磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ちいさなチャンタラ

2009年04月19日 | 読書日記など
『ちいさなチャンタラ』
   狩野富貴子・絵/女子パウロ会・文/女子パウロ会1992年

この本のさいごの方に書かれてあります。下「」引用。

「※この本の印税は、アジアの少数民族の子どもたちの奨学金に当てさせていただきます。」



難民キャンプでのことが書かれてあります。

日本人であるタカ……。

そこで、「ちいさなチャンタラ」を見つけます。

チャンタラには、苦しい過去があります。

いや、当時も苦しいが……。

ひとりぼっちになるまでの、悲惨な状況があります。

それを、やさしく見守るタカ。

--このような「ちいさな人」たちを忘れて、正義なんてよく言えたものだとボクは思う。

聖書でイエス・キリストは、このような小さな者たちを守ることを、どのように言われたか?

クリスチャンなら知っているはずなのに……。

「あとがき」山口道孝・横浜教区司祭(著)。下「」引用。

「タイの難民キャンプでチャンタラに出会ったのは、十二年前のことである。-略-しかし、実際のところ、生きているのか死んでいるのか私には知るすべがない。
 昨年、一九九一年十一月、カンボジアではヘン・サムリン政権と三派連合の間に停戦協定が結ばれ、カンボジア最高国民評議会(SNC)が成立したばかりである。一九七○年のロン・ノル政権によるクーデターとアメリカの介入。クメール・ルージュによる解放。ポル・ポト政権による想像を絶する大虐殺。そしてベトナム軍の侵攻……。この長いカンボジアの暗黒時代の中で、チャンタラは無数の犠牲者の中の一人に過ぎない。しかし、私にとって彼女との出会いは、あまりにも貴重な時間だった。アジアの出来事の一つ一つが、他人ごとではないことを教えてくれたからだ。
 -略-そんな中で、今、この瞬間にも、-略-どこかに、第二、第三のチャンタラが、無言で立ちすくんでいることを、少なくとも知っていてほしい。」






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