波によってすぐに倒れてしまう」