須玉日記

母と子、たまに父による写真日記。

安野光雅が描いた「御所の花展」

2013-09-01 06:47:38 | 公園・庭園・美術館・水族館
2013年9月1日 <父>

もう9月ですが、猛暑が続いていて秋の気配はありません。

久しぶりに芸術にふれようと、日本橋高島屋で開催されている安野光雅(あんのみつまさ)さんの
「御所の花展」を観に行きました。

天皇、皇后両陛下のお住まいの草花を写生した130点の水彩画が展示されていました。
安野さんといえば風景画の印象ですが、草花の表現もすばらしく大満足の展覧会でした。

御所の植物の多くは両陛下のお好みで植えられたそうですが、130点の内3分の2は
須玉の庭でも見ることができ、「両陛下と植物の趣味が一致している」と絵を鑑賞しながら
ひそかに思っていました。





6月1日に津和野にある安野光雅美術館に行ったばかり。今年は安野さんとの縁を
感じます。<父>は30年以上の安野ファンで、ずっと昔、紀伊国屋書店の画廊で
直筆の水彩画を買おうとして、諦めたのを今でも悔やんでいます。

さて、おいでませ山口の旅行記 津和野~山口 で紹介できなかった美術館の写真を
追加掲載します。

道の駅近くにあった看板。





これから美術館の正面に向かいます。赤いポストが良いですね。





正面入り口の様子。京都・奈良、天動説の絵本、歌の絵本、数理科学の世界、ふしぎなえ 
の春期企画展示が行われていました。
秋期は「旅の絵本Ⅷ 日本編」の初公開があるようです。





美術館の中にプラネタリウムがあるのは驚きです。プラネタリウムの料金は入館料に
含まれています。案内表示がユニーク





館内には木の机と椅子が並ぶ昭和初期の教室が再現されています。安野作品だけでなく
いろいろと楽しめる美術館です。



安野光雅美術館通信で大矢鞆音館長が、安野さんの文化功労者顕彰をお祝いする「石を積む話」
を掲載しています。とてもいい話なので抜粋します。

安野さんに若き日のことを伺ったことがあります。
「若い頃は毎年、毎年個展を開いていた。自分で案内状をつくり、発送し、会場で一人ぽつんと
来場者を待ち受ける。お客さんなんて、あまり来ない。それでも会期中詰めて、ひとり自分の絵と
対峙する。そうすると、自ずと自分の絵のことが分かってくる。見えてくる。そして来年はもっと
良い絵を描こうと思う。そして必死に努力する。そうやって、海の底にきっちりと石を積み続けて、
ようやく海面に出て来る。(中略)石をまっすぐに積んで、すぐ海の上に出てくる人もいるけれど、
基礎をしっかり積んでいないので、波によってすぐに倒れてしまう」

コメント (2)
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