須玉日記

母と子、たまに父による写真日記。

シロスジカミキリと樹液の関係

2013-09-07 11:17:42 | 動物・昆虫・鳥
2013年9月7日 <父>

前々から、コナラの木から樹液がでる原因が気になっていました。
カミキリムシの幼虫が樹木を傷つけるのがきっかけになることは、
知っていましたが、詳しく調べたことはありませんでした。

今夏は、オオムラサキの集まっていたコナラの木でシロスジカミキリを
7月27日と8月10日に見かけました。樹液はこのカミキリが重要な
役割を担っていることがわかりました。

7月27日。コナラの2メートルほどの位置にいるのを発見。
カミキリのなかでは国内最大種。かなり迫力がありました。





根元近くでは、オオムラサキやカナブンが横一線に集まっています。
樹液の出ている場所は、どうやらシロスジカミキリが木の皮をかじって
産卵したあとのようです。
横に移動しながら産卵するので、幹の傷は輪状になります。





8月10日。樹液が底をついてきたのか、オオムラサキは激減。
かわって、シロスジカミキリを2匹見ることが出来ました。
木の根元には大量の木屑が見られます。





輪状の産卵跡とシロスジカミキリ。これは雌なのでしょうか。
毎年、産卵が繰り返されると樹液が出る前に、このコナラは
枯れてしまいそうです。来年どうなるか観察を続けます。


 2013年8月10日 北杜市須玉町にて リコーGRデジタル4

都市周辺ではシロスジカミキリが少なくなり、樹液のでる木が減ったため、
これらを好む昆虫の減少に繋がっているようです。
須玉ではオオムラサキのために食草のエノキを植えていますが、そう単純
に増やすことは出来ないのですね。生態系の奥深さを感じます。
コメント
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