須玉日記

母と子、たまに父による写真日記。

東北旅行アラカルト 陸前高田 奇跡の一本松

2015-10-31 07:30:37 | 
2015年10月31日 <母>

約350年前から植林されて市民が守り育ててきた
高田松原。
平成23年3月11日の大津波で、約7万本の松の
ほとんどが流されてしまったが、唯一残った一本は
「奇跡の一本松」言われ、復興のシンボルとなった。

しかしその一本も海水により深刻なダメージを受けて
平成24年5月に枯死が確認されたが、その後
モニュメントとして保存される事になった。






あまり知られていませんが、後ろの建物は
ユースホステルで、ここが防波堤となって
一本松は守られたそうです。






やなせたかし氏が描かれた「ひょろ松君」。

激流渦巻くマスコミ界で、周りのみんなには何を
やってもかなわず、それでも自分の選んだ道だから
諦めず仕事を続け、ある日気がつけばいつの間にか
仲間の姿が見えなくなっていた。

モザイクタイル画のそばに、高田の一本松と自分を
重ねあわせた事を書いた説明板がありました。






あれ、奇跡の一本松が2本!






現場の仕事にドローンが使われていました。






陸前高田の海を見下ろす見晴しの良い場所にいると、
突然女性がスーッと現れた。
車が入って来た音も、自転車の姿も無い。

その女性は宮古から石巻までを10日かけて歩いて
みたくて大阪からやってきた、と淡々と話す。

このスリムな体で、前後合わせて(確か)12キロを背負う。
車に乗せてあげたかったけれど、車内は荷物が満杯状態。
先に歩き始めた彼女は車が行き交う道を黙々と歩いていた。
意外な速さだった。
歩いて辿る、それが彼女の旅なのだろう。

あれから1ヶ月以上経ってしまいました。
Tさんはあの後どんな旅を続けたのでしょうか。



写真は全てphoto by chichi




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東北旅行アラカルト 陸前高田 巨大ベルトコンベア

2015-10-30 06:43:24 | 
2015年10月30日 <母>

震災で壊滅状態になった陸前高田のとった対策は
町全体を11mかさ上げして宅地造成する事。

120mあった山を40mの高さまで掘削し、それを粉砕して
岩と土砂に分ける。
ダンプでそれを運ぶと9年かかるとこころベルトコンベア
だと2年半で終わると言う。

「希望のかけ橋」と名付けられたベルトコンベアは
全長3km、突如現れた異様な眺めだった。
間もなく解体されるその直前に見ることが出来ました。





































photo by chichi







photo by chichi

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東北旅行アラカルト 陸前高田

2015-10-29 20:16:40 | 
2015年10月29日 <母>

東北旅行最後の地、陸前高田まで来ました。
奇跡の一本松に行く途中で見かけました。
自販機の横にもこの絵が描かれています。


photo by chichi




あの日のまま。
5階建て集合住宅の左端5階部分に
TSUNAMI 14.5mの表示があります。

無言で訴えてくる光景。


photo by chichi




ひっきりなしに通る工事車両。






道の駅、、、こちらにも14.5mの印。






カラーだとあまりに雑然としているので。






少しだけホッとできる光景を見つけました。


photo by chichi


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東北旅行アラカルト 大船戸の夜

2015-10-28 08:27:45 | 
2015年10月28日 <母>

陸前高田のOさん宅を訪ねた後、4泊目の宿は
お隣の大船戸。
そこはB&Bで夕食は無いので、紹介された
屋台村に行ってみました。

その中の、おでん屋さん喜楽に入ります。
先客が3人いましたが、全部で6席ほど。
素敵なママさんが作ったおでんはお腹と心に沁みました。






ここに来た人たちが書いた壁一面の応援の寄せ書き。
あの方も取材のあとプライベートで来られたようです。






寄せ書きは壁では足りず天井まで。
あ、ダイヤモンドユカイさんの名も。






音楽が聞こえて来ました。
屋台村の一画のステージでミニコンサート、
食べ物、飲み物を持って行って聴いても良いそうです。

藤原亮さん、友人に呼ばれて横浜から来ていました。
地元岩手出身だそうです。






この日は平日で観客はまばらだったのが
もったいない程の熱演でした。
11月7日には新横浜で、ワンマンライブ
「ノーダメージのイメージ8」が行われます。
路上ライブもやっているそうです。






藤原さんを当地に呼んだ方(すみません、お名前忘れました)。
この方の歌声もとっても素敵でした。
ソフトで暖かいちょっとハスキーな声、大好きです。



大船戸港には、にっぽん丸 、飛鳥Ⅱ、ぱすふぃっくびぃなす等
大型客船も入港するとの事。

大船戸での飛鳥Ⅱ、見たかったなー。





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東北アラカルト 浄土ヶ浜から陸前高田へ

2015-10-27 11:09:13 | 
2015年10月27日 <母>

浄土ヶ浜と言えば青い海に白砂ならぬ白石青松、奇岩で
有名な所ですが、この日は曇っていたのでテンション
上りませんでした。

波は荒くここまで来る海沿いの遊歩道は、
時に波がザンブと来てその飛沫を浴びるので、
タイミングを見て走り抜けます。

ユリカモメも気のせいか暇そうにしています。


photo by chichi




あらっ、マイケルこんな所にいたのね。


phot by chichi




田老の海岸にもあった白い花。
岩のすき間に根を張ってしっかり生きています。
柱状節理との対比が絶妙。


photo by chichi




この後、知り合いのOさんのお宅のある陸前高田に向かいます。
途中はどこも工事現場。






Oさんの家は高台にあるので津波は免れたそうです。
お子さんの職場の友人は他の土地から働きに来ていて、
帰る事も出来ない、生活も出来ない、そんな方たち数人に
この小屋を提供し、暫く寝泊りをしていたそうです。

このストーブで薪を焚き、沢から引いている水を沸かし
体を拭けたのはとても喜ばれたそうです。

暖をとれ、煮炊きも出来るこのストーブが活躍したのですね。
お米だけはいっぱいあったそうです。

お世話になっていた人たちは、する事が無いので、と
薪割をしてくれたそうです。
この小屋自身、Oが自作した物です。






Oさんはちょうどリハビリ入院していて、自宅には
いらっしゃらなかったのですが、奥さまが色々
当時の話をして下さいました。

初対面だったのに旧知の様に接して下さり、
楽しい一時を過ごしました。
帰り際にはちょうど近くに住むお嬢さんともお会いできました。

奥さまの趣味、ベアや鳥や亀やいろいろな生き物の
形に造っています。




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東北旅行アラカルト 田老復興

2015-10-26 09:09:49 | 街中風景
2015年10月26日 <母>

田老は昔から津波が多く津波太郎の異名があった土地。
その後世界最大級の、万里の長城とも言われる防潮堤が作られ
チリ津波の時はそれで被害を食い止めたと言う。

今回、高さ10mの防潮堤を超す17mの津波は二重の堤防を越えて
町を壊滅状態にした。

あれから4年経ち、復興工事は行われていますが
まだ道遠しと言う印象を受けました。













山の上に移転したたろう庵が見えています。


photo by chichi




漁港近くにあったカラフルで長い長い網。
暫くすると、それがクレーン車で巻き上げられていました。






三陸鉄道北リアス線、田老駅に行きました。
本当は実際に乗りたかったのですが、
1時間に1本、それすらも無い時間帯もあり、
残念ながら諦めました。

可愛い絵の列車がやってきました。
気持ちが明るくなります、復興の印ですね。






錆びついた駅舎、高台にある線路、復興途上の町、
三つを画面に納めました。






案内板はピッカピカ。
キャッチフレーズが三つも入っています。
でも、気持ちは分かります。



久慈に向かう北リアス線は、この後
いくつものトンネルの連続だそうです。
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東北旅行アラカルト 田老

2015-10-25 09:59:06 | 
2015年10月25日 <母>

前夜泊のたろう庵からは道を挟んで海。
三陸のリアス式海岸です。

海の青さが心に沁みます。






足元は、打ち付ける波が作る渦。






県の天然記念物、山王岩。中央が男岩、左右が女岩。
岩は津波に耐えたものの、そこへ行く遊歩道は
今は立ち入り禁止になっている。






厳しい条件で、逞しくも可憐に咲く白い花。






田老の町に下って行く坂から望む田老港。






道の脇にそっと立つ碑。
この高さまで水が押し寄せたと告げている。

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東北旅行アラカルト 渚亭たろう庵

2015-10-24 10:44:37 | 
2015年10月24日 <母>

夜7時頃にやっと岩手県宮古市の宿に到着。

朝、日本海側の町を発ち、夜、太平洋側の町まで
途中、山あり、滝あり、畑あり、結構長旅でした。

ここ、渚亭たろう庵は旅行中一番楽しみにしていた宿。
到着が遅れたのでまずお食事です。

当地は暖流と寒流がぶつかる所なので、魚の種類が豊富。
無農薬野菜もワカメも貝類も全て地元産の創作料理。

長旅が癒される、ゆったりと寛げる個室でのお食事でした。







お風呂は貸切展望風呂と各部屋にも露天風呂があります。
夜は、貸切、朝は部屋の露天に入りました。
松の向こうは三陸海岸、リアス式の海。






ウッディーで、ずっといたくなる居心地の良いロビー。






チェックアウトには、それまで見かけなかった女性が
お客様にご挨拶、お見送りしていらっしゃいます。
旧ホテルのおかみだった方の様です。

しばしお話をした後車が発車すると、角を
曲がるまで、ずっと手を振っていて下さいました。




東日本大震災の津波で1階2階部分がむき出しになった
旧、たろう観光ホテルが高台に移転し、今年の6月に
オープンしたばかり。
3棟あって、2階建ての太郎、高層の次郎、離れの三郎と
あり、全13室の居心地の良い旅館でした。

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須玉・初秋の花

2015-10-23 07:00:38 | 花・植物
2015年10月23日 <母>

東北旅行も3日目が終わった所で一休み。
自分自身花の写真に飢えている気がしています。

10月初めに須玉に行った時の花たち。
もう3週間も前になってしまいました。

花は前向きでないと、と言われるけど、
コスモスは後ろ姿が好きです。

初秋の優しい光に透けるコスモスたちの華奢な姿。
禁断の後ろ向きショットで(笑)




















こちらはシュウメイギク。
ご近所に頂いてからずっと育たなかったけれど、
場所を変えたら一気に増えて一気に咲きだした。
日影が好きな花でした。






最後まで残るノコンギク。
と、覚えています。






ブローチの様な赤い実。
撮って撮ってと語りかけてくる。





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東北旅行アラカルト 東北地方横断中

2015-10-22 15:14:46 | 
2015年10月22日 <母>

プロペラ付きハウス。。。?


photo by chichi




ではなくて、ここは風力発電の基地みたいな所。
鳥海山5合目で遠くに見えたあの場所です。
今は後ろに鳥海山が見えています。


photo by chichi




少し前までは近未来的な風景、と思えたけど
これは今、現在の風景なのです。
牧歌的なのだけれど。。。


photo by chichi




柵などは無く、自由に近寄れる。
触る事もできる。
つるんとしている。

でも影が隠しきれない怖さを感じさせる。






ほんとにほんとに、もう急がなければいけないのに、
こんな景色見てまた、ストップ。






冬は風が吹き付けるのだろう、風よけの柵が続く。






ずいぶん周りが煙ったいと思ったら、
あちこちで籾がらなのか、燃やしていた。
間もなく陽が落ちる。



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